魔王

「魔王」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

魔王 - (2012/08/20 (月) 11:15:41) の編集履歴(バックアップ)


魔王とは・・・

1:悪魔・魔物の王のこと(例:サタン)。神話や伝説における邪悪な神格の頂点、もしくは悪魔や怪物、妖怪などの頭領の呼称。
2:仏教における第六天魔王波旬のこと。
3:鹿児島県で生産される芋焼酎
4:アニメ『チャージマン研!』の登場人物。ジュラルの魔王のページを参照のこと。
5:テーブルトークRPG『ナイトウィザード』の登場人物群。ベール=ゼファーリオン=グンタクロウ=セイル及びルー=サイファーのページを参照のこと。
6:ゲーム『クロノ・トリガー』の登場人物。


ここでは、 『クロノ・トリガー』の魔王 について解説する。

「黒い風が、また泣き始めた……」

プロフィール
  • 年齢 不明
  • 身長 178cm
  • 体重 58kg

スクウェアとエニックスの合併前にFFの坂口博信とドラクエの堀井雄二・鳥山明が手を組んだ、
ドリームプロジェクトが贈る旧スクウェアのRPG『クロノ・トリガー』の登場人物。
当初は敵として登場するが、後に選択次第でプレイヤーキャラとして加勢してくれる。
海外名は「Magus」。「魔術師」を意味する単語であり、これも固有名詞ではない。

A.D.600年の中世編にて、魔族の軍勢のリーダーとして登場する。
部下としてマヨネー、ソイソー、ビネガーを引き連れ、ガルディア王国に対しても有利に戦局を進めている。
更に勇者サイラスを打倒し、聖剣グランドリオンを破壊するなど、不確定要素も排除していた。
その目的は未来において地球を滅ぼす存在、ラヴォスを目覚めさせることにあるようなのだが…

+ その正体
その正体は、B.D.12000年の古代王国の王子である「ジャキ」。ヘビ族の勇者の姉でも某仮面の男でもない。
B.D.12000年の古代王国のイベントを進めると、子供時代の彼に会う事が出来る。
元来高い魔力を持ち、朧気ながら未来を見通す能力を持っている。そのせいか子供らしくない捻くれた性格をしている。
ラヴォスの強大な力に溺れて変わっていく母・ジールを嫌っている一方、姉であるサラのことは慕っている(というより彼女にしか心を開いていない)。
後にラヴォスの力を引き出す儀式をしたサラの元へたどり着いた際に、ラヴォスによって時空のねじれに巻き込まれて中世へとばされる。
そこでビネガーに拾われ、魔族の中で成長した。このため、厳密には魔族ではない(と思われる)。
以上の経緯から自分の、そしてサラの人生を狂わせたラヴォスに強い憎しみを抱いており、
中世においてラヴォスを復活させようとする理由も自らの手でラヴォスを倒し、復讐を果たすことにある。

中世にて、復活したグランドリオンを携えたカエル達と戦った後、
一時的に目覚めたラヴォスにより再び時空のねじれに巻き込まれ古代へととばされる。
そこで復讐のために予言者としてジールに近づき、儀式を行わせ、ラヴォスを滅ぼそうと画策するも失敗してしまう。

その後主人公達(クロノ除く)の前に現れ、一触即発の雰囲気になる。
ここで戦うかどうかを選択でき、「戦う」とEDの一部が変化し、「戦わない」と仲間になってくれる。

EDではカエルと一騎打ちしたり、単身ラヴォスに挑んだりと様々であるが、
仲間になっていて最後まで行った場合は、同じく時空のねじれに飛ばされたサラを探し続けているようである。
なお、このサラについてであるが……続編の『クロノ・クロス』や、DSリメイク版『トリガー』で大きく取り上げられている。

戦闘中は「バリアチェンジ」で頻繁に弱点を変更しながら、直接攻撃や冥属性の魔法で攻撃してくる。
通常攻撃はほとんど効かないため、弱点を突けるメンバーがいないと苦労することになる。
カエルが装備しているグランドリオンで攻撃すると、1度だけ魔法防御を下げられることを覚えておこう。
(「バリアチェンジ」を行うと魔法防御は元に戻るが、その都度グランドリオンによる攻撃で下げられる)
バリアを解いて魔法を唱え始めると物理攻撃も効くようになるが、
一定時間後に強力な全体魔法「ダークマター」を使用して再びバリアを張ってしまう。
このため、攻撃や回復のパターンをしっかりと作っておくことが大切である。それさえ出来ればそれほど強い敵ではない。

仲間になった場合の性能は、魔力がとても高いが物理攻撃が女性キャラ以下なので魔法攻撃がメインとなる。
「ファイガ」「アイスガ」「サンダガ」を全て使える上に唯一冥属性の魔法が使えるため、一人で全ての弱点属性を突ける。
範囲内のザコ敵を一定確率で即死させる「ブラックホール」や、消費が激しい分威力も大きい全体攻撃「ダークマター」などが強力。

ただ、協調性に問題があるためか仲間との通常連携技がまったくなく、アイテムを装備して使う特殊技を入れても2つしかない。
全体攻撃は強いが単体攻撃が弱く燃費も悪いので、彼を入れると総合的な攻撃力や回復力に若干不安が残るのも事実である。

余談ではあるが、このように敵から味方になるキャラというのは味方用に能力をデチューンされる場合が多い。
魔王に関しても他のキャラ同様にHPが最大999、MPも99までとなり、魔法も加入直後は〜ガ系しか使えない。
しかし、これに関してはそれより以前の場面でラヴォスに魔力を吸い取られるシーンがあり、その影響によるものと解釈することもできる。
戦う場合はしっかりHP4桁だけどね

