- 『ストリートファイター』シリーズのバルログ →
本項を参照
- 海外版や実写版『ストリートファイター』のBalrog → M・バイソンを参照
- 『洞窟物語』のバルログ → バルログ(洞窟物語)を参照
「弱き者は地獄に落ちろ!!
強き者は常に美しいのだ!」
- 出身地: スペイン
- 生年月日: 1967年1月27日
- 身長: 186cm
- 体重: 72kg(II~IV) - 84kg(V)
- スリーサイズ: B121 W73 H83
- 血液型: O型
- 好きなもの: 美しいもの、自分自身、薔薇(『V』で追加)
- 嫌いなもの: 醜いもの、敗者の返り血
- 特技: 自己陶酔、壁張り付き
- 職業/所属: シャドルー四天王
- ファイティングスタイル: スペイン流忍術(CVS) - スペインニンジュツ(IV以降)
+
|
キャッチコピー |
- キャッチコピー
- 仮面の貴公子(スパII・ZERO3・CVS)
- 血塗られた鉤爪(IV)
- 血に染まる薔薇(ストクロ)
- 爪弾く闘争の輪舞曲(V)
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担当声優(Wikipediaより引用・改変) |
-
上田祐司(現・うえだゆうじ)
- 『ZERO3』、『CVS』シリーズ
-
塩沢兼人
- アニメ映画『II MOVIE』、TVアニメ『II V』、『EX』シリーズ
-
成金屋清富(五島清富)
- 『SVC』
-
諏訪部順一
- 『IV』以降(日本語音声)
-
Doug Erholtz
- 『IV』以降(英語音声)
-
速水奨
- ドラマCD『II 春麗飛翔伝説』
-
山路和弘
- 実写映画『ストリートファイター』(日本語吹替・ソフト版)
-
松本大
- 実写映画『ストリートファイター』(日本語吹替・テレビ朝日版)
-
石川和之
- OVA『ZERO - THE ANIMATION -』
-
千原ジュニア
- 実写映画『ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』
諏訪部氏は『ストクロ』では『鉄拳』側のラースも兼任している。
『リアルバトル オン フィルム』ではキャスト非公開だが、檜山修之氏が演じたという説が有力。
また、『スパII』ではモンスター前塚(現・前塚あつし)氏が ケン、 フェイロンとの兼役で演じたという説が流れている。
|
ZERO3
バルログ‥‥「仮面の貴公子」
鮮血に酔う狂気の目
独自の美意識を持っており、美の追求のためなら人も殺せるナルシストであり、サディスト。
キャラデザインにあたっては、華麗な斬撃による空中殺法を「ヒョー!」という気合いと共に繰り出す美形の男性という点は『
北斗の拳』の
レイ、
極度な耽美主義のナルシストという性格面は同じく『北斗の拳』の
ユダを参考にしたと思われ、
仮面のデザインも『北斗の拳』のカイゼル配下の修羅の者・殺&斬の身に付けていた仮面とよく似ている。
また仮面と3本のかぎ爪という出で立ちからは『
キン肉マン』に登場するウォーズマンの影響も見られる。
デザイン担当者は最初「スペイン忍者かタイ忍者」と指示されたのでタイ忍者として描いていたら、
あきまん氏から「やっぱりスペインで。『北斗の拳』の
修羅の国の最初に出てくる奴みたいなの」と言われたとの事。
キャラクター設定
スペインの没落貴族だった母と大富豪だった父との間に生まれる。
母は貧しいとはいえ美しく、父は成金とはいえ醜かった。それ故に父は妻の愛を信じられず、事あるごとに妻子を責め暴力(虐待)を振るっていたという。
そんな時に夫からの暴力を一身に受け息子を庇ったのがバルログの母だった。バルログの美貌と美意識は彼の母親から受け継がれたものである。
しかし、幼少時のバルログ少年はあるとき醜い父親が美しい母親を殺したのを見てしまう。
即座に父親を殺して母の敵を討ったのだが、その事がバルログのトラウマになっている。
バルログの言う「美」は「女性美」を基点としており、逆に父を想起させるような男性的要素を嫌悪している節がある辺り、
無意識ながら亡き母の呪縛に囚われている気がしないでもない。
彼の体に彫られた
巻き付いて自由を奪うような姿が特徴的な蛇の刺青だが、
心理学者のユング曰く「男性の夢に登場するヘビは女性である」との事。もしや…。
悪の組織「シャドルー」の幹部ではあるが、普通の主従関係ではない。
もっともベガ個人に対しては忠誠心こそ無いが、その強さを認めて組織に協力するなど、一定の敬意は払っている様子である。
世界征服には全く興味が無く、本人の目的はあくまで美の追求で、そのためなら他人を殺める事も厭わない。
