ハンゾー


「このロボのにんじゅつにはまったがさいご、いきてはかえさん。」

任天堂がファミコンで発売したロボット格闘ゲーム『ジョイメカファイト』の登場ロボット。
ワーヒー』のキャラでも『サムスピ』のキャラでもない。もちろん元ネタは同じではあろうが。
ワルロボとしてステージ4の8体の敵キャラクターの内の1体として登場する。
倒しても仲間にはならないが、ハードモードをクリアするとSELECTボタンで対戦でも使えるようになる。


原作での性能

ステージ4のロボは全てイーロボ(プレイヤーキャラ)の上位互換版であり、ハンゾーはサスケのアッパーキャラ。
サスケ同様の投げキャラであり、特に非常に広い投げ間合いとトップクラスの火力を誇る空中投げ「カスミオトシ」は脅威の一言。
リーチと持続の長い「ダブルスラッシュ」をちらつかせ、嫌がって飛んだ相手をカスミオトシで狩るというシンプルな戦法が強力。
その上移動速度が速いため、容易に間合いを詰められる。
さらに転ばせた相手に密着して起き上がりに強パンチを重ねるだけでお手軽にガード不能永パが可能。
そもそも投げが一律1F発生、かつ無敵時間付きという仕様の『ジョイメカ』において投げキャラが弱くなるはずもなし。
当然の摂理としてあのホウオウにも劣らぬ強キャラという名誉をほしいままにしている……と思っているのか?

実際、クエストモード(CPU戦)におけるハンゾーはかなり強い。
攻略の際に苦戦したというプレイヤーは少なくないだろう。
だが対人ではどうかと言うと、ぶっちゃけるとステージ4のワルロボ達の中ではぶっちぎりの最弱
……どころか、全キャラでも中の下~下の上くらいに甘んじているレベルである。
確かにカスミオトシは横方向の間合いこそ広いのだが、縦方向には間合いが狭い上ジャンプした直後は出せないため、
実際に使ってみると意外なほど決まりにくい。見てから飛ぶとまず失敗するレベル。
そして敵を飛ばすために必須となる長リーチのダブルスラッシュだが、
こちらは『ジョイメカ』において時々見受けられる多段風単発技であり、
一度ガードされるとそれ以降攻撃判定が消えて残り時間が全部隙になるため、安心して振れるタイミングが少なすぎる。
CPU操作のハンゾーが強いのはこれらの欠点を超反応で強引に踏み倒しているから、というのが大きく、人間が操作するとなると当然そうはいかない。
上で永パがあるとは言ったが、『ジョイメカ』の上位キャラ連中はこれより手軽で凶悪な永パを標準装備しているため、
これも大した強みにはなっていない。そもそも投げで抜けられる擬似永パだし。
カスミオトシ以外の火力が軒並み低めなのも痛い所。

必殺技

  • カスミオトシ(空中で敵に接近して→or←+A 24POW)
ハンゾーの代名詞とも言える空中投げ。
最大HPの1/4以上を持っていく火力と異常に広い投げ間合いを併せ持つ。
先に触れた通り仕様上見てから決めるのはかなり厳しい上、相手からも警戒されてほとんど飛んでもらえなくなってしまうため、
対人戦ではあまり活躍の機会を得られない。
しかしCPU戦では下手に飛ぼうものなら即これで投げられる羽目になる。
なんせ難易度スペシャルではアイのカッターキックの跳ね上がりですら狩られるくらいなので、絶対に不用意にジャンプしてはいけない。

  • トモエスープレックス(接近して→or←+A 12POW)
地上投げ。こちらは間合い・威力共に平凡な性能。
どころかステージ4組という前提で見ればむしろ低火力な方。なんなら下位互換のはずのサスケの地上投げと威力は全く同じ
一応派生版としてBボタンで出すと間合いがかなり狭くなる代わりに威力が上がる、がそれでも18POWとそれほど強くない。
とはいえ移動速度が速い分決めやすくはあるし、『ジョイメカ』ではそもそも投げ自体が強いのでおろそかにはできない技。

  • ダブルスラッシュ(←→+A 16POW)
鉤爪の付いた腕を伸ばして2連続攻撃を仕掛ける。
非常にリーチが長く、速度が速く、威力もそこそこのハンゾーの主力技。
しかし先に触れた通り実は2段技っぽく見えるだけの単発技であり、下手に使うと巨大な隙を晒す羽目になる。
それでも他にできる事があまりないので使わざるを得ない

  • ジェットスライド(←↓+AorB 10POW)
スライディングによる突進技。Bで出すと少し距離が伸びる。
速度はまあまあだが威力が低く、微妙に持続が長いせいでガードされるとこれも盛大に隙を晒す。
しかも何故か前側の足に攻撃判定が無いため微妙に判定が弱い。
ダブルスラッシュの後隙をキャンセルできるが、ダブルスラッシュをガードされてから出すと攻撃判定が出ないためあまり意味が無い。
飛んで避けられた時に逃げるのには使えるが、それくらい。


MUGENにおけるハンゾー

卵寒天氏が製作したものが存在し、現在ははいうぇい氏によって代理公開されている。
なお、非常に分かりづらい所にあるので「ジョイメカ」でサイト内を検索する事をお勧めする。

他のキャラクター同様、現代風のアレンジが随所になされている。
また、「カスミオトシ」の投げ間合いを変更する事ができ、常識的なものと原作再現のものの二つから選べる。
IX氏による外部AIも公開されている。

出場大会



最終更新:2025年01月18日 10:45
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