冴月麟

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冴月麟 - (2013/12/06 (金) 01:32:12) の編集履歴(バックアップ)



同人弾幕STG作品『東方Project』シリーズの一つである『東方紅魔郷』の主人公……になるはずだった没キャラ。
名前の読み方は「さつきりん」「さえつきりん」「さえづきりん」等諸説あるが、いずれも公式の呼称ではない。

『東方紅魔郷』のデータの中に名前だけ見ることができ、東方紅魔郷の実行ファイルをメモ帳で開くと
冴月 麟 (風) 冴月 麟 (花) 霧雨 魔理沙 (恋) 霧雨 魔理沙 (魔) 博麗 霊夢 (夢) 博麗 霊夢 (霊)
という文字列が確認できる。このことから、本来であれば風符花符を扱う主人公として登場する予定だったようだ。

そんな彼女がなぜ没なってしまったのかと言うと、原作者のZUN氏がインタビューで
「仕様ではもっとボリュームがあったんですけど、残り3ヶ月の時点で無理な仕様を片端から切りました」
と発言していることから、ただ単純に容量の問題であると考えられる。また、東方永夜抄体験版の『おまけ.txt』において
「でも突然新キャラで自キャラを用意されても愛着がわかない」 とも発言しているので、
容量を削る必要に迫られた際にあまり愛着が湧いていなかった彼女を削った可能性が高い。

東方界隈での扱い

上記のように彼女の設定は名前とスペルカードの符名のみであり、その他の情報は全く無い。
すなわち不明な部分はファンの想像力すなわち二次創作で補われることになるのだが、
彼女の容姿に関しては上記のようなイラストのものが大半を占めている。
これは『東方紅魔郷』が発売されたコミックマーケット62のサークルカットに出ている謎のキャラクターがモデルとなっており
現在においてはそのキャラクターが冴月麟であるという説が主流となっている。
+ コミックマーケット62の上海アリス幻樂団のサークルカット
ただしサークルカットなので色は白黒であり、現在多く見られる 「紅白の服装・金髪」の配色 は、
神主のサイトにある「蓬莱少女繪幻想」にて「新しいキャラを創ろうとか思いつつ金髪の謎巫女さん。」として載せられたイラスト
神道国幻想 」を参考にして描かれた二次創作の配色が広まったものである ことに注意。
このため 「同じ自機キャラの霊夢と被るのは不自然だ」 とされることもあり、別の配色で描かれる事もある。
また、上記のサークルカットのキャラも 「冴月麟」とは明言されていない ため、別デザインの冴月麟を想像して描かれる場合もある。

没キャラとはいえ殆ど設定が無いので、基本的にはオリジナルキャラとして扱われることが多い。
しかしその特殊な生い立ちのためか、一部にはコアなファンがいるようである。

+ 名前の由来
『冴月麟』という名前に含まれる『麟』という文字と、(おそらく)『さつ きりん 』という読み方から、
彼女の正体は中国の伝説上の存在である『麒麟』なのではないかと言う説がある。
麒麟は鳥類の長である鳳凰と並んで獣類の長とされ、性質は非常に穏やかで優しく、
足元の虫や植物を踏むことさえ恐れるほど殺生を嫌うとされる。
このことから、二次創作における彼女の性格は比較的穏やかで礼儀正しく書かれることがことが多い。
どこぞの鬼畜巫女泥棒魔女には見習ってほしうわなにをするやめr(ピチューン
(…まあ実際の所、東方には他人の迷惑など知った事かな自分本位で行動するキャラクターのほうが多く、
まして作品が出る度に出番があるような自機キャラ程新作で突然礼儀を投げ捨てたりはっちゃけたり根幹設定が変更されたり等ザラである。
キャラとしてさえ始まらなかった彼女も恐らく自機化していた暁には…まあそうとは言え没になってしまったことは何ものにも代えられないだろうが。)

名称に雌雄の区別があり、オスの麒麟を『麒(き)』、メスを『麟(りん)』と呼ぶ。
このことを考えれば、女性である彼女の名前に『麟』の字が使われていることはさほど不自然ではない。
このことから彼女が用いるスペルカードには麒麟と同じ『四霊』である鳳凰、亀、龍を
モチーフにしたものがあるのではないかと妄想したり、
Pixivにおいては同じく四霊を元ネタにした二次創作である『東方四聖門』と呼ばれるものが存在する。


