清姫






「サーヴァント、清姫。こう見えてバーサーカーですのよ?
 どうかよろしくお願いしますね、マスター様」


 真名:清姫(きよひめ)
 性別:女性
 身長:158cm
 体重:41kg
 出典:『清姫伝説』
 地域:日本
 属性:混沌・悪
 分類:地

 筋力:E 耐久:E 敏捷:C 魔力:E 幸運:E 宝具:EX

iOS&Android用アプリ『Fate/Grand Order』に登場するバーサーカーのサーヴァント。
サービス開始当初から常設の召喚(=ガチャ)で出現する他、1章クリア報酬であるため1回は確実に入手できる。レア度は5段階中の☆3(レア)。
CVは天々座理世役などで知られる 種田梨沙 女史。同作ではマタ・ハリやマリー・アントワネットも演じている。
なお同女史はメインヒロインであるマシュ・キリエライトも演じていたが、2016年9月より病気療養に入ったため、マシュのみ高橋李依女史が継ぐことになった。

サーヴァントとして召喚される以上”英霊”ではあるのだが、伝承での彼女は妖怪同然の存在である(尤も前例は居たが)。
格闘ゲーム界隈だと一条あかりの「劾鬼・清姫」にて敵の頭上に落とす釣鐘に巻き付いた人面蛇が有名。
後述の伝承通り鐘が赤くなるまで火を吐き、閉じ込めた敵を蒸し焼きにする。
角はこちらの清姫のような枝分かれした角ではなく、夜叉や般若のように湾曲した形となっている。

+ 『清姫伝説』とは
『安珍・清姫伝説』ともいうこの伝説は紀州(和歌山県)道成寺にまつわる物語である。
『今昔物語』にも掲載されたり現地では童謡になっているほど良く知られた伝説で、伝承によって差異はあるが大筋はおおむね、
「思いを寄せた美形の僧の安珍に裏切られた少女の清姫が激怒のあまり蛇に変化し、道成寺で鐘ごと安珍を焼き殺す」
というもの。

昔話にしては珍しく延長6年(西暦928年)の夏のこと……と具体的に伝えられている物語は以下の通りで、
紀州豪族・清治の娘、つまり貴族のお姫様である清姫(年齢も様々に伝えられているがFGO準拠なら12,13歳)は、
熊野詣の旅の途中で一夜の宿を借りに清治宅を訪れた僧侶、安珍に一目惚れしてしまう。
意を決して夜這いを仕掛けた清姫だったが、安珍はこれを拒否し「帰りにまた必ず立ち寄るから」と約束して出立。
しかし待てど暮らせど安珍は訪れることなく、心配した清姫は道行く旅人に安珍の行方を知らないかと尋ねて周り、
彼はとっくに此処を通り過ぎたと聞かされたことで、ついに清姫は安珍に裏切られた事を悟ってしまう。

裏切られたといっても安珍は女犯が禁じられた僧であり、女性の思いを受け入れるわけにはいかないという事情がある。
精一杯清姫を傷付けまいと、また来ると嘘をついて去ったのを一概に責めることは酷とも言える。
というか清姫はいきなり夜這いしてくる程に積極的な、今で言う肉食系女子だったので、引いてしまうのも無理はなかったのかもしれない。
年齢については現代の感覚ではやや幼いものの、当時の女性の婚期が13歳程度から始まる事を思えば、然程問題は無かったのだが、
未婚の貴族の女性が面と向かって男性と会話すること自体ほぼありえない時代であるため、当時としても清姫の行動は行き過ぎていたのである。

だが、夜這いを仕掛けるほど積極的な清姫が、安珍の嘘に泣き寝入りするようなやわな少女であるはずがなかった。
清姫はついに着の身着のまま家を飛び出して街道を走り、着物ははだけ、履物の鼻緒が切れて裸足になりながらも安珍の下に向かい、
七里半(約30km)を駆けに駆けて、とうとう日高川を船で渡ろうとする安珍に追い付く事に成功する。
当時の貴族は「自分で地面を歩くなんてとんでもない!」というのが当たり前の常識とされていた時代であり、
かつ清姫の住んでいた牟婁郡(和歌山県田辺市)から日高川までの距離、現代の整備された道ですら成人男性で徒歩八時間の距離を思うと、
安珍を思い慕う清姫の一途で激しい恋心と、その貴族のお姫様が着物を乱して素足で必死に走る姿の異様さとが想像できる光景である。

