全長:50m
重量:70t
「マグネマン・イントゥーワン!」
『
鋼鉄ジーグ』の翌年、1976年に放送された東映動画製作の「マグネロボシリーズ」第二弾『マグネロボ ガ・キーン』の主人公機
(肩書から判る通り、シリーズ名は本作の登場
以降に生まれたもの。
なお、第三弾として『超人戦隊バラタック』、番外として
スポンサーは同じだが
タツノコプロが制作した『ゴワッパー5 ゴーダム』が存在する)。
名前の由来は「
Gathering
Keen」で、
鋭く集合する、
集合して強くなるなどという意味である。
また、後述のスイートクロスは演出を担当した勝間田具治氏によれば
「旅先で妻と就寝しようとして思いついた名称」とのこと
(ちなみに「スイート」は
甘いの意味の「
sweet」ではなく、「一揃い」という意味の「suite」。
先に述べた由来からも言ってもそうだがホテルのスイートルームと同じである。そっちも良く勘違いされがちだけど)。
地球システム研究所の所長・花月博士が本作の黒幕であるイザール星人の侵略に対抗するため開発した巨大ロボットで、
機体色は青と黄で塗り分けされている。
シャープな戦闘スタイルを基本とし、カッターなどの武装を多用するファイターである。
動力源は原子力と磁流波エネルギーで、マグネマン・
プラス、
マグネマン・
マイナスの二人が男女ロボのプライザー及びマイティーのコクピットのキャノピー部分より飛び出し(デルドアウト)、
スイートクロスして六角形を二つ並べたような形状のコア・パーツに変形(胴体中央にある赤い∞パーツがそれ)。
これにガ・キーンの母船である地球システム研究所の移動要塞・ゴッドフリーダムから発射されるパーツが合体して完成する。
手足が長く胴が短い(と言うか臀部が無い)独特のプロポーションをしており、膝関節もかなり上部に存在している。
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2種類の探査用ロボット |
北条猛が変身するマグネマン・プラスが操縦する宇宙探査用ロボット。
全長25m、重量16.7t。カラーリングは赤。
スピリット号というコクピットを兼ねるバイクと合体(ハイルドアップ)する。
将棋の駒のような頭部形状であるがボディは肩口が広く取られ腰部分が狭い逆三角形のシルエットであり、
ガ・キーン合体後はガ・キーンの武器兼サポートユニットになる。
顔面部分にサーチライトを内蔵している(マイティーも同様)。
前腕部は透明パーツで内部メカが見えるという、『 キカイダー01』に酷似した構造になっている
(アニメ演出上、普段は不透明で、プライザービーム発射時に発光して中身がはっきり見えるようになる)。
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武装・特殊装備 |
腹の+マークから出る光線。発射時に胴体が閉じ、
+マーク部分が左右から合わさり一体化した状態の描写が見られる。
両肩から飛び出す十字手裏剣。一度手に持ってから投げつける。
大腿部からのミサイル。
チェーン付きの前腕部を発射。
外付け式の翼状カッター。上部にフラッグミサイルを装備する。
また、ガ・キーン装着時には翼が閉じて刃となり、
持ち手が干渉する為に、本体は前面に移動する。
この機構はマイティーと共通しているものもである。
両股に装着されたプライザー専用のミサイルパーツ。補助飛行ブースターも兼ねる。
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花月舞が変身するマグネマン・マイナスが操縦する海底探査用ロボット。
『魔法のスター マジカルエミ』にも同じ読みの主人公がいるがもちろん関係ない、というかこっちのほうが古い
全長24.8m、重量16.5t。カラーリングは白とピンク。
エンジェル号という コクピットを兼ねる飛行メカと合体(ハイルドアップ)する。
スピリット号には短距離の飛行能力しかないため、長距離航行などは2機の合体形態であるスピリットエンジェル号で出撃する。
ボディはプライザーと逆に将棋の駒状の頭部をそのまま下に延長したような三角形のシルエットだが、役割はほぼ同じ。
プライザー同様、前腕部が透明パーツになっている。
また「-」シンボル部分が左右に展開しツールボックスとなる。
装備交換などのシーンは本編には登場していない(本編ではドリルが装備済みである)。
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武装・特殊装備 |
腹の-マークから発射する光線。
プライザービーム同様、発射時に胴体が閉じ、左右のマークが一体化する描写が見られる。
両胸から発射する>(V)型手裏剣。
大腿部からのミサイル。
チェーン付きの前腕部を発射。
外付け式の翼状カッター。プライザー同様の形状・機能・機構を持つ。
