「僕と契約して、魔法少女になって欲しいんだ!」
アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』に登場する謎の生命体。担当声優は
加藤英美里
女史。
実写作品『マギカ☆調べ』では夏野剛氏が役を担当した(勿論
特殊メイク)。
魔法少女物には定番の、マスコット兼サポートキャラクターである。
外見上判断し辛いが一人称は「僕」なので雄…と思われるが実際は不明。
*1
誤記され易いが「キュゥ」が片仮名かつ「ゥ」は片仮名小文字「べえ」が平仮名である。
ネット上での呼称は上記の表記のややこしさもあってか主に
「QB」。
/人◕‿‿◕人\ や (◕‿‿◕)といった顔文字で表わされる事もある。
書籍『魔法少女まどか☆マギカ The Beginning Story』によれば公式の英字表記は「KYUBEY」。
なお、この項で述べる事はあくまでも簡単なまとめなので、もっと詳しい事を調べたい・色々考察をしたい人は、
5chの各種『まどか☆マギカ』スレ、または「魔法少女まどか☆マギカ WIKI」の利用をお勧めする。
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「君たちはいつもそうだね。情報をありのままに伝えると決まって同じ反応をする」(ネタバレ注意) |
本作におけるマスコットキャラクター的な存在…である、 一応は。
実際、やっている事そのものは そこらの作品のマスコットとそう大差は無い。
本作中における魔法少女は、キュゥべえに願いを叶えてもらう代わりに魔法少女として魔女と戦う契約を交わすのだが、
本作の主人公である 鹿目まどかには魔法少女としての稀有な才能があるようで、キュゥべえは露骨に勧誘を仕掛けてくる。
- 契約を迫る
- 満面の笑みで契約を迫る
- 命の危機だから契約を迫る
- 仲間が倒されたから契約を迫る
- 想い人がピンチだから契約を迫る
- 親友がピンチだから契約を迫る
- 魔法少女の重要性を何度も語って契約を迫る
- 落ち込んでいる時はあえて身を引きタイミングを見計らって契約を迫る
- 中々契約しないので契約した親友から契約を勧めるよう頼む
- 特に聞かれなかったのでリスクなどの契約の重要な部分を話さないまま契約を迫る
- とにかく執拗に契約を迫る
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魔法少女になると…… |
「大丈夫、君の祈りは間違いなく遂げられる」
魔法少女になると、漏れなく以下のような特典が得られる。
- 契約時の望みは一字一句間違いなく履行される(QBに拒否権は無い模様)。
ただし「言外の望み」は一切斟酌されないが、(例:助けて→家族も助けてって言わなかったため本人だけ助かる)。 これは単純に少女がそこまで考えられなかっただけの可能性もある
- 変身後の能力の強さ・種別は願い事により左右される(QBにもコントロールできない模様)
- 魂が肉体から抜き取られ「ソウルジェム」というアイテムに変化。
体はただの抜け殻なので、ソウルジェムと体の距離(QB曰く100メートル以上)が離れてしまった場合、ぱたっと倒れて動かなくなる (事後承諾。言うなればゾンビ同然であり、文句を言おうものなら「戦いの痛み」と「痛みを感じない事の有難さ」を実感させられる事になる)
- 魔法を使用するのみならず負の感情を抱くごとにソウルジェムが濁っていく。
更に肉体維持にも僅かながら魔力を消費するため、魔法を使わなくてもソウルジェムは濁っていく。 これは魔女を倒す事で得られるアイテム「グリーフシード」に濁りを移す事で治療が可能。しかし、ソウルジェムが濁りきってしまった場合は──
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「regionで閉じられる箇所の事はネタバレと呼ぶべきだよね」 |
「この国では、成長途中の女性のことを、少女って呼ぶんだろう?