とっさに安珍は別人だと嘘をつくのだが、怒り心頭に達した清姫は徐々に角が生え、口が裂け、火を吐く異形に変わり始める。
けっこう呑気してた安珍も 清姫が一瞬 大蛇に見えるほどの恋愛圧力にはビビった!
安珍は熊野権現に助けを求めて念仏を唱え、清姫を金縛りにした隙に船で川を渡って逃げ出そうとする。
熊野権現の助けが得られる時点で安珍の行動は悪ではなくね?
ここまで拒絶されては愛しさ余って憎さ百倍、ついに清姫は怒りのあまりに蛇の姿へと変貌してしまう。
日高川に飛び込んだ大蛇と化した清姫と、念仏を唱えながら川を渡る安珍の姿は、清姫伝説のハイライトとも言えるシーンである。

どうにか道成寺に辿り着いた安珍は寺の住職に助けを求め、寺に伝わる巨大な釣り鐘を下ろし、その中に身を隠させてもらう事に。
しかし鐘の下から草鞋の紐がはみ出ている事に気付いた清姫は、その鐘へ七重に巻き付いて炎を吐き、安珍を蒸し焼きにしてしまうのであった。
そして本懐を果たした清姫は蛇の姿のまま生家の下へ向かい、道成寺と八幡山の途中にある入江で入水自殺をしたという。

過剰であったとはいえ一途な恋心を抱いた少女と、僧であることから少女を蛇に化けてまで追ってくるとかヤンデレすぎると恐れ拒み続けた男の、
悲しいすれ違いの末の惨劇である。
具体的に発生した年月が言い伝えられていることから、モデルとなった事件や人物がいたのではないか……とも言われている。
なお、一般的には『FGO』のように安珍が鐘ごと燃やされる結末が広まっているが、地域によってはやや異なり、
鐘を叩き割って安珍を引きずり出し、二人で川へ入水する無理心中や、
追い詰められた安珍が清姫を手に掛けてしまい、川へ捨てようとしたら息を吹き返した清姫の道連れされたなど様々。
安珍と共に旅していたもう一人の老僧(あるいは道成寺の住職とも)がおり、事件後その夢枕に安珍と清姫が現れたことで老僧が二人を供養した所、
死後の世界で二人は神仏となって結ばれ、成仏していった……という若干の救いがある伝承も残されている。

余談だが、焼かれた鐘は新しく作り直して供養も行われたのだが、その度に災害や事故に見舞われたために清姫の怨念として恐れられ、山中に捨てられた。
それから長い年月が経って戦国時代、仙石秀久(豊臣秀吉の部下)が鐘を発見。戦利品として回収し、京都の妙満寺に奉納した。

+ 『Fate』のサーヴァントが真名公開ってどういうことなの…という方へ
現代を舞台に伝説の英雄を召喚して戦う『Fate』シリーズにおいてサーヴァントの真名とは、話題作りのため…というメタ的な話はともかくとして、
作中においても「アーサー王=猪武者」「ク・フーリンホットドッグ犬を食うと呪われる」「アキレウス=アキレスの踵(アキレス腱)」
と言った感じで、 伝説を元に 性格や弱点、得意技等を敵マスターに調べ上げられかねない重大な秘密である。
それに従い、各種メディアや本wikiでも「クラス名(Fate/~)」といったような表記が用いられていた。
同一作品内でクラスが被るサーヴァントが出る場合も、外見のイメージカラーや所属勢力名などを付加することで区別していた。

しかし、300人以上のサーヴァントが登場する上に同一英霊のクラス違いも多く、
バーサーカーだけでも本記事作成時点で20人を超えるので、肩書だけで呼ぶと20人以上が振り返るというネタもある)、
更に多数のプレイヤーが協力しあう(サーヴァントを貸し合う)ソーシャルゲームという媒体の都合上、
「ストーリーで語られるまで真名や能力を伏せる」ことがとんでもなく難しい『FGO』ではそうも言っていられず
(下記のように実際にやってみたこともあったが)、
過去作で既出のサーヴァントも新規登場のサーヴァントもクラス名呼びをやめ、真名全開となっている。
ある意味作品外までネタバレを公式がかましている(特に)わけだが、そこは前述の区別のためなので致し方なしか。
そもそも原作の一作目から初登場時に真名を明かしているサーヴァントがいたことから、「何を今更…」と思うプレイヤーも少なくない。
まぁ「宗和の心得」のおかげで能力を知られても問題ないんですがね。それ以前に偽物だし…
また、『FGO』の主人公達の目的はマスター同士で争う「聖杯戦争」ではないため、(協力するのであれば)真名を隠す必要が無いというのもある。

