鋼鉄ジーグ


「チェンジ・サイボォォォォグ! 鋼鉄ジィィィィグ!」

「ジーグパーツ、シュート!」

「ビルド・アァァァァップ!!」

1975年に放送された、ダイナミックプロ原作・東映動画制作のロボットアニメ『鋼鉄ジーグ』の主人公機。
英語表記は「Steel Jeeg」。ギーグでもなければジークでもなく、ジグも言わずもがなので注意。
語源は集合組織を意味する「Gathening Organization」の略称「G-オーグ」を短縮した物。

考古学者・司馬遷次郎博士が邪魔大王国のハニワ幻人*1に対抗するために作ったスーパーロボット。
何処でそんな技術と資金を手に入れたんだよ!
サイボーグである司馬宙(しば ひろしが専用の手袋をつけた両拳を打ち合わせ、
「チェンジ・サイボーグ!」と掛け声を掛ける事で戦闘モード「サイボーグ宙」に変身、更に彼自身が頭部にモーフィング変形し、
支援メカ・ビッグシューターから射出される各種パーツと合体する事で鋼鉄ジーグとなる。
宙自身が頭部に変形する都合から全高10メートルと、スーパーロボットとしてはかなり小さめである。*2
そのため上ではスーパーロボットと書いたが、厳密には巨大サイボーグであり、
『スパロボ』のパイロットアイコンでも、ジーグ時はサイボーグ宙ではなくジーグの顔が表示される
体重12.5トン。出力75万馬力。関節の殆どが磁力で繋がっており、着脱が自由自在。
それを利用して各部を換装しながら戦うのが特徴。換装用の装備も全てビッグシューターに搭載されている。
頭部だけで戦う事も可能だが、当然ながら行動が大きく制限される。

当初のサイボーグ宙は何処となく戦闘員古代兵士っぽいデザインだったが、物語後半からは新サイボーグにパワーアップ。
現代(と言うかデューク・フリードのパイロットスーツ)的なデザインになり、ジーグビュートという鞭も追加された。
後述の続編『鋼鉄神ジーグ』において主人公・草薙剣児の着るパイロットスーツは、この新サイボーグがモデルになっている
(言い換えると、鋼鉄神の宙は旧サイボーグのままである)。

+ 武装・技
  • ナックルボンバー
拳を作り、手首から発射するパンチ。OPでは「必殺パンチ」と評されている。
ゲッターロボ』シリーズのはずの『ゲッターロボ號』でも何故か使われている。
手首は射出した直後に生えてくるため、ロケットパンチ系の技には珍しく連射が利くのが特徴。

  • ダイナマイトパンチ
ナックルボンバーと違い、前腕部も含めて飛ばす。ジーグバズーカやマッハドリルへの換装のついでに使われる事も。

  • ダイナマイトキック

  • ジーグビーム
目から放つ光線。頭部だけでも使用可能。

  • スピンストーム
腹の砲口から発射する反重力嵐。OPの歌詞曰く「秘密の兵器」なのだが、初使用でいきなり敵に避けられたりと、命中率は微妙

  • ジーグブリーカー
「この野郎っ!ジーグブリーカー!死ねぇっ!!」

いわゆるベアハッグであってバックブリーカーではない。磁力で引き寄せた相手を両腕で締め殺す。
上記のセリフは一回しか使われていない上に不発に終わったのだが『第2次スパロボα』の販促デモに採用された事から 一気に人気ネタとなった

  • マッハドリル
両肩ごと腕を交換して装着する巨大なドリル。攻撃の他、地中を掘り進む事や飛行も可能。
ジーグの武器では最も破壊力があり、最終回でもラスボスを一撃で葬り去った。
一方で飛行高度は4500mが限界だったため、より高高度を飛ぶ為のスカイパーツが作られた(他にアースパーツとマリンパーツも作られている)。

