配信当初からアサシンのサーヴァントとして登場。レアリティは最低値手前である☆2。
…が、その性能は低レアでありながら非常に使い勝手が良く、
特に霊基再臨三回目にて修得する回数制の回避スキル「風避けの加護」により、
低レアにあるまじき居直り性能を持つ。
そして初期実装&低レア鯖の中では数少ない敵単体を高確率で 即死させる宝具を持つ事も評価点。
流石にサーヴァントには通りづらいもののそれ以外の敵には十分通用し、
即死効果が不発だったとしても単体宝具であるため威力もそこそこ高く、
戦力が整っていない時期には非常に役に立ってくれる。
特にデオンの幕間に出るロベスピエールとか
物語パートでは第一部第六章「神聖円卓領域キャメロット」で 味方サイドとして登場。
この特異点はどの特異点とも異なり、正史とは異なる経過を辿ったIFの世界のアーサー王こと獅子王アルトリアの干渉により変異した歴史であり、
獅子王が人理が焼却された後も人間の存在を後の世に残すべく、
自らが正しいと思った人間達を保護という名目で聖都(聖槍ロンゴミニアド)の中に閉じ込め管理しようとするのを阻止するために
(これが完遂するとたとえ1部の黒幕の人理焼却を阻止できたとしても、
舞台であるエルサレムは失われたままとなり、特異点の修復は永遠にできなくなる)、
山の民と難民達の保護に奔走しつつ、圧倒的戦力差のある円卓の騎士達を相手に、百貌のハサン、静謐のハサンと共に、
FGO主人公、そして円卓の騎士でありながらかつての仲間達と相対したベディヴィエール卿と共闘した。
とりわけ円卓の騎士の1人であり自身の村の民達を虐殺したトリスタンに対しては、
普段の仕事気質な彼からは想像もつかない程の敵意を抱き、
毒で死んだ逸話を持つトリスタン相手に毒と人海戦術を利用した3人の連携作戦で打倒を目指すが、
トリスタンのギフトによる毒耐性能力によって作戦は失敗し、百貌と静謐が返り討ちに遭って力尽き、
自身も腹を割かれて臓腑が飛び出る程の致命傷を負って完全に追い込まれてしまう。
だが、『stay night』でも使用しなかった シャイタンの右腕の制御を解き放ち、 「右腕に自身諸共トリスタンの霊基を喰らい尽くさせる」という捨て身の最終手段を決行。
これは、腕が完全体に戻るべく呪腕のハサン本人と相手を取り込み、魔神シャイタンとして受肉してしまう危険な手段であったが、
呪腕自身はトリスタンの最後のあがきで右腕と体を切り離されるもこれにより食われずに済み、
反対にトリスタンは右腕から逃れられずにそのまま霊基を喰い尽されてシャイタン復活の養分にされてしまった。
あわや今度は自分が食い殺される所だったが、そこに初代が現れ魔神を一刀の下に切り捨てた事で助かる。
そこで初代から「右腕が魔神の腕でないなら呪腕のハサンのはずがない」と言う建て前で、
「生きながらも役目を果たした山の翁」として山の翁から解任され、崩壊した時代を復興させる使命を与えられた。
彼が倒したトリスタンは円卓の騎士の中でも上位の存在であり、英霊としてはガウェインやランスロットと同格程度。
つまり ギルガメッシュや ヘラクレスに準ずるEX級相当の実力者であり、さらにそれが獅子王の「ギフト」で超強化されている状態であった。
五体満足ではないとはいえ、倒して生き延びただけで大金星である。
また、初代以降の歴代のハサン達はいずれも初代の手にかかる形で任を終えており、
生きたまま任を遂げた呪腕のハサンの功績は、歴代のハサンの中で唯一の誉と言って差し支えないものである。
これらの活躍から、六章のキーパーソンであったベディヴィエールと並び、同章の裏の主役として印象を残した。
また、本作においてはじめて彼がハサンとして活動していたのが、舞台である1273年前後であると明かされた。
これはフランス王ルイ9世、後の英国王であるエドワード王太子による侵攻を、マムルーク朝スルタンのバイバルスが迎え撃った第9回十字軍の時代で、
伝説的英雄であるバイバルスは十字軍の戦いと並行して暗殺教団と交渉を行い、最終的に脅威と睨んだ暗殺教団を壊滅させるに至ったため、
バイバルスと相対し、最終的に彼に降伏して恭順する事を選んだ山の翁はこの真アサシンということになる。
結果的に敗北したとは言えこの判断によって暗殺教団の信仰は生き残り、後世へと続いていくため、組織の長としては英断であったといえる。
更に山の翁への道を歩む前、即ちただの人であった頃の名前や、どんな人生を送っていたのかも語られている。
1.5部「悪性隔絶魔境新宿」では新宿のアサシンが擬態する形で登場。
新宿に召喚された後孤独に戦っていたが、主人公が接触する前に新宿のアサシンに補足されて敗北したらしい。
後に公開された新宿のアサシンの幕間で、その際のやり取りが断片的に描写されており、
新宿のアサシンの目的が呪腕のハサンに成りすまし主人公に接触する事だと悟った呪腕のハサンは、
形成不利と見るや即座に自害し、自分の情報が新宿のアサシンに行き渡らないように手を打ったのである。
これにより新宿のアサシンは表面的にしか呪腕のハサンを演じることができず、細かい部分でボロを出して主人公に見抜かれてしまった。
本作では俗に「ジャスティスハサン先生」と呼ばれるような、気さくで親しみやすく、正義感や忠義に厚い常識人として描写されており、
子供を狙った悪党に憤慨したり、絆レベルを上げると「主人公を守る事こそが自分の生まれた意味(要約)」とまで言ってくれる。
また、マイルームでの会話では前記した性格から
すぐに裏切る忠義の伴わないサーヴァント
に対しては義憤に駆られるとのこと。
『FGO』から上記のような「忠義の男」「気が回る良い人」という要素が大きくピックアップされた呪腕先生を知ったファンからは、
その後製作された劇場版『Heaven's Feel』で忠義故に情け容赦のない暗殺者としての彼にカルチャーショックを受けるという逆転現象も見られたりした。
「レアリティ星2なのに強い」とか「キャスターのメディアに相性悪いのに勝っちゃってる」とか『FGO』基準で言うんじゃありませんよ
なお『HF』では味方の特殊なサーヴァントとの連携ありきとはいえ、陣営戦果としてほぼ全てのサーヴァントの撃破に成功しており、
真アサシン自身も格上のサーヴァントとの正面切っての戦いを幾つも乗り越えているため、その凄腕の仕事人っぷりは遺憾なく発揮されている。 *1
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