だったら、やがて魔女になる君たちのことは、魔法少女と呼ぶべきだよね」
魔法少女達が狩る謎の存在「魔女」。その正体は、濁り切ったソウルジェムから生まれる「何か」。
即ち魔法少女の成れの果てなのだ。
ちなみにグリーフシードは魔法少女が魔女化した際に割れたソウルジェムが変化した物
(この他、魔女から生みだされる使い魔も力を高めるとグリーフシードを孕み、魔女となる。
そのため全ての魔女が魔法少女だったわけではない)。
宇宙のエネルギーは枯渇する一方であり(これをエントロピー極大、即ち宇宙の熱的死と呼ぶ)、
そのためエントロピーに囚われないエネルギー(≒永久機関)を得るために、感情からエネルギーを取り出す技術を手に入れた。
しかし、肝心の自分達が感情を殆ど持っていなかったので、
感情を持つ生命体を探して地球までやってきた…その地球外生命体がキュゥべえである。
感情の中でもエネルギー効率の良い、第二次性徴期の少女達が持つ^感情が希望から絶望へと転移した時」
……より分かり易く書いてしまえば、
「希望に満ち溢れていた魔法少女が絶望する事により魔女と化す時」に発するエネルギーを収集する。
発電に例えると魔法少女は燃料、魔女は産業廃棄物にすぎないのである。
魔法少女という卵を温め、魔女を孵化させる者。それがキュゥべえ──否 「インキュベーター(孵卵器)」。 *2
つまりキュゥべえこそが この物語の黒幕である。
まどかにしつこく契約締結を迫り続けたのも、
「いつか君は最高の魔法少女になり、そして最悪の魔女になるだろう。
その時僕らは、かつて無いほど大量のエネルギーを手に入れるはずだ」
という魂胆があったからなのだ。
ただしその目的は平たく言えば「宇宙を救う事」であり、 彼らの行動は「宇宙全体レベルで見れば」間違いなく善である。
宇宙の熱的死の問題は今日明日起きるものではなく、(現在の人類の仮説では)数百億年単位の未来の話とされており、
そんな先の事の対策に率先して取り組んでいる姿勢はむしろ尊敬すべきかもしれない。
まぁ彼らの寿命は不明なので、彼ら 宇宙人にとっては近い将来扱いなのかもしれないが。
ただ、そこに「個人の幸福や夢や希望」は一切含まれていない。
それどころか 全宇宙のためなら地球人類が絶滅してもどうでもいい、とさえ考えている。
「今現在で69億人、しかも4秒に10人ずつ増え続けている君たちが、
どうして単一個体の生き死ににそこまで大騒ぎするんだい?」
宇宙のためと言えば聞こえは良いが、やっている事を人類の倫理で言えば。
「自分達の都合で他人を利用するだけ利用して用済みになったら平気で捨てている」訳で、
結局外道である事には……
「例えば君は、家畜に対してひけ目を感じたりするかい?
むしろ僕らは、人類が家畜を扱うよりも、ずっと君たちに対して譲歩しているよ?
