ククリ




「汚物をドブの水で煮込んで一晩寝かせたような奴だ。

   不快。

  • 格闘スタイル:熱砂暗殺拳
  • 誕生日:不明
  • 出身地:北アフリカらしい(アントノフ談)(『XIV』)
                   マリに一度立ち寄ったヨ(アッシュ談)(『XV』)
  • 身長:180cm(目測)
  • 体重:不明
  • 血液型:不明
  • 趣味:きっと他人の粗探しだと思う(シルヴィ談)(『XIV』)
               不明(『XV』)
  • 好きな食べ物:パスティラの店を聞かれましたよ(ヤコフ談)(『XIV』)
                             鴨のコンフィがおススメです(エリザベート談)(『XV』)
    (※前者はモロッコのミートパイ、後者は塩漬けした鴨肉を脂で煮込んだフランス南西部の伝統料理)
  • 得意なスポーツ:ビーチバレーじゃないの?(ミアン談)(『XIV』)
                                 不明(『XV』)
  • 大切なもの:ほうき、シャワー(『XIV』)
                          不明(『XV』)
  • 嫌いなもの:むしろ好きなものなんてあるのか?(アントノフ談)(『XIV』)
                          不明(『XV』)

THE KING OF FIGHTERS XIV』に登場するキャラクター。
グルカ族のナイフの事ではなく(当キャラもその武器は使わない)、ミグミグ族の生き残りでもない。なので魔法が尻から出るはずもない
担当声優は 高橋広樹 氏。ちなみに高橋氏は世界一有名な格ゲーキャラを演じているが、性格等はこいつとまるで正反対である。
また、一聴しただけではまず同じ声とはわからない高橋氏の巧みな演じ分けも見所。
でも叫び声なんかは結構リュウっぽかったり
5:47~
8:00~

裏社会で暗躍する謎の男で、「熱砂暗殺拳」という砂を操る武術の使い手。
全身黒ずくめでフードで顔を隠して素性も公にせず、
プロフィールもほとんど他人経由の不明確な物ばかりのミステリアスな青年。
特に顔は不自然なくらい影がかかっており、いかなる状況でも決して見えない。
そんな得体の知れない人物ながら性格は俗っぽく、自身の力に絶対的な自信を持ち、相手を見下すような言動ばかりする毒舌家。
しかもやたら長い上に言っていること自体は正論だから困る
そんな性質のためにからは「度胸がいいのか馬鹿なのか」と呆れられており、
に至ってはその性格が癪に障ったのか、事実上の死刑宣告を言い渡す始末である。庵は誰に対してもそんな感じだが
下手をすればプレイヤーから嫌われそうな性格なのだが、一周回って逆に面白いレベルに到達しているためかキャラ造形の評価は高い。

+ 俺様による正確無比なクズ共紹介

また、何故かムチムチの脚やムチ(鞭)に強い関心があるようで、
ウィップや馬用のムチを所持するエリザベート・ブラントルシュ相手の勝利セリフで垣間見える
(ご丁寧にその全員が後述の『SNKヒロインズ』に未参戦)。

+ そんな俺様を癒してくれるセクスィーな女達

初出の『XIV』では主催者のアントノフにスカウトされる形でちんちくりんシルヴィ・ポーラ・ポーラ及び守銭奴ミアンと共に、
「オフィシャル招待チーム」として参加したが、アントノフのことはただの雇い主としかみなしておらず、
チームメイト2人にも仲間意識は希薄。
その一方で、勝利メッセージでシュンエイの力を「アンプ・スペクター」と称するなど心当たりのある反応を見せたり、
ラスボスであるバースの正体や性質についてもある程度知識を持っていたなど、
シュンエイと同じく新章の根幹にかかわるキーパーソンであり、大会参加の裏で何らかの目的の元で動いている描写が散見された。
そしてエンディングではバースの破片から再生したアッシュ・クリムゾンをエリザベートに引き渡しており、
エリザベートとの取引を果たすためにKOFに参加したことが明かされた。

『XV』でも己の目的を果たすためにエリザベートとアッシュを巻き込んで「アッシュチーム」として参加。
どうやらアントノフにスカウトされた背景にはブラントルシュ家の裏工作があったようで、
アッシュの再生に関する情報を教えるのと引き換えにエリザベート達の協力を得るのが前作の行動の目的だった模様。

『XIV』のコミカライズ版『THE KING OF FIGHTERS ~A NEW BEGINNING~』の描写から、
砂を操るだけでなく無機物を砂化させることも可能なようである。

+ ネタバレ注意
ククリの身の上は『XV』で登場した大隠者の末裔たるドロレスの教え子。
公式サイトで断片的に彼の過去について触れられているのだが、元々はマリのとある街を根城にする孤児でドロレスに拾われて彼女に師事することになった。
しかし、精霊との交信の修業の最中に砂を操る能力に目覚めると同時に暴走させ、ドロレスはククリの暴走を止める代償に命を落としてしまう。
以降は、かつて師匠に教えられた「魂の坩堝」と呼ばれる存在が死者を蘇らせることがあるという情報に望みを託して、
遺された資料などを頼りに「魂の坩堝」について追い続けていたらしい。

