- 型式番号:MS-07B
- 頭頂高:18.2m
- 本体重量:58.5t
- 全備重量:75.4t
- ジェネレーター出力:1,034kw
- スラスター総推力:40,700kg
- 装甲材質:超硬スチール合金
- 武装:ヒート・ロッド、ヒート・サーベル、5連装75mm機関砲、シールド
(HGUC REVIVE 1/144 グフ 説明書より引用)
アニメ『
機動戦士ガンダム』に登場するモビルスーツ(略してMS)と呼ばれる戦闘ロボット。
ジオン公国軍の開発した陸戦用MSであり、ザクより出力や装甲が強化された他、近接格闘戦に特化した性能を持つ。
武装は特徴的な大型のヒートサーベルと右手首に内蔵された電磁鞭ヒートロッド、5本の指が機関銃となっている左手のフィンガーバルカンなど。
画像で分かる通り、標準装備のシールドがザクより大型化している他、スパイクも大型化されたものが両肩に装備されている。
が、変に大型すぎてショルダーアタックはしづらくはないのだろうか?刺さって抜けなくなっても困るし
左手はバルカン砲と指機能を両立した
サイボーグ004ばりの超技術だったため、
後年の設定では「ヒートソード時の左手は添えるだけ(柄を握ってはいない)」と言う事になった。
ジオングやサイコガンダムの指ビーム?武器を携行しない前提の機体だから問題ない
後述のグフ・カスタムでは「汎用性向上」と言う名目で普通の指になり、
代わりとして
ガトリング・シールドを装備したり、手甲に外付けの3連装ガトリング砲を搭載している。
この「一見指のような形の手甲型多連装砲」はグフイグナイテッドにも受け継がれた他、
『
アーマード・コア』シリーズなどでも「フィンガー」マシンガンとしてオマージュされている。
作中では歴戦のパイロットであるランバ・ラル(CV:
広瀬正志
、『THE ORIGIN』では喜山茂雄)の搭乗機として初登場し、
主人公アムロ・レイの駆る
ガンダムを大いに苦しめた。
ちなみにTV本編では、グフ初登場の第12話「ジオンの脅威」までジオンのMSはほぼ1クールずーっと
ザクだけ登場していた
(シャア専用や旧タイプなど多少違うのもあったが、いずれも「ザク」である。
尤も、グフもザクの強化型で見た目は大して変わらないので、完全な新型は
ドムの登場を待つ事になるのだが)。
このため、第12話ではジオン軍の上述の有名なセリフを放ったランバ・ラルだけではなく、
ホワイトベース側もアムロが「(ザクか?)違う、新型のモビルスーツだ!」と驚き、
これを聞いたブライトが「ジオンの新型モビルスーツ!」と返すなど、敵味方双方で新兵器だという事をアピールをしていた。
その後
マ・クベ指揮下の部隊が、固定武装がなく、ヒートホークやマシンガンで武装したり、
凄まじい推力を持つ爆撃機
ド・ダイYS
の上に乗ったグフを運用している。
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関連機体 |
OVA作品『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』では飛行試験型のグフ・フライトタイプや、
実戦での運用データを元に汎用性を高めて総合性能を向上させたグフカスタムなどが登場。
特にノリス・パッカード大佐の乗るグフ・カスタムは、宇宙へ撤退する味方宇宙船を狙う量産型ガンタンクを破壊するため単独で出撃。
ガンタンクを護衛する08小隊を相手に巧みに裏をかく老獪な戦い方で次々とガンタンクを破壊していき、
主人公シロー・アマダとの一騎討ちで撃破されながらも最後のガンタンクを破壊して「勝ったぞぉ!」と言い放つシーンは視聴者に大きな印象を与えた
(所謂 「やったか?」系勘違いなどではなく、 自分の命と引き換えに勝利条件を達成したのである。
またこの直前、ノリス大佐はシローが自身にとって誰よりも大切な女性の想い人である事に気付いており、
彼を殺す事は出来ないが軍人として己の任務を放棄し、負ける訳にはいかなかったというのも大きいのだろう)。
