真名は、 ギリシャ神話に登場する大英雄「 ヘラクレス」。
非常に高潔な人物であり、狂化してなお理性を奥底に残している。
かつて自分の子を失ってしまった経験からマスターであるイリヤの心身共に守ろうとした。
ギリシャ随一の英傑であり、ヨーロッパ全土で十全、日本でも十分すぎるほどの知名度を誇る。 主にカブトムシとしての
勇気!知恵!力!原作設定改変し過ぎて不評だけど
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俺がヘラクレスだッ!!!!!
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生前に神に課せられた十二の試練を乗り越えた際、神々の祝福(あるいは呪い)を受けた事で、
肉体そのものが宝具「十二の試練(ゴッド・ハンド)」と化しており、純度がAランクに達していないなら、
例え世界を滅ぼせる威力であろうと干渉を受け付けない
(なお、試練を課したのは夫である主神ゼウスが浮気して作った子供を合法的に殺そうとした結婚の女神ヘラであり、
「ヘラクレス」とは「ヘラの栄光」と言う意味だったりする。
つまりデータイーストの『ヘラクレスの栄光』は「ヘラの栄光の栄光」。……意味は通るが、ややこしい
ヘラクレスと呼ばれる前の名前は「アルケイデス」で、こちらもFateシリーズに登場している。下記参照)。
シナリオ担当曰く「格闘ゲームで言うならば、 スーパーコンボ以外の全ての攻撃に スーパーアーマーかつノーダメージ」。
おまけに、計11回までの 自動蘇生が可能で、Aランクの攻撃でも 一度受けた攻撃には耐性ができるため、 二度は通じない仕様。
さすが大英雄。実にサギ臭い能力である。しかもアニメでは蘇生回数が一回追加された。 多分ミスだけど。
ただし、現在は「完全に無効化するわけではなく、防御力が上昇する」程度になっているらしい。
奈須きのこ氏曰く「効かないとは言ったが無効化とは言ってない」
ちなみにもしバーサーカー以外で召喚された場合、一度見た攻撃は見切るという本人の戦闘センスも加わることになる。
ギリシャの大英雄に同じ技は二度も通じぬ 今やこれは常識!!
また、マスターであるイリヤの常識を超えた魔力供給により、時間をかければ 命のストックは回復する。
もしその通りにMUGENで再現されたなら 狂キャラなのは確実だろう。もちろん『Fate/unlimited codes』でも流石にこれは再現されていない。
ただ、原作でのとあるシーンで一撃で7つの命を滅ぼされるなど、一度に複数回蘇生回数を減らされる場合もある。
また、あくまでも「蘇生」であるため、命を奪う要因になった致命傷は超速で再生し復活するが、それ以外の傷は自前の回復力で治す必要がある。
また第五次聖杯戦争の前、イリヤがマスターとして成立していなかった頃は「十二の試練」が機能せず、狼に普通に傷付けられている。
ちなみに『Fate/unlimited codes』では スーパーアーマーが付くという形で、
『タイガーころしあむ』では相手を撃墜する度にタイガーポイントを倒したキャラクター毎に決められた数だけ得られるのだが、
バーサーカーのみ11回まではポイントが発生しない(その代わり12回目からは他のキャラとは桁違いのポイントを得られる)といった形で、
「十二の試練」は再現されている。
また、どちらのゲームでも「十二の試練」を同時に複数削る事ができる攻撃が用意されている。
ただし、元から強力なヘラクレスをバーサーカーとして召喚しているため、マスターとして極めて優れた性能のイリヤでなければ、
動かすだけで魔力が底を突いてしまう鬼畜仕様である
(そのイリヤもバーサーカーを律する為に特殊な令呪を刻んでいる)。
しかし、その能力の高さに比例してストーリー上では中ボス・ 噛ませ犬的な役割が多く、
どのルートでも強大な敵として立ちはだかりながらも、中盤から終盤にかけての戦いで退場してしまう。どんまい。
天敵は 金ピカ。無数の高ランク宝具を持つ上、金ピカが所有している宝具「天の鎖」は相手の神性が高い相手ほど拘束力が高まる。
神性ランクAの彼にとって、致命的な効果を持つ。尤も、それすら引き千切る力を持ってはいるが。
この人と言い、四次 ライダー(神性C)と言い、もしかしてこの能力、聖杯戦争ではハンデにしかなってないんじゃ……
一応、『Fate/EXTRA』では神性スキルに「粛清防御」と呼ばれる特殊な防御値をランク分だけ削減する効果と、
「菩提樹の悟り」「信仰の加護」などのスキルを打ち破る効果が追記されている。