強さと美しさを結び付けた独特の美感を持ち、バルログが醜悪と感じた者や敗者に対する言動からは知性の中に狂気が垣間見える。
「誇りや強さなど 圧倒的な美の前には無意味だ
神?一族?愚者のくだらぬ戯言よ…」
戦う時は自分の顔が返り血や怪我で崩れぬよう仮面を付け、汚らわしいものに触れぬように3本の刃が付いた鉤爪を付けている。
華麗な身のこなしで相手を翻弄して、空中から相手に襲いかかる戦法を得意とする。
その原型となった戦闘スタイルは幼少時に日本で学んだ「NINJUTSU」(忍術)である。
上記の通り
サディストかつ究極のナルシストであり、「仮面の貴公子」「スペインの狂える毒蛇」の異称を持つ。
仮面姿や母親関連のトラウマ、美形、プライドの高さ、自分だけの世界が大好きな性格等、
某悪魔博士に通ずるところが見受けられる。
『
ストリートファイターZERO3』における彼のストーリーでは、
洗脳されて自我を失った
キャミィを見てシャドルーの在り方に疑問を感じ、最終的にベガに反旗を翻した。そしてエンディングでは彼女を保護した。
これは『II』シリーズのキャミィの記憶喪失の設定と矛盾しているが、
そもそも『ZERO3』はキャラごとにストーリーが違うため
(『サムライスピリッツ』でいえば各々のストーリーが繋がっている『零サム』ではなく、それ以外のシリーズ作品のようなもの)、
もしバルログがこういう行動を取ったら…というIF展開として、あまり気にしなくてもいいかもしれない。
なお、CAPCOMは過去に「『II』シリーズと『ZERO』シリーズは、互いにパラレルワールドであると考えて設定している」とアナウンスした事もあったが、
現在では
こちらでも書かれているように、正史に『ZERO』シリーズの要素が取り入れられるなど、過去作からの良いとこ取りとなっている。
『ストリートファイターEX』シリーズでは強さを欲する余り、シャドルーの開発した洗脳麻薬「SH-11」を投与して戦っている。
後に過去に背負ったトラウマを克服して、仮面を外した状態で戦えるようになっている。
麻薬で廃人と言う設定は『ガンスパイク』のバルログと共通する物がある。
それぞれへの4種類の登場シーンが存在する。
だが美形扱いに関して、SNKキャラでは
草薙京や
八神庵は何故か含まれず、
二階堂紅丸のみ。
その上、該当するのが
鑑恭介、紅丸、ベガ、本人だけであり、彼の美意識に疑問を感じ
ざるを得ない
(更に補足すると、ベガに対しては外見でなく孤高の強さに美を感じているだけである)。
この為、バルログのお眼鏡に適った男は三人だけで、しかもその全員が
ナルシストというオチ。類は友を呼ぶのだろうか。
他にも一種の機能美と言うものにも反応し、
覇王丸の「刹那の一撃」にも美を感じている。
上記の通り醜い者が嫌いであり、その者とは
基本的に相性が悪い。ついでに
ジョー東の事も
道化呼ばわりして嫌っているようだ。
特に暴力的な父親に虐待され、更には母親が殺害されたトラウマからか、似たような印象のある
山崎竜二との相性はすこぶる悪い。
お互いに「存在すら許せない」「ただの
変態」と言い合うほどの仲の悪さ。
『ストリートファイターIV』にも登場。
春麗に「バルログ!?死んだはずじゃ……!」と驚かれているが、何故このような描写が入ったのかは不明
(本当に映画版の設定を引っ張ってきたのだろうか、それとも『ガンスパイク』の時に射殺したとキャミィに聞いたとか……)。
立ち位置としては、ベガ嫌い度はそこそこ。美しいキャミィを作り出したシャドルー……というかベガの美意識を少し褒めている。
紛うことなき自惚れ屋のバルログだが、女性キャラに対しては、
- 春麗(V)→「君の鮮血を浴びて、私はさらに美しくなる」
- キャミィ(V)→「君が抱える迷い、絶望、その全てが私を虜にする…」
- さくら(ストクロ)→「花は時間をかけて愛でるもの…そう、時間をかけて、ゆっくりと」
- かりん(V)→「君の汚れ無き高潔さは、私を楽しませる新たなスパイスだ」
- ジュリ(IV)→「悪くない…悪も突き詰めれば美となるのだな」
- 『V』では「混沌から生まれる美も悪くはないが 私の求めるものではない。」と評価が変化している
- 舞(CVS)→「美しき獲物を葬る歓喜。決して飽きることはない」
- リリ→「その衣を鮮血の赤に染めよう…死のコントラストが君を更に美しくする」
など、相手の美しさを認めていると思われる発言が多い。
もっとも、そのほとんどは「美しい存在を散らせちゃう俺はもっと美しいしマジかっけー」といったニュアンスなのだが。
逆に女性でも美のイメージが薄かったり、野蛮だったりする相手に対しては