曲がりなりにも、知的生命体と認めた上で交渉しているんだしね」
……そう言われると反論に困るのがまた憎らしい。 *3
まあ、 複数の個体で自我が共通している、感情を持たない群体生物と人類のファーストコンタクトとして見ると、
相互理解が出来ないのはむしろ当然であるし、異文化交流の齟齬が産んだ物語として、実にSFしていると言えるのだが。
そもそも、他の宇宙文明の存在を示唆しておきながら地球に目を付けたあたり、
感情を持った生物というのはかなりレアであるようで、宇宙的にはこちらの方が理解不能な存在なのかもしれない。
なお、誤解されがちだがこいつは 隠し事はするが嘘はつかない。
ただし、事実に反した事を言わない範囲での偽装は平気でする(詳細は こちらや『かずみ☆マギカ』第5話参照)。
魔法少女の身に起きる変化についても「聞かれなかったから」黙ってたとの事だが、
もし契約前の段階で聞かれても隠さず答えていたかは疑わしい。 てか全力ではぐらかしそうな気もするが
さらに、「契約」という意味については誠実である。
少なくとも彼は、魔法少女達が望む願いに関しては確実に叶えているし、
契約を強制しているわけでもないのだから。ゲーム版ではかなり煽りまくってるけど
契約内容をきちんと確認しなかったという意味では、魔法少女側に非がある…
という彼の思考も、理解出来ないものではない。
尤も、目的のエネルギーの発生法(魔法少女になった時点では希望を持っている状態でないと意味が無い)や、
魔法少女の能力が自身の願いに左右されキュゥべえが決められるわけでもない事を考えると、
無理やり魔法少女に出来ない(出来たとしても無駄なのでやらない)だけの可能性も高いが。
また、契約した後に絶望しそうな少女(≒願いが裏目に出そうな少女)を選抜して契約を迫っているという可能性も否定出来ない。
…で、何故こんな外道なマスコットが地球に放置されているかというと、
基本的に魔法少女とその素質のある者しか接触出来ないというのが、第一に挙げられる。
しかも標的とされる思春期の少女達は自分の状況で手一杯なので独力で真相に辿り着く事を許されず、
その上システムの都合上、大抵の場合は真実に気付いた瞬間に(あるいはそれ以前に)魔女と化してしまう。
もしくは自害や同士討ちを起こしてしまうため、魔法少女がキュゥべえを糾弾する事は極めて困難である。
実際、キュゥべえの正体を見抜いた上で事態の解決に挑む段階まで辿り着けたのは本編においては 暁美ほむらただ1人。
そんな彼女も一人ではどうにもならず、結局友達一人すら自分で救う事は出来ず解決には至っていない。
と言うか本編では絶望する寸前だった(寸前にまどかの願いにより魔法少女のシステムが変更された)。
スピンオフシリーズでもこのからくりに気付いた魔法少女が何人か登場したが、やはり個人的な感傷に終始したり、
チームで解決に乗り出しても途中で同士討ちが起こってしまう、人類滅亡を望む魔法少女に邪魔されるなど、
システムの根幹を揺るがす事は出来ていない。
そもそもインキュベーターが独立した種族なのか他の生命体に作られた有機端末のようなものなのかすら未だに不明であり、
彼らが全体の首謀者である保証はなく倒しても意味があるかは疑わしい。
そして例えキュゥべえを阻止しようとしても、殺した所でスペアボディが幾らでもあるため、
何度でも現れる(しかも記憶は共有されている)。その際証拠隠滅のためなのかただの食料と見ているのか、自分の死体を貪り食う。
「キュップぃ☆」
……もうやだコイツ……
まあ、こんな有様なのでまどかからは、
「やっぱりあなたは私達の敵なんだね…」と言われてしまった。
とはいえ、キュゥべえ自体は 黒幕であっても悪役ではない事は留意しておくべきだろう。 人間から見たら外道だとは思うけど
虚淵氏もコメンタリーにて、
「人間というのは正しくないから素晴らしいのであって、ひたすら正しいだけの存在の残酷さ」
を表現したかったと語っている。
「君達はいつもそうだね」という台詞がある辺り、有史以前から同じ手口で魔法少女を増やしていたらしく、 *4
「彼らがキュゥべえと契約しなかったら、人類は未だに洞窟の中で暮らしていた」とまで言われている。
『子連れ狼』の作者として知られる小池一夫氏がニコニコ生放送で講演した際にも、
「彼は悪役ではなく、物語を引っ掻き回すトリックスターである」という意見を提唱していた。
実際、魔法少女と敵対関係でなくなった最終話以降の世界では、
改変前の世界の記憶を受け継ぐ暁美ほむらとタッグを組んで行動しており、
立場やシステムさえ変われば共存可能な存在でもある。
逆に言えば効率さえ良くなるならば敵味方の立場をあっさり変える正に悪魔のような存在でもある。 *5
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「君は…本当にこのregionを見るつもりかい?」(最終話ネタバレ注意) |
「その祈りは…そんな祈りが可能とすれば、それは時間干渉というレベルじゃない!
