アサシン




「────アサシンのサーヴァント、佐々木小次郎」

身長:176cm/体重:63kg
属性:秩序・悪
イメージカラー:群青
特技:剣
好きなもの:花、鳥、風、月
苦手なもの:とくになし
CV: 三木眞一郎

PCゲーム『Fate/stay night』『Fate/hollow ataraxia』に登場するキャラクター。
これらを題材とした同人格闘ゲーム『Fate/sword dance』と、
CAPCOMから発売された3D格闘ゲーム『Fate/unlimited codes』にも登場している。

第五次聖杯戦争において、「アサシン(暗殺者)」のクラスのサーヴァント(使い魔の一種)として召喚され登場する。
「真名(英雄としての名)」は、かの宮本武蔵と一騎打ちをしたとされる剣豪、「佐々木小次郎」。*1
」のクラスながら五尺を超えるやたら長い日本刀を持つ侍であり、
本来サーヴァントが隠すべき「真名(英雄としての名)」をさらりと明かす、英霊特有の宝具も特別な異能も持たないなど、
通常のサーヴァントの常識から外れた存在。
ファンからの通称は名前を混ぜた「アサ次郎」や、後述の理由から「農民」など。

ところでアサシンのCVは三木眞一郎氏であるのだが、奇しくも氏はポケモンのアニメで同名の「コジロウ」を先に演じていたりする。

風雅風流が服を着て歩いてるような人物。
あらゆる状況下、戦闘中や上司の体罰はおろか、口外するのも憚られる様な自らの凄惨な死の際においてですら自分の雅を貫き通す……凄い漢だ。
また聖杯戦争の結果よりはその過程である強者との戦いに価値を見出しており、案外ランサーと気が合いそうである。
マスターの側の事情と意向で、お寺の山門をサーヴァントを繋ぎとめる依り代にされたため、そこから離れられない。
この設定から『Fate/unlimited codes』のCPU戦では相手が誰であろうと(ラスボス以外)ステージは固定である。

+以下、原作などのネタバレ含む。
卓越した剣技の持ち主であり、神話の英雄が集うFateという作品においても、単純に剣の腕前ならば右に出る者はいない。
ほぼ全てのサーヴァントと戦い、地形的優位とマスターによる支援があったとはいえ全騎撃退したという恐るべき戦績からも、その実力を知る事が出来る。
特に彼が生前燕を斬ろうとして編み出した秘剣「燕返し」は、英霊達の「宝具」の域にまで達している剣技であり、
魔術も使わずに「多重次元屈折現象*2」を起こす事で、異なる軌道を描く三つの斬撃を 全く同時に 生み出す。
燕返しの瞬間は実際に刀が三つに増えており、敵を囲む円の軌道、頭上から股下までを断つ縦の軌道、
そして左右に逃げる敵を捉える横の軌道で作られる太刀筋の牢獄は、アサシンの長刀と並外れた剣速から全く同時に放たれる事もあって、
ランサーの槍とは違った意味で回避不可能の対人魔剣となる。
その上、アサシンが持つ「宗和の心得」というスキルがあるので、何度見られても見切られる事は無い。
反面、それが全てであり、その宝具並の剣技以外には目立った特殊能力も神秘も持たないため、あくまで「剣士」としてしか戦えないのが弱点である。

なお、PC版Fateに登場するサーヴァントの中で自分専用のBGMを持っているのは彼のみである。ある意味凄い漢だ

ちなみに、何故剣士でしかない彼が「アサシン(暗殺者)」として存在しているのかというと、
彼のマスターによる召喚が聖杯戦争のルールに違反していたためその弊害によるもの。
アサシン自身には「アサシンのサーヴァント」としての適正は全くないので、暗殺者としての能力は無いに等しい。
辛うじて元来のアサシンが持つ気配遮断は持っているが、本来のアサシンが持っている潜入能力としてではなく、
小次郎の場合は卓越した剣士としての能力から派生した、明鏡止水の境地による気配を遮断する能力である。
なお、気配遮断のスキルに換算するとランクはD程度。本来の効果は精神干渉の無効化である。

……と、色々複雑な設定を持ってはいる彼であるが、ぶっちゃけサーヴァントの中ではかなり影が薄い。
ルートによっては突入直後にやられてしまいその後の話には全く登場しない、なんて事も。
菌糸類によれば「目立っちゃ駄目」「目立たないのが華」との事。
もっともそう扱いが悪いわけではなく、登場した場合は非常に「濃い」印象を残すため、アサシンのキャラを掴んだ的確な発言だと言える。
少なくとも1ルートでしか出てこない上にほとんどの外部出演で無視される本来のアサシン*3に比べれば、遥かにマシだと言える。
……彼も中々燻し銀の格好良さなんだがなぁ。