  • ジーグバズーカ
片腕を交換して装着する大砲。主役ロボが初めて装備した(内蔵型ではない)銃火器でもある。

  • ジーグランサー
「幾らでも風通しを良くしてやるぜ!!」

騎兵槍*3。ジーグの武器としては珍しく手持ち式。
馬型メカ・パーンサロイドと合体してケンタウロス形になったジーグ・パーンサロイドで使用された。

+ 司馬宙について
「図体のでかさで勝負が決まると思うなよ!」

本作の主人公。担当声優は 古谷徹 氏。
カーレーサーとして活動する傍ら、家族を養うべく修理工場「司馬モータース」の社長も兼任している
(なお司馬家は貧乏。親父はジーグやビルドベースを造る金があったのに…。
 更には親父の世話になるのは絶対に嫌なのか、ジーグとして戦いだした後でさえビルドベースからの資金援助を断っている)。
どんな事故でマシーンを大破させても無傷で生存する事から「不死身の宙」の異名を持つ。てか、これが貧乏な理由じゃ?
しかしその真相は父親である司馬博士が本人の知らぬ間にでサイボーグに改造していたと言うものだった。
しかも第1話冒頭のレースで自称ライバルから放り投げられたバナナの皮でスリップして車から転落し、
更に後続車に轢かれても無傷だった時点では気付いておらず
第13話において戦闘中のドサクサに紛れるような形で司馬博士から真相を明かされ、ようやく気付いている
(よりにもよって苦戦中に明かされたため、宙がショックを受けた事で戦況は更に悪化した)。

なお司馬博士自身も第1話で死んでおり、本編に登場するのは記憶を移植された基地備え付けのコンピューター「マシンファーザー」である。

当初は勝手に自身を改造した上、家庭を蔑ろにしていた父親に反発していたが、
邪魔大王国の理不尽な侵略から世界を守るために鋼鉄ジーグとして戦う。

余談だが、サイボーグにされた経緯があんまりにもあんまりなせいか、
コミカライズ版では邪魔大王国の攻撃で致命傷を負った所を、
同じく致命傷を負った司馬博士が宙の命を救うためにサイボーグに改造して何とか蘇生させたという、
真っ当などこかで見た気もする改造経緯となっている。

+ 外部出演
『スーパーロボット大戦』シリーズでは『第2次α』で初参戦、その後は『第3次α』にも続投。
全高の低さからサイズSに設定されている関係か、ダイナミック作品において珍しい立ち位置となっている。
その影響か、同作のロボットと比べれば攻撃力が低い上に『第2次α』においてはサイズ差補正のシステムが導入された事もあり、
それを無視出来るスキルも無い為に火力不足が際立つ事に(こちらは『第3次α』での小隊長能力で解決)。
他にも設定上ビッグシューターを同じ小隊に入れないとジーグバズーカやマッハドリル等を使えず、
小隊長能力の「邪魔大王国への攻撃力アップ」も、邪魔大王国との決着が付いてしまった後のマップでは死に能力となってしまう問題も。

人間関係については、幼い頃から戦闘訓練を積まされてきた剣鉄也や同じサイボーグの獅子王凱といった理解者に恵まれ、
司馬博士も原作アニメのような無茶振りはしてこないため、親子関係もいくらか改善されている。
しかし、『第3次α』においてミケーネと手を組んだ邪魔大帝国の総攻撃により、兜剣造博士とマシンファーザーが共に命を落とす悲劇が発生。
鉄也との怒りの師弟タッグで竜魔帝王との最終決戦になだれ込む展開となった。

性能面に関しては色々と扱いにくい所こそあったが、スパロボファンにとってはそれよりも鋼鉄ジーグの演者が古谷氏である事の衝撃が勝り、
上記のジーグブリーカーの台詞とボイスは、それまでは「古谷氏=アムロ」というイメージの強かった若いユーザーを驚かせ*4
新たなファンの獲得に繋がった。
上記シリーズではシャアガンダムタイプの機体が相手だと特殊戦闘セリフが発生する。

「シャア・アズナブル!鋼鉄ジーグが相手だ!」
「行くぞ、ガンダム!鋼鉄ジーグが相手だ!」

『第3次α』版戦闘デモ

『K』と『L』では後述の続編『鋼鉄神ジーグ』が参戦。
新旧の鋼鉄ジーグが登場するため、こちらのジーグは「磁偉倶」名義になっている。
気力が一定値に達すると攻撃力・防御力・命中・回避が上昇する特殊能力「銅鐸パワー」や、
ダブルジーグによる合体技が追加された為、新旧ジーグ共に凄まじい攻撃力を誇る。

他には、スマホアプリの『DD』にも参戦。
こちらではワールド1において、『マジンカイザー』『デビルマン』『超電磁ロボ コン・バトラーV』『聖戦士ダンバイン』と共演しており、
『ダンバイン』の主人公であるショウ・ザマとは司馬モータースの利用客として交流している
(ショウの生年月日も関係してか、ワールド1の日本の年号が昭和になっている)。
また、第二章において『鋼鉄神ジーグ』と共演。
平行世界の関係となっているが、これは『鋼鉄神』が漫画版ジーグの世界観をベースとしているため、原作設定に準拠している。