なお、2017年より実装された1.5部のストーリー中に登場する一部の新規サーヴァント達は、
初期状態では真名が伏せられており、ストーリーを進めていくことで真名が明かされる、という形式になっている。
これらのサーヴァント自体は1.5部を進めずとも召喚(ガチャ)で入手は可能だが、判明前は真名・宝具名共に「???」のままで、
戦闘時の台詞もやや異なったものとなる。
その後のシナリオで登場した際の台詞枠の名前も、真名が判明していない場合は仮名で表示されていた。
ただしこのシステムは結局あまり有効活用できていたとは言い難く、
本編シナリオやイベントなどでは徐々に進行度を問わず真名が表示されるように変更されていった。
そもそも隠した所でバレバレで早くも特定されてたサーヴァントもいたが
第2部以降は新規サーヴァントの真名隠しは方式が変更され、シナリオ内では隠しているが入手して育てると早々に判明する簡易なものや、
本編シナリオをクリアした上で専用のクエストもクリアしないと解放されない厳重なものなど、一律ではなく重要度に合わせた設定がされるようになっている。

また、2020年以降は上記の反省を生かしてか、新イベント告知で立ち絵と仮名のみを公開し、イベント開始までプレイヤーに真名を予想してもらうという、
短期間の真名封鎖のような試みも行われる事があり、話題作りに一役買っている。

一人称は「わたくし」。緑髪の幼い白拍子風の格好に竜の角が生えているが、生前の彼女は竜の血を引いていたり竜の因子を持っていたわけではない。
TYPE-MOON的に愛、執念、狂気、思い込みだけで竜に変化した驚異の逸話を反映してこの姿と宝具、加えて発火能力を得ている。
バーサーカーであるため「狂化」スキルを有している(ランクはEX)が穏やかに会話し、意思疎通は可能である。
──が、もちろん彼女はバーサーカー、真っ当な精神の持ち主のはずがなかった。
彼女はただ「自分」と「マスター」のみあればいいと思っており、それ以外、世界の存亡にすら興味は無い。
マスターが自分を愛しているかどうかだけが清姫の関心事であり、あらゆる言葉もこの思考をベースに解釈してしまうため、
大抵の会話は絶望的なまでに噛み合わない。これが狂化EXの正体である。
マスターのことをかつて愛した安珍の生まれ変わりと思い込み、マスターは「想い人」ないし「旦那様」、
サーヴァント(当然自分のことのみ)は「あなたの妻」と変換する。
ハーレムでモテモテぐらいは笑って許してくれるが、清姫以外の誰かのルートに入ろうとすると積極的に虚無の目で見つめてくるという……。
…流石、狂気の逸話一つで伝説と化した唯の女の子
多くのバーサーカーが英霊の一面に過ぎないのに対し、バーサーカー以外の適正を持たないのは今の所清姫だけである
(そもそも狂気が無ければそれこそ唯の女の子に過ぎないのだから当然とも言える。
 後記する水着回ではランサーにクラスチェンジしているが、これもスカサハのルーン魔術で霊基を書き換えるというイレギュラーがあったためである)。
六条御息所や八百屋お七あたりが登場すれば別だが…日本はヤンデレ先進国過ぎる。

システム上『Fate/Grand Order』ではマスターの性別を男女から選べるが、男であろうが女であろうが、
清姫にとっては「愛しい安珍様の生まれ変わり」であり献身的に尽くす。
つまり、性別を女にした場合、ヤンデレに百合の要素も加わったクレイジーサイコレズと化す。
また、かつて安珍に裏切られたことから嘘を嫌い、マスターにも嘘をつかないように頼む。もしその願いを裏切れば、令呪を奪う可能性すらあるという。
嘘を嫌いながらもマスターには(真偽不明であり確かめるすべのほぼ無い)安珍の生まれ変わりであることを否定させない、それが彼女の矛盾であり狂気である。
誰が呼んだか、可燃性ミリオン安珍
2019年の水着回では、汗の味で嘘を見抜く技を会得していた事が刑部姫の口から語られている。

