主人公達の内の二人である八神太一と石田ヤマトのパートナーデジモンである、
アグモン、ガブモンが進化したウォーグレイモンとメタルガルルモンが融合進化して登場。
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『デジモンアドベンチャー』でのデジタルワールドとパートナーデジモンの設定について |
『デジモンアドベンチャー』及びその続編である『デジモンアドベンチャー02』でのデジタルワールドは、
携帯機などの原作『デジタルモンスター』の設定とは異なり、ネットワーク上の電脳世界では無い。
『デジモンアドベンチャー』シリーズでは並行世界の概念が用いられており、同世界にして位相が異なるその中には「人の想いを具現化する世界」や、
クトゥルフ的な世界である「暗黒の海」など様々な異世界が存在する。
その中に人間の住む世界からデジタルデータなどの情報や人の心が流れ込み、
人の想いを具現化する世界の力を受けて実体化する異世界こそがデジタルワールドなのである。
そのため、プログラムなどがコンピュータの外でも働くなど、デジタル的な性質を強く持ちながら、
人間やデジモンの心の働きよる精神的な影響も強く受ける世界になっており、
パートナーデジモンとは人間と特殊な繋がりを持って生まれたデジモンであり、精神がデジタルとの結び付きで生まれた「もう一人の自分」でもある。
だからこそ人間(特にパートナー)の心の成長や想いの強さに影響を受け、本来デジモンには有り得ないような一時的な進化を遂げる事が出来る。
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この作品のために作られたデジモンだけあって大活躍し、コピーを繰り返し数千体、数万体に増殖し続ける敵デジモンの一斉攻撃と、
世界中の子供達のウォーグレイモンやメタルガルルモンを応援するメールが届いた事による処理落ちによりフルボッコされ、
瀕死状態になった後からの圧倒的な強さによる逆転などで非常に高い人気を得た。
『デジモンアドベンチャー』から3年後が舞台で、設定は繋がっている。
前作で倒した敵デジモンの生き残っていたデータが増殖し、オメガモンやそのパートナーである太一やヤマトを誘き寄せた事で再び融合進化した。
CVは前作及び本作のアグモン役の坂本千夏氏とガブモン役の山口眞弓氏で、融合元と同様のキャストが演じている。
前作では世界中から届いたメールが光で出来たタマゴのようになり、その内部で融合進化するという非常に神々しい特異な進化であったが、
今作ではそういった特殊な条件は無く、パートナーデジモンを一時的に進化させるためのアイテムであるデジヴァイスを用いて、
自分達の意思で融合させる事が可能になっている。
ただしその反面、前作のような圧倒的なパワーは無くなったような描写があったり(前作とは違い普通のジョグレス進化のため)、
新たに産み出された敵デジモン・アーマゲモンの圧倒的な強さの前に敗れるなど、前作のような圧倒的な活躍は無くなった。
とはいえ、出番は一番多い上に戦闘シーンも動きが多く非常に枚数も使われており、前作と比べるならともかく、
少なくとも「弱い」という印象を与える事は無いという優遇もされている。
倒された後は「初期化(イニシャライズ)」能力を持つオメガブレードとなって力を託し、
『02』の主人公達のパートナーで、ジョグレス後に究極体に進化したデジモンである「インペリアルドラモン」に新たなモードを発現させた。
この剣で攻撃された相手は構成データを初期化され、文字通りタマゴや幼年期になってしまう。
ちなみに携帯機では、このオメガブレードを持った「インペリアルドラモンパラディンモード」(名前長い…)がロイヤルナイツの始祖となった、
という設定があるが、この映画に登場した個体がロイヤルナイツを創ったわけでなく、
そもそもこの映画が上映された頃はまだロイヤルナイツの設定が無かった(次作『デジモンテイマーズ』のデュークモンの設定で初出)ので、
あまり関係は無かったりする。
別世界のデジタルワールドから『テイマーズ』の世界に逃げ込んだメフィスモンを追うデジモン。
相手が完全体という事もあり終始優勢に戦うも、『テイマーズ』の世界へと取り逃がしてしまう。
『テイマーズ』の世界そのものには入り込んだり干渉する事が出来ないため、『テイマーズ』の主人公達を空間を経由して敵の元に送り届けたりしている。