- マキ(CVS2・掛け合い)→「粗暴かつ乱雑‥‥美の欠片もない」
- 『ZERO3↑』では「葬送のスカーレットヴェール せめてもの慈悲と受け取れ」とマイルド(?)になっている
- ヴァイパー(スパIV)→「戦いのために雇われるものになど、何の美しさがあろうか」
- 無印『IV』では「子供など私の美学からは最も遠いもの」
- ディカープリ→「心を持たぬ人形には、美など存在しない」
- いぶき(ストクロ)→「お前の愚かさには失望した…せめてその血で罪を贖うがいい」
- レインボー・ミカ(V)→「なんと品の無い断末魔だ。耳障りで虫唾が走る」
- あきら→「愛だの友情だの……弱者のさえずりほど醜いものはないな」
- アテナ→「虚飾の美、かりそめの偶像‥‥耐えきれぬ!この爪で、無に浄化してやる!」
といったように容赦なく罵倒する。
いぶきのバルログ専用
勝ち台詞も中々的確で辛辣。CAPCOMはこの二人を対立させる方向にしたいのか。同じ忍者キャラだからか。
本来のライバルの激はマイナーだし
ガイにも「この国の忍はこの程度か」と言ってるので同属嫌悪っぽいものはあると思うのだが……。
アニメ映画『ストリートファイターII MOVIE』では、シャドルーの刺客として
春麗に奇襲を仕掛ける。
初めは
その変態的な挙動で春麗を圧倒していたが、反撃した春麗に顔を傷付けられ逆上。
その後も春麗を執拗に追い詰めるも、次第に劣勢になってゆく。最後は春麗の百裂キックを食らい、
ビルの壁をぶち破って落下していった。
現在は削除されてしまったが、ニコニコ動画に上げられていた該当シーンでは、
「あ、レイだ→ユダかよwww→なんだ、
アミバか。」とわずか9分の間にころころ変わるコメントが見物だった。
余談だが、バルログはこの時いつもの格好(戦闘時の服。もちろん爪+仮面あり)、
それに対して春麗は風呂上がり直後の下着姿である。
大変エロい
この条件で負けるバルログ…一応、春麗も負傷により入院し戦線離脱に追い込まれたので、実質相打ちではあるが。
坂井孝之氏による映画版のコミカライズでは、ビルから落下後に
通行人達が助けようとするも、
彼らに対して人種差別的な暴言を言い放ってしまい、助けられるどころか逆にリンチされた。
世界観の設定が異なるTVアニメ『ストリートファイターII V』では、「バルログ・ファビオ・ラ・セルダ」というフルネームが設定されていた。
+
|
『ガンスパイク』のバルログ |
アクションシューティング『ガンスパイク』にも同名キャラクターが出演しており、
このバルログを彷彿とさせる技も使うが同一人物かどうかは定かではない。
中の人も『 SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』出演時のバルログ(成金屋氏)と同じなのだが、『ストリートファイターV』において、
ガンスパイクコスチュームのキャミィがバルログに勝利した際にも特別な反応をしないのである。
一方で『ガンスパイク』にてキャミィとゲスト共演した ナッシュには特殊勝利メッセージが用意されている。
『ガンスパイク』の設定画にて 「気持ち悪いボス」と書かれていたあたり、バルログという名前は後付けの可能性もある
(CAPCOMにおいては「バルログ」という名前が気に入られているのか、『ストII』以前でも 空中戦艦バルログのような例も存在する)。
本当に同一人物なら海外版だとベガになっているはずだし
|
対戦型格闘ゲームの美形キャラクターの元祖にあたり、
その奇抜な服装やインパクトから色物として見られる事もあるが(
アメコミ版ではケンに「オペラ座の怪人」と揶揄された)、キャラクター人気自体は高い。
CAPCOMが『ストリートファイター』15周年の際に行ったキャラクター人気投票では総合5位にランクインした。
…が、30周年の人気投票では総合28位にまで転落した
「友情などに興味はない
対等の人間などこの世にはいないのだから」
キャラクター性能
鉤爪と仮面を付けて画面狭しと戦うスピード重視タイプ。
また、『ストII』シリーズで唯一武器を装備しているため、リーチがかなり長い(リーチ自体は生身の
ダルシムの方が上)。
「スピード」と「リーチ」という格ゲーで重要な2つを兼ね備えているが、対空が信頼できず、
鉤爪と仮面は攻撃を喰らうと外れてしまう事がある(ゲーム上の特徴を参照)といった守りに弱点を持たせてバランスを取っている。
「『
サムライスピリッツ』の一部分が入っているキャラ」というと分かりやすいだろうか(バルログの方が出たのは早いが)。
ただシリーズによって対空の強さが違い、対空が強いと上位キャラになり、弱いと中堅以下になる事が多い。