狂気を秘めた少女であるが、清姫を裏切らない(嘘をつかない、安珍の生まれ変わりであることを否定しない)限りは、
気立ても良く料理も上手いよく出来た嫁であるだろう(料理の腕前はメシマズじゃないものの、火力にものをいわせた豪快さで愛妻弁当向きではないらしい)。
…その「嘘」の判定が強がりや善意(絶体絶命で清姫を安心させる目的で「自分は大丈夫」と空元気するのも)でもアウトという無理ゲーの域なのが問題だが。
一応「大丈夫かも?」などの疑問系であればギリギリセーフらしい。ちなみに彼女が聖杯に願いをかけるとしたら、
「嘘のない世界をつくること」という某第98代皇帝のようなものになるという。
しかし、「嘘を許さない」のが仇となって後述のランサー版が「通常版と併せて2倍愛せる」と発言したらマスターに「こっちの気苦労も2倍だ」と突っ込まれ、
本当のことなので言い返せないと凹んでしまったこともあるというか、自分が面倒な女という自覚あったのか…

なお、同じく良妻を自称するキャス狐とはメル友である。
清姫の恋愛観に関してはキャス狐曰く、
「安珍さんだってアナタのことを憎からず思ってはいたはず、だけどアナタの愛は憎からず思っている程度の人間には重すぎます」
「その好き(ゼロ)か嫌い(イチ)かのデジタル思考をまず何とかしなさいな」とのこと。

『Fate/EXTRA』ではキャス狐の話の中に名前だけ出てくるだけだったのだが、
2015年エイプリルフール企画では清姫のイラストやコメントが登場し、ついに『Fate/Grand Order』にて本格的に登場したのであった。
嘘が大嫌いな子がエイプリルフールのイベントで姿を初披露とかどんな嫌がらせだよ

メインシナリオでの主な出番は第一章「邪竜百年戦争オルレアン」
マスター不在のはぐれサーヴァントとして中世フランスに召喚され、作中でエリザベート・バートリーと竜に縁のあるサーヴァント同士ながら、
反りが合わず口喧嘩をしていた所に主人公達と出会う。
仲裁されてもお互いの喧嘩をやめず、人類の危機なので力を貸してくれと両者に頼んだマシュに口喧嘩の矛先を向けてしまった所、
マシュをバカにされた主人公が怒り戦闘に突入、叩きのめされる。
その後は主人公の何かに惚れてしまったのか、味方陣営として戦ってくれることとなる。
そして無事フランスを救い、時代の歪みが修正されて一同が全てなかったことになり英霊の座に帰るはずだったのだが、
なんと彼女、第一章クリア報酬としてプレゼントボックスに入ってやってきているというストーキングスキルの本懐を見せるのだった。
報酬宝箱が「ガタタッ」と時折動く絵面に「え?まさか…」と恐怖したユーザーは何人いたことか。
因みに、コミックス『turas realta』では第一特異点の修復後、就寝していた主人公の部屋に忍び込むという形でこのプレゼントボックスが再現され、
以降のストーリーでも同行している(同行の動機は宝具で竜化した姿を主人公が嘘偽りなく褒めたから)。

「ま♡ す♡ たあ♡」

……そして、彼女のプロフィールテキストに書かれている生前の安珍との顛末の心境文で更に身の毛がよだつこととなる。

「愛しくて、恋しくて、愛しくて、恋しくて、裏切られて、悲しくて、悲しくて、悲しくて悲しくて悲しくて、
 憎くて憎くて憎くて憎くて憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎
 ──だから焼き殺しました」

1.5部『屍山血河舞台 下総国』では同じ名前でそっくりな少女が登場するが、
こちらの世界ではサーヴァントではなく人間。
下総国を治める松平下総守の娘であり、れっきとした一般人である。ただしこちらでも主人公に一目惚れするが

