グリーンゴブリン

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グリーンゴブリン - (2022/09/11 (日) 17:34:04) の編集履歴(バックアップ)



「俺様のことを笑うのは、これが最後だ、スパイダーマン!」

+ 日本語吹替声優
  • ノーマン・オズボーン
西村知道
『スパイダーマン(1967年アニメ版)』(独立局版)(赤鬼名義)
森田順平
『スパイダーマン&アメイジング・フレンズ』『スパイダーマン(1994年アニメ版)』
安井邦彦
『アルティメット・スパイダーマン』
藤原貴弘
『アルティメット・スパイダーマン』マイルズ・モラレスの世界にいたゴブリン
山路和弘
『スパイダーマン(サム・ライミ版)』、PS2/GC/Xbox『スパイダーマン』
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
花田光
『マーベル スパイダーマン』
沼田祐介
『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』
家中宏
『マーベル フューチャー・アベンジャーズ』
鶴岡聡
『スパイダーバース』

  • ハリー・オズボーン
阪口周平
『スパイダーマン(1994年アニメ版)』
鉄野正豊
『スパイダーマン 新アニメシリーズ』
『スパイダーマン2』『スパイダーマン3』(ニュー・ゴブリン)
疋田高志
『スペクタキュラー・スパイダーマン』
石田彰
『アメイジング・スパイダーマン2』

アメリカのマーベルコミックの人気シリーズ『スパイダーマン』に登場するヴィラン(悪役)。
1964年とかなり初期から登場するキャラクターで、スパイダーマンの宿敵の一人。
その名の通り紫色の服を着た緑色の小男で、コウモリを模したグライダーに乗っている。

代替わりがあり、初代と二代目の二人が存在している。
また、彼の模倣犯としてホブゴブリンがいる。


初代の本名はノーマン・オズボーン。身長180cm。体重84kg。愛称ノームズノーミー
ピーター・パーカー(スパイダーマンの本名)の親友であるハリー・オズボーンの父親である。
巨大企業オズコープの社長であったが、あろう事か社内で部下達による派閥を作られ、社長の座から追い落とされそうになる。
その際最後の賭けとして、自身が開発リーダーを務めていた身体を強化する新薬(試作段階で投与した動物が凶暴化していた)を、
自身に投与し試す事で製品化を急がせようとする。
しかしその際過剰に新薬を吸収してしまい、凶暴なもう一つの人格を自身の精神の中に誕生させてしまう。
そして機関銃や鋭利なブレードを内蔵した飛行機体「バットグライダー」や、
人体を一瞬で骨だけに分解してしまう「パンプキンボム」、
携帯遠隔操作機能付き手裏剣「バットカッター」等の自身の軍事発明品を持ち出し、
社内の自身の敵達がパーティーの席で一同に会していた所に乱入、抹殺してしまう。

結果無事オズコープの社長として返り咲いたノーマンだったが、彼は何故急に自身の敵が消えたのか謎を抱く。
そしてある日の晩、自身の精神内にいるグリーンゴブリンに話しかけられ、自身が全てやった事と教えられた。
一時は罪を償う為自殺も考えたが、グリーンゴブリンにそれを度々邪魔される。
そしてグリーンゴブリンはその暴力衝動の魅力と、それを邪魔するスパイダーマンへの恨みを、
ノーマンにもゆっくりと植え付けて行った…。
最後はピーターの最初の恋人であるグウェン・ステイシーを殺害した事で怒りを買い、殺害される。

二代目の本名はハリー・オズボーン。上記のピーターの親友である。
ノーマンの死後オズコープを継いだが、その事によるストレスで精神をやられてしまい、ノーマンの発明品を引っ張り出して二代目グリーンゴブリンとなった。
親友であると同時に父の敵でもあるスパイダーマンとは対立関係にあったが、最終的にはスパイダーマンを助け、穏やかに死んでいった。

