フジテレビ系の『
世界名作劇場』枠で放送されたテレビアニメ『あらいぐまラスカル』に登場する
アライグマ。
アニメでの担当声優は
野沢雅子
女史。
なお、「ラスカル(Rascal)」という名前の日本語の意味は
「乱暴者」「悪党」(「いたずらっ子」「やんちゃ」というようなニュアンスもある)。
原作は、主人公でもあるスターリング・ノースが少年時代を振り返って書いた『はるかなるわがラスカル』であり、
実体験をもとに書かれた小説である。
11歳の少年とラスカルとの出会いから別れまでの1年間を1910年代のアメリカ農村地域・ウィスコンシン州を背景に、
同時代の少年の日常を牧歌的に・または淡々と描写しつつ、同時に動物と人間との共存の難しさを成長したラスカルを通して描いている作品である。
ちなみにアニメのラスカルの配色はレッサーパンダに近い。
ストーリー
動物の大好きな11歳のスターリングはある日、友人のオスカーや飼い犬のハウザー(勿論
コイツではない)と一緒に森の奥へ釣りに出かけ、
そこで猟師が母親のアライグマを仕留める場面に遭遇する。
そのアライグマには、まだ目も開かない幼い子供がおり、スターリングは猟師に頼んでこれを譲り受け、
家に連れ帰って「ラスカル」と名付けミルクを哺乳瓶で与えるなど、大切に育てる。
だがイタズラも程度が知れていたラスカルも、大きくなってくると次第にその行動がエスカレート、
近所の畑を荒らしたりするようになり、近所のサーマンさんに酷く憎まれ、
射殺すると脅かされる。
スターリングは大きな檻を作ってラスカルをその中で飼う事にするが、その後もサーマンさんはラスカルを目の敵にする。
スターリングの身にも辛い出来事が訪れる。病弱だった母親を物語途中で亡くし、
またラスカルとの暮らしが1年になった時に父親の事業が失敗したため、進学の事もあってミルウォーキーの姉の家に行く事になる。
スターリングは寂しさをこらえてラスカルを森に返す決心をし、手作りのカヌーを使って、人里へ二度と戻って来られないよう、
また猟師に狙われなくて済むよう、森の奥深くにラスカルを連れて入っていった。
そして間もなく、スターリングも父親や友人達と別れ、ミルウォーキーへと旅立つ。
アライグマについて
北米の山林地域を原産とするアライグマという動物は、その丸々としてユーモラスな容姿からは想像もつかない程に
気性の荒い動物である。
…『
ぼのぼの』のアライグマくんや『
UMVC3』にも登場した
ロケット・ラクーンを見てるとそれも頷けそうな話である。
日本語名の由来でもある『餌を洗う』ように見える動作は、「視力が弱いために水中の餌を弄って探す」動作であるが、
毒のある
蛙などの毒を土に擦り付けて「洗う」事もあるらしく、詳細は不明。
食性は雑食で、果物や虫、爬虫類、哺乳類などなんでも食べ、海岸付近に住むものに至ってはウミガメの卵や魚介類、
ウニも食べる。
人間の食べ物も食べ、スナック菓子なども好んで食う。
成獣となる頃には、同作品中でも触れられている通り、人間との共存は極めて困難であり、実際に飼育している愛好家によれば、
噛まれたり引っ掻かれたりといったケガは日常茶飯事(しかも
猫よりはるかに力が強い)だという。まさに悪ガキ。
また頭が良く、閂(かんぬき)程度の鍵なら簡単に開けてしまう(閂とは昔の倉庫や蔵などで使用した太い棒状の鍵)。
元々日本にはいない動物だったがこのアニメの影響でペットとして持ち込まれあまりの凶暴さゆえに、捨てられ野良アライグマ化して問題にもなっている。
そのため、現在は特定外来生物に指定。輸入・販売・飼育は禁止されている。
ちなみに狂犬病や寄生虫などの人間にも害を及ぼす感染症を持っている可能性があり、凶暴な性格と合わせて危険な動物であったりもする。
動物を飼うときはその動物についてよく知り、飼えなくなくなっても捨てたりせず最後までちゃんと責任(
殺処分含む)を取りましょう。
本作で「ラスカルを野生に還した」のも、アライグマの生息地である北米が舞台だったからこそ許される行為だと理解しましょう
(尤も「人に慣れすぎたアライグマ」と言うのが「日光の猿問題」みたいな事を引き起こしかねないので、十分問題と言えるが)。
(以上、一部Wikipediaより引用)
2006年には『あらいぐまラスカル』放映30週年を記念してリメイク作品『ぽかぽか森のラスカル』が制作されている。
ただし、リメイクとは言っても擬人化された動物達の生活を描くオリジナル作品であり、原作との繋がりは無く、
原作では死亡している母親と影も形もなかった父親が登場する一方で、スターリングをはじめとする原作の登場人物はおろか人間が一切登場しない。
アニメ化もされており、CVは
仲西環
女史。
2011年には放映35週年記念事業として「RASCAL little trip」「Toy RASCAL」「まるりんラスカル」という新しいデザインが発表され、
キャラクターグッズとして展開されている。
その一環として、某アニメと下のようなコラボも行われた。
+
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2大害獣マスコット夢の共演 |
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2014年には『モンスターストライク』とのコラボCMにて、スターリングと(カヌーの上で)同ゲームをプレイしていたが、
ストライクショットを撃ったら何故か自分がカヌーから森の中に吹っ飛ばされ、スターリングに舌打ちされた。
…あまりにもアレな展開にブチギレた原作ファンも多いとか。
MUGENにおけるラスカル
UJI氏によるものが存在していたが、2019年のYahoo!ジオシティーズ終了によりサイトが消滅し、残念ながら現在は正規入手不可。
スーパーファミコンのバズルゲーム『あらいぐまラスカル』の
ドット絵を使用して作られている。
特徴としては見た目と違ってバリバリの
投げキャラで
ちびキャラ。小さいキャラなのでライフも低く設定されているらしい。
投げキャラであるが、避けや前転といったものはなく、その代わり
壁を伝って移動したりできる。
また元々がパズルゲームなので箱を持って相手を攻撃したりする。
そしてこのラスカルの一番の特徴は「野性の脅威」という2ゲージ技。
これが発動するとアニメシーンが始まり、相手を掴み
牛乳に漬けて洗い、そして
食らう(
しかも頭から)かなり怖い技となっている。
やせいのちからをおもいしったか!
恐怖の捕食シーンが見られる動画 |
4:36~
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プレイヤー操作(3:04~)
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出場大会
出場大会
更新停止中
削除済み
プレイヤー操作
最終更新:2025年01月04日 18:03