因果律そのものに対する反逆だ!!」
最終話では、数多の平行世界の膨大な因果を背負い込んだまどかの願いにより、
「全ての魔女を生まれる前に消し去る」という形で契約システムを改竄され、自身の企みは完全に打ち砕かれたようだ。
システム改竄後の世界では「魔獣」から地道にグリーフシードを集めてエネルギー回収をしている模様。
魔女化が発生せずグリーフシードの「収穫」のために魔法少女の協力が必要なせいか、
インキュベーター側からも歩み寄りを見せている様子で、
ほむらがキュゥべえとコンビを組んでいるなど以前の世界では考えられない光景が見られた。
その無感情さと効率重視っぷりは相変わらずで、ほむらからも皮肉を言われたりしているが、
立場を少し変えただけで随分と愛嬌があるように見えてくるのが不思議である。
実際、それまでのキュゥべえは魔法少女を絶望へ導くのが最終目的であったが、
この立場ではその必要が無い事もあり、関係的には初めて本当の意味での協力関係になったと言える。
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漫画版でのキュゥべえ(やはりネタバレ注意) |
アニメでは殆ど無表情(会話もテレパシーらしく口は全く動いていない)だが、
漫画版(作画:ハノカゲ氏)では可愛い仕草を見せたり、魔法少女の一人に襲われた際に怯えるなど、
かなり表情豊かになっており、後に本性を現した際には凄まじいまでの悪人面を披露している。
蒼樹うめ氏の初期案はこの漫画版寄りであり、不気味なまでに無表情になったのはアニメ側演出サイドの新房監督の案だったのだが、
表情豊かなキュゥべえは「より悪どさやおぞましさが増していていい」という声がある一方、
「三下臭くなった」など賛否両論。どっちにしろファンの憎悪の対象である事に変わりはないが。
これじゃ宇宙を救う存在と言う説得力が無いじゃないか。……まあ、元々アニメの時点で説得力は全然無いけど。
てかそもそも、こいつらにとって宇宙の行く末なんてどうでもいいのかも…目的は延命と言っているが救済とは言ってないし。
単行本第3巻の解説によると、人類と自然にコミュニケーションを取るために疑似的に表情を造っているだけとの事で、
本性を現して以後はタヌキ目のまま、アニメほどではないが無表情寄りになっている。
これも初期案の通りであり、ガイドブックでは蒼樹うめ氏から「(使用されて)『おおー!』と感激しました」
というコメントが寄せられている。
後に描き下ろされた公式スピンオフ『The different story』では、ほぼアニメ版に近いデザインになった。
さらにスピンオフ漫画『魔法少女かずみ☆マギカ』では、
「ジュゥべえ」なるキュゥべえのそっくりさんまで存在している。
なお、『かずみ☆マギカ』にはもう一体、正体不明の「白い妖精」も登場する。
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しょうたいふめいのようせい かっこわらい |
左上に影だけが写っているのがその妖精である。
……どう見てもキュゥべぇです。本当にありがとうございました。
「キャッキャウフフのハートフルファンタジー」を標榜していた本作も、
彼の出演を境に「ダークファンタジー」へと変貌していくのだが、詳細は自分の目で確かめて頂きたい。
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キュゥべえのネットでの扱い |
