マグナモン




「奇跡の輝き、マグナモン!」

世代:アーマー体
タイプ:聖騎士型デジモン
必殺技:エクストリーム・ジハード
    プラズマシュート
    シャイニングゴールドソーラーストーム
得意技:マグナムパンチ
    マグナムキック
所属:ロイヤルナイツ

ゲーム『デジタルモンスター』シリーズに登場する、架空の電子生命体デジタルモンスターの一種。
ブイモンが「奇跡のデジメンタル」で進化したアーマー体デジモン。
基本的に成熟期と同程度の力しか持たないアーマー体デジモンの一種でありながら、究極体に匹敵する戦闘力を持っている。
ロイヤルナイツの一人でもあり、身に纏ったクロンデジゾイドの鎧の防御力もあって、ロイヤルナイツの守りの要とも言われる。

『デジモンワールドRe:Digitize Decode』においては、
必殺技「エクストリーム・ジハード」はその威力から自らのデータ損傷が速まるために封印されたという設定になっており、
黄金のレーザー光で周辺の敵を一掃する「シャイニングゴールドソーラーストーム」が新たな必殺技となっている。
まぁジハードはマズいわな

+ 「アーマー進化」とは
デジタルワールド初期「古代デジタルワールド期」に栄えた古代種のデジモンが、
「デジメンタル」と呼ばれる特殊なアイテムを用いて融合することで到達する疑似進化。
本来デジモンが進化するためには相応の戦闘経験を必要とし、また環境によって進化先も左右されるが、
「アーマー進化」は古代種及びそのデータを受け継ぐ末裔ならば、経験や環境に左右されず進化可能であった*1
しかし、使い手のデジモンとの相性が悪いとアーマーに肉体を乗っ取られるという危険性もあり、
古代種の絶滅と同時に廃れたという。

なお、大抵の個体が成熟期~完全体相当の強さであり、マグナモンのように究極体相当の個体は稀である。

『02』では前半の主人公達のパートナーデジモンの主要戦力として登場。
この時期はダークタワーの効果、正確には一乗寺賢のD-3(暗黒デジヴァイス)が放つデジヴァイスの進化を阻害する力を、
ダークタワーがアンテナとしてデジタルワールド中に拡散していたため、選ばれし子供達は進化を封じられたまま戦うのを余儀なくされた。
しかし、デジメンタルによるアーマー進化は通常進化と原理が異なる疑似進化のため進化阻害の影響を受けず、
それ故に、デジタルワールドの安定を望むもの「ホメオスタシス」達はデジメンタルによる進化が可能な古代種のデジモンと、
そのデジメンタルに刻まれた紋章に見合った個性を有する新たなる選ばれし子供を選別し、デジモンカイザーと化した賢に対抗しようとしたのである。

『02』放映中には素体フィギュアにデジメンタルを分解変形させたパーツを装着する方式の玩具「アーマー超進化シリーズ」も発売。
一部のジョイントは互換性があるためオリジナルのアーマー体デジモンを作る遊びもできたが、
現在の類似玩具と比べると組み換えの自由度は低く、パーツを全部余さず使おうとしてシュールな姿のキメラに……といった事も多かった。

形態

  • マグナモンX抗体
マグナモンがX抗体を取り込んだ姿。
アーマーと身体が一体化し、身体が戦う毎に硬度を高め、
硬度が最高レベルに達した時には全身が黄金に輝く絶対防御状態「ゴールドデジゾイド」へと変身を遂げるという。

  • マグナモンBP
ゲーム『デジモンリアライズ』に登場した漆黒の鎧のマグナモン


メディアミックスにおける活躍

  • 『デジモンアドベンチャー02』
CVは進化前のブイモンと同じく 野田順子 氏。
TV版では優しさの紋章が変化した奇跡のデジメンタルを用いて進化してキメラモンと戦闘。
劇場版ではホーリードラモンの生みだした奇跡のデジメンタルの力で進化してケルビモンと戦闘している。
ブイモンは単体で究極体を見せたことが無いため(ジョグレス進化から究極体となることは可能)、
劇中ではブイモン単独の最強形態として扱われている。
しかし、どちらの戦いでも苦戦しており不遇……。
フォローしておくと、キメラモンもまた究極体相当の完全体として扱われる存在で、
ケルビモンは強い云々以前に、無気力状態にする異空間に閉じ込める搦め手を用いたのだが。