ちなみにマスターとの関係はかなり微妙。
平和な日常がメインの作品では何だかんだで好ましく思っているような描写が多いが、
本編やシリアスよりの戦闘メインの作品では命令を無視するなど、基本的にはあまり忠誠を誓ってはいない。

『タイガーころしあむ』ではギャグゲーらしく、虎聖杯の魔力が変な風に体を回ったのかナルシストのナンパ師と化した。
もっとも女を口説く技術が400年前の安土桃山時代のそれであり、現代人には理解し難い上に、
口説き文句で悦に浸ってる間に女性は逃げて行くという……なんなんだアンタ
また、アーチャーとランサーに良い男決定戦を挑むなど、素敵なまでのはっちゃけぶりを披露してくれる
(あいつあんなキャラだったか?と訝しまれる程である)。
よほど門番から解放されたのが嬉しかったんだろうか。

+ステータス
筋力 C  魔力 E
耐久 E  幸運 A
敏捷 A+  宝具 ?

最速のサーヴァントと言われるランサーライダーを差し置いて、敏捷が第五次のサーヴァント中トップ。
幸運が非常に高いのも興味深い所。

+スキル
透化  ランクB+ 明鏡止水の心得。精神干渉を無効にする精神防御。
気配遮断  ランクD  気配を遮断するスキル。本来は持っていないが透化のスキルが気配遮断の効果を持つ。
心眼(偽)  ランクA  直感・第六感による危険回避。所謂「虫の知らせ」。視覚妨害による補正への耐性の効果も併せ持つ。
宗和の心得 ランクB  同じ相手に同じ技を使っても命中精度が下がらない特殊な技法。攻撃を見切られなくなる。
燕返し   ランク? 対人魔剣。最大捕捉数1人。相手を三つの円で同時に断ち切る絶技。回避不能の必殺剣。

戦闘に役立つスキル(特に敵からの妨害を無効化する防御系スキルに優れている)を多数持つ。
宝具を大量に持っている代わりに戦闘用のスキルを持っていないギルガメッシュとは色んな意味で対照的。

+『unlimited codes』では
同じ長いリーチを特徴とするキャラでは競合相手が多く、どのように差別化されるのかとファンは期待していたが、
正直ランサーが高性能すぎるのもあって、見事に弱キャラの立ち位置になってしまった。
原作における聖杯戦争においても弱キャラだった彼だが、よもやそんな所を原作再現されるとは彼も夢にも思わなかっただろう。
というか、アサシンは純粋な剣技では第五次最強のサーヴァントのハズなのだが…。

原作での剣さばきはどこへやら、ほとんどの通常技の出は遅い。そしてリーチでも他のリーチ重視キャラに劣るという時点で相当なものだが、
その上コンボ火力が平均クラス以下な上に打たれ弱く、相手を崩すための中段の択がほとんど存在しない。飛び道具持ちに当たっても厳しい。
一応「投げから追撃が安定して決まる」「近接戦での手数の多さを支える必殺技」など長所はあるものの、
それは悲しい事に、ほとんどがランサーでも出来る事なのだ。スタッフェ…。

他にも、ダイヤ下位の理由として「コンボの火力に対し、難易度が見合っていない」というのも大きい。
彼のコンボにも『uc』の例に漏れずループが含まれるのだが、そのループコンボの根幹を成すコンボパーツ、
通称「鬼風ループ」の難易度がゲーム中最大クラスの難度を誇るのだ。
地上コンボから相手を打ち上げるまではだいたい他キャラと同じなのだが、
そこから「6469A>4217C」×nというjccがバリバリ絡むループを何度も繰り返さねばならず(言うまでもなくほぼ最速で)、
ジャンプへの化けや暴発によるコンボミスに怯えながら、鬼風ループを完走して〆技に繋がないといけない。
しかも、「連続ヒットに伴う重力増加」や「相手キャラの重量」などを加味してディレイを加える必要もあり、
コンボ難易度は恐らくライダーをも上回る。これ、「基礎コン」ですよね……!?
このような格ゲー最高クラスの難度のループを完走してようやく『uc』におけるコンボの平均的な火力が出る
という難易度に対する火力の低さがこのキャラを弱キャラたらしめている。
動画サイトのコメントや熱心なファンから、「このコンボでレバー(方向キー)が壊れた」という声が聞かれる事からも、その難易度が窺えるというもの。
また、起き攻めが弱いという地味な弱点も持っている。

