1996年よりウィズ企画、バンダイ発売の携帯育成ゲーム及びその派生作品全般のゲームシリーズ。
主に「デジモン」という略称が用いられる。
当時携帯ゲーム機『たまごっち』が一世を風靡したのを見て、「これにバトル要素足したら面白くない?」とスタッフが発案した事が、
同シリーズが生まれる切っ掛けだったという。
概要
デジモンは「デジタルワールド」と呼ばれるコンピュータネットワーク上の擬似電脳空間に生息する人工知能を持った存在という設定で、
公式ではとあるハッカー集団が生み出したウイルスを元に生まれた人工生命体とされている。
また、一定の条件をクリアすることで自らの構成データを大きく書き換えパワーアップした姿に「進化」する性質を持ち、
同じデジモンでも戦闘経験・環境・外的要因などにより、全く別の種に進化する事も起こり得る。
メディアミックスでは、平時は成長期の姿で活動し、
危機的状況などではパートナーの持つ機器「デジヴァイス」(実際の玩具と同じ物)の力で一時的に進化するという、
特撮ヒーローの変身のような演出が用いられている
(一方でデジヴァイスによる進化は特殊かつ一時的な進化という扱いであり、
パートナーデジモン以外は外的要因があるケースを除けば退化することなく進化後の姿を保っている)。
ゲーム版では
普通に進化したままなので、当初はユーザーからの否定的な意見もあったが、
これらの手法を確立したアニメ『デジモンアドベンチャー』が物語的にも演出的にも屈指の傑作として評価され、
結果的にこの演出はデジモンのアニメ作品では時代によって多少形は変えつつも伝統的に受け継がれている。
余談だが、2001年放送の『デジモンテイマーズ』では、翌年の『
仮面ライダー龍騎』に先駆けて
カードゲーム要素を取り入れている。
まぁ実際の所、双方ともトレーディングカードゲーム(デッキ構築だの何だの)というよりは、『バーコードバトラー』だが
対戦アクションゲーム
起源となった作品は携帯用育成ゲームだが、その人気から対戦アクションゲームもいくつか作られている。
『バトルスピリット』シリーズ
キャラの体力を削り合うのではなく、敵を攻撃すると出てくるスピリットと呼ばれる玉を集め、時間内に集めたスピリットの合計数を競い合う。
フィールド上に現れるクルモンの力を借りることで進化し、劣勢から逆転が可能になっている。
デジモンテイマーズ バトルエボリューション
2001年に発売された、プレイステーション用対戦アクションゲーム。
オーソドックスな格ゲーとして作られており、大半のキャラは進化が必殺技のように扱われており、
各種攻撃を当てたり当てられたりすると進化ゲージが溜まっていき、最大まで溜まった状態でコマンド操作で進化する。
進化すると性能が変わり、進化ゲージを全て消費することで超必殺技の発動が可能になる。
進化中は時間経過で徐々に進化ゲージが減少していき、時間経過や超必殺技の発動などで進化ゲージがゼロになると退化する。
なお、進化前が存在しないデジモンはこの限りではない。
デジモンバトルクロニクル
アメリカのBLACKSHIP社が製作しアメリカで先に発売され、バンダイが和訳等をして日本で発売した対戦ゲーム。
2004年発売でPlayStation 2・ゲームキューブ・Xboxの3機種対応。
非進化デジモン以外は、相手デジモンを攻撃すると出現する「デジアップ」と呼ばれる光ったデジタマのようなアイテムを取ってゲージを充填し、
フルになると一段階進化することができる。
原作設定や映像化されたアニメーションと比較すると、差異が生じる技や演出がある(アグニモンのデフォルトがフレイモン等)。
ブラックアグモン、ブラックガブモン、ブラックギルモン、
オメガモン
ディアボロモン、ベリアルヴァンデモン、ネーモン、ダスクモン
MUGENにおけるデジタルモンスター
以前から国内外でキャラが製作されていたが、2019年前後に起きた『
JUS』ブームと、
アニメ『デジモンアドベンチャー』のリメイク作品『デジモンアドベンチャー:』の制作発表の影響などがジョグレス進化した事で、
この時期を境に海外勢を中心にコマンド操作が『JUS』仕様のキャラクター達が激増した。
なお、成長期のキャラは大半が進化して攻撃するゲージ技、あるいは進化して性能が変わるモードチェンジ技が実装されている。
2023年にはアニメのテイマー枠の
大門大も作られている。
最終更新:2025年03月11日 16:23