つまり、『XIV』での本当の目的はバースを利用してドロレスを蘇生させることであり、
バースが人の精神エネルギーを集める習性があるため、惹かれて来ることを見越してKOFに参加したのである。
公式サイトのストーリーを見る限り時間改変が起きた事実もエリザベートに教えたのは彼のようなので、
魂の坩堝に関する事前知識があったとはいえ改変後の世界線で自力でアッシュの存在やタイムパラドックスが起きた事実を突き止めたと思われ、
俗物な言動とは裏腹にかなり聡明なようである。あるいはドロレスを蘇生させたいが故の強い執念がそれを成させたか。
しかし、ククリの本命であるドロレスは見つからず、復活したアッシュとコントのようなやり取りをしていた所で、
ドロレスがKOF参加者としてインタビューされている中継を見て彼女の目的を悟り、危険すぎると彼女を止めるべく自身も再度KOFに参加したのだった。

そんな言動はどうあれ本編ではシリアス一直線な彼ではあるが、『SNKヒロインズ』では一転してやりたい放題を繰り広げる黒幕を演じる。

+ フェティシズム・・・エクスプロージョン!!!

「敗北者はエネルギーを吸い取られ、我がコレクション、砂人形となるのだあああああああ!
 泣け!叫べ!震え上がれオブミュージック!」

『SNKヒロインズ Tag Team Frenzy』では、ストーリーモードの最後に出現するCPU専用のラスボスを務める。
『XIV』の大会終了後にエジプトを訪れ、そこで自分の妄想を具現化する不思議な力を手に入れた彼は、その力で城のような精神世界を作り出し、
女性格闘家達の精神を幽閉した上で、脱出したければ闘いの宴を勝ち抜かなければならないと吹き込んで彼女達を戦わせ、
敗者を自身の砂で固めた「砂人形」へと変える。
さらに敗者の恐怖や絶望で満たされたエネルギーを邪神像に与え、邪神復活と共に自分の妄想を現実世界に実体化させることで、
世界中の女性(マドモワゼル)を自らのコレクションにしようと企んでいた。
また、閉じ込めた女性達の衣装を自分の性癖丸出しのものに変えたり、
本来男性であるテリー・ボガードスカロマニア八神庵ミスX(女体化Ver)を性転換するほどの力を見せているが、
一方で復活して間もないシェルミーの衣装は考える時間が無かったのかほぼ以前のままだったり、
シルヴィやミスX(女装Ver)の登場は想定外だったりと、詰めの甘い面も見られる。

当然ながら、彼の趣味に無理やり巻き込まれたヒロイン達にとってはたまったものではなく、
ククリ自身は隠していると思っていた正体をあっさり見破られた上、
「変態」「スットコドッコイ」「あんぽんたん」「誘拐犯」「バカククリ」「引きこもり野郎」などと散々に罵られている。
最終的には計画完遂に必要なエネルギー集めのために自らヒロイン達を倒そうとするものの返り討ちに遭って野望は頓挫。
妄想力が暴走する形で自滅する事となり、ヒロイン達は現実の世界へ帰還できたのであった。
この精神世界が崩壊するシーンにおける大量のククリが一糸乱れぬダンスを踊ったり珍妙なポーズを取る等のカオスな光景はある意味必見
また、この際フードを取って素顔を晒している……のだが、モザイクがかかっていたせいで結局どんな顔をしているかは最後まで謎のままだった。
残念、でもないか

「こ、こんなことは……よ、よ、予定外ーーー!」


「お前にそれを話したところで理解できるだろうかいや出来ない何故ならそれほどまでに俺の目的は崇高なものだからだ。
 だがしかしあえてあえてそれでも尚聞きたいというのであれば時間の無駄だが仕方ない答えてやろう人に会うためだ。」


