「聞こえるぞ反射音が……承太郎……位置も高さもわかった!」
「狙撃!」
CVはカプコンの第3部格ゲーでは
岸祐二
氏、OVAでは時代劇俳優としても知られる
中田浩二
氏、
TVアニメ版と『アイズオブヘブン(EOH)』では第5部ゲーで
グイード・ミスタ&ピストルズの声を演じた
伊藤健太郎
氏が担当。
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スタンド「ゲブ神」 |
水のスタンドで決まった形は持たないが、上の画像のように鋭い爪をもつ腕の様な形をとる事が多いようだ。
敏捷性が高く、この爪で掴みかかったり引っかくようにする他、全体で斬りつけたり貫いたりして攻撃してくる。
原作漫画ではンドゥールは4kmも離れた地点から操っていたので分類としては遠隔操作型になる。
近距離型の スタープラチナ等に比べれば当然ずっと非力なのだろうが、
それでも人間の頭をもぎ取って小さな水筒に無理矢理引きずり込んでしまうくらいの力はある上に、
「殴る・蹴る」ではなく「斬りつける」という攻撃スタイルから高い破壊力を持っている。
ただし、盲人であるンドゥールのスタンドであるからなのか、
遠隔操作型スタンドの中では例外的に周囲を認識する能力を備えていないという弱みがある。
本人の超人的聴力でそれを補っているが、
根本的には「見えねえとスイカ割りもできねえ」と デーボに評された シルバーチャリオッツなどと同様で、
聴覚の及ばない場所や状況下では無力になってしまう。
またこれはあまりはっきりしないのだが、砂の集合体である ザ・フールに斬りつけても無駄なように
液体であるゲブ神もジョースター一行の能力では アヴドゥルの火炎くらいしか有効打にならなかった可能性がある。
襲われた SPW財団の男の「水が襲ってくる」という言葉から 一般人にも見えるタイプのスタンドなのが分かるが、
そこから考えて恐らく物質と同化するタイプのスタンドなのだろう。
OVA版では実際に水を取り込んで大きくなっているような描写もある。
この戦闘の元ネタと思われるのは『トレマーズ』。その筋では知名度の高いB級モンスターパニック映画である。
ンドゥール戦以前にジャンプ本誌の作者コメントでこの作品を見て面白かったと語っており、かなりの影響が感じられる。
なお後の 第四部では、ゲブ神に目がついたような性能を持つ水のスタンド「アクアネックレス」が登場。
こちらは 人に取り憑いて操作したり色を変えて他の液体に擬態したりと応用力が高く、一見してゲブ神の上位互換に思えるものの、
人体を破壊できても瓶等に封じられると自力脱出が不可能なほどパワーが無く、また攻撃された際のダメージフィードバックもあり、射程も短い。
水を吸収して大きくなる事も共通しているが、操っていた強盗の口から逃げる際、一般人には認識できていないような描写があった
(破壊力のステータスはゲブ神と同じだが、ゲブ神は前述通り速度を活かして「切断」する事が可能)。
他にも水という性質上「ゲブ神は凍るのか?」という疑問が投げかけられ、『EOH』では ペットショップを警戒していたが、凍らされる描写は無い。
そんな事された日には無理ゲーになっちゃうし
ただ仮に凍結させられたとしてもゲブ神とンドゥールはダメージ共有がないため、本体の行動に一切支障がないのは間違いなく、
対するアクア・ネックレスは湯気や蒸気と一体化する描写があるため恐らく凍結は通用し、ダメージ共有から致命的な弱点の一つと思われる。
加えて水が凍結するのは外周からのため、速度を活かせるゲブ神なら「切断」で内から氷を破壊して脱出できる可能性もあるが、
アクア・ネックレスはガラス瓶さえ破壊できない事を鑑みると、氷を破壊できず閉じ込められてしまう可能性は高い。
が、その一方でアクア・ネックレスの本体である片桐安十郎はスタンド能力を駆使して脱獄に成功しているという設定があり、
実写版では外部から留置場を雨水で水没させて警官を無力化、その体内に入って操り鍵を開けさせ悠々と歩いて脱出する姿が描かれている。
前述通りゲブ神自体には知覚能力が無いため、同様の状況でスタンドと本体が隔離された場合、異なるアプローチが要求される。
またンドゥール(ゲブ神)戦は砂漠という水が留まれる場所が少ない環境であった(その為基本は砂の中に隠れての奇襲)のに対し、
アクアネックレス戦は日本の住宅街というどこにでも水のある場所(しかも雨も降ってきたので天候すら味方につけた)
……という地の利の差異もある。その辺りを念頭において見比べてみるのも面白いだろう。
このようにゲブ神とアクア・ネックレスは似て非なる恐ろしさを発揮しており、
似たようなスタンドであっても「強い弱いの概念はない」という事を証明する一例だといえる。
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原作ネタバレ |
原作ではジョースター一行のもとに イギーを連れて来たSPW財団のヘリコプターを帰還途中に襲撃、
その後、 花京院の目に傷を負わせたり、反撃のチャンスを掴んだと思われた アヴドゥルを返り討ちにしたりするなど、
ジョースター一行を窮地に陥れる。
しかし、 イギーの嗅覚を利用した 承太郎により、本体の居場所を突き止められ敗北する。
承太郎が自分の持っている情報を ジョセフのスタンドで引き出そうとしている事を察したンドゥ―ルは、
少しでも あの方の不利になる情報は漏らすわけにいかないと判断し、ゲブ神で自分の頭を貫く。