以上の理由によりネット上では蛇蝎の如く嫌われており、その嫌われようはもはやネタの域にまで達している。
「白い悪魔」「まさに外道」「吐き気を催す邪悪」「CVは若本規夫で良かったのではないか」など言われたい放題である。
それどころかpixiv等で「吐き気を催す邪悪」でググろうとすると 長らく予測変換で名前が現れていた。
更にそれを予測変換すると その言葉を言った本人や 言われた相手、
そのキャラが登場する漫画すら差し置いてキュゥべえが出る。どうしてこうなった。
現在ではその後に「き」と入力しないとキュゥべえは出てこない( ただし略称のQBは普通に出てくる)。
そして 宇宙警備隊には公式にマークされているらしく、
公式ツイッターにおいては一時期 ウルトラマンゼロがそれらしい勧誘に注意するよう警告していた。
現実世界での影響力も一深夜アニメのキャラクターとしては中々凄まじいもので、
一時期は秋葉原を筆頭として各地でその悪徳セールスマンっぷりを発揮していた
(流石に「ドーン!」や「お買いになった方だけが…」とかはしていなかったようだが)。
更に、オンラインMMORPG『タルタロス』では『まどか☆マギカ』とのコラボレーション企画として、
劇中の魔法少女のなりきりアバターの他にアクセサリーとしてキュゥべえが実装された。どうしろっていうんだコレ。
そして、オンラインTPS『トイウォーズ』でもコラボレーション企画として、魔法少女のなりきりアバター、
劇中に登場するマシンガンとマスケット銃、そしてキュゥべえはまたしてもアクセサリーとして実装された。キュゥべえを模したお面まで増やして。
……性能的にはそれなりなので使う人は結構居るようだが。
さらにさらに、MHF-Gにおいてまどか☆マギカコラボ装備として、まどか、ほむら、キュゥべえ、お菓子の魔女のなり切り装備が登場。
このうち、まどかとほむらは普通に女性用の可愛らしいデザインなのだが、後者二つは男性用着ぐるみ。
ムサイオッサンが白い淫獣の着ぐるみを纏った姿はなんとも形容しがたい。
ちなみにキュゥべえ一式の名前は「ラモールシリーズ」。フランス語で「死神」。言い得て妙である。
さらに言うと、まどか防具、キュゥべえ防具共に一式で装備すると、
非常に強力な恩恵を受けられる代わりに、どんな些細な一撃でも即死の危険が伴うようになるスキル「代償」が発動する。
これもまた原作再現である。
このようにファンの間や二次創作等でネタにされる事も非常に多く、
「
QBざまぁシリーズ
」というタグが存在している辺りニコニコでの扱いもお察し。
憎まれると同時に現在では 「一回りして逆に可愛く見えてきた」(まどか役の悠木碧女史談)との声も多い。
「でもウチには来ないでね」(ほむら役の斎藤千和女史談)。……そりゃそうだ。
また、
(◕‿‿◕)僕と契約して、魔法少女になってよ!
や、そこから派生した
(◕‿‿◕)僕を右クリックして、コピーしてよ!
(◕‿‿◕)僕を右ストレートで、ぶん殴ってよ!
といったコメントが『まどか』本家動画や各種MADのみならず、別の作品動画に書き込まれる事もある。
過度の書き込みは流行以前に単なる荒らしでしかないのでこういったネタは最大限空気を読む事。
「うわぁ……こりゃ後味の悪さ倍増しだわ~。
92153点のために、3分間で22人死亡かぁ……契約しておきながら4秒で散った子とかもいる!
