藤崎詩織

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藤崎詩織 - (2011/11/16 (水) 23:04:06) の編集履歴(バックアップ)



 「一緒に帰って友達に噂とかされると恥ずかしいし」

概要

1994年にコナミから発売された恋愛シミュレーションゲーム『ときめきメモリアル』のメインヒロイン。
であると同時に、ギャルゲー界における記念碑的存在。ギャルゲー界のヒロイン中のヒロインであり、
格ゲー界で言えばリュウ、ロボットアニメ界のガンダム的な存在。
リュウを格ゲー界のミスター主人公とするならば、詩織はギャルゲー界のミスヒロイン。そんな存在。
担当声優は金月真美。映画版では吹石一恵が演じている。

+ ときメモのちょっと余談
初出はPCエンジン・SUPER CD-ROM2専用ソフトで、発売当初は実はそこまで注目はされていなかったソフトであった。
それまで魅力的な女性キャラを排出してきたコナミではあったが、それでも比較的硬派なゲームを出し続けていたコナミが
よもやこの様な純粋な「ギャルゲー」を出してくるとは当時のゲーマー達は想像が出来ず、
PCエンジン版ときメモの発表当時は「コナミの乱心」とまで言われていた事もあった。

また今でこそ認知されたときメモのキャラクター群も、当時の他のゲームの美少女キャラと比較すると
やはり古くささを感じさせる印象が強く、実際に発売されるまでは殆ど話題に上ることはなかった。
しかし、いざ発売されるとしっかりとしたゲーム構成やシナリオ、システムやキャラクターの魅力が認知され、
口コミでその評価は広まっていき、今やコナミを代表するタイトルの一つとなった。
今現在もシリーズは続いており、パズルゲームといった他ジャンルのゲームも発売され、
またキャラクターグッズの展開も幅広く行われている。

ここで特筆すべきは初代ときメモのキャラは口調によるキャラ立てを行なっていない事である。
全キャラともに一人称は「私」、口調も(特徴的な語尾など一切ない)極普通のものであり、
それだけにキャラクターの動かし方、デートやイベントなどでのやりとりだけで、
二十年近くも愛されてるヒロインたちが創りだされたのである。

また、意外なクリエイターもこのシリーズの開発に携わっており、『メタルギアシリーズ』でお馴染みである小島秀夫氏も、
現在の小島プロダクションのチームでときメモのアドベンチャーゲームを制作している。サイコマンティス「ときメモが好きなようだな…」
「ときメモ・ドラマシリーズ」と称されるシリーズの初代は全て小島秀夫氏率いるチームが開発を行っており
小島氏自身もゲーム中でのムービーやイベントシーンの演出を担当、
定評のある映画的演出はときメモでも遺憾なく発揮されており、屈指の名作と言われている程である。
今やときメモは、末永く愛されるシリーズのひとつとして今なお、その人気を保ち続けている。

人物

成績優秀・スポーツ万能・容姿端麗・品行方正と、まさに「理想的な女の子」を絵に描いたようなきらめき高校のアイドル的存在。
完璧超人をナチュラルにこなし、性格も穏やかで誰にも優しく、誰からも愛される美少女。
……なのだが、自分が完璧超人だからか、 彼女が持つ理想の男性像もまた極端に高い。
この理想の高さが、恋愛シミュレーションゲームである本作では攻略難易度に直結し、今なお「難攻不落のラスボス」の伝説が語り継がれている。
本作ではイベントをこなして攻略対象の好感度を上げると共に、主人公のパラメーターも問われる。
藤崎詩織を攻略する場合、全てのパラメーターを高値でキープする必要があるが、パラメーターを上げると詩織以外の女の子が十人以上現れる。
彼女達の好感度が下がると主人公に悪評が立ち、藤崎詩織の攻略にも支障をきたす。
そしてこのゲームはプレイヤーから女子へ告白することが出来ず、一番好感度の高い女子が告白しに来る。
このため「登場した女子全部に媚びへつらいつつ詩織の好感度を一番高く持っていく」プレイングが要求される。
これだけでも難攻不落のラスボスだが、更にこの藤崎詩織、 好感度が下がると辛辣かつ陰湿な台詞をダイレクトに叩き付けてくる。
冒頭の台詞は好感度があまり高くない時(≒初期状態)に下校を誘うと主人公に投げつけられる台詞。
台詞そのものはどうと言うほどのものでもないが、これが 「家が隣の幼馴染」 である主人公に叩きつけられる。
とは言え現実なら、 高校生にもなって 彼氏でもない異性相手ならこんなもの。他に彼氏を作り辛くなるし。
セガサターン版ではプレイヤーから女子へ告白することが出来るようになったが、
好感度が物凄く低い、つまり嫌われている状態で告白すると下記のようになる。
ただしこんなセリフを聴きたいがために 意図して好感度を下げる ドSでないと聴く機会はないであろうが。