ランサーとの差別化の試みは一応見られる。
削りからコンボの締めまで、戦術に組み込みやすい連続技の「颪(おろし)三連」、後退しつつ相手を素早く切り付け、切り返しにも使える「風車」。
弱中強全てに使い道があり、強はuc最大の無敵時間を誇り様々な場面で活躍する「雀刺し」、
弱中強のボタンに対応して斜め上・横・斜め下をほぼノーモーションで斬り払う「石花/春雷/痺れ鯰」、各種当身技など、手札はそれなりにある。
特に強雀刺しはその無敵時間から切り返しや反撃に使え、コンボに組み込めばコンボを継続しつつ相手のゲージを削れると利点が多く、
発生の遅さと自らもゲージを消費しなければいけない事を除けば至れり尽くせりの性能の昇龍である。
ライバルであるランサーにも超性能昇龍が備わっているというのは禁句。ガードされて有利の昇龍って…。
また火力は低いものの、ゲージを使えば伸びない事はない。

超必殺技も原作再現で「燕返し」一つだけ。
原作再現か、発動時の間合いが近いと投げ技、距離が遠いと打撃になる性質があり、
投げ技版は長い無敵時間も相まって文字通り回避も防御も不能となる。
ただし打撃版はカスヒットすると大幅に威力が落ち、コンボに組み込むと専用の補正で威力が半分に落ちてしまう。
これが低火力に拍車をかける一因であり、コンボの締めに出しても、悲しいほどに威力が伸びない。秘剣なのに!

多くのキャラとの組み合わせで不利が付いてしまうキャラではあるが、原作での人気からか、使用者が少ないわけではない。
その立ち位置は少しトゥエルヴに近いものがある。

彼のシナリオは割とガチな話で、原作前半のあるシーンから派生し独自のストーリーを辿る。
その中で彼はキャスターセイバーとの真剣勝負に水を差されたばかりか、令呪で命令され、不本意ながら完調でないセイバーを殺める事になる。
これに腹を立てたアサシンは、なんとキャスターに令呪を使い切らせ、下克上とばかりに斬殺。*4
そして彼は柳洞寺に攻め込んできたバーサーカーに対し、令呪のブーストの加わった身体で最後の勝負を挑む。


「 ▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇!!」

「いずこの英霊かは存じ上げぬが、さぞや名のある武人とお見受けする。

  我もまた秘剣の限りを尽くしてお応えしよう。いざ、参られよ!」

+『Fate/Grand Order』では
マルタ「数日前からぶらぶらと私たちに付いてきましたが、何が目的なのかそろそろ白状してもらいましょうか」
小次郎「目的ははじめに語り申した。マルタ殿と手合わせがしたい。それだけにござる」
マルタ「ですから、それはお断りした筈です。私は争いのむなしさを説く者です。
    なぜ自分から戦わなくてはいけないのですか。性に合いません」

小次郎「ええー?ほんとにござるかぁ?」

配信当初からアサシンのサーヴァントとして登場。レアリティは最低値である☆1。
地力は心許ないが、大半のスキルと宝具効果にクリティカルに関連する効果が存在し、クリティカル狙いを前提で戦わせる事でそれを補っている。
このゲームは各サーヴァントがレアリティに関わらず多様なスキルを持つが、低レアサーヴァントは高レアのそれよりも概ね尖ったものを揃えるケースが多い。
かく言うこいつも他一部の鯖が根気よくレベルを上げてようやく取得出来る事が多い、
1ターンだけ敵の攻撃を回避出来るスキル「心眼(偽)」を初期から取得している。
さらに低レアなため入手が容易で上限解放に必要な素材も少なく、レベル中盤で停滞するが序盤でのステータスが高めな事もあり、
高レアなサーヴァントが揃うまでの繋ぎとして非常に重宝されている。
特に第1章ではアサシンが有利に戦えるライダークラス扱いのドラゴンが大量出現したため、
早熟ステータスを活かしドラゴンスレイヤーとして活躍する?事に…。
一方元祖ドラゴンスレイヤーのセイバーなジークフリートさんは今一つドラゴン相手にゲーム上性能が噛み合わず活躍が今一つ。すまない…
+なんて言ってたら…
このネタが運営の耳に入ったのか、期間限定礼装として実装されてしまった。
性能的にはレア度に見合った性能だが、運営自重しろと言わざるを得ない。