この後、実は死を偽装していたノーマンが再びグリーンゴブリンとして活動し始める。
シビルウォー事件(キャプテンアメリカの項目参照)では服役していた所を、
犯罪者更生の名目で作られた元ヴィラン達のヒーローチーム「サンダーボルツ」のリーダーに据えられ、政府側の手先となり暗躍。
続くシークレットインベイジョン(スクラル帝国の侵略)の最終局面でスクラルのヴェランケ女王を射殺、一躍英雄として祭り上げられるに至った。
これによりトニー・スタークを追い落としてS.H.I.E.L.D.(ヒーローと協力・管理するための合衆国国家機関)長官にまで上り詰め、
トニーのアーマーを奪って「アイアン・パトリオット」を名乗った。
その後はマーベル世界最大の悪役のポジションを手に入れ、X-MENなどと抗争に入っていたのだが、
手を結んでいたドゥームに愛想を尽かされたり、さらに偽アヴェンジャーズの仕立て役をさせていたタスクマスタークレジットカードを盗まれ
隠し口座がなかったら明日の食事にも困るハメに陥ったりと散々な目にあっている。
(その際、紆余曲折ありタスクマスターがデッドプールと協力しており、タイツを借りてデッドプールの格好をしていたため、
 デッドプールともう一人誰が犯人かは分からず仕舞いであった)
その後、瀕死になったタスクマスターを脅して再度仲間に引き入れ、神相手に戦争を仕掛けるも敗北。
結局タスクマスターには逃亡される
(脅した事で恨まれたようで、逃亡する際に「この前お前の金盗んだの俺だよ!」と追い討ちをかけられている)。
それどころかトニー・スタークの作戦に引っかかり、自分の本性を全世界に生中継されるという大失態をやらかしてしまい
正に立つ瀬が無い状態になってしまった。
結局S.H.I.E.L.D.長官の座を追われ、元のグリーンゴブリンに戻ってヴィラン活動を続けている。
スーペリア・スパイダーマン活動の時期にはゴブリンキングを名乗っていたことがあるが中身はほぼ一緒である。

ヴィランとしての能力は、見た目によらず知性を生かしたもの。
優秀な頭脳から数々の発明品を生み出し、自身の能力を底上げしている。
コウモリ型のグライダーで空を飛び回りながら、カボチャ型の爆弾を投げてくる。
また、薬品によって身体能力も強化されているが、精神を蝕まれるという副作用もある。

パワーアップバージョンとしてレッドゴブリンというのもいる。
これはグリーンゴブリンにカーネイジのシンビオートが取り憑いたことで生まれた存在で、
見た目は燃え盛る炎のようなより禍々しく悪魔そのものといった風貌、尻尾まで生えている。
乗ってるグライダーも同様にシンビオート細胞に覆われている。
戦い方は以前までのものに加えてベノムやカーネイジ同様スパイダーマンからコピった能力を使えるばかりか、
当然のごとくスパイダー・センスを無効化、さらにはシンビオートの弱点であった高熱を克服している。
狂気と狂気が組み合わさり最凶最悪と化した正に最大の天敵である。

リメイク的作品『アルティメット・スパイダーマン』では、ピーターをスパイダーマンに変えた蜘蛛も、
ノーマンをグリーンゴブリンに変えた爆発性の薬剤(後のパンプキンボム)も、
彼の会社による超人血清再現のための実験中の事故とされており、スパイダーマンとの因縁が強化されている。

+ 実写映画におけるグリーンゴブリン
+ サム・ライミ版

"In spite of everything you've done for them,
 eventually they will hate you."

(いくら必死に戦っても結局は憎まれるんだ)

サム・ライミ氏が監督した実写映画の一作目におけるヴィランとして登場。
一連の流れは原作ほぼ同じだが、死亡原因がスパイダーマンを闇討ちするために遠隔操作して突っ込ませたグライダーが、
避けられたため自らに直撃して死亡となっている(なお、実写版ではヒロインは死亡してはいない)。
スパイダーマンがノーマンの遺体を運んできた現場を見たハリーは、
スパイダーマンが何も弁解せずに逃走したため「スパイダーマンが父を殺した」と誤解。
その正体がピーターであるとも知らず、スパイダーマンへの復讐心を彼に打ち明けている
(何も言わなかったのは、ノーマンが事切れる間際にグリーンゴブリンの人格から正気に戻り、
 (自分がグリーンゴブリンである事は)"don't tell Harry."(ハリーには言うな)と頼んだからである)。
ハリーは父親がグリーンゴブリンだったとは知らなかったが、
スパイダーマンへの復讐のためDr.オクトパスに協力してスパイダーマンを拉致してこさせた際、マスクを剥いだ素顔がピーターだと知って苦悩する。
その後、自宅にあった隠し部屋を発見し、父親がグリーンゴブリンであると知った。
それでも憎悪は捨て切れず、父の残した各装備を一新したニューゴブリンとしてスパイダーマンに戦いを挑むが、
父親の死が事故死でありピーターが故意に殺したわけではないと知り、改心する。*1
ベノムサンドマンのタッグ相手に苦戦するスパイダーマンの救援に駆け付け、サンドマンと対決し打ち倒した。
だが、続くベノム戦でスパイダーマンを庇い死亡する。