2部6.5章「死想顕現界域トラオム」では叛逆側のサーヴァントとして召喚されて登場。
当然ながらカルデアやオルレアンの記憶は所持しておらず、復権界域コンスタンティノス側に就いており主人公と敵対したが、
復権界域のモブサーヴァントがガセの情報で主人公達の士気を折ろうとしたのを(戦略的には有用だったが)自分は許せないと見咎めて離反。
さりとて主人公も諸事情で自分をサーヴァントとして偽っていたため、主人公が味方する王道界域にも与さなかったが、
清姫の性格をよく知っていた主人公が巧みに地雷を踏まずに立ち回ったため、
嘘だらけの汎人類史に手を貸すのは願い下げだが自分の前では嘘を付かずにいた主人公に手を貸すのはいいと、
復讐界域クリームヒルトとの戦いの際に手を貸した。
また、終結後にて退去する前にやっぱり主人公を安珍扱いしていた。
…どうやらどこで呼ばれようが記憶を引き継いでなかろうが、主人公と出会えば安珍の生まれ変わりと見なす模様。

2024年のイベント『踊るドラゴン・キャッスル!』では、乙姫霊衣が実装された。
これは『浦島太郎』の登場人物である乙姫の幻霊が清姫の霊基を借りた存在で、
しかも乙姫は浦島太郎を地上に帰してしまったことで恋愛感情を拗らせており、これにより清姫との霊基の相性が抜群となっている。
イベントのメインは『まほうつかいの箱』からゲスト出演したひびちかであったが、
同イベントのエピローグにて、乙姫が持つ主人公への執念が座に逆流してカルデアの清姫の霊衣として登録された事が判明し、
(遭難したひびちかと共に)最後のオチをかっさらったのであった。

+ これいいかも…
下記のリヨ漫画では、清姫がある映画に理解の深い漫画オリジナルのライダーのサーヴァント(通称「リヨライダー」。現在真名未公開)に、
「カルデアの資金繰りのためにAVとろう(意訳)」と言われ、当然「私が体を許すのは愛している人にだけです」と清姫は憤慨するのだが、
リヨライダーが思わせぶりに「マスターはNTR(寝取られ)が好きだったような」等と述べた所思いっきり乗り気になり、
ラミア形態になってマシュと撮影開始してしまった。
その後DVD店に「私のヘビ女がドスケベな後輩に調教されて公の場で脱皮するDVD」が並び、主人公(通称「リヨぐだ子」)が、
「これいいかも…」と嬉しそうに言う所でその回は終わる。

この回は清姫好き界隈で賛否両論となっており、
  • 清姫がNTRを演技とはいえ許容するのか
  • 嘘が大嫌いな清姫がリヨライダーの口から出まかせ(結果的には真だったわけだが)を信じられるのか
  • 本心でもない「あなた様ではもう感じなくなってしまったの!!」と清姫が言うのか
等についてかなりの激論が繰り広げられた。
また、別の回ではDVDを観たと思しきステンノとエウリュアレがマシュのテクニックに一目置く描写があり、
マスターでは感じなくなるほどのテクニシャン疑惑が浮上したり、
「マシュも実はまんざらでもなかったのでは?」と、先輩達(マシュ好き界隈)の間でも物議を醸している。

だが、この回が『FGO』の二次創作(18禁)に与えた影響も大きく、
腕を拘束された上に媚薬をしこたま盛られても頑なに抵抗する清姫をドスケベな後輩が調教するシーンを描いた薄い本やイラスト、
果てはアクリルキーホルダーまで作られるほど。清姫ガチ愛勢には割とそこらへんは核地雷級話題なので気を付けろ
全身が描かれてる絵も一貫して下半身が薄いピンクか紫色の蛇になっている。…原作再現
とはいえ公式にして曰く付きのリヨ漫画なので、真面目に受け取っても仕方がないと言えば確かである。こちらの記事も参照。
というか、贔屓目に見ても人類悪扱いのリヨぐだ子にすらブレない清姫の愛の重さ

ちなみに主人公が真っ当な方の『藤丸立香はわからない』では、感染症が流行の兆しを見せた際、
アスクレピオス・ナイチンゲールに連れられて転身火生三昧による焼却消毒係とウソ発見器を担当。
焼け死んでしまうと藤丸からもツッこまれ、ナイチンゲールがボケで返した