 「あなたとは幼馴染みってだけでも嫌なのに……それじゃ、さよなら」


    |          
    |  ('A`)     
   / ̄ノ( ヘヘ
恐らく、「メインヒロインだから完璧超人、完璧超人だから手応えのあるキャラにしよう」と制作側は考えたのではないだろうか。
これが、「ゲームに慣れるため、とりあえず最初に出てくる看板ヒロインから手をつける」初心者とのギャップががっちり噛み合い、
「難攻不落の女帝」「ときメモのラスボス」の伝説を不動のものにしたと思われる。
なお、『ときめきメモリアル』自体藤崎詩織から告白される事をゲームの最終目的としている所があり、その意味では「ラスボス」評は間違っていない。
断っておくと、好感度が高くなると正に「ツンデレのデレ」のごとく甘い展開になるのでそこら辺はご安心を。

「赤毛の悪魔」「赤い悪魔」と呼ぶアンチまで生まれるに至って(ネットでは彼女を被告人とした「ときメモ裁判」なんてのもあった)、
さすがにやりすぎだと思ったのか、以降のときメモシリーズはメインヒロインの攻略難易度は低めになっており
(『2』のメインヒロインは「一度もデートをせずにクリア」が達成されており「バッドエンドを迎える方が難しい」とまで言われた)、
また好感度が低いからって辛辣な台詞も出ない。
代償で、一部空気とかヒロイン(笑)とか言われるケースもあったが。
後発メーカーも彼女の失敗に学んだのか、ギャルゲーでメインヒロインといえば「最初から無条件で好感度が高くて尽くしてくれるタイプ
幼馴染は主人公にとって他キャラより特別な存在」が王道パターンとなった。正にファンタジー。
また『ときめきメモリアル』登場ヒロインで(友人の妹を除けば)唯一主人公の友人とくっつかない、主人公専用のヒロインでもある。
+ ...
…………と思われているが、実は『ときめきメモリアル2』で――――……

まぁ、ときメモの元ネタの一つとされる『同級生』も、一番人気のヒロイン(ちなみにメインヒロインではなかった)を『2』に出した結果、
「『1』の主人公と喧嘩別れした後に旅先で出会った『2』の主人公と付き合う」と言う展開があったりする。
まぁ『1』の一部ヒロインは、無事エンディングを迎えても エピローグで別れる けどな(ただし上記のヒロインではない)。
ちなみに有名すぎるせいか他KONAMIゲームの中でも彼女のセルフパロディがいくらか見受けられる。
髪型や制服の色だったり、はたまた妙な場面でそっくりさんが出たりなど。
まあパワプロのサクセスモードのコンセプトは「野球版『ときメモ』」だったりするのだが。

+ 対戦ぱずるだま
当時コナミは落ち物パズルゲーム『対戦ぱずるだま』の色々なキャラ替え版を出しており、
本作のキャラを使った『ときめきメモリアル対戦ぱずるだま』も当然のごとく発売された。
このゲームは「ヒロインが主人公に告白するため、邪魔する他のヒロインをパズルで打ち負かしていく」という設定であり、
詩織以外のキャラクターを使用した場合は、ラスボスとして詩織が君臨している
そして、この試合はいわゆる「ロボ作モード」。すなわち攻撃が全て同色同士になってしまう。
詩織「同じ条件で、ぱずるだまで勝負よ!」 (2:50~辺りから)

(ちなみに詩織使用時のラスボスは謎の隠れキャラのコアラの着ぐるみ。正体は…)

さらに『ラブプラス+』のミニゲーム「もえろ!対戦ぱずるだま」にもCPU専用の隠しボスとして乱入。
初代ヒロインの貫禄を見せてくれる。

MUGENにおける藤崎詩織

Wingzeroplus氏による遠野秋葉改変キャラが存在する。
元が秋葉なので藤崎詩織にしてはモーションが攻撃的だが、一目で藤崎詩織と分かるドットに仕上がっている。
黄色いリボン(ただし台詞と技名はヘアバンド)を飛び道具に持ち、突撃技で地上空中を問わずコンボが可能。
ストライカーの高見公人(ラジオドラマの主人公。声:小野坂昌也)、当て身投げ(と言うか当て身避け)も所持。
2011年2月の更新で優秀なAIが搭載された。ところどころ日本語が間違っているが、海外製作者なので仕方ない。
また超必殺技等でのカットインは持たないが、試合に勝利すると……
参考動画

 「ぷん、知らない」

 「なおとくんたら、しらない、ぷん」

出場大会

その他