「タケル、きっとまた会える
キミが、望むのなら………」
世代:成熟期
タイプ:
天使型デジモン
属性:ワクチン種
必殺技:ヘブンズナックル(パンチ技。拳からビームを発することも可能)
得意技:ホーリーロッド(手に持つ棍棒)
ゴッドタイフーン(回転して竜巻を起こす)
ゲーム『
デジタルモンスター』シリーズに登場する、架空の電子生命体デジタルモンスターの一種。初出は携帯機シリーズのVer.2。
デジモンの中でも特に人寄りなデザインをしている。週刊少年ジャンプでの読者からのハガキを基にデザインされたデジモンで、
元デザインでは剣と盾を装備した有翼のケンタウロスタイプの半人半獣であった。
目を覆い隠す兜と
胸に北斗七星のように打ち込まれた杭が特徴。
完全な善の存在で、悪に対しては情け容赦なく攻撃し消滅させてしまう。
正規進化ルートはホーリーエンジェモン→
セラフィモン。
また、亜種に赤味を帯びた「ピッドモン」、女性型で完全体の「
エンジェウーモン」が存在している。
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メディアミックスにおける活躍 |
- 『デジモンアドベンチャー』及び『デジモンアドベンチャー02』
高石タケルのパートナーである パタモンの進化態として登場。
CVは松本美和女史(進化前後の形態全てや他のデジモン、人間キャラも担当)。
英語吹替えでは『 ストIV』の 豪鬼や『 戦国無双』シリーズの徳川家康を演じたDave Mallow氏
(エンジェモンとホーリーエンジェモンはDave氏、トコモンとパタモンは女性声優が個別に担当)。
序盤は他のデジモンが成熟期に進化する術を得ていく中で唯一進化できなかったが、
1クール目終盤の最終決戦において デビモンにタケルが殺されかけた際についに進化を果たす。
黒い歯車の力でパワーアップしたデビモンを倒すためにタケルと6人のデジヴァイスの力を自分に集結させ、
「ヘブンズナックル」でデビモンを倒すも、自身の限界を逸脱した力を行使した反動で エンジェモンも死亡。
直後に残留データがデジタマ(卵)となり転生しているが、目の前でエンジェモンを失ったこの一件は、
タケルにとって拭いがたいトラウマとなった。
以降、時間をかけて再度パタモンまで進化したが、やはり中々エンジェモンに進化する事は無かった。
これはタケルは他の選ばれし子供よりも幼く未熟な事に加えて(本人は足手まといになる事を嫌い奮起する気概はある)、
さらにタケルは親の離婚騒動で両親が争う光景を見た経験から、敵であっても争い事を避ける傾向にあったのも原因の1つである。
しかし、 ヴァンデモン編において自分達を庇おうとしたパンプモンとゴツモンがヴァンデモンに殺害された際に、
自力で成熟期への進化をコントロールできるようになる。
暗黒系デジモンに対して有効な聖なる力を持っているため、上位種の暗黒系デジモンとも互角以上に渡り合える戦闘力を発揮可能で、
主人公のパートナーデジモンの中では切り札として扱われている *1。
ただし対暗黒系に特化している分それ以外の相手は苦手のようで、『02』の作中では「(相手が)暗黒系でないとあまり効果が無い」と説明されている。
また、完全体のホーリーエンジェモンの出番が非常に少ない事もあり、
デビモン戦での壮絶な死別も相まって、作品全体を通してタケルの戦力としてはエンジェモンが一番印象が強く残る視聴者も多いだろう。
そしてセラフィモンは不遇
『02』では アンキロモンとジョグレス進化して シャッコウモンになる力を得ている。
しかし、シャッコウモンが出る前にホーリーエンジェモンに進化してしまった際に、
単体でブラックウォーグレイモンを倒す寸前まで追い込んで戦闘放棄で逃げの一手を選択させる活躍を見せたり、
シャッコウモンの登場以降デーモンやヴェリアルヴァンデモンといった暗黒系デジモンばかりが登場するので、
シャッコウモンにジョグレス進化よりホーリーエンジェモンに超進化させた方が強いんじゃ?と言われてしまう始末。
製作陣もその事に気づいていたのか、最終話直前の「最後のアーマー進化」にて主人公陣営全デジモンが全進化形態で総攻撃を与える際、
ホーリーエンジェモンだけ進化しておきながら何も攻撃しないという異様な事態になっていた。
(ホーリーエンジェモンが攻撃したらしたでヘブンズゲートで解決してしまい物語が終わってしまうので仕方がない話ではある)。
主人公達とは別ルートでデジタルワールドを旅していた子供達の護衛役を担っていた個体が登場。
担当声優は
緑川光
氏。
1クール目の時点では存在が示唆されるだけで登場せず、2クール目から本格的に登場する。
太一ら選ばれし子供達がデジタルワールドで探していた「聖なるデジモン」の一体。
本作ではデビモンとは元同胞という設定が拾われており、強い執着を抱かれている。
当初はデビモンに捕らえられていたが、拘束を振りほどきベルグモンに攫われそうになっていたタケル及び太一達を救出するが、
それで力を使い果たしたのかデジタマへと転生し、壮絶な争奪戦の末にタケルの元へ渡り、パタモンへと進化した。
デジタマの状態でデビモンに闇に汚染されかけた副作用や、暗黒進化したアグモンの救出などに大きく力を消費したため、
この時点でパタモンはエンジェモンの進化は不可能となっており、
代わりにペガスモンがタケルとの絆により新たにパタモンが至った代用の進化態として登場。
しばらくはペガスモンで戦った後に、タケルとの絆によりエンジェモンへの進化能力を取り戻している。
従来のデジモンのアニメシリーズではデジモンの進化ツリーは固定されている事が普通だったため
(暗黒進化は異端、アーマー進化は疑似進化、ジョグレスは合体でいずれもイレギュラー)、
進化ルートの使い分けがアニメで描かれた事は視聴者を驚かせた。
一応、力の回復が完了すれば再度エンジェモンに進化できる事は事前に示唆されており、
完全体のダークナイトモンと互角に渡り合うなどエンジェモン自体は冷遇されておらず、
むしろ過去作以上に特別視されている。
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MUGENにおけるエンジェモン
出場大会
*1
そもそも『デジモンアドベンチャー』シリーズは、
高石タケルの自伝小説『デジタルワールドの冒険』という設定があり、
本作と次回作を通してのナレーションは大人となったタケルの解説である事が『02』で明かされている
(無印第12話におけるタケルメインのエピソードでタイトルに一人称「僕」が用いられるなど伏線は張られていた)。
最終更新:2024年11月26日 23:08