上記の遣り取りは、2015年のお月見イベントでのライダーのサーヴァント・聖女マルタとの会話であるが、
彼女の連れている空飛ぶスピン大鉄甲竜ガメラタラスクを倒してみたいという所からの煽りの台詞。ツバメ以上にドラゴン狩りに目覚めたようだ。
マルタ自身由緒正しいキリスト教の聖女キャラであるのだが、それ以前に「説教で効かないなら拳で制裁」というレディースのような性格であるため、
この小次郎の露骨な挑発に存外引っかかってばかりいる。
マルタは『FGO』発のサーヴァントであり、『stay night』古参である小次郎とこうしてよく絡む。
シナリオライターにこのコンビが気に入られているのだろうか。

元祖『stay night』勢でありながら、長らく期間限定イベント等は出番が多い(『stay night』時代のイメージからかやたら門番役が多い)ものの、
メインシナリオには一切絡まないという状態が続いていた。
それを言ったらアルトリアはランサー版やセイバーオルタが出てきただけで、青セイバーはイベントですら空気そのものだが
その後、1.5部第3章「屍山血河舞台 下総国」のにて、遂にメインシナリオに登場。『FGO』リリースから実に2年以上を経ての事だった。
ただし、ここで現れた「佐々木小次郎」は同章の舞台となった世界で、とある理由から本来よりも長く生き永らえた、
『stay night』とは別世界の同一人物。戦闘時のクラスはセイバーで、グラフィックも異なる。
立ち絵担当が社長なのでこっちが本家に見えるとか言ってはいけない
黒幕の用心棒を請け負っていたが、彼と主人公一行の決着が付くまで姿を隠し、
最後の最後で同章のメインキャラクター、「宮本武蔵」と対峙。
まさしく「運命」付けられた武蔵との一騎撃ちという燃えるシチュエーションでシナリオの最終戦を飾って見せた。
ゲストNPCとの1体1という都合上しっかりやればまず負けないイベント戦闘のようなものだったが


MUGENにおけるアサシン

Fate/sword dance』のものと、その改変版が確認されている。

+お家氏製作 sword dance仕様
  • お家氏製作 sword dance仕様
現在は公開停止。
基本的には原作再現であり、刀を生かしたリーチの長い攻撃を多数持つ。
それなりに強いAIもデフォルトで搭載されている。
また、CVを『unlimited codes』の三木眞一郎ボイスに変えるパッチも製作されていたが、こちらも公開されていない。

+tryshur氏製作 農民SASAKI
  • tryshur氏製作 農民SASAKI
上記お家氏のアサシンをアッパー改変したもの。
燕返しが即死投げになっている他、オプションで攻撃中無敵付与の気配遮断、食らい抜けの回避、ゲジマシの魔力供給を設定可能。
全て最高設定にすると狂中位~上位に達する。
また、空中で燕返しぶっぱして空中歩行したりするけど気にしない。

なお、ボイスは『sword dance』版。上記のボイスパッチを手直しすれば三木ボイスにも出来るが自己責任で。
sndのみ入れ替えるという方法もあるが、その場合イントロなどの一部音声が無くなる。


キャラ以外では、ドロウィン氏のキャスターストライカーとして寺の山門ごと召喚する。

出場大会

削除済み
更新停止中

出演ストーリー



*1
実際には、彼は佐々木小次郎本人ではない。
「『佐々木小次郎』という殻を被るのに相応しい実力を持った名も無き剣豪の亡霊」という設定で、生前は霊感も無い真っ当な百姓であったらしい。
他にやる事が無かったのでただひたすらに剣を振るっていたら、英霊の宝具の領域にまで到達した剣技を得たとか。
忘我の中に修行あり。
その剣技こそが「燕返し」であり、また冬木の寺に縁もあったため、キャスターに召喚されたのだという。
燕返しが无二打と違い宝具扱いになっていないのは、彼が英霊ではないからなのだろう。

当人曰く「読み書きなど知らぬし、名前を持つほど余裕のある人間ではなかった」との事。
『hollow ataraxia』においては偽名として「津田小次郎」を名乗っているが、これは宮本武蔵の伝記である『兵法大祖武州玄信公伝来』に登場する人物の名前。
よってアサシン本人とは関係ないと思われる。サーヴァントにこんな知識まで与える聖杯って一体……

ちなみに『unlimited codes』ではお寺の山門前でやる事が無いので、ひたすら林檎を斬るミニゲームがある。

+補足説明など
実際、佐々木小次郎という人物は流派、生没年から「本当に宮本武蔵と決闘したのか」まで、非常に謎が多い。
少なくとも、(例えば本項目のアサシンやこの人のような)「物干し竿のように長い刀を持った伊達男」という佐々木小次郎像は、
吉川英治の『宮本武蔵』に拠る物であり、「実在しない架空の人物」という表現もあながち的外れとは言い難い。

