東風


「きさまらの親玉のところへつれていってもらおうか。」
「馬鹿な奴めっ!空中戦艦バルログあるかぎり世界は我々のものだ。」
「きさまらにそんな玩具は必要ない」

カプコンの名作アクションゲーム『ストライダー飛竜』シリーズの登場人物。

読みは中国語読みで「とんぷう」。「こち」ではない。
冥王グランドマスターに雇われた中国人三姉妹の次女であり、リーダーとしてチームを束ねている。
登場初期は「中国3人娘」とも呼ばれていたが、その後は一般に「東風三姉妹」で通っている。
が、東風三姉妹と言っても「東風×3」ではなく、姉と妹にも名前が設定されている。
長姉の名前は「北風(ペイフウ)」で固定されているが、妹の名前は『飛竜2』では「西風(シャーフウ)」、2014年の『飛竜』では「南風(ナンプウ)」。
三姉妹設定の都合上東西南北の四つが同じ一つの作品に集う事はないが、妹の名前だけ変わっていてややこしい……。
(あるいは『ナムカプ』の設定(後述)に沿うと、実の妹が西風で、南風はクローンなのだろうか……?)

飛竜が光剣サイファーを用いて繰り出すプラズマによる攻撃を、東風達は蹴りで巻き起こす事ができる。
ある意味ストライダー以上の超人的暗殺者。


初代『ストライダー飛竜』における東風

2面ボスとして初登場。実はその後にもう一人敵がいるのだが、そいつは無抵抗であっさり死ぬので東風三姉妹が実質ステージボス。
2面では姉妹で違う色の服を着ているが、最終ステージで全員黒い服に着替えて登場。通称「ブラック東風」。
最終面では戦わずにやり過ごす事もできる。

ページ上部にあるかの有名な名台詞、「きさまらにそんな玩具は必要ない」を言われるのがこの東風である。
ちなみに日本のプレイヤー向けの画面の文字は日本語になっているが、ボイスを聞いている限りそれぞれ自分の母国語でしゃべっているらしく
音を書き起こすと下の様な感じになる。

二人の会話は11:50から。字幕が無いと何がなにやら

「きさまらのおやだまのところへつれていってもらおうか」(棒読み)
『イーチクプンタ、テュワュ、クンチュンツャンチエン、バルログ、イシジェ、シュシュオメンダ!』
「きさまらにそんながんぐはひつようない」(棒読み)

飛竜のボイスが実に棒だが、この頃にはアーゲードゲームのキャラの声はプロ声優ではなくただの社員やその知り合いがやるのが普通だったのでしょうがない
同じカプコンの『フォゴットンワールド』のプレイヤーキャラも言ってる事の勇ましさに似合わぬ棒っぷりで大変有名である。

余談だが、冥王グランドマスターとソロの会話も相手がしゃべり終える前に返事を言い始めるとか、
この世界の人物には「相手の話をちゃんと聞く」という意思が全面的に存在しない。

ちなみに、PCエンジン版のデモシーンでは顔付きや服の色が大分異なる。
+PCエンジン版東風さん

『ストライダー飛竜2』における東風

「世界はあのお方の掌の中にある。
    この街の運命も…お前の運命もだ、ストライダー!」

役割はほぼ同じ、1面の中ボス。今度は1面ボスがちゃんとしているので完全に中ボスになった。
初代では服の色が違うだけで三姉妹共通のプラズマキックの攻撃だったが、本作から攻撃方法が姉妹で独立。
冥王グランドマスターが創り出した世界である『2』では「雇われた賞金稼ぎ」から「グランドマスターの部下」になったようで、
グランドマスターの力をはっきりと意識して服従している姿が窺える。そしてまた飛竜に「だから貴様は飼い犬なのさ」と一蹴される。

飛竜の名言の中でも特に有名な二言を引き出した、敵としては印象深いキャラクターなのだが、
実は彼女のセリフ、いずれもボコ負けしておきながら強がって言い放つ負け惜しみの上に言ってる内容は上司の力の誇示という、
あまりにも情けない「虎の威を借る狐」そのものである。
お前ら、冥王様を護るために雇われた一流の殺し屋じゃなかったんか…。
そこらのチンピラと変わらない小者そのものなセリフなのだが、
あんまりみっともなく見えないのはやはり美少女だからだろうか。

開発当初、東風は2Pキャラクターとして登場する予定だったのだとか。

『ストライダー飛竜』(2014年)における東風

+全身図

「我が姉妹たちが、ずいぶんと世話になったようだな。ストライダー。」

本作では明確に三姉妹のリーダー格とされている。
三姉妹でそれぞれ異なる武器を持つようになり、さらにはっきりと戦闘スタイルが区別されるようになった。
今までの作品とは異なり、まずは北風・南風と戦い、東風とは後のステージで相見える。
最初は1対1だが、時間の経過と共に姉と末妹も参戦し、最終的には3対1での戦いを強いられる事になる。
戦闘後のやり取りは『2』とほぼ同じで、最後はやっぱり「だから貴様は飼い犬なのさ」と一蹴された。
また、三姉妹の師匠である「西王母(せいおうぼ)」も登場し、弟子達の仇討ちを挑んで来る。