初代『ストリートファイターII』(以下『II』)では、シャドルー四天王の二人目として登場。
- 春麗を凌いで全キャラクター中で最高のスピードを持つ
- 空中弱キックが強キック扱い
- 通常投げの有効範囲とダメージの高さはベガに次ぐ
などの点により、キャラクターによっては攻略が非常に難しい。
特に初代『II』のバルログの空中キックは
足に喰らい判定が皆無であり、通常技で対空しようものならまず一方的に潰されるという凶悪ぶり。
リュウやケンの「
昇龍拳」などの無敵対空でなければ、まず落とす事が出来ないほどであった。
バルログの登場するスペイン
ステージは背景の見物客と闘技場が金網フェンスで隔てられており、体力が減るとこの金網に貼り付いてよじ登り、
そこから高くジャンプして相手を襲う
必殺技「フライングバルセロナアタック」「イズナドロップ」を使い出す
(特に、「イズナドロップ」時は金網から飛ぶ動作が非常に速いため、かなり厄介)。
鉤爪を装着しているためリーチが非常に長いが、連続して攻撃を当てるかガードさせる事で爪を弾き飛ばす事も可能であり、
(攻撃を受けるかガードした回数が8回を越えると、以降1/8の確率で取れる)、爪が外れるとリーチ・攻撃力とも低下するのが弱点である。
他の四天王と同じく、『ストリートファイターII'』(以下『ダッシュ』)からプレイヤーが操作できるようになった。
忍者故の三角飛びも相まって鋭いジャンプ攻撃には反応しづらく、長いリーチによって相手を押さえ込む事もできるが、
何より強力なのがスペインステージ以外で使用した時の「フライングバルセロナアタック」と「イズナドロップ」である。
スペインステージ以外では背景に金網が存在しないため、
画面端で跳ね返って高くジャンプしてから、相手に襲いかかるという技に変化した。
結果、高速で相手の頭上を往復する事ができるようになり、ガード方向が分かりにくい、
「昇龍拳」など
必殺技コマンドを入力しにくいなど迎撃の困難な強力な技となった。
これらの技で画面を飛び回っているだけでも相当の強さを発揮するため、これしか使わないプレイヤーは、
技を出す時のバルログの発する奇声から「ヒョーバル」と俗称され、
安易な戦法であるとして蔑まれた。
『ストリートファイターII' TURBO』(以下『ターボ』)ではゲーム全体のスピードアップの恩恵を受けて、
画面内を超スピードで動き回るバルログは当時の相手プレイヤーにとっては脅威となったが、
その反面「イズナドロップ」など一部の必殺技の威力が低下してしまい、苦しい戦いを強いられる場面もあった。
『スーパーストリートファイターII』(以下『スパII』)からは、
立ちキック攻撃や空中パンチ(爪)攻撃などが新規に追加され、
特に立ち攻撃は6ボタン全ての技が固有のグラフィックを持つようになった。
スペインステージにおいても金網に貼り付く動作が無くなり、全ステージで同一の動作になった。
『スーパーストリートファイターIIX』(以下『スパIIX』)では対空必殺技「スカーレットテラー」が追加された。
この技の真に恐ろしい所はヒットした時にスカーレットテラーで追撃が可能な事。
また外れた爪は画面内に残って再装着が可能となり、ほとんどの弱点を克服。上位キャラクターの一角を占める。
キャラの強さに加え
ダルシムに相性が良く、大会での使用率はやたらと高め。
達人の繰り出すフェイント込み超高速ヒョーは裏表がさっぱり分からず
ゲージ回収もやたらと早い。
表だと思ったら表だった状態で起き上がる事さえままならず、ガードを固めれば
スパコンで曙フィニッシュ。
何故このキャラに無敵対空を付けたのかと問いたい。
『ウルトラストリートファイターII』(以下『ウルII』)では例外的に多くの調整が加えられ、
スペインステージの金網につかまるアクションが復活、爪が『スパII』以前の仕様に戻る、スカーレットテラーが追撃不可能になる、
と金網貼り付き以外は『スパIIX』で強すぎた部分がマイルド化された。
『ストリートファイターZERO3』(以下『ZERO3』)では爪が外れた後、さらに攻撃を受けるorガードし続ける事で仮面が外れるようになった。
この時は
挑発のグラフィックが変化する。爪と同様、画面内に残るので再装着が可能。
また、スペインステージでは金網につかまるアクションが復活。ボタン一つ押しで壁蹴り、ボタン三つ押しで掴まると使い分ける事ができる。
機動力は変わらず全キャラ中随一(ジャンプの
発生が2
F)、
立ち回りの強さも健在であり、
ガチ対戦でのキャラランクでは
さくらや
かりんと同等の強キャラとされる事が多い。
一方で