ニコニコでの扱い

冴月麟の歴史は東方紅魔郷の頃から始まっているので、二次創作キャラとしては古参の部類に入る。
ならば東方の二次創作作品が溢れかえっているニコニコでは知名度が高いと言われればそんなことはなく、
むしろ知名度としては下の部類に入る。
どのくらい低いかと言われれば、後発の作品である東方地霊殿を基として生み出された『河城みとり』よりも低い。
Pixivやニコニコ静画におけるイラスト数でも負けてしまっている。一応名前は一次創作なのに……
ただ、最近は東方有頂天においてそこそこ出番があるようだ。一部の作品ではメインヒロインになっているものも存在する
また2013年には「麟ブロ祭」が企画されたり、有頂天系列以外でもちょこちょこ出番がもらえてたりと、少しずつではあるが活躍の場を広げているようである。

 ↓出演動画の例
&s(){麟ブロは我々のコ麟ブ麟}


MUGENにおける冴月麟


古明地さとり水橋パルスィなどを作成したへちょ氏によるものが存在する。
容姿はトップのイラストのようなオーソドックスな姿で、手に持った六角二胡を振り回して戦う。そうやって使うものじゃねーから!
2013/3/16版で一応の完成となった。

性能のコンセプトは博麗霊夢と霧雨魔理沙の複合型。
二人の中間的な存在になるのかと思いきや、霊夢並みの格闘と魔理沙並み射撃を持つハイスタンダードキャラとなった。
作者曰く「初心者が適当にぶん回してもそこそこ戦える」程度の性能のようである。
伍騙でゴクトケン>┌|´д`|┐も修得しちゃったぜ☆
ただし攻撃時に相手に与えるゲージが多く、補正もきついためコンボは適度なところで切ることが求められる。

基本的な弾幕は麻雀牌、二胡を用いた音符の弾幕、そして花火玉である。
麻雀牌の理由は射撃コンセプトが『民芸』および『殺傷能力:低』だから。
花火玉である理由は彼女のスペルカードの符名の一つに『花符』があるからだと思われる。

気質は「風花(ふうか)」で、「幻想が満ちる程度の天候」。
具体的には霊力の回復速度が上昇し、と回復待機時間(霊力が回復しはじめるまでのタイムラグ)が半減するとのこと。
それ天候じゃねえとか野暮なことはナシで

スキルカードはネット上の弾幕で広範囲を攻撃する『シュクル・ティレ』、多段ヒットする大玉を前方に打ち出す『金華玉条』、
二胡の弓をバトン代わりにして振り回す『独孤九剣』、グレイズ付きのアッパーで相手を吹き飛ばす『葵花宝典』といった攻撃技が存在し
補助技としてはスキルレベルと演奏の回数で自身のATKやDEFを変動させる『楽章・花見酒』、『楽章・月見酒』がある。

スペルカードは突進→昇龍→吹き飛ばしのコンボ『恋々・猪鹿蝶』、高威力で切り返しっぽいが無敵がない『風符・麒麟獅子』、
上空から放射線状に光線を放つ『花符・アストロラーベ』、四連続で画面中に攻撃を繰り出す美麗な大技『雪月花・花鳥風月』など、
打撃・弾幕のバランスが良い一方、どのスペルもなかなかのクセを持つ仕様をしている。
そのほかにも、音符弾を円形に展開する『楽符・ウィッシュブリンガー』は、月見酒と花見酒の効果を同時発動させる効果があり、
あらかじめ両方を発動させ置けば、その両方の効果を得られるという、一風変わった補助スペルである。
また当然のように某謙虚なナイト方面から 「麟ちゃんブレイク」 を導入。
しかも 出掛かり無敵・地上ガード不能・コスト1 という好待遇スペルだったりする。麟ちゃんパワーなら仕方ない。

そしてロマンスペルとして『幻奏・東の国のパルティシオン』を搭載。
氏曰く 「夢想天生との互換」 らしく、発動から15秒間ダメージを受けなければ、地上待機モーション時に自動発動する。
この間はとくに制約なしで行動でき、ガードによる削りダメージは条件に含まれない。
発動条件は単純だが、投げめくりなどの基本要素、当て身やガード不能持ちを相手には辛いため、
発動にはそれ相応の苦労と工夫が要求される。
ちなみに、総ダメージはというといっしょにとれーにんぐのダメージ計算用の表示を軽くぶっ飛ばしている
おそらく 1万ダメージ以上 は堅いと思われる。麟ちゃんパワー、マジぱねぇ。

なお弾幕キャラにはよくあることだが、
ヘルパーをかなり食うため出来るだけヘルパーの表示数はMaxまで上げておくことをお勧めする。

そして完成版公開の二日後の2013/3/18にホルン氏によるAIが公開された・・・これが愛か。


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