+その他外部作品(ネタバレ注意)
NAMCOXCAPCOM』では『2』準拠の設定で『飛竜』枠の敵ネームドとして登場。
グランドマスターの忠実な部下として、飛燕共々敵対する。
担当声優は同作でかりんの声も兼任している 山田みほ 氏。
天空都市「エデン」における最終決戦では、偽情報でこちらを惑わそうとするがKOS-MOS 速攻で 見破られ失敗。
最期は飛竜に「貴様のような飼い犬が、野生の狼に勝てる道理など…ない」と切って捨てられ、いいとこ無いまま怨嗟の声を上げつつ爆死した。

また、原作には居なかった「南風」が雑魚ユニットとして初登場、本作では東風をベースにしたクローン兵士という設定。
その後、2014年版『飛竜』で「南風」が西風に代わって末妹として活躍するようになった。

「……ストライダー、我らの主を再びこの世界に呼び戻してみせる。」
「入れ替わりに……おまえはここで死ね。」

ナムカプの流れを汲む『PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』にも登場。
本作での担当声優は『ゼノブレイド』のフィオルン役と兼任の中尾衣里氏。
前作で一度は倒されたがソロと共に残党軍として活動しており、イレギュラーや犯罪超人らと共に幾度となく自軍に立ちはだかる。
忠臣ぶりは相変わらずで、グランドマスター復活を目指して奔走する。
その執念には飛竜も何か思う所があったのか、死に際にかける言葉も前作ほど冷淡ではなくなっている。
なお、前作で影も形も無かった姉と妹は必殺技の1つ「三連プラズマ蹴り」の戦闘アニメのみに登場。

「ここで……ここまで来て……倒れるわけ……には……!ここまで……来て……」
「……どこまで行く?」
「あのお方を……冥王……グランドマスターを……再び……
    ストライダー……。あのお方の力ならば……おまえの…………も……」
「友などいない。……必要も、ない。」
「そう……か……。だから……おまえ……は……」


格闘ゲームにおける東風

MARVEL vs. CAPCOM』にスペシャルパートナー(アシスト専用キャラクター)として登場。
呼び出し可能回数は全キャラ中最多の9回。三姉妹がそれぞれ3回ずつ出てるんだろうか。

かなり上の方に攻撃判定が発生するため通常時の対戦には向いていないが、
ラスボスオンスロートとの戦いでは第一段階が放つハイパーグラビテーションを綺麗に全部消してくれたり、
第二段階が地上に来ている時にちょうど顔を蹴ってくれたりとかなりの活躍を見せる。
第一段階と第二段階の両方で活用できるスペシャルパートナーはかなり少なく(通常最強のコロッサスサイロックは第二段階でやる事が無い)
第二段階ではスペシャルパートナーの存在を忘れそうになってしまうが、ここまで綺麗に使い切れるスペシャルパートナーは珍しい。
なにより「飛竜と東風のコンビで別世界の大型悪役に立ち向かう」というシチュエーションを堪能できるのはここだけなのだ。
ちなみに2Pカラーは「ブラック東風」のカラーリングになっている。

スペシャルパートナーというシステムが無くなった『MVC2』以降は欠場。


MUGENにおける東風

以下の東風達が確認されている。

+mazemerald氏製作
  • mazemerald氏製作
フォルダネームは「Ton Pooh」。
『MVC1』にアシストキャラとして登場した時の絵をもとにした手描きグラフィック。
攻撃判定の位置が明らかに不自然である等、出来はあまり良くない。
AIは未搭載。

+BOH氏製作
  • BOH氏製作
フォルダネームは「TongPoo」。
手描きのグラフィックで製作されている。
手数で押すタイプのキャラで、ストライカーとして姉妹達を呼び出す事もできる。

AIは未搭載だが、ホルン氏の外部AIが公開されている。
恒例のコンボ・立ち回り・反応・ガードレベルに加え、ストライカーの使用方法を設定可能。想定ランクは強~凶下位との事。

+Gladiacloud氏 & Beximus氏 & Shinzankuro製作
  • Gladiacloud氏 & Beximus氏 & Shinzankuro製作
MUGEN1.0以降専用。フォルダネームは「tonpooh」。
こちらも『MVC1』アシスト時の絵を元にした手描きキャラ。システムも『MVC1』風。
多くのスプライトが違和感なく描き足されており完成度は高い。
体力が減るとハイパーコンボの演出が入り、姉妹が必殺技に参加するようになる。
AIはあまり強くない簡易的なものが入っている。
紹介動画

2018年6月、Vorse_Raidier氏による改変版が公開された。
姉妹による援護がゲージ満タン時に任意で発動可能(1ゲージ消費)になっている他、
1ラウンド敗北後、以降のラウンドで自動発動する仕様に変更されている。
加えて前・後転や避けが追加されている……のだが、後者はジャンプ中に出すと空中に立ってしまうというバグがある。
しかもこの状態でジャンプ→空中に立つ→ジャンプ(ryの繰り返しで果てしなく登って行ってしまえたりする。
幸いジャンプなりしゃがむなりすればすぐに復帰できるのだが、かなりシュールな光景である。
AIも搭載されており、デフォAIと比べてカウンターをそこそこ使いこなすが、強さ自体は対人レベルの控え目なもの。
なお、AI操作時に限り体力減少時にも姉妹の援護が発動する他、上記のバグが発生しない模様。
紹介動画

出場大会



最終更新:2020年12月03日 10:48