さらに余談だが、彼の名前は漢字のため、一度変更すると(その周回では)名前を戻せなくなる。
(DS版では「初期設定」があるため戻すことも可能。)
SFC版では名前入力時に文字を先頭から上書きする形式だったので、
最初の魔だけをラに変えて「ラ王」にしたりなどがよくネタにされた。
(なお、DS版では末尾にカーソルがあるため王だけを残すのは不可になっている。)
また、名前を変えるとセリフ中の「魔王軍」なども全て「○○○軍」などに置き換えられてしまうので、
(例:本名のジャキに変えると「ジャキ軍」)、下手に弄ると後悔するかもしれない。
まあ、「つよくてニューゲーム」で新しく周回を始めれば自動で名前は綺麗に戻せるのだが。

+ その後の魔王(若干ネタバレ)
スーファミ用衛星放送機器サテラビューで配信されたサウンドノベル『ラジカル・ドリーマーズ』は、
メインシナリオが『クロノ・トリガー』を下敷きにした内容となっていて(ただし悲劇的)、
後の『クロノ・クロス』の原型となった。しかし、内容自体はクロス本編と繋がらないパラレル設定である。
(例えるなら、少年漫画の読み切り版と正式連載版の設定の違いの関係に近い。)

この作品には「ギル」と名乗る仮面を付けた闇の魔導士が主人公の仲間として登場している。
そしてこのギルの正体は、実は『クロノ・トリガー』の魔王ジャキその人である。
+ 魔王がギルになった経緯(ネタバレ)
細かな詳細は省くが、ラジカルのヒロインである盗賊の少女キッドは、(メインシナリオ内の設定では)ジャキの姉サラの生まれ変わりである。
キッドはサラとしての記憶を失っており自分がサラだったという自覚もない(外見も性格もサラと真逆で荒っぽいオレ少女になっている)が、その事を知るジャキは陰からキッドを見守るため、仮面を被って正体を隠し、ギルと名乗りキッドと行動を共にしている。
物語はそれから数年後、キッドとギル、そして彼らと成り行きで一緒に盗賊団を組んでいる主人公の少年セルジュが、とある館に秘宝を求めて忍び込むというストーリー。
後の『クロノ・クロス』と設定は一部異なるが、セルジュやキッドのキャラ付けなどは共通している。……のだが、クロスには何故かギルのみ登場していない。
+ ギルの別の顔
ただし「ギル=魔王」となっているのは上記のメインシナリオ「Kid 盗めない宝石編」内のみの設定。
この作品はサウンドノベルだけあってシナリオごとに登場人物の設定が変わり、
他のシナリオではギルは変な人だったりヘタレな人だったり宇宙刑事だったり死神だったりしている。

PSで発売された『クロノ・クロス』では、魔王は登場していない。…ということに、表向き上はなっている。
+ アルフ=魔王?
ただし、はっきりと明確にされてはいないものの、数あるヒントを繋ぎ合わせると
多数の仲間のうちの一人、仮面の魔術師「アルフ」に魔王やギルらしき面影を見ることができる。
しかし、クロス作中でのアルフは雑多なキャラに紛れたモブキャラのような存在で、
(ラジカルのギルとは違って)アルフ本人には魔王としての記憶や自覚は無いらしく、
一部の思わせぶりなイベント以外は物語に関わるような重要シーンも特にない。どころか登場しない事も。

これは、元々は魔王を登場させるはずだったが、開発上の都合により関連イベントが没になり、
魔王のその後を描くことが断念されて結局設定がうやむやになってしまったため。
(一応、初期設定の段階では、アルフは「魔王のなれの果て」とされていた。)
このため、アルフが魔王本人か、はたまた他人の空似なのか、もし魔王なら何故記憶がないのか等、
攻略本での記述もあいまいだったことを含めて多くの議論を呼んだ。
その後のDS版『クロノ・トリガー』の追加シナリオでは、この件を補完するようなイベントが追加されている。

ちなみにこのキャラクター、海外版ではGuileという名前になっている。いやだからどうしたというわけでもないが…
一応、動詞化して「beguile」とすると「騙す」といった意味になるので、この名は偽名だということなのかもしれない。

詳しくは Wikipediaに魔王の項目がある のでそちらを参照。


MUGENにおける魔王

現在、2体の魔王が確認されている。
+ ライス氏製作 / 手描きスプライト

ライス氏製作

手描きスプライトで作られた魔王。ディスプレイネームは「Maou」。
現在完成度は80%とのことであるが、使用には特に問題はない。
原作通り魔法を中心とした遠距離攻撃タイプだが、対空迎撃技の「ダークアッパー」や、
高速移動技の「魔王閃空」に、移動投げの超必殺技「ダークマター」と、どことなく豪鬼を連想させる技構成になっている。
「マジックバリア」で飛び道具をカットできるので、やはり遠距離戦をするのがお薦めである。
また、ストライカーとして何故かクロノとマールを呼べるようになっている。
+ Kyo Kusanagi氏製作 / 原作ドット

Kyo Kusanagi氏製作

もう1体は海外の製作者によるもの。
原作のドット絵を使用したちびキャラ仕様。ディスプレイネームは海外名の「Magus」になっている。
こちらも魔法中心の遠距離型であるが、「ファイア」「アイス」「サンダー」がメインとなっており、
それぞれ3段階に撃ち分けられるが、超必殺技は「ダークボム」と「ブラックホール」のみとやや少なめである。

同氏は他に、同じく原作ドット再現のクロノ、マール、ルッカも公開している。

出場大会