1プレイ毎に己の業の深さを噛み締めるねっ(ビクンビクンッ!」
などとキュゥべえ当人脚本の虚淵氏もプレイして大喜び。なんという外道…
そんな歪んだ人気を受けたのかどうかは定かではないが、バンプレストのキャラクター景品くじ引き「一番くじ」では、
本来の主役であるはずの魔法少女達よりも先に単独でキュゥべえグッズオンリーのくじが発売されるという、
もはや悪ふざけの域な企画が実現してしまっている。
ちなみにPSPで発売された『魔法少女まどか☆マギカポータブル』のPVでも、主人公であるまどかと仲良く宣伝している。
そのゲームはキュゥべえを操作して少女達と会話して魔法少女にするという、公式ゲームでもまさかの主人公扱い。
やはり彼こそが『まどマギ』の真の主人公であると思われる。
また、同作ではもう一人の主人公として暁美ほむらを操作して魔女化を阻止するルートも存在するが、
そちらでは怒涛の勢いで欝フラグを撃ち抜いていくほむらに対して、こんな事をのたまう。
「君たちの好きにして良いよ。僕はもう匙を投げた」
お前感情無いとか絶対嘘だろ。
そして終いには「僕と契約して、○○になってよ!」がネット流行語大賞の銅賞に選ばれた。わけがわからないよ。
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MUGENにおけるキュゥべえ
数体確認されている。
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ムシム氏製作 |
地球大進化などを製作したムシム氏によるもの。
現在は氏のOneDriveにて公開されている。ちなみに地球大進化のイントロの副産物との事。
移動、攻撃含め、殆どの自律動作が出来ない、所謂サンドバッグキャラである。
製作者曰く「イライラした時にボコボコにしてやるとよい」との事。
見た目より喰らい判定が非常に大きいので、背の高いキャラでも攻撃がスカる事は無い。
また、一回じゃ物足りない方のために残機制にする事も出来る。
残機スイッチに1以上の数字を入れる事で残機制になり、入れた数字が残機数となる。
残機制の時は画面下に残機と ライフバーが出る。本来のライフバーは動かないので注意。
ちなみに12Pになると 残機が無限になり、殆どのキャラには倒せなくなってしまう。なんという原作再現。
さらにこの状態だと 対論外キャラの耐性を持ち得るようになり、多くの神キャラを以てしても撃破不能。
他の論外キャラと違い 一切攻撃や即死技は使えないのだが、それ故に相手は即死当身が使えない、さらにステートが奪いにくい。
一応直死やtagin等での撃破は確認されているらしいが、どちらも 神キャラが使うような手段とは言い難かったり、
想定していない撃破方法である。
しかもその後の更新で特定の状況で%nESCを使用してMUGENを強制終了するようになったため、撃破はさらに困難となった模様。
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魔法少女(?)達にボコられるキュゥべえ
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何気に謎ジャムにも対応している。
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「代わりはいくらでもあるけど、無意味に潰されるのは困るんだよね。勿体ないじゃないか」
また、リュウセイ氏による改変版も公開中。
こちらは神キャラの汎用殺傷力テストキャラとなっており、生半可な攻撃では全く倒せない。
あとreadmeがキュゥべえ風になっているため非常にウザい。
この他、ガワ替えキャラとしてアナグラム氏が「 たこルカ」を、
St-Exupery氏が『アイドルマスター シンデレラガールズ』の「双葉杏」を公開していたが、現在はどちらも入手不可。
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ヤン氏製作 |
こちらは普通に戦う手描きキュゥべえ。
代理公開先であったやーこふ氏のOneDriveが消失しているため、現在は入手不可。
なお、うぉるふ氏のOneDriveでも代理公開されているが、そちらは後述の避けが使える旧版の模様。