オリコン以外の決め手に欠ける、そのオリコンが難しい、体力が
最低レベル、最強キャラである
ダルシムと
豪鬼が苦手といった難点も持つ。
また、バルログに限った話ではないがワンランク下のはずの
ザンギエフのジャンプ攻撃は、
爪持ちにも拘らず
判定負けまたは相打ちになってしまいがちなので注意。
『CAPCOM VS. SNK PRO』では仮面が外れると、打たれ弱くなる反面、攻撃力が上がるという要素が追加された。これは『IV』でも同じである。
『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』ではCAPCOM側の悪役が強めに調整されており、
バルログも防御面では若干の不安を残すも、攻撃
判定の強さやトップクラスのジャンプスピード、
同作で重要な牽制技、対空技もかなりの強さを持つため、
上位キャラであった。
「くっくっくっ うつくしいものは
はいほ゛く を しらぬのた゛。」
そして かんし゛ も しらぬのた゛
ところが『ストリートファイターIV』(以下『IV』)では、
- リーチが歴代より短い、全体的に動きが遅い、体力が低い
- 連続技の威力が安い(歴代の連続技用必殺技が繋ぎにくくなっているため)
- スライディングは先端当て以外、反確
- 使いどころの見つからないスーパーコンボ
- ウルトラコンボは威力高くない&連続技に組み込みにくい&ガードされたら反確&「暗転見てからバクステ余裕でした」なためぶっぱ性能も低い
- 当たり判定の横幅が見た目より妙に広い。この為めくられやすいのに、バルログはめくりを落とせない
(めくりの強い『IV』では致命的。背中のダルシムと呼ばれている)
- スカーレットテラーの無敵が無い(他キャラはEX使えば付く事が多いのに、バルログはEXでも飛び道具無敵しかない)
- そもそも、全体的に優れた対空が無い
- いわゆる「ヒョーバル」戦法の大幅な弱体化(これだけは良調整との声もある)
- 爪と仮面完備でもきついのに、当然外れるという一人だけガードクラッシュがある状態
とまあ、惨憺たるありさま。完全に別キャラ。
数少ない利点である牽制技のリーチ、(爪があれば)発生と判定が優秀なジャンプ強パンチ、投げ間合いの広さを生かし、
対空しやすい距離で牽制し、嫌がって飛んだ相手を落とすor飛び込みからの打撃と投げの
二択を迫るという、
これまでのスピードキャラ設定から大きく逸脱した調整を受け、最弱キャラとなってしまった。
ダイヤグラムでもほとんどのキャラに不利で、有利なキャラは存在しない。
特に最強キャラの
サガットには良くて3:7、最悪1:9とも言われている。『CVS2』では逆に7:3ぐらい付けて圧倒的有利だったのに……。
総合的な強さで及ばないだけならまだしも、巨漢キャラのはずのサガットの最速技が発生3Fなのに対し、
仮にもスピード特化キャラであるはずのこちらが最速4Fなのは明らかに何かがおかしい。
そしてこれはサガットに限らない。何故だ。
そして家庭用発売後、
デジャヴを感じさせる
ダンと
元の最弱争いに、彼が新たに加わってしまった。
+
|
実は…… |
この異常なまでの弱さなのだが、これには理由がある。
ロケテストの時点だと、バルログは最強に近い性能の持ち主だったのだ……ここまで言えば分かるだろう。
製品版作成に当たり、スタッフによって意図的に弱体が測られたのだ。
この事実は、公式ブログによって明かされたのだが……あまりにも不運すぎる。
ロケテスト時点でのプレイヤーの声に、バルログ弱体化を求めるものが多かったのも事実。
実際、しゃがんで中パンチしていれば、リーチの長さと判定の強さで一部キャラでは既に辛くなり、
中パンチヒット確認から体力を2割から3割(それもロケテ時点での簡単なコンボで)奪ったり、
仮に近付けても小足が刺さればやはりコンボで3割、ゲージを絡めれば4割の体力を楽々奪えたり、
中々仮面も爪も外れなかったりと、お手軽かつ高性能なのが明らかだったのである。
彼が弱体化されないまま製品版に居れば、サガット以上の恐怖となった…とは流石に言えない。
しかしながらザンギエフ並みの初心者引退直行キャラにはなった事は間違いなく、
お手軽強キャラが複数、それもスピードとパワー双方に居てしまってはその後の『IV』シリーズは危うかった可能性もある。
|
ちなみに調整が急であったせいか、かなり粗い調整内容となっており、
シリーズ1作目である為かなり多くの項目に他キャラと共通のフレーム数で調整されている中、
- バルログだけタメ技のタメ時間が+5F多く必要な上、ステップも他のスピードキャラから+5F遅い