(以上、スーパーロボット大戦Wikiより引用・改変)

当時のダイナミックプロアニメとしては珍しくタカラ(現・タカラトミー)が玩具スポンサーだったのだが、
そのタカラが発売したフィギュア「マグネモシリーズ マグネロボ鋼鉄ジーグ」は今見ても造形が良く、90年代に復刻販売された程*5
トランスフォーマー』玩具の完成度からも分かる通り、完成品玩具に限ればタカラはポピー(現・バンダイナムコ)と互角以上の会社なのである。
逆に言うと、現在の玩具業界の勢力図はガンプラブームが凄まじ過ぎたと言わざるを得ない
余談になるが、『トランスフォーマー』シリーズに存在する「ヘッドマスター」の元ネタはジーグであると明言されている
(人間サイズのロボ、もしくは変身した人間が巨大ロボの頭部に変形して、のりものから変形したボディと合体(ヘッドオン)する。
 なお、頭部への変形は宙と比べると現実的なものである(厳密には変形時に膝が逆に曲がっていたりするので、ロボならともかく人間には無茶だが))。
一方で、上述のマグネモ鋼鉄ジーグは『小さな巨人ミクロマン』の海外版である『マイクロノーツ』では頭部デザインを変更され真っ黒なボディと化し、
「バロン・カルザー」という名のヴィラン(悪役)として発売されている
(逆に同じくマグネモシリーズだった『きょうりゅうサイボーグ マシンザウラー』のラスボス「銀河帝王デスクロス」は、
 ヒーロー側のキャラ「レッド・ファルコン」として発売された。
 まぁ原作を知らなければ、マシンザウラーが悪役でデスクロスが正義側にしか見えないデザインだし)。

なお、2007年に放送された続編『鋼鉄神ジーグ』は旧作TVアニメ版ではなく漫画版の続編にあたる。
そのため若干設定が異なり、司馬博士は存命で親子の確執も無い。漫画版でも司馬博士は殺害されたはずなのだが、なに、気にすることはない
宙の声も古谷氏ではなく、 諏訪部順一 氏が演じている。
更に主人公も宙ではなく、新型ジーグの頭部パーツに変形するバイクに乗る(生身の)青年・草薙剣児(声: 小野大輔 )に交代している。
ちなみに敵は「ハニワ幻」であり、ラスボスも原作の竜魔帝王ではなく妃魅禍(ヒミカ)が務めた。
漫画版はヒミカが殺害され竜魔帝王が宣戦布告するシーンで終わったはずなのだが、こまけぇこたぁいいんだよ!!
そしてスポンサーがバンダイナムコに切り替わっているため鋼鉄神の玩具もバンナムから発売された。
さらには後年になってバンナムから旧ジーグのINFINTY版プラモも発売された。
『鋼鉄神ジーグ』では50年前の最終決戦で銅鐸の力を開放し、九州ごとヒミカを封印することに成功して行方不明になっており、
前半部は新主人公剣児の戦いと平行して、司馬宙および彼が体内に保有する銅鐸の捜索と争奪戦が展開されていく。
その後50年間ほぼ時間が停止した状態で生存していたことが判明、銅鐸を奪われるも救助および修復が行われ一命をとりとめ、
本人にとっては数日ぶりの、しかし父および旧作ヒロインのミッチーとは50年ぶりの再会を果たした。
最終決戦では月面に生身で飛び出しチェンジサイボーグ、ミッチーとの連携で剣児たちよりも格段に速いビルドアップを披露し、
新旧ジーグ並び立っての無双バトルを繰り広げ、ヒミカの呪いによって負の力を暴走させてしまった剣児に自身の銅鐸を託す。
そして幼馴染のつばきの呼びかけで呪いを打ち払い鋼鉄神となった剣児と共に、邪魔大王国を全滅させた。
EDでは司馬モーターズのオーナーとして復帰し、剣児が親友の遺志を継いで出場するバイクレースを監督する姿が描かれた。
「お、おい、空気ねえぞ!?」「必要ない!」