キュゥべえ本体は通常攻撃の他にワープしか出来ず、 ストライカーの魔女と魔法少女が主なダメージソースとなる。
ただし一部の攻撃は キュゥべえにも当たるので注意。
しかも全てのストライカーがゲージ使用技で、ワープにもゲージを消費する。
ゲージが自動上昇する反面、ゲージが無いと何も出来ないキャラ…
と思いきや、通常攻撃は連発可能で火力もそこそこだったりする。
1ゲージ以上ある時に リザレクションが自動発動する(回数制限有。デフォルトでは1回のみ)。
レベル調整可能の AIもデフォルトで搭載されている。
ちなみに旧版では避けが使用可能だったが、強すぎるため削除された模様。
前述の通りうぉるふ氏が代理公開しているのはそちらのバージョンである。
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召喚技 |
- ゲルトルート現る
- 1ゲージ使用。キュゥべえの後方から薔薇園の魔女が突進してくる。
- 味方殺しかつ空中ガード不可。呼び出したらタイミングを読んで避ける事。
- なお、QBだけは敵味方関係無く、自動で避ける。
- オクタヴィア現る
- 2ゲージ使用。キュゥべえの前に人魚の魔女が出現し、剣で攻撃する。
- 人魚の魔女は壁となり通り抜け不可だが、
- 一定量のダメージで消滅させられる。ガード不可。
- ティロ・フィナーレ
- 3ゲージ使用。キュゥべえがケーキを射出。敵がそれに触れるとリボンでバインドされる。
- そしてマミが現れて敵を弾き飛ばし、ティロ・フィナーレで追撃。
- QBBB
- 3ゲージ使用。唯一のキュゥべえによる攻撃。全画面判定。
- 宇宙に無数に居るQB達を1つにまとめ召還し、契約を強要する。
- 「この宇宙に僕の代わりはいくらでもある。」要するにビッグボディ。
- ほむら強襲
- 3ゲージ使用の当身技。成功すると、時間が停止する。
- その後、ほむらが爆弾でキュゥべえ諸共吹き飛ばす。
- 爆風範囲内の全てのキャラにダメージを与えるが、キュゥべえ自身はこの技でKOしない。
- シャルロッテ現る
- 4ゲージ使用の当身技。こちらは飛び道具も取れる。
- お菓子の魔女(第1形態)が出現し、数秒間キュゥべえについて回る。
- お菓子の魔女に攻撃が当たると敵に噛み付く。
- なお、お菓子の魔女出現中のキュゥべえはガードは出来るが攻撃不能となる。
- ワルプルギスの夜
- 5ゲージ使用の一撃必殺技。3ラウンド目以降でキュゥべえの体力が半分以下の時に使用可能。
- 発動するとカウントダウンが始まり、ワルプルギスの夜出現。
- カウントは約15秒で終了し、カウントダウンが1まで終ると相手は死ぬ。
- ただし発動中はリザ発動不可、ゲージ自動上昇停止。
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HAL氏製作 |
黄昏フロンティア製の同人横スクロールアクションゲーム『グリーフシンドローム』のドットを使用したもの。
原作がアクションゲームだがキュゥべえは一切攻撃方法が無く、MUGENにおいても一切攻撃が出来ない。
だが永続ターゲットバグを使用しており、ターゲットを取れば一応相手のライフやパワーゲージを減らす事が出来る。
またどんな攻撃でも食らうと肉片となって弾け飛び、一定時間後に復帰するのでムシム氏の残機制のようなシステムに近い仕様になっている。
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上記の他に、八式特攻人形氏による「Quarter Bandit」(QB意思)という
神キャラも存在し、
現在ははいうぇい氏によって代理公開されている。
また、yameteoke氏によるSAIKEI氏製
ケンシロウのボイス・カットイン等改変パッチ、
その名も
「キュウシロウ」が存在していたが、現在は公開停止中。
「北斗百裂拳」が「僕と百裂契約」になってたり、カットインがキュゥべえの被り物をしたケンシロウだったりとツッコミ所満載
(ケンシロウの肩書きをもじって
「世紀末Q世主」 と呼ばれているが、
明らかに女子供を誑かすこちらの方が「本家ケンシロウに粛清されそうな外道」というツッコミは禁句)。
また、ケンシロウのループコンボのパーツである北斗蛇雷咬に「僕と今すぐ契約を!」のボイスが当てられており、