が、同作で対象の能力を持っているサーヴァントはEXTRAのランサー(黒い方)と、ラスボス(救世者)くらい
(しかも主人公側のサーヴァントは本作では神性を持っていない)。
あれ……結局意味あまりなくね?皇帝特権で短期取得できるはずなのにしている描写すら無いし
『Fate/Apocrypha』では、高ランクの神性がなければ攻撃が通らない(Aランク対軍宝具が直撃しても余裕で耐える)英霊が登場したので、
やっと神性がハンデではない状況が実現した。
金ピカはこれ以外にも様々な高ランク宝具を用いる為、バーサーカーを別々の手段で殺す事が可能であり、「十二の試練」をあっさりと敗る事が可能。
その為、原作ではなすすべなく12回殺され、バーサーカーは敗北する。
これは金ピカの射線からイリヤを守らなければならず、本来の速度を発揮できなかったのもあるが。
金ぴか程ではないにせよ多彩な高ランク宝具を扱う アーチャーとの戦いにおいては、6回命を滅ぼされたものの、彼を粉砕し消滅させた。
また、『Fate/unlimited codes』においては、一旦ギルガメッシュが 飛び道具連射モードに入ってしまうと、
機動力が無いバーサーカーはまさに 詰み状態となってしまう為、 ある種の原作再現になっている
(同作には空中ガードが無い為、飛びながら近付く事もできない)。
その ダイヤグラムは 9:1とも言われ、余程の腕の差が無ければ勝てないとすら言われる始末である。
ちなみに単純な戦闘能力で言えばギルガメッシュよりも遥かに高い。というかどの英霊よりも抜きん出ていると言える。
表面的な強さばかりでなく、狂化の魔術を受けても理性を残し、アンリマユの精神汚染すら耐え切るほどの強靭な精神力を擁し(激痛で大暴れはした)、
その精神性すらサーヴァントの中で抜きん出ている。
なお、数々の武器を使い数々の伝説を作った大英雄だけあって、ヘラクレスは「 キャスター(魔術師)」を除いた 6つのクラス全ての属性を持ち、
バーサーカー以外のサーヴァントとして現界する事もできた。
これら通常クラスの内、最もヘラクレスの力を発揮できるのはアーチャーとされる。
これは、ヘラクレスのレンジャー(冒険家)としての能力が発揮しやすいためである。
その場合は状況・対象によって型を変える秘技、言わば「流派」であり、
ヘラクレスが最も信頼する万能型宝具「射殺す百頭(ナインライブス)」 *1)をあらゆる武器で使用する。
他、「勇猛」と言った精神系スキル、武器の技量など、バーサーカーでは狂化によって使えなくなっている多数の力が使える。
そんなチートレベルの能力を持つヘラクレスが、スキルや宝具を封印してまでバーサーカーとして召喚された理由は、
マスターの出身であるアインツベルン家が単純な力こそ最強と信じたこと、
前回彼らを代表したマスターとサーヴァントに裏切られ、今度のペアには従順さを求めたことにある。
その裏切りも、前々回にアインツベルン家が犯したルール違反のせいで、自業自得なのだが。
そのあたりの詳しい話は原作、ファンディスクをプレイして確かめよう。
ヘラクレスの場合、余りに魔力消費が激しいことから普段は狂化のランクを抑えられており、
喋れこそしないものの状況判断能力はまだ残っているのだが、マスターに進言しても聞き流され、Fateルートでは敗因にまでなった。
ちなみに『Fate/unlimited codes』で ライダーに倒された場合、
彼女が「ギリシャ一の英傑から理性を奪うとは、何と勿体無い事を…。貴方が万全であったのなら、私など敵ではなかったでしょうに」と溢す。
ライダーとて相当優秀なサーヴァントであるにも係わらず、本人にして敵足りえないと言わしめる辺り流石としか言いようが無い。
もっとも他の英霊と違い、五次のライダーと キャスターは同じギリシャ神話出身の為、ギリシャ一の英傑より格下なのは当然とも言える。
狂化されていない彼の人格はFateルートと『Fate/strange Fake』でちらりと描かれるのみ。
『フェイト/タイガーころしあむ』でも喋っているが、こちらはギャグ物ということもあってキャラ崩壊している。
「英雄の代名詞」たるヘラクレスに相応しく、非常に理知的かつ女性には優しさを忘れない、まさに「紳士的」な性格。 外見はそのままだが。
原典だと短気で不遜な性格だった?聞こえんなぁ。Fateでは原典荒くれ英霊が意外と紳士的でしたとかザラになりつつあるし
立ち絵でも薔薇を持っていたり、EDではタキシード(しかも白)を着ていたりする、勿論 外見はそのままだが、何故か非常にカッコいいから困る。