戦闘力はバーサーカーバージョンでは着物で分かりにくいが、後述のランサーバージョンの姿を見る限りかなりのものをお持ちの様子。
ちなみに彼女、このサーヴァントとして召喚された肉体の年齢的には伝承通りなら「12~13歳」である。ロリ巨乳ってレベルじゃねーぞ!?
(そもそも生まれた時代を考えると年齢関係なしに爆乳と言える。Bカップでも巨乳扱いな時代だし。
 ただし文明開化による西洋的価値観が流入する前の日本では巨乳を有難がる文化は無かったが…)
当時の倫理観でも嫁に迎えるにはギリギリな年齢である(逆に言えばギリギリOKとも言える。当時は15歳で元服(成人式)だったので)。
そりゃ安珍も断るわ。

そして肝心の安珍であるが、相手を焼き殺すような愛の重い子とはいえ一応美少女のこの清姫から逃げたわけであるが、
どうやらメインシナリオライターたる奈須氏の日記の寸劇文によると、Fateの世界的には女よりも男の方が…らしい。
儚げな美形僧侶で、美人な英霊達に話しかけられても口数が少ない様子だったが、佐々木小次郎を見かけた途端猛烈に熱を上げて喋り出す辺りガチである。
清姫ちゃん、惚れた相手が悪かった。流石の幸運:E

ヤンデレながら、そのあまりにも「マスターすきすき♡」っぷりから一定層の人気を得ており、
「俺こそが私こそが彼女の安珍だ」と宣言するユーザーは結構な数である。シナリオ報酬で必ず序盤から手に入るため、愛着も湧きやすいのだろう。
公式コミックアンソロジー等でも取り敢えずマスターの色恋沙汰の話となるといつの間にか影が差し、
「浮気ですか?」「嘘はいけませんよ」と鬼嫁(龍だけど)っぷりを発揮して一騒動は定番。
メインヒロインたるマシュや、静謐のハサン等、とりわけ主人公に対し本気の恋をしているキャラクターとの恋の鞘当てを、彼女は今日も行っている。
また、意外にもバレンタインイベントでは主人公に対して自身が抱いている感情(≒恋心)を自覚していないマシュを憐れむという一面も。


原作中の性能

比較的耐久寄りのステータスと、殴り合い重視のバーサーカーらしいスキル構成が特徴。
本作はバーサーカークラスはシールダー(マシュ)とフォーリナーを除く全クラスにダメージボーナスが入るが、
同時に自身もマシュ以外の全クラスからダメージボーナスが入ってしまうという、相性上高火力紙装甲というピーキーなもの。
キャラごとに設定されているコマンドカードの配分は、バーサーカーの標準となっている火力上乗せのBusterカードが三枚で、
狂化EXによる高いBuster威力上昇を活かして手軽にダメージソースとなれる。
変化スキルで防御力を少し上げられるので紙装甲のカバーが出来なくもない他、ストーキングスキルで相手一体を防御力ダウン
(ただし相手の攻撃力が上がるデメリットあり。「薄紅き虚像の令印」など攻撃強化解除のコマンドコードと併用したい)、
焔色の接吻スキルでバスターカード効果アップと、これでもかと爆発力に長けているキャラである。
また、2019年には強化クエストにより「変化」が「変化(火竜)」へランクアップし、
防御力アップの倍率が強化されただけでなく、敵全体に5ターンの延焼状態を付与する効果が追加され、
宝具(後述)との併用でさらに爆発力が高まった。
上述の通り第一章をクリアすれば必ず一人手に入るため、無課金等で戦力不足な序盤では間違いなく育てれば活躍してくれる。
に抵抗がなければ大事にしてあげるのも悪くない。


「これより逃げた大嘘つきを退治します。『転身火生三昧』!」

宝具は対人宝具(自身)「転身火生三昧(てんしんかしょうざんまい)」。
自身を炎の蛇龍へと変化させ、相手を蜷局を撒く如く業火で包み込む全体攻撃宝具(確率スタン+火傷のデバフ効果あり)。
バスターカード宝具であるため、前述のバスターコンボに組み合わせやすく更なる火力を期待出来る。
雑魚の殲滅に適しており、演出の時間も短いことから曜日ダンジョンの周回用に彼女を組み込むマスターもいる
(特に宝具の仕様上自爆技「流星一条(ステラ)」を使うことに抵抗のある人に重宝される)。
ただし、宝具を使うために必要なNPを自力だけでは稼ぎにくく、「竜脈」や「カレイドスコープ」など、
NPが数十パーセントチャージされる概念礼装を持たせたり、マーリンやエレナ・ブラヴァツキーなどNPを提供できるスキルを持つ味方で補う必要があるが、
それらの条件も恋の試練と言ってのけて達成してしまうマスターも少なくない。
後に、2021年に追加された「アペンドスキル」で10~20のNPを最初からチャージできるようになり、戦略の幅も広がった
(ただし、開放するにはガチャやイベントのショップで交換する等の方法で入手するサーヴァントコインが120枚必要)。