基本的にゲスト出演のようなものなので出番は少ない。 ぶっちゃけタクシーみたいな扱いである
ガルルキャノンは前作までの大爆発を起こす砲撃からビームになった。
なお、詳細は不明なものの、前作と同様にCVが坂本氏と山口氏だったり、
メフィスモンが『アドベンチャー』の ラスボスであるアポカリモンの残骸から生まれたという設定だったりと、
前作・前々作の世界からやって来た事を意識させる設定になっている。
世界を滅ぼす可能性がある超究極体「アルカディモン」のテイマーに選ばれた少年・彩羽ネオのエイリアス(分身)、藤本秀人の育てたデジモンとして登場。
ウォーグレイモンのオーグ、メタルガルルモンのメルーガが秀人の想いに応えて進化したデジモン。
テイマーである秀人の指示やデジヴァイスの力により、ガルルキャノンを収束や拡散して撃ち出したり、
体力を消耗するが元の2体のデジモンに分離する「パーティション(分裂)」や、再びジョグレスを行う事で体力を回復するなど、多彩な能力を持つ。
主人公である八神太一の育てたエアロブイドラモンの「ゼロマル(愛称「ゼロ」)」の必殺技が直撃してもほぼダメージを負わないなど、
圧倒的な強さを見せ付けたが、自分を見失った秀人を諌めるため、そして太一とゼロの絆や信頼を見て自らの負けを認め、
敢えて無防備でゼロの新必殺技を受けて敗れる。
その後は和解し、秀人の友人であるネオを秀人と共に止めようとするが、
暴走を重ねるネオが究極体にまで育て上げたアルカディモンの必殺技「ドットマトリックス」の、
「不可視・探知不能かつノーモーションで放て、あらゆる物体・エネルギーを瞬間的に0と1に分解して吸収する」
という反則的な性能の前に全ての技を破られ敗北する。
しかし、その後も辛うじて生存し、デジタルワールドを守るためにネオと止めようとするデジモン達と共に戦い、
秀人とのコンビーネーションでアルカディモンのドットマトリックスの発射口を見極めるなど、
太一とゼロのドットマトリックス攻略の手掛かりの一つとなった。
ロイヤルナイツの一員として登場。
ホストコンピュータ「イグドラシル」の意向に従い、新デジタルワールドに逃げてきた旧デジモンを全滅させようと粛清を開始する。
主人公である堂本コータのパートナーであるドルモンが進化したドルゴラモンに追い詰められるが、
自らも異分子となり粛清される覚悟でX抗体を取り込んでX-進化を果たし、ドルゴラモンを討つ。
しかし、ドルゴラモンは「死のX-進化(デクスリューション)」によりデクスドルゴラモンと化し、
さらにそこから実体の無い破壊プログラム「デクスモン」へと変貌。
その圧倒的な力の前には、X-進化したオメガモンでさえ為す術が無かった。
- DIGITAL MONSTER X-evolution
CVは
田中秀幸
氏。後に『クロスウォーズ』でアポロモン役を演じ、ドルモン役の高山みなみ氏と再び共演している。
基本的に上記の『デジモンクロニクル』の世界観を原作としている(ただしこちらは人間は登場しないが)作品であるため、開始当初の役割は一緒である。
しかしこちらでは映像作品だけあって粛清の現場がしっかりと描写されており、
抵抗の意思を見せず必死に逃げようとした成長期デジモンを背後から撃ち抜く事は序の口、
旧デジモンを通報した新デジモン達を旧デジモン達ごと抹殺、多数のデジモンを地形ごと吹き飛ばし、
辛うじて生き延びた瀕死のデジモンも踏み潰して殺すなど、
「あれ?デジモンって基本子供向けじゃなかったっけ?」と言いたくなる事請け合いの非情さを見せ付けた。
しかし、Xデジモンの生きたいと願う意思、戦友であり同じロイヤルナイツであるデュークモンの意思と行動により、
次第にイグドラシルの真意に疑問を抱くようになり、その答えを知るためにドルモンの進化した アルファモンと共にイグドラシルの元へと赴く。
だが、デクスドルゴラモンというデジモンを相手にした際、アルファモンが相討ちとなってしまう。
最終的にはアルファモンから受け継いだX抗体でオメガモンXに進化を果たし、イグドラシルを討った。
作中では自分のジョグレス素材であるウォーグレイモンとメタルガルルモンのX抗体との戦闘や、
同僚であるデュークモンとの一騎討ちのシーンもあり、いずれの戦闘も勝利もしくは圧倒している。
イグドラシルに仕えるロイヤルナイツとして登場。CVは
高橋広樹
氏。
ロイヤルナイツの中でも一目置かれているような描写はあったが、
