「貴様ごときにっ!」
CAPCOMのアクションゲーム『
ストライダー飛竜』シリーズの二作目『ストライダー飛竜2』に登場するボスキャラ。
「Misson4 空中戦艦追撃」の最後に待ち構える空中戦艦バルログの艦長。一作目の「キャプテン・ひげ丸ジュニア」
*1の後継者的存在である。
東風や
ソロに比べると登場が遅いため、ストーリー的にも後半の山場に登場する中ボスといった感じ。
外見は同じCAPCOMのアクションゲーム『
ロックマンX4』の
カーネルを髣髴とさせるが、元ネタなのかは不明
(『ストライダー飛竜2』は1999年、『ロックマンX4』は1997年に発売)。
バルログのコアに組み込まれていた少女
*2を斬り殺したことでバルログの撃墜に成功した飛竜が脱出のため脱出艇を目指すと、
脱出艇の上に先回りして飛竜を待ち構えており、本項最上部のセリフと共に、衛星軌道上を飛ぶ脱出艇カタパルト上で飛竜と対決する。
怨敵である飛竜を逃がさぬために単身待ち構える姿勢は武人然とした風格がある。
が、部下を置いて一人だけ先に逃げ出し脱出艇に乗り込んでいた風に見えなくもない。前作のひげ丸ジュニアは実際そうだったし
武器はショックブレード「電光丸」。
ドラえもんか
正面へと斬り付けてくる他、頭上に掲げてエネルギーを充填してから足元に打ち付け、
地を這う電撃の
飛び道具を左右に一発ずつ撃ってくる。
この飛び道具は脱出艇の表面を這って一周するように向かってくるため、
本体であるウィルヘルムとの同時攻撃もあってちょっと厄介。まあ慣れたプレイヤーならそれほど苦戦はしないが。
バルログだからか壁張り付きを繰り出し、飛竜のアクションに対抗してくることも。
なお、このゲームのボスキャラは戦闘前会話で一方的に話しかけてくる
そして飛竜にシカトされる奴ばかりであり、彼もその例に漏れない。
勇ましき「貴様ごときにっ!」のセリフも飛竜から受け流される。
ボスキャラの中では珍しく敗北後に爆発四散せずその場に残る(
飛燕ですら爆死するのに…)のだが、
その後のイベントシーンでも「んん…なぜだ、ストライダー…貴様に勝ち目など、万に一つも無いのだぞ?」
と
ボコ負けの事実そっちのけで負け惜しみを言い話しかけてくる。
それに対しても飛竜さんは華麗にスルー。
その場に居ない冥王軍の皆さんからも次々とコメントが発せられるのだが、飛竜のセリフはゼロ。
…特A級に必要な資質とは無駄口を叩かないことなのだろうか。
その後、飛竜は脱出艇を利用して衛星軌道上の「
第三の月(最終ステージ)」へと到達することになる。
ウィルヘルムさんは再登場しないので、生きていたとしても飛竜からトドメを刺されていることだろう。
まあ瀕死の重傷だし放っておいても死んだだろうが(飛竜もそれで放っておいた可能性がある)。
さらに、万が一生きていたとしても、最終的に「第三の月」は爆破崩壊するので結局命は無い……。
MUGENにおける機動提督ウィルヘルム
seki-rou氏による
原作再現のものが公開されている。2021年1月29日公開。
使用しているファイルの処理上の理由でWinMUGEN専用キャラとなっており、新MUGENでは動かない。
MUGEN1.0以降で動かしたい場合はdefファイル内の記述を変更する必要がある。
攻撃技は主に剣を振る「斬撃」と、地面に沿って進む飛び道具の「電気玉攻撃」の二つ。
ジャンプ時、画面端で壁方向に横入力することで壁張り付きが可能。壁張り付き時は斬撃か飛び移り、飛び降りが可能である。
パワー
ゲージは一切使わないため、
超必殺技は存在しない。
8段階で攻撃頻度が調整できる
AIがデフォルトで搭載されている。
体力システムが特殊であり、設定した数字分被弾すると敗北する仕様になっている。デフォルトは50。
試合中ライフが半分以下になると攻撃面が少しだけ強化される。
攻撃ヒット時に設定した数字分相手に毎
フレーム追加ダメージを与えることが可能だが、デフォルトだと無しになっている。
また、
カラーパレットが4種類存在する他、試合中に原作
BGMを流すかどうかを設定可能。
出場大会
*1
前作『ストライダー飛竜』に登場した
ステージ3の中ボス。
元は
冥王グランドマスターに対抗する連合軍の司令長官だったが、敗北して左手と左足を失い、グランドマスターに寝返った。
他の登場キャラと比較して気の抜けるような浮いた名前だが、
実はCAPCOMが開発したアーケードゲーム『ひげ丸』が元ネタ
(そのゲームの主人公の名前は「モモタルー」で、タイトルに使われている「ひげ丸」は大量に出るザコキャラクターの名前)。
あのひげ丸と本当に血縁関係もしくは何らかの繋がりがあるのか、それとも名前を借りただけなのかは不明だが、もし前者なら、
好き勝手に暴れ回る海賊だった先代から地球を守る軍人に転身したのに結局悪堕ちと、世の無常を感じ
ざるを得ない。
と言っても先述通り部下を払いのけてでも一人逃走を図るという、人間性を疑う事もしてたのだが
(脱出用の船が人を大量に乗せられないサイズだからという事情もあるけど)
ちなみにモモタルーは後年、
意外な形で『
ストリートファイター』シリーズとの関わりを持つ事になった。
また、『ひげ丸』のファミコン版移植・リメイク作品『魔界島』は、『
魔界村』との繋がりを持つ世界となり、
レッドアリーマーがラスボスを務めている。
*2
「私を殺して……」と自ら懇願してくるのだが、それに対して飛竜は
何のリアクションも起こさず淡々と斬り殺す。
救出しようとしたが無理だったとかの心の葛藤が描かれる事も無く、
普通の主人公だったら助ける/助けようとするであろう場面でも一切の反応無く任務を遂行する飛竜の姿は
実にシュール真のプロフェッショナルである。
この少女に関しては「相手が飛竜で無かったら助かっただろうに」「言っちゃいかん相手に言ってしまった」「私を
助けてと言えば良かったかも」
と
突っ込まれ惜しまれている。
なお、飛燕でプレーしても彼女を助けることはできない。
最終更新:2021年03月25日 09:42