ループコンボ時は「契約!契約!」と迫ってるため非常にやかましく
「契約ループ」と呼ばれているとかいないとか。
さらには
黒王号のガワ替えで、こんなのも…。
こちらは無限ろだにて公開されていたが、同所の閉鎖により現在入手不可。
「わけがわからないよ。どうして人間はそんなに魂のありかにこだわるんだい?」
出場大会
+
|
一覧 |
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示
|
出演ストーリー
プレイヤー操作
*1
一応、3話で「僕としては、早ければ早い程いいんだけど」とまどか達の契約を急かすキュゥべえに対し
巴マミが「ダメよ。女の子を急かす男子は嫌われるぞ」と返していた。
設定はどうなっているか不明だが、脚本の虚淵氏によれば「性別は無いんじゃないですかねえ」との事。
*2
英語のインキュベーター(incubator)はラテン語のincubātu(横たわる)を由来としており、
所謂インキュバス(
サキュバスと対になる男性の淫魔)と語源を一にしている。
……つまり、こいつは最初から
「淫獣」と名乗っていたわけである。
*3
もっともな理屈だが、実際は反論の余地はある。
例えばキュゥべえがデメリットを説明した台詞中には、
「この宇宙にどれだけの文明がひしめき合い、一瞬ごとにどれ程のエネルギーを消耗しているのか分かるかい?」
「君たち人類だって、いずれはこの星を離れて、僕たちの仲間入りをするだろう」
「その時になって、枯れ果てた宇宙を引き渡されても困るよね?」
…というように「宇宙文明によるエネルギーの消費」を匂わせるものが含まれている。
また、エントロピーの増大を“お湯が冷めるように”(よく使われる自然な熱の発散と均一化の例え)ではなく、
木を焚き火にする時のロスという明確な人為的行為に例えてもいる。
…つまりキュゥべえの言う「ノルマ」が達成出来ても、問題の先送りであり根本的な解決にならない可能性は高い。
家畜云々についても、自分の態度をまどかに責められた事に対して、
「理不尽だ」と不満を言いながら言外に「君達がやっている事と何処が違う?」と言っている事からも窺えるが、
生存競争から保護される家畜と違い、魔法少女のシステムは元人間である魔法少女達の殺し合いを強要する事になる上、
最終的にノルマ達成後の人類の存続については歯牙にもかけていない。
そう考えると外道との謗りを免れるかはやはり疑問符が付く。
もっとも家畜同士を戦わせる競技も存在するし、
畜産業は深刻な環境問題(≒人類は動物の存続について歯牙にもかけていない)と国連食糧農業機関も発表している。
更に言えば、有史以前から散々人の業に付け込んで営業してきたこいつに、
人の業をとやかく言う資格があるのかも甚だ疑問。
このように彼らへの反論はいくらでも出来るが、そもそも「人間とは分かり合えない存在」として設定された架空のキャラクターに対し、
人間の理屈で対抗しようという考え自体、絶対的な解答は出ない。
水掛け論になる上に作品自体の考察はここで議論すべき話題ではないので、ここまでで切り上げる。
こういった正義や倫理に関する考察議論の活発さがこの作品の人気の一端を示しているのもまた事実である。
*4
劇中ではクレオパトラ、卑弥呼、
ジャンヌ・ダルクと思われる「魔法少女」の姿もあった。
これに関しては劇中でそれらしい容姿の人物が登場するだけだったが『The Beginning Story』の脚本では歴史上の人物が実名で明記されおり、
ジャンヌは後に『魔法少女たると☆マギカ』の主人公として登場した
(本名はジャネットだが、
読み書きが不自由だった事から「Jehanne Tart(ジャン・タルト)」と書いてしまったため)。
要は「女性の偉人はキュゥべえと契約した魔法少女である」可能性がある訳で、MUGEN的には面白い設定かもしれない。
*5
余談ではあるが、キュゥべえが自分達の行動について説明する際エントロピーがどうのこうのと述べているが、
虚淵氏もまた『
Fate/Zero』の後書きにおいてハッピーエンドが書けない理由として、宇宙が冷めていく事は避けられないだとか、
理に適った展開で組み上げた世界はエントロピーの支配から逃れられないとか述べている。
やっぱこいつ虚b(ry
最終更新:2024年03月02日 23:12