- ギリギリ繋がる程度での硬直の調整にしてあるため基本コンボから軒並みビタ押しを求められる(この時代には先行入力が無い)
- 全ての攻撃判定より上に食らい判定が飛び出している。
- バルログにだけ空中投げに高度判定が付けられており、食らい判定と攻撃判定の形もバルログだけ歪に上に歪んでいる
といった個別調整での弱みを大量に抱えるだけでなく、
- スーパーコンボの「フライングバルセロナスペシャル」がモーション低速化のせいでメインの最終段が出る前に着地してしまう
(高身長キャラには何とか完走してくれる)
- EXバルセロナアタックが大よろけ時に頭上を素通りしてしまうので、しゃがみ中パンチを使うとコンボが繋がらなくなる
など、少しテストしたら気付きそうな仕様が至る所に見られるという悲惨な性能となっており、
有名プレイヤーにも「弱い面は至れり尽くせり」とまで言わしめた。
そんな彼も『スーパーストリートファイターIV』(以下『スパIV』)では全体的な能力の底上げがされた。
- 脆すぎると不評の仮面と爪の耐久度がアップ(投げやセービングアタックでの耐久減少が無くなった)
- EXバルセロナ及び小ローリングアタック絡みのコンボが安定して繋がるようになった
- スカーレットテラーの無敵属性がいくつか追加された
- ウルコン「ブラッディーハイクロー」が壁張り付き時にも攻撃判定がついて実用可能な技に
- 無敵突進で確定反撃にもコンボにも使える新ウルコン2「スプレンディッドクロー」
- 屈ガード時の喰らい判定の減少
また、爪がはがれた状態はリーチと攻撃力が減るものの、攻撃判定が強化されるようになった。
総じて、無印『IV』時代よりは遥かに扱いやすい良キャラとなったと言えるだろう。
『ストリートファイターV』では、従来の溜めキャラからコマンドキャラに変化。
従来の爪外しの代わりに、自ら爪の着脱を行う「スイッチングクロー」が実装され、
爪を外している、あるいは付けている時のみ使用可能な必殺技も存在するなど、
過去作と比べてテクニカルな性能になっている。
後にDLCで追加された『II』時代のホームステージを再現した「Flamenco Tavern」では
『ZERO3』以来となる壁張り付きが「ブラッディガーデン」の名で再び使えるようになっている。
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|ヽ(-|-)
| ノ )
|Γく サッ
| \\
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| ヽヽヽ
| │││
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| < /
| ./ヽ
| ヽ─(-|-)─彡 < ヒョー
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MUGENにおけるバルログ
原作のように特定ステージのみ使用可能となっている金網に貼り付く動作は、
WinMUGENでは
p2Nameのように特定ステージを限定するトリガーが存在しないために再現は不可能だったが、
MUGEN1.0ではステージ名を把握するトリガーが追加され、待望の「専用ステージなら金網に登るバルログ」を実現する環境が整った。
また、ステージに拘らず金網ジャンプができる(当然何も無い所をよじ登るというシュールな姿が見られる)バルログも存在する。
II
+
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リン&バット氏製作 II仕様 |
現在は入手不可。
ボスとして登場した無印『II』を再現。
元々はプレイヤーキャラではないので、ある程度のアレンジされている。
ボスだけあって技の性能が高く、数発の攻撃で相手を気絶させられるほど。NNC氏の AIが公開されている。
また、 アステカ杯などでお馴染みのikuiku氏もAIを作成中の模様だが、
この動画から数年経ったものの公開はされていない。
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ZERO
+
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M.M.R.氏製作 ZERO3仕様 |
MugenBR廃業によるサイト消滅で現在は正規入手不可。
『ZERO3』時代のバルログを余す事なく再現しており、完成度は非常に高い。
Z-ISMを再現しており、ISMシステムは搭載されていない。
デフォルトAIは搭載されていないが、キャノン娘氏のAIが公開されている。
