メタモン

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メタモン - (2019/02/26 (火) 18:04:46) の編集履歴(バックアップ)



「ぐにゃぐにゃじゆうに!それがメ!タ!モン!」

分類:へんしんポケモン
たかさ:0.3m
おもさ:4.0kg
特性:じゅうなん(まひ状態にならない)
隠れ特性:かわりもの(戦闘に出てすぐに相手と同じ姿に変身する)

RPGゲーム『ポケットモンスター』に登場するポケモンの一体。初登場は赤・緑(第一世代)。
スライム状の体を持ち、体細胞を変化させて相手そっくりに変身する能力を有する。
シリーズを通して、禁止級ポケモンであるミュウを除いて「へんしん」を覚える唯一のポケモンである。

原作におけるメタモン

HP:48
攻撃:48
防御:48
特攻:48
特防:48
素早さ:48

全体的に能力が低く技も1つのみという、お世辞にも実戦向きとは言えない性能を持つ。
アイデンティティである「へんしん」は対峙している相手のポケモンの姿・技・HPを除くステータスを丸々コピーするというもの。
相手の手の内を読めるのは悪くないのだが、上記のようにHPは変化しない上にメタモン自身のHPが低く、おまけに技の使用に1ターン消費し、
その上コピーした技は全てPPが5という制約があるため、ヌケニンのような極めて例外なケースを除けば戦闘ではあまり実用的ではない。
一応固有の道具で防御を倍にする「メタルパウダー」、素早さを倍にする「スピードパウダー」があるが、
メタモンが持っている時のみ効果があるため、「へんしん」で変わると同時に効果が無くなってしまい使い勝手はイマイチ。

そんなメタモンに需要が出始めたのは金・銀(第2世代)から。
この世代で新しく追加されたタマゴのシステムでメタモンは大いに役に立つ。
なぜならメタモンはタマゴみはっけんグループを除く全てのポケモンとタマゴを作れるという特徴があったからである。
無論、性別が♂でも♀でも無しでも問題ない。しかも性別なしのポケモンはメタモンとしかタマゴを作れない。
そのためメタモンはタマゴ要員として大いに重宝された。ただし、メタモンのタマゴを作ることは不可能。
…おかげで男でも女でも喰っちまうというイメージを持たれることになった訳だが。

とりわけ、「個体値」という隠しパラメータの仕様が規格化された第3世代以降では広く活用された。
この「個体値」は高ければ高いほど強い能力を持つポケモンになるのだが、
その高い個体値を持つポケモンを入手するのにもっとも効率の良い方法がタマゴの孵化である。
タマゴから生まれたポケモンは親となったポケモンの個体値をある程度引き継ぐ仕様となっている。
そしてメタモンは過半数のポケモンからタマゴを生産することができる。
すなわち、高い個体値を持っているメタモンがいれば、それだけで強力なポケモンを入手できる可能性が上がるのである。
それ故に、メタモンは必然的に廃人にとって欠かせない要員となるのである。
但し、メタモン自身はタマゴで入手できないため高個体値のメタモンの入手に多少手間がかかるのが難点だが。

なお、第7世代ではレベル100の時限定で「きんのおうかん」「ぎんのおうかん」を使用して、
個体値を最大に鍛える「すごいとっくん」ができるのだが、これをタマゴ要因のメタモンに使うのは非推奨。
なぜなら、タマゴから生まれたポケモンが引き継ぐ可能性があるのは、そのポケモンの本来の個体値であり、
とっくんで鍛えた個体値はどうやっても引き継がれないためだ。
むしろ、きたえてしまう事で本来の個体値がどのくらいかを見失ってしまう事になる。とっくんは別のポケモンにとっておきたい。

このように、戦闘以外の面で役に立っていたメタモンだが、第5世代の夢特性の導入によって転機が訪れた。
メタモンの夢特性「かわりもの」は場に出た瞬間相手に変身する特性。
つまり、「へんしん」のネックだったターンの消費が解消されたのである。
この特性の導入により相手の手の内を偵察する役割として使いやすくなった上に、ある程度戦闘要員として使えるようになった。
但し、PP5という制約はそのままなので耐久系の相手には不利。
加えて第6世代において「メガシンカ」が導入されて以降、夢特性の需要はさらに増した。
「メガシンカ」は強力な半面、1度の場バトルで1体しか使用できない制約があるが、
相手がメガシンカしてきたポケモンをメタモンでコピーできれば、
運次第だが1度のバトルで最大で2体のメガシンカのポケモンを使用できるのである。