素晴らしい俺様の原作における素敵性能

クセのある本人の性格に違わない少々トリッキーな性能の持ち主。
通常技のモーションはややヘンテコだが非常にリーチの長いしゃがみD、
足元が無敵のふっとばし攻撃を筆頭に優秀な通常技が揃っており、立ち回り性能は高め。
二段技の近距離立ちCはヒット確認が簡単で当たればここから各種コンボへと持っていける。
必殺技は地を這う砂を飛ばす「熱砂陣」が固めや牽制に便利。
弱版は射程が短いが隙が小さく、密着でガードされても反撃を受けない。強版は画面端まで届き、小技からも繋がる。
地面に砂を吐き出しながらの回転蹴りである竜巻旋風脚「熱砂旋風」もコンボパーツとして有用。
弱版はガードされても間合いが離れるので反撃を受けにくくローリスク。
EX版はダメージが非常に大きく、当たれば崩れダウンを奪うのでチャンスがあれば積極的に狙っていきたい。
宙返りしながらのカカト落とし「没砂翔撃」は地上以外に空中での発動も可能であり、昇りで出せば高速中段として機能する。
また、一際特徴的なのが砂の分身をその場に残してワープする「幻影砂塵」。
分身はククリがワープした直後に崩れて消えるがこの際攻撃判定があるため、逃げと攻撃を同時にこなせるという珍しい技。
ククリの出現場所もその場、前方、後方と選択できるので幻惑効果も高く、上手く使えば相手を翻弄できるものの、
技後の隙はやや大きいので乱用は禁物。さらにワープ直後はカウンター判定になっているため読まれると手痛い反撃を受けてしまう。
EX版は分身の数が三体に増え、技後の隙が軽減されると共に無敵判定も付与される。
超必殺技は砂を纏いながら回転しつつ突進するサイコクラッシャー「熱砂極突波」。
弱攻撃から繋がる上に飛び道具をかき消して進むのでタイミングが合えば相手の攻撃に対してのカウンターにもなる。
もう一つは上空から大量の砂を降らせる「熱砂極風陣」。こちらもコンボに組み込める上にガードされても大幅有利が取れる優秀な技。
ただし発生はやや遅め。その代わりに暗転前に潰されてもゲージを消費しないという利点がある。
CLIMAX超必殺技は巨大な砂の山を出現させ、そこから波乗りするように突撃する「極熱砂崩砕流」。
威力が大きい上に攻撃範囲が広く、回避は困難。
さらに暗転中にククリが画面上部に移動するので地上技などを回避できるが、
相手の位置によってはヒット数が減ってしまい、威力がイマイチ安定しないのが難点。
ククリ本人には無敵判定などもなく、出がかりを潰されると不発になってしまう事からぶっぱなどには少々リスクが伴う。
ちなみに発動前に呟いている「アムード・アッ=ラムル」はアラビア語で「砂の柱」の意味。

優秀な通常技や飛び道具の熱砂陣で牽制し、幻影砂塵で翻弄して隙を伺いつつチャンスとあらばコンボを叩き込むという立ち回りが基本。
立ち状態から出せる下段技の遠Dや没砂翔撃などでガードを揺さぶる術に長け、一度ダウンさせれば性能の良い小技やEX幻影砂塵での固めで攻めを継続できる。
弱点は地上での対空技に乏しく、バッタを徹底されると対応が難しい事。
幻影砂塵での逃げも確実性に欠けるので後手に回ってしまうとどうしても不利にならざるを得ず、そのままジリ貧の状況に追い込まれてしまう。
設置型飛び道具の「熱砂柱撃」で疑似的な波動昇龍も不可能ではないが、攻撃判定の出ている時間が短いため安定しての迎撃は難しい。
守りが得意とは言えないので積極的に攻めに回る事と、一度ペースを握ったら放さないようなセットプレイや立ち回りを維持するのが重要なキャラと言える。

総じてややクセは強いがやれる事をきっちりやればかなり強烈な攻めを展開できるポテンシャルを秘めているため、
初期の『XV』においては最強とされたVRTやその次点と言われた師匠ベティに次ぐレベルの強キャラとされていたが、
後のアップデートで火力の要だったEX版熱砂旋風のダメージが大きく下げられた上に補正が重くなり、
さらに空中版没砂翔撃は技後の隙が大きくなって空振り時のリスクが増加。地上版にあった上昇中の無敵時間も没収。
他にも幻影砂塵の飛び道具部分の発生保証削除やふっとばし攻撃のリーチ減など手痛い調整が相次ぎ、キャラランクも一気に中堅下位程度まで急降下するハメに。
その後、さらなるアップデートでダッシュ時のやられ判定縮小や各種通常技・必殺技に強化が施され、再び上位ランクに返り咲いている。



「サンド・オブ・ミュージッ……ク!」*1


偉大なる俺様の華麗なるMUGEN入り状況

同作のドロレスも手掛けたTatumMK9氏によるMUGEN1.1専用キャラが公開中。
原作の3Dモデルを根性キャプチャーして作られている。
主要な技やボイスは一通り再現されており、リーチが長く連続技が使いやすいのも同様だが、
「幻影砂塵」は砂像が出ない移動技になっているなど細かい部分で変更点がある。
また、しゃがみ中は何故か喰らい判定が消滅したり、設置型飛び道具の「熱砂柱撃」を当てると分身が発生する等、
調整不足や不具合と思しき部分が多々見受けられる。
AIはデフォルトで搭載されている。


「ふふふ、キサマのメアドをネットに公開してやろう……」*2

出場大会

  • 「[大会] [ククリ]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
オーストリア出身であるマリア・フォン・トラップの自叙伝を基にしたミュージカルで、
1965年に公開された映画版が世界的なヒット作となった『サウンド・オブ・ミュージック』を捩ったセリフ。
自身が砂を操る能力である事も引っ掛けているのだろう。
どーだ、上手いこと言うだろう俺様は

*2
『XIV』における汎用勝利メッセージの一つ。
彼の凄まじい小物陰湿ぶりが窺えるセリフだが、明らかにネットやスマホすら知らないナコルル率いる異世界チームにも平然と言ったりする
また、『XV』においては当該セリフと入れ替わりで、
「ククク 貴様の住所を特定してゴ~ジャスな贈り物をしてやろう 着払いでな」というセリフが追加されている。
嫌がらせってレベルじゃねーぞ!


最終更新:2025年07月27日 07:02