ニューゴブリンの装備は既存のパンプキンボム、バットカッターに加え、
近接用武器の「ゴブリンソード」やバットグライダーの後継機に当たるサーフボード型グライダー「スカイスティック」が加わり、
より実戦向きにカスタマイズされている。ついでに外見も大幅に異なり、コンバットスーツ型になっている。
ちなみに、映画の試作段階でのニューゴブリンの外見は初代グリーンゴブリンと全く同じであったが、今の形に急遽変更されたという。

"None of that matters, Peter. You're my friend."

(許すよピーター。友達だろ)


+ アメイジング・スパイダーマン

"You don't give people hope. You take it away."

(お前は人に希望を与えない、人の希望を奪う)

"I'm gonna take away yours…!"

(俺はお前の希望を奪ってやる…!)

『アメイジング・スパイダーマン』では、
一作目の時点では出演していないものの、ノーマンの名は言及されていた。
二作目においてノーマンとハリーが親子揃って登場。
オズボーン家には先祖代々から遺伝している病があるという設定で、ノーマンは同作でグリーンゴブリンになる事なく死亡してしまう。
ハリーもまた症状が出始めたので治療の為にスパイダーマンの遺伝子を求めたが、
直接対面しに来た彼に断られた事で逆恨みをするようになる。
最終的に研究所の試薬品を服用した事でグリーンゴブリンと化し、エレクトロを倒した後のスパイダーマンを急襲。
原作のノーマン版グリーンゴブリンと同様にグウェンを殺害したが、戦いに敗れて投獄された。
その後も刑務所内からライノを街へ襲わせるよう仕向けるなどして暗躍している。シリーズ打ち切りになっちゃったけど


MUGENにおけるグリーンゴブリン

海外製作者のAcey氏によるものが存在し、現在は「Infinity Mugen Team」にて代理公開されている。
最新版はMUGEN1.0以降専用。
システムは『MVC』風で、チェーンコンボやエリアルコンボ等も可能。
技は、パンプキンボムを投げ付ける飛び道具(流石に白骨化させる事はできず、ただの爆発のようだ)やワイヤーでの中距離攻撃、
さらにはグライダーによる突進などバランスよく揃っている。
だが、何と言っても最大の特徴はバットグライダーで自由自在に空を飛び回れる事だろう。
飛行中は一部の技が使用不可能となるが、相手の攻撃が届かない上空から一方的にパンプキンボムで空爆できるため、
スーパージャンプなどの対処法を持たないキャラは恐らく詰む。
AIは搭載されていない。
参考動画。お相手はCandido159氏らのミステリオ

shavokai1氏によってスプライトをライミ版に差し替えたグリーンゴブリンも公開されている。
また、YURI氏によるガワ替えキャラも某所で公開中。
こちらはAIが搭載されている他、体力の自動回復を持っているため、恐らくクラスの強さを持つと思われる。


"Nnno…I'm in charge. Me. Not you. Me. I'm in charge."

(おのれ、呑まれんぞ、貴様になど…私は…私なんだ)

"Oh norman…Norman Norman…Stop kidding yourself.
 I'm here. I'm always here."

(ノーマン、ノーマン、素直になれよ。見てるぞ。いつもここから)

出場大会

削除済み


*1
あっさり改心しすぎじゃね?とも言われたが、どうもスパイダーマン=ピーターと知った時点で復讐心が揺らぎ、
本心では「ピーターを許す口実」を欲しがっていたようである。
実際、隠し部屋を発見する直前、復讐を断念するかどうかで父親の幻聴と口論になっており、
復讐の実行を懇願する幻聴に対して"But Pete's my best friend!"(アイツは親友だ!)と必死で抵抗していた。