今作ではロイヤルナイツのメンバーが歴代で一番揃っているため、あまりオメガモンの出番は無かった。
しかしそれでも メンバー全員の代表としてイグドラシルに離反宣告をするというリーダーらしい活躍を見せた。
『X-evolution』同様、時には主の意向に背いてでも正義を貫くオメガモンの特徴を表している。
伝説のデジモンとして登場。
元々は、デジタルワールドの正義の意志を守護する騎士団(ロイヤルナイツとは別の組織)の一員だったが、
バグラ軍の戦いの最中、人間界のデジタル技術の発達でデジタルワールドと人間界の距離が縮まり、
その影響でコードクラウンに歪みが発生しデジタルワールドが分裂。仲間と共にデジメモリとなって散らばってしまった。
そしてオメガモンだけが唯一人間界に落ち、そこでデジモン達のメロディを聞き取れる資質のある者を探し続け、
主人公・工藤タイキと出会って彼にクロスローダーを託し、デジタルワールドへと導いた。
後にタイキ達が再び人間界に飛ばされた際に直接再開を果たし、上記の経緯を話した。
人間界で実体化出来ないシャウトモンを実体化させたり、人間界から人間をデジタルワールドに戻すなど、
伝説のデジモンだけあって特殊な力を持っている。しかし残された力は少なく、
工藤タイキとシャウトモンのみしかデジタルワールドへ戻す事が出来ず、仲間の陽ノ本アカリと剣ゼンジロウは人間界に残る事になった。
以降出番は無かったが、二章最終回でエグザモン、ウォーグレイモンの提案で全員のデジメモリの力で復活。
他のデジモンと協力し、タイキとアカリをダークストーン内部へ送り込み、「シャウトモンX7 スペリオルモード」のデジクロス素材となるなど、
戦いに貢献している。
アニメ版とは展開を大きく異にしている為、個別に記入する。
実際の出番は無く、過去の人物として登場。デジタルワールドが幾つものゾーンに別れてしまった過去の大戦の初戦で行方不明となっていた。
その存在は僚友の アルフォースブイドラモンなどの口から数度話に出た程度。
その中で主人公シャウトモンに、オメガモンのデータの一部が受け継がれている事も語られた。
しかし、その後バグラモンの回想で衝撃の事実が発覚する。オメガモンは過去の戦いでバグラモンとタクティモンの2体によって倒されていたのだ。
アニメ版しか知らないと「え? バグラモンとタクティモンなんかにやられちゃったの?」と思うかもしれない。しかし漫画版では話が違う。
タクティモンは蛇鉄封神丸を開帳した本気状態。その実力は ロイヤルナイツ3体を同時に圧倒し、アルフォースブイドラモンの両目に癒えない傷を負わせ、
シャウトモンX7を真っ向勝負で倒したほど。ついでに言うと、 デジタルワールドを分断した実行犯。
そしてバグラモンはイグドラシル・システムによって相手のデジモンのデータを解析し、肉体どころか思考の自由をも奪ったり、
魂を取り出して別のデジモンに移し変えたり、 必殺技をクラッキングまでも可能。
この2体が秘奥義「オメガインフォース」をクラッキングした上で、2体掛かりで何とか勝てたのである。
どう考えてもこのオメガモン、強過ぎである。
実際、バグラモンも回想でオメガモンを指して「最強騎士」と呼んでいる。
そりゃアルフォースブイドラモンも最終決戦までオメガモンの死を信じられなかったはずである。
- デジモンアドベンチャーLAST EVOLUTION 絆
今回はそこそこ出番が多く、エオスモンの大群と何度か交戦している。
最初の戦いでは優勢ではあるが異変により動きが止まってしまいアグモンガブモン揃って幼年期にまで退化してしまう。
2度目の登場ではエオスモンの猛攻に劣勢となり脚や腕がもげるなど、珍しく敗色濃厚な姿が描かれた。
『デジモンアドベンチャー』のリブート作品である本作では第2話で登場。
本作はデジモンが大幅に増えている事やネットが以前より身近な存在になっているため、それに合わせて内容もリメイクされる事は明かされていたが、
早々に最強形態が登場する展開は従来の視聴者を大きく驚かせた
(一応、太一達は勢いに任せてオメガモンに合体させただけで、まだこの時点で進化を制御出来たわけではない)。
そして最終回では本来は亜種であるAlter-Sへとスライドエボリューションするというサプライズが行われており、
その過程で両手が剣やキャノンになるという戦法も見せた。
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