ロイヤルナイツとして登場。CVは『02』と同じく野田順子女史。
非常に保守的な性格で、手駒扱いされようがイグドラシルへの忠誠を頑なに捨てない忠臣だったが、
戦闘シーンが無く、成熟期相手に人質を取るなど大人げない言動が目立つ。

ロイヤルナイツとして登場。CVは 鈴木達央 氏。
最終版の敵勢力として登場しながら、特に見せ場も無いモブ同然であった。

……上記の通り「主人公のパートナーの単独最強形態」且つ「選りすぐりの実力者軍団であるロイヤルナイツの一人」という恵まれた設定を持ちながら、
すこぶる活躍の場に恵まれない不憫なデジモンである。
活躍だけならまだしもどこか今一つピンとこない設定や扱いが多く、
「究極体の中でも最上位格の実力者が並ぶロイヤルナイツの中にいる癖に『アーマー体ながら究極体に匹敵する強さ』ってどういうことだよ」
などというのは定番のツッコミである。
「守りの要」という設定に関しても特に活かされたことはなく、むしろ『02』ではキメラモンの攻撃を喰らって悶絶する場面が描かれる始末。
それどころか、同じロイヤルナイツ所属のデジモンにはあらゆる攻撃を防ぐバリアを展開できるクレニアムモンなんかもいる。
ロイヤルナイツには同じブイモンの派生種であり、同じく主人公のパートナーデジモンの最強形態を務めた経験もあるアルフォースブイドラモンも所属しており、
そっちは実力者として描かれることが多いためなおさら不憫…。
というか何故主役の最終形態を務めたインペリアルドラモンをメンバーにしなかったのか。人型のファイターモードなら聖騎士型でも通用する気はするが…
このように後付け設定の被害者と言わざるを得ない
(その設定さえなければ「強いアーマー体」で済むわけだし。まぁアーマー体からもロイヤルナイツを出したかったという商業的な事情があるのかもしれないが)。
尤も、ゲーム作品では設定通りの強さを与えられていることが多いので救いはある。


MUGENにおけるマグナモン

Tohru Sama氏により、『JUS』風ドットで製作された新MUGEN専用のちびキャラが公開中。
リーチは短いが機動力に秀でている他、空中ダッシュも可能で近接戦を仕掛けやすい。
また、ミサイルや光弾などの遠距離攻撃も持ち、オールラウンダーな性能となっている。
超必殺技は演出により光の点滅が眩しいので注意。
AIもデフォルトで搭載されている。
DLは下記の動画から

出場大会

  • 「[大会] [マグナモン]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
古代種は強大な力を持つ反面、戦闘で自分にかかる負荷が大きい上に寿命も短く、
古代種の進化態、特に究極体は幻の存在として扱われていたため、
手軽に進化できるデジメンタルが好んで用いられていたらしい。
コミック『Vテイマー01』では、この古代種の性質に触れており、
デジモンの感情の変化を表す構成データの書き換え「オーバーライト」が一般デジモンより激しいために、
スペックも高い反面データの劣化も早い、という解釈が述べられている
(『V01』ではデジメンタルなどの設定などがオリジナルのものになっているが、
 デジモンの感情の高ぶりによりスペックが上昇する現象は各作品で確認されているため一概に独自要素とは言えない)。

なお、ごく稀にアーマー体から進化する個体も存在しており、
特に優れたアーマー体のデジモンは四聖獣の眷属である上級完全体「デーヴァ」のどれかに進化する。


最終更新:2024年12月12日 15:25