グフ

マスターグレードキット箱絵より

ザクとは違うのだよ、ザクとは!」

アニメ『機動戦士ガンダム』に登場するモビルスーツ(略してMS)と呼ばれる戦闘ロボット。
全高18.7m、本体重量58.5t。型式番号はMS-07。
ジオン公国軍の開発した陸戦用MSであり、ザクより出力や装甲が強化されたほか近接格闘戦に特化した性能を持つ。
武装は特徴的な大型のヒートサーベルと右手首に内蔵された電磁鞭ヒートロッド、5本の指が機関銃となっている左手のフィンガーバルカンなど。
画像で分かる通り、標準装備のシールドがザクより大型化している他、スパイクも大型化されたものが両肩に装備されている。
が、変に大型すぎてショルダーアタックはしづらくはないのだろうか?刺さって抜けなくなっても困るし。

左手はバルカン砲と指機能を両立したサイボーグ004ばりの超技術だったため、
後年の設定では「ヒートソード時の左手は添えるだけ(柄を握ってはいない)」と言うことになった。
ジオングサイコガンダムの指ビーム?武器を携行しない前提の機体だから問題ない
後述のグフ・カスタムでは「汎用性向上」と言う名目で普通の指になり、
代わりとしてガトリング・シールドを装備したり、手甲に外付けの3連装ガトリング砲を搭載している。
この「一見指のような形の手甲型多連装砲」はグフイグナイテッドにも受け継がれたほか、
アーマード・コアシリーズなどでも「フィンガー」マシンガンとしてオマージュされている。

作中では歴戦のパイロットであるランバ・ラルの搭乗機として初登場し、主人公アムロ・レイの駆るガンダムを大いに苦しめた。
ちなみにTV本編では、グフ初登場の第12話「ジオンの脅威」までジオンのMSはほぼ1クールずーっとザクだけ登場していた
(シャア専用や旧タイプなど多少違うのもあったが、いずれも「ザク」である。
 尤も、グフもザクの強化型で見た目は大して変わらないので、完全な新型はドムの登場を待つ事になるのだが)。
このため、第12話ではジオン軍の上述の有名なセリフを放ったランバ・ラルだけではなく、
アムロ達が「ザクとは(パワーも装甲の厚さも)違う」と発言するなど、敵味方双方で新兵器だとアピールをしていた。

その後マ・クベ指揮下の部隊が、固定武装がなく、ヒートホークやマシンガンで武装したり、
凄まじい推力を持つ爆撃機 ド・ダイYS の上に乗ったグフを運用している。

OVA作品『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』では飛行試験型のグフ・フライトタイプや、
実戦での運用データを元に汎用性を高めて総合性能を向上させたグフカスタムなどが登場。
特にノリス・パッカード大佐の乗るグフ・カスタムは、宇宙へ撤退する味方宇宙船を狙う量産型ガンタンクを破壊するため単独で出撃。
ガンタンクを護衛する08小隊を相手に巧みに裏をかく老獪な戦い方で次々とガンタンクを破壊していき、
主人公シロー・アマダとの一騎討ちで撃破されながらも最後のガンタンクを破壊して「勝ったぞぉ!」と言い放つシーンは視聴者に大きな印象を与えた
(所謂「やったか?」系勘違いなどではなく、自分の命と引き換えに勝利条件を達成したのである。
 シローも思わず「負けた…!」と呟き、機体の残骸に向かって敬礼をした程)。
先述のランバ・ラルの活躍と合わせ「グフは優秀なパイロットが扱う熟練者向けの格闘機体」というイメージがここで確立された、とも言える。

MSVでは固定武装完成前に生産されたグフ先行量産型、両手にフィンガーバルカンを装備したグフ後期改修型なども登場した。
双方ともTV版の作画ミスをフォローするために設定された存在である。
更にグフ試作実験機という機体もあるが、これは「グフのプロトタイプ ではなく
ドムのプロトタイプとして、データ収集用に改造を施されたグフ」である。
その次の段階がドム試作実験機なのがまた紛らわしい……。