なお、清姫的には頭から蛇になっていく変身を方法とる(公式漫画『教えてFGO!偉人と神話のぐらんどおーだー』より)。
男主人公「ラミア的な変身(下半身のみ蛇)を期待していたのに!」
モーション変更前は背後から炎を出すだけだったが、変更後は全身に炎を纏って変身する演出になった。
公式的には上記の頭からの蛇への変身が正しいと定められたようだが、何分先に公開されていた『マンガで分かる!FGO』(通称「リヨ漫画」)や、
2016年エイプリルフール等で清姫が「下半身が蛇」という姿で登場しており(一番の初出はエイプリルフール)、そちらの方が二次創作等では主流になりがち。
まあ、公式設定抜きにしても清姫の顔が残っていた方が画面映えするという都合もあるというか…。
アニメ版では主人公の妄想で下着姿を披露しているが、下半身が蛇なのにどうやってショーツを穿いているのか謎に包まれている。

+ ランサーバージョン



「わたくしと、旦那様が
 アダムとイヴっても構わないということですね!?」
(※主人公が女でもこのセリフで、スカサハも悪乗りで男に改造しようとした)
+ ステータス
筋力:D 耐久:D 敏捷:B 魔力:E 幸運:A+ 宝具:C

2016年夏のイベント限定で水着バージョンが実装された(翌年夏にイベント共々復刻)。
今回のクラスはランサーでレア度は★4。
ただし、同時期に実装されたタマモちゃんサマーもランサーのため、仮に絵柄が金のランサーでも、
中身を見るまでどっちなのか判断できず、多くのマスターが歓喜の声や悲鳴を上げた。
元々良家の子女だけあって一通りの武芸は嗜んでいるらしく、手にしているのは薙刀である。
あくまでも嗜み程度のものなので護身用としては申し分ないが、
ランサーとしての技量は二流以下。
……なのだが、溢れんばかりの殺気と容赦の無さでそれをカバーしており、
戦場でも無双しそうとまで言われている。
イベントクエストでの会話から泳ぎは得意らしく、
昔話の蛇に化けて河を渡る場面になぞらえた話だろうが、彼女をよく知るユーザーは、
2016年のハロウィンイベントで彼女と他2名が披露した、溶岩水泳部を真っ先に思い浮かべた筈。
なお、昔の日本人らしく肌を露出するのは実は滅茶苦茶恥ずかしいらしい。
嫁入り前の13歳の女の子、しかも良家の箱入りお嬢さま。
ちょっと性的なことを想起させるだけでも「破廉恥です!」と言って顔を赤くしてしまう…
というのが普段の彼女らしいが、マスターのためと唆されて我慢している。
ちなみにうっかり水着姿を褒めてしまうと感極まってどこかに閉じ込めるという
もちろんランサーだからといって彼女の狂気はほんの僅かも軽減しておらず、狂化EXも付いたまま(強引にクラスチェンジしたせいかもしれないが)。
バーサーカーでもないのに狂化?と思うかもしれないが、本作ではセイバークラスに前例がいる(Zeroキャスターのセイバーバージョン)。
というより、彼女の狂化スキルはクラス特性によって付加されたものではなくて、
「清姫」というサーヴァントが持つべくして持っているものなので当然と言えば当然。
絆を10にすることで手に入る絆礼装「砂浜ラブレター(恐怖)」も愛の重さが窺える。
効果はパーティー全員のバスターの威力を10%アップと防御力20%ダウン。
守りを捨てつつ火力にものを言わせ速攻で片を付けるバーサーカータイプにはうってつけと言えよう。