また本作はこの手のマイナーメジャーな作品には何故かありがちな事に海外での人気が高く、
2015年にはイタリアで『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』というアクション映画が作られている。
内容はジーグとは一切関係無い「放射能で超人になったヒーロー」の話ではあるが、
超能力を手に入れても私利私欲にしか使わなかった男が、『鋼鉄ジーグ』に憧れる少女との交流を経て考えを改め、
鋼鉄ジーグのようなヒーローになるべく敢然と悪に立ち向かっていく…というもの。
良く言えば「鋼鉄ジーグは(イタリアでは)ヒーローの代名詞」と言う意味ではある。
+ その力は悪魔か、救世主か(『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』ネタバレ)
ローマのチンピラである主人公エンツォは、警察に追われて飛び込んだ川で不法投棄された放射性廃棄物に触れた事で超人となる。
当初はその力を自分の欲望を満たすためだけの強盗に使っていた事で超人的犯罪者「スーパークリミナル」として有名になるが、
自分の身代わりとなる形で死んだ相棒の娘アレッシアから無邪気に「あなたは鋼鉄ジーグ、司馬宙なのね!」と慕われ邪険にするも、
彼女が父から虐待を受けて空想の世界に逃げ込んだ事に気付き、そしてそんな彼女と共に『鋼鉄ジーグ』をみて過ごすうちに、
徐々に他人を愛する事、他人を助ける事といった気持ちに目覚めていく。

一方、ビッグになりたいという夢を抱えてエキセントリックな悪のボスとして振る舞うも、所詮は見せかけだけの小悪党ジンガロは、
その立ち居振る舞いが原因で追い詰められるうちに狂気を孕み、スーパークリミナルが有名なせいで自分が話題にならないと考え、
スーパークリミナルの正体を突き止めてエンツォを襲撃、ジンガロ自身も川に飛び込んで超人的な能力を身に付けてしまう。
ローマで爆弾テロを行って自らの名を広めようとするジンガロに対し、愛するアレッシアを失って絶望していたエンツォは、
それでも交通事故で命の危機にあった少女を思わず助けた事で、彼女から受け取っていた想いに気が付き、
名を尋ねる人々に「司馬宙だ」と名のり、ジンガロとの決戦へと向かうのだった。

本作は単なるスーパーヒーローもの、ジーグのパロディといった領域にはとどまらず、
エンツォが大金を手に入れても使い道が冷蔵庫いっぱいに好物のヨーグルトを買って、AVを大量に買って見る事しか思い付かなかったり、
ヴィランであるジンガロが心の拠り所にしているのが歌の公開オーディション番組の最終選考に残った事でしかなかったり、
アレッシアがその美しさ故に周囲の異性から性的虐待を受け続け、アマソ=父を倒してくれるジーグに救いを求めるしかなかった事など、
現代のローマに生きる底辺の人々の閉塞感と行き詰まった絶望感を見事に描いており、
もはやどうしようもない人々が希望を見出してヒーローとなるか悪に走るかがテーマとなっている。
そしてエンツォが見出した希望こそが『鋼鉄ジーグ』であり、彼は人々の希望となる事を選んだのだ。
そんな彼の姿を目の当たりにした永井豪氏も「ガンバレ、君は鋼鉄ジーグだ!!」と心からのエールを彼に贈っている。

そして物語は最後、エンツォは何者だったのかという事を論ずる人々の報道を背景に、
一人の男が鋼鉄ジーグのマスクを被り、夜のローマへと飛び込んでいく所でタイトルコールが入り、幕が下りる。

即ち──『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』と。

+ 無限磁極流、十三番の型!拳爆(ナックルボンバー)!!

東映公式の萌え擬人化コンテンツ『ロボットガールズZ』では、チームGの1人「ジーグさん」が登場。CVは 津田美波 女史。
オタク趣味から中二病をこじらせており、無駄に格好つけたセリフ回しが多いロボットガールズの最年長
(ホームボイスに「まずはそのふざけた幻をぶち壊す!」というものまである)。
チームメイトのゲッちゃんを「魂のソウルメイツ」と慕うが、本人からは軽くあしらわれている。

ビッグシューター(という名のトートバッグ)からマッハドリルやジーグバズーカなどを取り出して戦い、
事あるごとに中二全開なネーミングによる技名(マッハドリルだと「神速旋風装鎧」)が表示される。
ただし思い通りに出てこない場合もあり、その時やショックを受けると出る素の性格にはかなり萌える。

アニメ第2期『プラス』や『ONLINE』ではゲッちゃんがチームGを再編した事に伴い、
サークル仲間のパーンさん(パーンサロイドがモチーフ)を勧誘、ジーグさん自身はマネージャーの座に収まっている。


MUGENにおける鋼鉄ジーグ

GIANNI from PARTINICO氏によって、にゃん☆鬼龍氏のマジンガーZを改変したジーグが存在。
元々はダイナミックプロのスーパーロボットを纏めたコンプゲーのキャラで、後に単体版も公開された。
defファイルの切り替えにより、ボイスを日本語とイタリア語のどちらかに選択可能。
ジーグバズーカやマッハドリルも実装されている。