シローも思わず「負けた…!」と呟き、機体の残骸に向かって敬礼をした程。
先述のランバ・ラルの活躍と合わせ「グフとは優秀なパイロットによって扱われる、熟練者向けの格闘機体である」というイメージがここで確立された、
とも言える。
『MSV』では固定武装完成前に生産されたグフ先行量産型、両手にフィンガーバルカンを装備したグフ後期改修型なども登場した。
双方ともTV版の作画ミスをフォローするために設定された存在である
その後、後期改修型をベースに歩兵部隊の直結支援という グフ本来の用途をかなぐり捨てたコンセプトを元にグフ重装型なんて派生機が生まれた。
そしてある意味『UC』屈指のネタ機体になった
また、上述のフライトタイプ開発過程で作られたグフ飛行試験型、グフ飛行型も存在する。
どちらも「MSの単独飛行」を目指して開発されたものの、 前者は重すぎてそもそも飛べない、後者は換装したエンジンに難がありテスト中に爆散した、
という悲運の試作機達である(擁護すると飛行試験型は下記の機体同様、ドム開発に生かされ、飛行型はテスト自体は良好だった)。
更にグフ試作実験機という機体もあるが、これは「 グフのプロトタイプ」 ではなく、
「 ドムのプロトタイプとして、データ収集用に改造を施されたグフ」である。
その次の段階がドム試作実験機なのがまた紛らわしい……。
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別世界のグフ |
コズミック・イラが舞台の『 機動戦士ガンダムSEED DESTINY』にも、ザフトの新型MSとして 「グフイグナイテッド」が登場。
高コスト故に主力機採用コンペティションでザクに敗れたものの、高性能だったためエースパイロットを中心に支給された機体とされる。
見た目や武装は原典を踏襲しているが、『SEED』をガンダム時代とすると『DESTINY』は Ζガンダム時代なので、
ビーム兵器を標準装備している他、MSが空を飛べて当たり前な世界なので空戦性能に優れる事が特徴。
劇中では T.M.Revolutionの西川貴教氏が演じるゲストキャラ、ハイネ・ヴェステンフルスの乗機としてオレンジ色の機体が登場し、
ランバ・ラル(役柄的には クワトロ・バジ-ナ)を思わせる活躍を見せたものの、
西川氏が本業で忙しかったので悲劇的な最期を遂げた事で視聴者に印象を残した。 主に後方不注意と遺影で
ちなみに西川氏は前作でもザフト軍エースパイロットであるミゲル・アイマンも演じたが、そちらも序盤で退場となった
また原典とは違い宇宙でも使用可能で、作品後半ではイザーク・ジュールがスラッシュザクウォーリアから白いグフイグナイテッドに乗り換えて活躍した。
一般兵の機体色はグフと同様の青色、こちらは基本的にやられメカとして登場だが、
劇中では前作主人公キラ・ヤマトの乗った 旧式機ストライクルージュを撃墜した他、
一瞬とは言え無敵の ストライクフリーダムガンダムを拘束した機体さえ存在する。
キラがストフリに乗り換えた直後だったからであって、動き出したら12機まとめて瞬殺されたわけだが
更に アスラン・ザラも 脱走時に一般機に搭乗する そして追っ手に撃墜されるなど、
善くも悪くもパイロットに恵まれた量産機だった。
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『ガンダムビルドファイターズ』シリーズでは |
ガンプラで戦うホビーアニメ『ガンダムビルドファイターズ』シリーズでは、
ランバ・ラルそっくりのビルダー「ラルさん」が登場。
声優は元ネタと同じ広瀬氏だが、『トライ』第5話からは氏の長期療養に伴い 宝亀克寿氏が代役を務めた。
住所や職歴等は一切不明の謎の人物で、分かっている事といえば、
同作の主人公であるイオリ・セイの実家「イオリ模型店」の常連客である事と、35歳(自称)である事だけ。「ラルさん」も渾名だと思われる。
性格としては、セイの母親・リン子にゾッコンである他
(なお、リン子自身は夫・タケシと未だラブラブである。