なおランサー状態の宝具名は「道成寺鐘百八式火竜薙(どうじょうじかね、ひゃくはちしきかりゅうなぎ)」といい、
草薙京の技名が元ネタになっているのではと言われている。ただし、鐘を落とす演出など宝具の演出は先述の一条あかりの「劾鬼・清姫」に近い。

『FGOアーケード』では、舞台が序章の冬木と第一章のオルレアンということもあり、初期から参戦。
CVは種田女史が引き続き演じており、ボイスも新録されている。
モーション変更前は固定砲台だった原作と異なり、とことこ歩き回る姿を拝める。
攻撃手段としてはバスターで自分の前に火柱を発生、アーツは火の玉を吐いて遠距離攻撃、クイックが突進による接近戦となっている。
火の玉は飛距離こそ短いものの、足が遅い上に耐久面で脆いバーサーカーにとって被弾するリスクが減らせるのはありがたい。

ちなみに、生まれた時代が時代なのではいてない設定だったが、
鉄壁スカートにするのは厳しい3Dモデルでは流石にそういうわけにも行かないので、白い布が確認されている。


「好き!!(挨拶)」


MUGENにおける清姫

多数の東方キャラ金剛の製作者であるへちょ氏による手描きのものが存在。
2017年1月に1.0版が公開された。

東方心綺楼』のドットを改変したもので、第二形態の姿(本項冒頭の画像は第一形態)。自他のグレイズがある以外はスタンダードな3ボタン仕様。
扇から放たれる火炎による固めや制圧力に優れる他、崩し手段も豊富に取り揃えている。
ゲージ技はゲージ全消費の宝具「転身火生三昧」のみだが、ノーゲージでもしっかりコンボを繋げば5割前後の火力を出せる。
ただし耐久が初期値では720と難があり、負ける時はあっさり負ける。原作バーサーカークラスの高火力紙装甲を意識した作りになっている。
上記動画の公開後も技追加、不具合修正、性能調整などがこまめに行われており、2018年3月9日時点でバージョンは1.1。
マシュと違って原作のドットではないのは、ランサーはともかくバーサーカーの清姫はその場から動かない固定砲台(モーション変更前)なので、
描き足すにしても無理があったのだろう。

AIは未搭載だが、ちぃたま氏による外部AIが公開されている。
独自強化として4Pと11P選択で行動可能な時常にゲージがMAXになる(6章モードレッドのギフトをイメージしたもの)。
かつてはAir氏のAIも公開されていたが、現在は入手不可。

また、ヴェールヌイ氏による強化パッチも公開中。
原作のスキルを再現し、変化(防御上昇)、ストーキング(攻撃上昇・防御低下)、焔色の接吻(攻撃上昇)、狂化(攻撃大幅上昇)を設定可能。
各種概念礼装によるステータス以外の強化もあり、更に7P以降だと攻撃中無敵が付き概念礼装やストーキングと焔色の接吻も強化される。
桜色と若草色のカラーパレットも追加され、見栄えもいい。なお6Pと12P(若草色)は不夜の薔薇(リザレクション付与)以外の全強化がONになる。
AIは付いていないが、変更点は-2.cnsとカラーだけなので他のAIと共存可能。
これに合わせちぃたま氏AIが3月12日の更新で9Pと10Pが強化パッチを当てているのを前提とした動きをするようになった。
9Pは多少動きにムラがあるが10Pは攻撃中無敵を最大限に利用するため、10P全強化ONや12Pなら(即死に弱いものの)狂上位まで達する。
9P全強化OFFでも狂下位相当であり、適宜強化をONにすることでさらに上まで調整が可能となっている。
さらに同月14日の更新で8Pも強化パッチ前提カラーになり、無敵を利用しつつコンボ出来る時はする10Pと9Pの間の動きになっている。

この他、アッパーキャラとして酔狂氏の「清姫Ver.S」も存在。
デフォルトで狂クラスに強化されており、
当身技やキャンセル専用EX必殺技の追加、回復感知の猛毒や高カラー専用の永続ターゲット&gametime抜けなどが搭載。
概念礼装代わりのオプションも追加され、無敵量やライフ管理などが設定可能。なお、常時AI起動のためプレイヤー操作は不可。


「嘘のつけない世界……素敵だと思いませんか?
 聖杯は叶えてくれるでしょうか?」

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最終更新:2024年09月26日 07:54