AIもデフォルトで搭載されているが、巨体故に一般的サイズのキャラ相手だと攻撃を外しやすく、グダグダな展開になりやすい。
同氏の製作した他のロボット達同様、巨大キャラと戦わせた方が良いかもしれない。


「鋼鉄ジーグが死んでも第二第三の鋼鉄ジーグと続き、
 最後の勝利を得るまで戦うだろう!」

出場大会

  • 「[大会] [鋼鉄ジーグ]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
本作における敵メカで、邪魔大王国の女王・ヒミカの忠実な僕である戦闘ロボット。
幻「人」といっても人型のものばかりではなく、鳥型だったりトカゲ型だったりとバリエーションは豊富。
竜魔帝王が登場して以降は「ロボット獣」に取って代わられ出番が激減してしまう。
なお勘違いされがちだが、OPで宙のバイクに蹴散らされている人間サイズの雑魚敵は「ハニワ兵士」である。

また『鋼鉄神ジーグ』では、読みが似ている「ハニワ幻」が敵として登場する。

*2
劇場最終作としてダイナミックプロのテレビアニメロボット軍団総出演という夢の共演を目指した劇場作品、
『グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦!大海獣』に鋼鉄ジーグも参戦を検討していたが、
三体の中で一番低いグレートマジンガーですら全高25mと二倍以上の身長差がある中に飛び込むのは流石に厳しいとして、
鋼鉄ジーグの参加は残念ながら見送られたという。
この夢の共演は『スーパーロボット大戦』ですら(ジーグと入れ替わりにグレンダイザーの都合が付かなかったりで)『DD』まで実現していなかった。

*3
ランサーのせいで勘違いされがちだが、本来ランサーは「槍騎兵」を意味し、槍兵(槍歩兵)は一般的には「スピアマン」である
(騎兵用の槍がランス、歩兵用の槍がスピアやパイク(長槍)やジャベリン(投げ槍))。
 え、オクスタンは歩兵騎兵両用?そんなことはどうでもいい!!)。
創作作品では馬に乗らずにランスを使う奴も少なくないけど
まぁ件のランサーも「原典では」戦闘馬車に乗っていたが劇中には登場せず、実際に使ったキャラはライダー扱いだった。
そもそも彼らの時代にランスは存在しなかったし。まぁ王の財宝の設定を考えると型月世界では太古からランスが存在したのかもしれんが

*4
ただし、それなりの歳のファンにとってはヤムチャ天馬星座の星矢
後年になるが、格ゲーにおいても『超鋼戦機キカイオー』のジン・サオトメ(元祖である『サイバーボッツ』版とは性格が違う)を演じていた事に加え、
そもそも古谷氏のメジャーデビューは「目に炎」なキャラの代名詞である『巨人の星』の主人公・星飛雄馬役だったり
本作の翌年には『グロイザーX』の主人公・海阪譲役も務めてもいたので、
むしろアムロ役が決まった際には「古谷氏にナイーブなキャラを演じきれるのか?」と、逆に疑問視されていたんだそうな。

*5
と言うか『スーパーロボットマガジン』の「いい旅ロボ気分」によると、とある会社が磁石を使った球体関節のアイデアをタカラに持ち込み、
それを活かす玩具を作るためにダイナミックプロにデザインを依頼、東映動画でアニメ化した、と言う流れらしい。
それを知ったポピー社長はダイナミックプロと東映動画に激怒したとか…
このマグネモ玩具(マグネロボシリーズ)は大ヒットをおさめ『マグネロボ ガ・キーン』『ゴワッパー5 ゴーダム』『超人戦隊バラタック』と続き、
『ミクロマン』『ミクロマン・マグネパワーズ』などその他の作品、ひいては『超電磁ロボコンバトラーV』など他社作品にも影響を及ぼした
(ただしコンバトラーは大型超合金玩具だったため磁石合体では重さに耐えられず、合体補助用のゴムバンドが付属する事になったが)。
今日でもエボリューショントイ社の「ダイナマイトアクション」や、シーエムズコーポレーション社の「BRAVE合金」などが、
マグネモ規格のマグネロボット玩具として販売されている。

余談だが、磁石が使用されているため、鉄製品がくっついたり、砂場で遊んで砂鉄がくっついてしまったりして大変な目に遭った子は多かったとか。


最終更新:2024年01月01日 15:51