バルセロナ関係を多用するAIで、試合中に体力が減るとヒョーバルモードに突入。ひたすらバルセロナとイヅナを狙い続ける戦い方に変化する。
バルセロナやイヅナが撃墜されたりして命中精度が悪くなってくると逆に使用しなくなり、堅実な戦法に移行する。
ファイルのタイムスタンプから推測すると、本体の公開は2001年には行われていたのだが、このAIが作られたのが2015年。
なんと15年ほどに渡ってAIが製作されないままであった。
しかしようやくAIが作られたと思ったら今度は本体が前述の理由で入手不能になり、本体とAIが揃っている環境は非常にレアな状態になってしまった……。
|
CVS
+
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rei氏製作 CVS2仕様 |
ある程度攻撃を受けると爪や仮面が取れる原作の仕様を再現。恐らくMUGENバルログで初の快挙だろう。
また、氏の他の『CVS』キャラと同様に ガードクラッシュと気絶も搭載されているため、攻め込まれるとかなり危険。
これはON/OFF可能なので、ONだときつそうだったらOFFにしておこう。
中々堅実に動くAIが搭載されており、動画に登場するバルログは主にこれ。
AIの動きの性質上タッグには全く向いていない。どうしてもタッグにする際は攻めの頻度が上がるN グルーヴにしておくといい。
あと、『CVS2』の悪名高きバグ「 前転キャンセル」を搭載している。AIも設定次第で「前転キャンセル」使ってくる。
この他にふみV3氏による狂改変版も公開されている。
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SVC
+
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Raposo氏製作 SVCアレンジ |
代理公開先であった「Random Select」が2019年10月に閉鎖されたため、残念ながら現在は正規入手不可。
『SVC』の皮を被っているが中身はほぼ別物。
初期『ストII』並にシステムが少なく、行動が制限されているのを見るとまだ未完成の可能性も。
拙い英語力で、リードミーを読む限りEXバージョンもあるようだが、それを起動する術が わしには分からん・・・・。
最初からAIが入っており、現在の持てる力全てを使いこなすので中々に強い動きをしてくる。
何故か、壁ジャンプがスカイハイクローしかやってこないが。
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アレンジ
+
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Fido氏製作 Balrog_MX |
現在は入手不可。
何故か最初から仮面を着けていない。
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+
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Felicity氏製作 |
セービングアタックやEX技など『IV』の要素を取り入れたアレンジ版。仮面や爪が取れる仕様の他、 画面奥の金網に貼り付くモーションまで搭載。
当然、背景に金網が無いステージで戦うと 何も無い空間に貼り付くという事になってしまう。できれば専用のステージで戦わせてあげよう。
金網貼り付きや三角飛びからのヒョー関連の技が結構強く、空中での制御が難しいこの技を上手く使って戦ってくれるバルログは結構貴重である。
セービングアタックを喰らった相手は 崩れ落ちダウンのモーションで倒れるのだが、
このアニメーション番号5950には食らい判定が設定されていないキャラもおり、
そうしたキャラとの対戦では、せっかくセービングアタックを当てたのに全く追撃が入らないという悲惨な仕様がある。
AIもデフォルトで搭載済み。
レベル3スーパーコンボが未搭載で、ブラッディーハイクローを搭載する予定との事。
|
+
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キャノン娘氏製作 フォールン・バルログ |
M.M.R氏の『ストZERO3』仕様バルログの改造キャラ。製作者のキャノン娘氏は キャミィカスタムや マスターギースでお馴染み。
元はキャミィやナッシュが出演しているシューティングゲーム『ガンスパイク』のボスキャラで、
詳しい設定は不明だが、このキャラはシャドルー壊滅後に精神異常を来してしまったバルログのようだ。