逆にガンダムや模型の知識は皆無であり「 声優ネタとして ノーベルガンダムで 助っ人に現れるのでは?」と言う視聴者の期待は裏切られた。
…代わりにアレンビー( 原作の正規パイロット)のそっくりさんが 緑色のノーベルガンダムを使った が、チナに瞬殺された)、
ガンプラアイドルのキララに声援を送ったり、
フィンランドの企業チーム「ネメシス」のエース、アイラ・ユルキアイネンを「乙女」と評する等と、ミーハーな一面を持つ。
しかしながら、ガンプラバトル界隈では元ネタ同様に「青い巨星」の異名を持つ実力者で、彼を慕う者達は多い他、
セイに加えガンプラ初心者のコウサカ・チナ(セイに惚れている)やアリーア・フォン・レイジ・アスナ(セイと ダブル主人公)らに親身に接したり、
セイ達が出向いた温泉旅館を恫喝する 地上げ屋、ならびにガンプラマフィアを相手に毅然として立ち向かうなど、
要所要所で大人としての威厳を示す所も
(なお、地上げ屋については元世界大会出場者に加え、彼もまたラルさんを尊敬する者の一人だった)。
主な使用キットは旧キット版グフや、HGUC版グフを 高機動型ザク風に改造したグフR35などのグフ系キット。
なお、R35は「ラル35歳」の略との事だが、7年後という設定の続編『ガンダムビルドファイターズトライ』でも、
新型機を ドムR35と称しているため、ラルさん本人の年齢かは怪しい所。 まぁ「
永遠の17歳
」ならぬ「永遠の35歳」なのだろう
(なお元ネタは『 機動戦士ガンダムF91』に登場した「ガンタンクR-44」。
こちらは「ロイが44歳時に入手」という意味であり、本編中のロイは60歳だったりする。 つまりドムR35も7年前に作った機体とか?)
「別にやめても構わんのだよ。
ガンプラ作りもガンプラバトルも、趣味の領域。
機動戦士ガンダムの作中のように、戦争状態でもなければ、命の駆け引きをする必要もない。
所詮は遊び、その通りだ。
しかし、いやだからこそ、人はガンプラにもバトルにも夢中になれる!
好きだからこそ、本気になれる!」
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MUGENにおけるグフ
Exclamation_Question氏による『機動戦士ガンダムEX-Revue』仕様のグフが存在した。
氏のTwitterで公開されていたが、現在はアカウント削除で入手不可。
WinMUGEN用とMUGEN1.0用のファイルが同梱されており、使用の際はdefファイルを選んで登録する形になっている。
技は原作のものを搭載している……のだが、その原作が
如何せんアレなので、
真面目なガンダムファンは「こんなのグフじゃねえ」と嘆くかもしれない。
ヒートロッドでリーチの長い攻撃を繰り出すのはまぁ良いとして、スライディングのモーションが完全に
ダルシムのパクリ。
おまけに「サンドワープ」と言う
ヨガテレポート砂に潜って別の場所から出現するという技まで持っている。
アニメではそんな事やってない?このゲームではよくある事だ。
ステージが砂漠で無くてもお構いなくワープする?
ガウ攻撃空母の上でもやってたのでOK
……と言うわけで現役稼働当時は「
モビルファイターグフ」とか「
ガンダムファイターならぬグフファイターとしてダルシムが乗っている」などと囁かれた。
また、リーチの長い
通常技の先端部分に喰らい
判定が無かったり、吹っ飛び中に無敵になったりとかなり無茶な仕様となっているが、
これは
原作再現だそうなので
仕方ないね!
コンフィグで無敵(と目に優しくないフラッシュ)の有無を設定できるので、各自好みで調整されたし。
AIは搭載されていないが、AI製作・改変等は自由との事。
2019年5月には、ちゃんこ氏による外部AIが公開された。最終更新版にも対応済み。
なお、これ以前にもSUGIO氏による『EX-Revue』の前作、『機動戦士ガンダム』仕様のものが存在していたが、現在は入手不可。
昔の大会動画に出ているのはこちらのグフである。
出場大会
プレイヤー操作
最終更新:2024年02月18日 21:35