また、世界観は異なるが『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』にはザフトの新型MSとしてグフイグナイテッドが登場。
高コスト故に主力機採用コンペティションでザクに敗れたものの、高性能だったためエースパイロットを中心に支給された機体とされる。
見た目や武装は原典を踏襲しているが、「SEED」をガンダム時代とすると「DESTINY」はΖガンダム時代なので、
ビーム兵器を標準装備しているほか、MSが空を飛べて当たり前な世界なので空戦性能に優れる事が特徴。
劇中ではT.M.Revolutionの西川貴教氏が演じるゲストキャラ、ハイネ・ヴェステンフルスの乗機としてオレンジ色の機体が登場し、
ランバ・ラル(役柄的にはクワトロ・バジ-ナ)を思わせる活躍を見せたものの、
西川氏が本業で忙しかったので悲劇的な最期を遂げた事で視聴者に印象を残した。主に後方不注意と遺影で。

また原典とは違い宇宙でも使用可能で、作品後半ではイザーク・ジュールがスラッシュザクウォーリアから白いグフイグナイテッドに乗り換えて活躍した。
一般兵の機体色はグフと同様の青色、こちらは基本的にやられメカとして登場だが、
劇中では前作主人公キラ・ヤマトの乗った旧式機ストライクルージュを撃墜したほか、
一瞬とは言え無敵のストライクフリーダムを拘束した機体さえ存在する。
キラがストフリに乗り換えた直後だったからであって、動き出したら12機まとめて瞬殺されたわけだが。
更にアスラン・ザラ脱走時に一般機に搭乗するそして追っ手に撃墜されるなど、
善くも悪くもパイロットに恵まれた量産機だった。

また、「ガンダムビルドファイターズ」に登場する、ランバ・ラルそっくりのファイター「ラルさん」は、
旧キット版グフや、HGUC版グフを高機動型ザク風に改造したグフR35などグフ系キットを好んで使用している。
なお、R35は「ラル35歳」の略とのことだが、7年後という設定の続編「ガンダムビルドファイターズトライ」でも、
新型機をドムR35と称しているため、ラルさん本人の年齢かは怪しい所。


MUGENにおけるグフ

Exclamation_Question氏により、『機動戦士ガンダムEX-Revue』仕様のグフが2019年4月22日に公開された。
WinMUGEN用とMUGEN1.0用のファイルが同梱されており、使用の際はDEFファイルを選んで登録する形になっている。
技は原作のものを搭載している……のだが、その原作が 如何せんアレなので
真面目なガンダムファンは「こんなのグフじゃねえ」と嘆くかもしれない。
ヒートロッドでリーチの長い攻撃を繰り出すのはまぁ良いとして、スライディングのモーションが完全にダルシムのパクリ。
おまけにサンドワープと言うヨガテレポート 砂に潜って別の場所から出現する という技まで持っている。
アニメではそんな事やってない?このゲームではよくある事だ。
ステージが砂漠で無くてもお構いなくワープする? ガウ攻撃空母の上でもやってたのでOK。
……と言うわけで現役稼働当時は「グフ Gガン仕様」とか「実はモビルトレースシステムが搭載されており中の人はダルシム」などと囁かれた。
また、リーチの長い通常技の先端部分に喰らい判定が無かったり、吹っ飛び中に無敵になったりとかなり無茶な仕様となっているが、
これは原作再現だそうなので仕方ないね!
コンフィグで無敵(と目に優しくないフラッシュ)の有無を設定できるので、各自好みで調整されたし。

デフォルトAIは搭載されていないが、AI製作・改変等は自由とのこと。
2019年5月には、ちゃんこ氏による外部AIが公開された。


なお、これ以前にもSUGIO氏による『EX-Revue』の前作、『機動戦士ガンダム』仕様のものが存在していたが、現在は入手不可。
昔の大会動画に出ているのはこちらのグフである。

出場大会