完全に息を引き取る前に、勝者である承太郎に自分一人分の情報だけは与えて死亡した。
その会話で何か思う所があったのか、承太郎はその杖を墓標代わりにしンドゥールを砂中に埋葬した。
第三部の敵は多くの場合再起不能どまりで 死亡者が少ないというのもあるとは言え、
はっきり埋葬された描写がある唯一の敵キャラクターとなった。
OVA版では死に方が若干変化。
「『おまえはどんな顔をしているのか』……はじめて見たくなった男だ」と自身を倒した承太郎を評価し、今後の幸運を祈りながら絶命。
承太郎もまた、 「誇り高い敵だった」「もっと早く出会えていれば仲間になれたかもしれない」と石碑の墓石を立てた後、ンドゥールを弔っている。
死ぬ直前に彼が言った台詞の一つが、DIOの魅力を最大限に現した名言としてファンの間では有名である。
「悪には悪の救世主が必要なんだよ」
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ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険』でのンドゥール
死神13(デス・サーティーン)及びヴァニラ・アイスと同じくCPU専用キャラクターとして登場。
承太郎、花京院、アヴドゥルのアーケードモードでは4戦目、ポルナレフ、ジョセフ、イギーでは3戦目に出現する。
通常
ステージよりも遥かに横長な砂漠ステージを只管右へと進んでいき、ンドゥール本体に一発でも攻撃を加えればクリア、
そこに辿り着くまでに妨害してくるゲブ神の攻撃で体力が0となるか、
制限時間がなくなると敗北となる。
特殊なステージを使用しているためか、通常ステージで使用可能な
必殺技の内、画面端に絡む一部の必殺技などは使用不可になっている。
またレバー左右入力は振り向きとなるためガードはできない。
攻撃パターンは以下の通りだが、ハードの都合かPS移植版では巨大腕が登場しない。
- 小さい手:ゆっくりと迫ってくる手。当たるとダメージを受けるが、一発攻撃すれば破壊可能。
- 巨大な手:画面上端に届くほど巨大になった手。飛び越えづらく、耐久力も高くなっている。
- 追尾水溜:プレイヤーの位置を追尾する水溜り。プレイヤーの足元まで来たらゲブ神を発射して攻撃してくる。
- アーチ:出現ポイントが2箇所表示され、そこから反対側に向かってアーチ状にゲブ神が発射される固定位置攻撃。
- 波:画面端から直進する波状のゲブ神が突進してくる。終盤では3つ同時に出現する事もある。
- 落とし穴:ゲブ神が地面に穴を開け、上に乗ると落下してダメージを受ける。ジャンプで回避可能。
ゲブ神は様々な攻撃を仕掛けてくるが、本体であるンドゥール自身は一切移動・攻撃を行わない。
上述したゲブ神の設定上、地面を這うまたは地面を基準とした攻撃が多いため、
ジャンプを駆使しながら手を破壊しつつ、左から右へと切り抜けるのがンドゥール戦での主な流れとなる。
花京院やイギーなど、スタンドモード時に空中ダッシュや滑空できるキャラであれば空中移動だけで比較的簡単にクリア可能。
この他、スタンドモード時に2段ジャンプが可能なポルナレフやアブドゥルでもそれほど苦労せずクリアする事ができる。
『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン(EOH)』ではプレイアブルキャラクターとして参戦。
何気にプレイアブルキャラとしては実は本作が初参戦となる。
本体の性能が非常に低い反面、ゲブ神は原作同様遠距離で操作することができ攻撃力は非常に高い。
そのため、いかに本体であるンドゥールを近寄らせず、相手を追い詰められるかがこのキャラの攻略のカギとなる。
同作では
他の部下達に対しては辛辣な台詞が多く、特に相性の悪さから冷気を操る
ペットショップを警戒する描写もある
(実際のゲーム中ではどうなのかは上述の折り畳み「スタンド「ゲブ神」」を参照)。
また盲目であるために、同じく『EOH』で参戦した
ウェザー・リポートのヘビー・ウェザー(虹を見た相手をカタツムリに変える能力)が一切通用しない
(ただし、ゲーム内のデータの中にはカタツムリ化した際の没
ボイスがある)。
紹介動画
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没になったカタツムリ化ボイス(1:55~)
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しかし、『ASB』のリメイク版である『オールスターバトルR』には、
同じく『EOH』から続投した
スピードワゴン等とは違い
8部から登場の東方常秀共々未登場。
MUGENにおけるンドゥール
しお氏製作のンドゥールが存在していたが、現在は公開されていない。
上記の通りかなりの特殊なキャラで、自らは動けず
一撃でKOになる。
しかもMUGENの
ステージでは隠れる事もできないので、中々扱いが難しいものがある。
だが、動けない代わりに画面外に行けるという仕様から、
AI殺しの要素も兼ね備えているキャラでもある。
その特性上、ステージの横幅次第では無理ゲーと化す。
ヒモ氏の外部AIが氏のサイトで公開されている。10段階にレベル調節が可能。
『死ぬのはこわくない しかし
あの人に 見捨てられ
殺されるのだけはいやだ』
出場大会
凍結
出演ストーリー
最終更新:2024年11月30日 00:42