キャスター曰く「ちょっとイリヤスフィール!こんな紳士的な殿方に狂化の魔術をかけろだなんて貴女酷すぎない!?鬼!悪魔!まさに外道!!」。
因みに彼女にここまで言わせたのは、不幸な人生を送ったキャスターが幸せに生活している事に泣くほど感激したため。
ちなみに伝説では、アルゴー船に同乗していたこの二人は基本的に言及されないが、顔見知りの可能性が高い。
更に物語によってはヘラクレスが行き場をなくして放浪している彼女を匿うというものもある。
というか、イリヤがキャスターに相談したのも「アルゴー船に同乗していたから」という理由であり、キャスターもそれを認めているため、
『タイガーころしあむ』設定としては顔見知り確定のようである。
もっとも「英霊として具現が長いから記憶の磨耗で(本当にこんな性格だったか)ほとんど覚えてない」ともキャスターは言っているが。
で、感涙にむせぶバーサーカーを見た途端(直前まで狂化の魔術をかける事に賛成していた)掌を返して上記の台詞である。
更に、もう一つの重要な事実も判明する。
ついでに続編の『アッパー』で「魔法 少女」の適正持ちだという事が判明、 どこかで聞いたような台詞を口走った。
バーサーカーがアレと同等の砲撃能力を習得してしまったら、本当に手の付けようがなくなるぞ……。
同作では特に理由もなく理性が無い状態に戻ることも度々。 脚本家が複数人居るからね、仕方ないね
スピンオフ作品『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』(第1期)では遂に ラスボスとして登場。
攻撃力と防御力と再生能力のチートっぷりをこれでもかと言うほどに見せ付けてくれた。
こちらでは「約束された勝利の剣」でも 1回しか殺せないため、2本のカレイドステッキを必要とする奥義「並列限定展開(パラレル・インクルード)」で、
エクスカリバーを9本持ってきてようやく倒せた。
『Fate/Grand Order』ではサービス開始時からバーサーカーとして登場。
ランクは星4で、プレイヤーが行う最初の10連召喚で登場する可能性のある英霊の1人でもある。
序章の『炎上汚染都市冬木』では、ボスのセイバーオルタに 操られたシャドーサーヴァントとして登場。
レベル62、体力も20万以上などボスより強いステータスだが、ストーリー上は戦う必要がなくスルー可能。
流石に「十二の試練」はプレイヤー召喚時は無効になっているが、第3章での敵対時にシナリオ描写や1.5部のアガルタ、
2部のゲッテルデメルング、イベント『 復刻ネロ祭』の際は再現され、改めてその脅威を知らしめた。
ちなみに前者では、 所有者以外が触れると耐性を無視して絶対殺す宝具に押し付けて10回纏めて消滅させられている。
また、アップデートで「3回分の蘇生」という効果を持つ専用礼装「雪の城」が追加され、プレイヤー使用時も擬似的に「十二の試練」を再現可能になった。
この礼装により、味方パーティの壊滅後に一人残ったヘラクレスが敵から致死量のダメージを何度も受けては立ち上がり、
敵が全滅するまで暴れ続けたという事も珍しくない。
尤も、専用礼装の入手難易度(絆ポイント最大)も相応に高く、それこそ礼装を入手出来る頃には既にメインストーリー第1部がクリア済みになっている程。
逆に言えば、それほどまでにこのゲームに手慣れたプレイヤーが万策尽きた時に手を伸ばす、ゲームのインフレの波に飲まれぬ最終兵器としての認知度は高い。
二部・五章前編では主人公一行が到着する前に退場しており、
敵として改造されたアルテミスによる宇宙からの砲撃から仲間を庇うために盾となるも、
宝具「十二の試練(ゴッド・ハンド)」を貫通され、二発で蒸発したことがイアソンの回想で語られている。
リヨ氏が手掛けるコミックス『もっとマンガで分かるFGO』の第21話で初登場。
新規ユーザーのために、最初の10連ガチャでは確定で 星4のサーヴァントが一騎当たるようになった事を記念した回だった。
リセマラ(リセットマラソンの略)でオススメのサーヴァントに「初心者にも優しい」という理由でヘラクレスが挙げられたのだが、
直後にリヨぐだ子からこれが 「自分が抱かれたい相手が分かる心理テスト」だった事が明かされ、
彼を指名したロマニ・アーキマンは ホイホイと個室に連れられてフェードアウトした。
以降、両者の出番は無い。
『Fate/strange Fake』では極めて特殊な変質を経て、神の子を自覚する前の「アルケイデス」の名でアーチャーとして参戦する。
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