但し第5世代のBW2で夢特性のメタモンを入手できる確率は約1%。
第6世代のX・Yでは「フレンドサファリ」という施設で入手できるが、
1人プレイでは絶対に入手できないため、夢特性の個体の入手にはかなり苦労する。
インターネットのフレンドサファリ用掲示板などを利用しよう。
ちなみに、フレンドサファリに出るものはどれも個体値が2V確定なので、夢特性狙いでなくても非常にお得。

第7世代では『乱入バトル』で入手できるが、「へんしん」後のPPの低さが災いして長期戦が難しいため、
「かわりもの」の個体を入手するには特殊な手順が必要になる。

余談だが、ゲーム中でのメタモンの鳴き声はニョロモとほぼ同じ(というか第1世代のポケモンはそれが顕著である)。
0:23~

大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでは、『DX』にてトーナメント乱闘でのランダムセレクト用アイコンとしてちょっとだけ登場している。
また、同作の試合においても当初はモンスターボールから出てくるポケモンの一体として、
一定時間対戦相手に変身して共に戦ってくれる予定だったが、スケジュールの都合でお蔵入りになっている。
(改造コードを使用すれば登場させることはできるが、能力自体は未実装のためすぐに消える)。
後に『SPECIAL』にてモンスターボールで呼び出し可能なポケモンとして登場。一定時間呼び出したファイターに変身して共に戦ってくれる。
変身したファイターは全身紫色なので容易に判別可能。

カードゲームでは「相手の能力をコピーする」特殊能力を持つカードが多い。
そのため、エネルギーは「このカードについている限り、どの色のエネルギーとしても使うことができる」という処理がなされる。
なかには「へんしんした姿」のカードもあり、その場合は変身対象に応じた属性となっている。

『Pokemon GO』におけるメタモン

敵に化けないと戦う手段がないメタモンの特性上ジムバトルでの扱いが難しく、
伝説系を除く初期のモンスターでは参戦が一番遅かった。
そのままの姿ではなく別のモンスター(ポッポ、コラッタ、ズバット、コイキング)に変身した状態で現れる。
捕まえるまで本物かメタモンか分からず、卵から孵化しないこともあって上記の四匹が狙われるようになった。
実は本物に比べて捕獲率が低いため、ボールを投げる際のリングの色で判断することもでき、逃げられた場合は図鑑の遭遇した数で確認も可能。

ジムで戦う際は相手のモンスターに変身して戦うところは原作同様で変身後の能力値は相手のステータスに依存する。
ゲージ技の「わるあがき」は飾りと思われがちだが,
メタモン同士で戦う場合はこの限りではない。

メディアミックスにおけるメタモン

漫画『ポケットモンスターSPECIAL』ではブルーのレギュラーメンバーとして手持ちに加わっている。
この作品では体細胞を自在に変化させるという特徴が最大限に活かされており、
ポケモンへの変身のみならず、体を鍵に変化させたり、ブルーの変装に用いられたりしている。
とりわけ、トレーナーであるブルーがダマシを得意とする戦闘スタイルであるため、
彼女の狡猾さも相まってその能力をよく使用するため、出番は多い。

4コマでは、主人公がおとなのおねえさんやガールスカウトなど女性トレーナーに変身させようとして、本物に血祭りに上げられるネタが多く描かれる。

また、アニメ版に最初に登場したイミテのメタモンは変身能力を使いこなせておらず、
姿は真似られるが、 目と口はメタモンのままになってしまう という欠点があった。
この他、顔を含め姿は真似できるが大きさが変身前と同じままという欠点を持ったメタモンも登場する。

外見が不定形で顔もシンプル極まる造形のため、ビリリダマなどと並んで間違いなく最も絵が描きやすいポケモンの一つである。
そのシンプルさは、ポケモンの絵描き歌集「ポケモンかけるかな?」収録の「ぐにゃぐにゃガスガス」でのメタモンの絵描き歌が
合いの手以外は冒頭の歌詞の繰り返しのみで表現されているほど。
しかもこのメタモンの絵描き歌、なぜかアンコールまで収録されている。
このシリーズで他にアンコールがあるのはピカチュウのみであり、謎の優遇である。


MUGENにおけるメタモン

  • DJ HANNIBALROYCE氏製作
海外の製作者である氏のサイトで公開中。
winとMUGEN1.0両方で使用できるよう調整されている。ファイル名はメタモンの英語名である「Ditto」。
基本的にはメタモンの姿をしているが、攻撃の度に第1世代~第5世代のポケモンに変身して、それに応じた技を使用する
ゴウカザルに化けて昇龍拳で拳を突き上げたり、スイクンに化けて派手な必殺技を放ったり、
変身によってリーチが変幻自在であるため攻撃を読むのは難しい。
また、イントロが非常に凝った作りになっている。

出場大会

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