MUGEN版の彼は何故か「制極界」やら「影道・龍極破」などの リンかけ技を会得しており、癖は強いものの非常に強力。
もしかしたら どこぞの軍人の生き別れの弟だったり……はしないだろう、うん。
また、強いAIも標準搭載されているためかなりの強キャラ……下手すると 凶の域に踏み込んでいるかも知れない。
マスターギース程ではないにしろ動画では使いにくい強さのためか、出番はあまり多くない。
また上記の影道技が見ているだけでは何が起きているのか分かりにくく、卑怯だと思われがちなのもその一因だろうか。
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影道技解説 |
漫画『リングにかけろ』において影道(日本のボクシング界の影の存在)の総帥・影道 殉(しゃどう・じゅん)が使用した技が元ネタ。
バルログとの関連性は……多分無いと思う。
- 影道・雷神拳(しゃどう・らいじんけん):1ゲージ技
一瞬で相手の懐に潜り込み、ガード不能の突き上げを食らわせて敵を真上に吹き飛ばす。
動作中は完全無敵のため、当て身技以外では迎撃不可能。
ただし、ダメージは地面に落ちた際にのみ受けるようになっているため、 受け身を取ればノーダメージとなる。
元ネタ『リングにかけろ』では、影道総帥が作中で最初に披露した必殺技であり、以降増えてゆく
「理論とか何も無しで、 とにかく見開きで名前を叫んでパンチを繰り出せば相手が吹っ飛ぶ」系必殺技の元祖だと言われている。
ただ、この雷神拳に関しては「身を屈めて一瞬視界から消えた後、片膝を付いて死角から放つ奇襲技」という真っ当な解釈も可能。
……まぁ、以降ただの「見開きパンチ」が増えてゆくのも紛れもない事実なのだが。
- 影道・鳳閣拳(しゃどう・ほうかくけん):1ゲージ技
かぎ爪による突き攻撃。食らった相手は吹き飛ばされるものの、その時点ではダメージ無し。
しかし、しばらく時間が経つと突然大ダメージを受けるという、時間差攻撃。
元ネタでは、これを食らった敵の尖兵が無事に帰還し、大将に報告している辺りで血を吐いて倒れる、
という使い方をされる事が多い。
- 影道・龍極破(しゃどう・りゅうきょくは):1ゲージ技
高速で駆けながら突きを放ち通り抜ける。
この技自体にダメージは無いが、一時的に相手の運動機能を仮死状態に陥らせ、動きを封じる事ができる。
元ネタでは、この技で動きを止めてから後述の必殺技「影道・冥皇拳」でトドメを刺すパターンが多い。
鳳閣拳共々、ボクシングと言うか むしろ北斗神拳寄りのような気がするが、こちらの方が先なので問題は無い。はず。
原作で最後に戦った相手、獅子王( アレや ソレは関係無し)に対しては効果が弱く、
最初の一発では下半身のみを封じる事しかできなかった。
……が、何事もなかったかのように すぐさまもう一発叩き込み、トドメを刺した。ひでえことしやがる……。
- 影道・冥王拳(しゃどう・めいおうけん):1ゲージ技
立ちアッパー。理論とか何も無しで、とにかく見開きで名前を叫んでパンチを繰り出せば相手が吹っ飛ぶ技。
雷神拳とは逆に攻撃が決まった瞬間にダメージを与えてくれるため、当たってくれれば安心なのだが
攻撃判定発生までに異様に時間がかかる、自分の背後にしか攻撃判定がない、無敵とか瞬間移動とかは無い、もちろんガードも可能と、
普通に出してもまず当てる事はできない。
原作通りに龍極破をキャンセルして出す事ができるので、これなら安定……と思いきや、
龍極破で相手の背後まで移動していなければ技が当たらない。
痺れている相手の目の前でアッパーを空振りする意味不明の行動は非常に格好悪いので注意しよう。
ゲージさえあれば、龍極破(相手の前で停止) → 龍極破(相手の背後まで移動) → 冥王拳という手順で当てる事ができる。上記の対獅子王戦の再現である。
打撃と投げに対する無敵のバリアーを張り、範囲内で攻撃を放った者は逆に吹き飛ばされてしまうという、所謂 当て身技。
バリアの範囲は段々広がり、最終的には 画面全体以上にまで及ぶ。
ただし飛び道具に対しては無力であり、終わり際に隙もあるが、かなり強力なのは間違いない。
元ネタでは元々影道総帥ではなくギリシャ十二神・ハーデスの使用した技。
総帥が使用したのは続編である『リンかけ2』にて。
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「悲痛の赤に彩られし極上のビーノ
‥‥クックッ‥‥至福だ!」
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最終更新:2023年06月26日 22:02