ただし、実在していたという話も当然存在する。
富田勢源の弟子入りをしており、また京都鞍馬で修験者と混じり修行していたという話は列記としてある。
巌流の「巌」は鞍馬の山岳から名付けられたと言われる。
また、現在の山口県岩国市で生まれたという記録もあるらしい。

なお、本編内におけるアサシンの台詞やキャラクター解説の文中においても「佐々木小次郎が実在した事」そのものは肯定も否定もしていない。
加えて「佐々木小次郎」が操った「本当の燕返し」に関しても一切の記述は登場していないため、果たして如何なる人物なのかは謎のままである。
まぁ『EXTRA』や『strange Fake』ではお伽話そのものやらが英霊化したサーヴァントが登場したので、実在していなくても英霊の座にいる可能性はあるが。
ちなみにセイバーが男だった原案では、佐々木小次郎本人がアサシンとして登場する予定だったようである。

*2
ルビは「キシュア・ゼルレッチ」。
これはTYPE-MOONの第二魔法「並行世界の運営(並行世界へ渡る事や、モノを引き出す事が出来る)」を使用可能な魔法使いの名前で、
もの凄く簡単に言うと「数が増える」現象の単なる固有名詞であって、現象自体の詳しい説明は作中でもない。
というか、説明など出来よう筈もないくらい高度な技術の産物なのだ。最も貴い幻想である宝具と互角の扱いの剣技なのだから。

TYPE-MOONの諸作品においては「魔術=現代技術でも再現可能な現象」「魔法=絶対に再現不可能な現象」という区分がされており、
その事から一般の魔術師と魔法使いの間には、とんでもなく大きくて絶対的な隔たりが存在している。
魔法を追い求めて狂ってしまった人物も存在するくらいで、其処からもアサシンの凄まじさが分かろうと言うもの。
魔術の魔の字も知らないようなただの人間が、ひたすら剣を振るってただけで魔法に手をかけてしまったのだから、何と言うか……。
あと、たまにファンの間でネタにされるが、そんな真似をしないと斬り捨てられない燕というのも冷静に考えるとかなりやばい。
超音速で飛行する妖怪TSUBAMEだったのではなかろうか。
『Grand Order』では彼自身の幕間の物語で「デーモンより燕の方が手強かった」等と語っている一方、
ステータス画面に記載されているマテリアルでは「当然ながらここまでの魔技がなくとも燕は斬れる」と書かれている。
TSUBAMEを斬る為に研鑽を積んだのは事実として、ただそれだけの目的の為に魔法の域まで至ったその才能が凄まじかったのだ、という事なのだろう。

ちなみに彼のマスターであるキャスターもまた、神代の──つまり多くの魔術が「魔法」だった時代の魔術師であり、最も魔法使いに近い魔術師である。

*3
冬木の聖杯戦争においては、ある暗殺教団の歴代教主の誰か一人が「アサシン」として呼ばれる、というルールがある。
この項で述べられているアサシンは実際の所偽のアサシンなのだ。
その真名は「ハサン・サッバーハ」。シーア派のイスマーイール派・ニザール派の始祖。所謂「アサシン」という言葉の元となった存在である。
「ハサン」の名は代々の教主が継いでいくものでもある。
…もっとも、本編に『hollow ataraxia』に『Zero』や『プリズマ☆イリヤ』、『strange Fake』に『uc』に『EXTRA』と、
『Fate』のほとんどの作品で次のような悲しい現実がある。
「歴代当主であるアサシンは酷い目に遭ったり出番が無かったりするので、歴代当主でないアサシンの方が目立つ」という……。
果ては『EXTRA CCC』でギルガメッシュに「サーヴァント界においてもっとも不憫なもの」とまで言われる羽目になった。
…『FGO』を例外とし、『タイガーころしあむ』で活躍した五次ハサンはまだしも、『Zero』の四次ハサンに関してはあまり間違ってないのが困りものである。
もう武芸者のクラスでいいんじゃないかな

*4
余談だが、原作では当のキャスター自身も自分を召喚したマスターに令呪を全て使わせ、その上で殺害している
(現在のキャスターのマスターは1人目を殺害した後に出会い、改めて契約した2人目のマスター)。
なんという因果応報であろうか。


最終更新:2020年04月28日 18:47