なお、ガ・キーンに変形した時にも使用可能。
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武装・必殺武器 |
タックル攻撃を連続して仕掛ける。
手の甲部分が反転した二本爪のエッジで敵を切り裂く。
ガ・キーンパンチとの併用も可能。
拳を射出して敵にぶつける。
起死回生の場面に多く使われた。
ガ・キーンイレーザー
脛から噴出する溶解スプレー。
水中でも使用可能。
強力な肘撃ち。
足裏から出るジャックナイフ。
口の部分から発射するカラフルな光線。
うねりながら伸びてゆく特徴がある。
プライザーとマイティーが変形したブースターとドッキングすることで発揮される 必殺技。
ブースター先端からプラズマ光線を発射できる。この形態で回転しながら体当たりを行うのが初期の必殺技だった。
ブースターとのドッキング時には「チェンジコンビネーション!」とコールする。
中盤で追加パーツのカッターフラッグが追加され、攻撃力がアップした。
膝の脇から飛び出す車輪で自走し体当たりする。
車輪パーツは分離してフリスビー状のブーメランとして使用可能。
ガ・キーンの弱点である長距離走行を克服するために装備された。
両肩から射出されるヌンチャク状の武器。
両サイドにエッジが装備され、敵を切り裂くことが可能。
肘のドリルと大車輪で地底を掘り進む。
ガ・キーンを強化するために開発されたユニット。
ビームやミサイルの他に先端のラム(衝角)を装備しており、それを使用しての体当たりが必殺技である。
ガ・キーンが直接乗り込んで操縦する。
淡黄色と無彩色での機体塗装色だったが、バリアントアンカーへの改造に際し、
鮮やかな赤色を主体としたツートンカラーに変わる。
第33話で開発された脚部に取り付ける飛行補助装置。
装着するときはガ・キーン本体の膝からジョイントが出現し、そこに接続する。
プライザー・マイティーブースターとの同時運用を前提に製作されたが、マッハウィング単体で使用することが多い。
重戦車を改造の上、マッハウィングを装着し、飛行可能にしたガ・キーン専用サポートマシン。
後部車輪が左右に展開し、安定した飛行が可能となっている。
また、支援機として使用することもでき、ガ・キーンからの誘導により遠隔操縦することもできる。
後輪を分離し、武器として使用することも可能。
重戦車同様、ガ・キーンが直接乗り込む。
車体とマッハウィングは磁力で固定されているため、取り外しが可能となっており、
非常時には分離して使用することもできる。
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(以上、Wikipediaより引用・改変)
東映ロボの美少女化企画『東映ロボットガールズ』にもチームTにガ・キーンをモデルにした
ガッキー(CV:
佐藤聡美
)がおり、
同作のソシャゲ『ロボットガールズZ ONLINE』では初期ユーザーにとって貴重な無課金で手に入る優秀なユニットだったので、
初期ユーザーの希望の星だったようである。
また、原作で未使用だった形態を「チームTレジェンド化計画」なるもので実装。
名前だけで性能もお察しな「アースガッキー」「マリンガッキー」「スカイガッキー」の三種だが、
スカイガッキーについては「元々素で空が飛べる上、飛行用補助パーツも登場済だったのでお蔵入りしたのも納得」
と説明文の時点でツッコまれていた。
アニメ『私、能力は平均値でって言ったよね!』には、ガ・キーンのパロディである
ゴーレム、
ガ・コーンが登場。
ただし名前だけで、見た目は鋼鉄ジーグに近い。
この回を放映したのは
令和になった2019年10月頃。ジーグ以外のマグネロボは未だにスパロボ未参戦だし、元ネタが判らなかった若い視聴者も多かっただろう。
なお、この作品は(主人公の前世がオタク女子高生だったという設定もあり)他にも
若い視聴者置いてけぼりのネタ満載である。
MUGENにおけるガ・キーン
Gino Sodano氏による、3Dモデルを使用して作られたものが存在。
ボイスは外国語。
同氏製作のコンプゲー『THE WAR』用のキャラだが、
MUGEN1.1専用キャラとして単体での使用も可能。
Kon-El from Partinico氏の
グレンダイザーを素体としており、構成ファイル名が改変元のままだったり、
改変元から流用していると思しき技があるなどの面影が残っているが、性能自体は差別化されている。
ガ・キーン・フルパワーやミラクルハリケーン、ガ・キーンヌンチャクなど、原作の技や演出が一通り搭載されている他、
突進技や合体前の探索用ロボット2体がそれぞれ一人ずつ攻撃していく技も所持している。
なお、元々巨体のロボット達が殴り合うコンプゲー用のキャラ故か、攻撃のリーチ・
判定共に強烈。
改変元と同様に、一般的なサイズのキャラよりも
巨大キャラと戦わせた方が良いだろう。
出場大会
最終更新:2025年03月03日 18:04