冥王グランドマスター


「余は、この都市を天空へ打ちあげ 地球上の生物を全て焼き殺してくれる。」

「新しい地球は、余が創り出した生命でみたされるであろう。」

死ね、古き神の子ども!(All sons of old gods, DIE !!)!」

CAPCOMの名作アクションゲーム『ストライダー飛竜』シリーズの最終ボス
『2』や2014年版でも最終目標として君臨しており、
彼が開発した超生物カドゥケウスやパワーアップ形態「冥王プライム」といったボスが登場する。

他の「冥王」と呼ばれる人物についてはそれぞれのページを参照。


初代『ストライダー飛竜』における冥王グランドマスター

西暦2048年、既に全世界を支配下に置いており(配下に「降伏した元国連軍司令官」なんてのがいる)
さらに地球の生態系を絶滅させた上で自らが創造した生命で地球を完全に支配する野望を実行に移す。
技術のもとは科学であるはずなのだが、ローブ姿の外見や空間を自在に飛行する能力など、その印象はもはや魔法使いに近い。
「発展しすぎた科学は魔法と見分けが付かない」という格言があるが、グランドマスターはまさにその言葉通りである。
なお、PCエンジン版のデモシーンではデザインが若干異なる(この点は他の人達も同様)。
+PCエンジン版冥王

+そしてPCエンジン版で明かされる2000年前の戦いの真実…!
……なんて事はもちろんなく、これはスーパーCD-ROM²用ソフトを旧CD-ROM²システムで起動した際の警告画面。
『ストライダー飛竜』に限らず、当時はこういう遊び心が盛り込まれたゲームが多かったのである。

都市「ザ・サードムーン(第三の月)」を反重力装置で宇宙に浮上させ、熱核兵器で地球を無差別攻撃するサードムーン計画を発動。
それを阻止するために挑んできたストライダー飛竜に対して、かつて彼が殺してきたはずのソロ東風三姉妹、
巨大兵器メカポン、ラゴウメカニック、ウロボロスらを復活させて次々に差し向ける。ストロバヤは弱すぎて呼ばれなかった
そしてついに飛竜が辿り着いたその時、地球へは既に核攻撃が開始されていた……。

グランドマスターの攻撃方法は生命の創造
宇宙空間を跳び回るシベリアオオカミやピラニアなどを無から創り出し、飛竜に差し向けてくる。
常人の想像を超えた存在に対して、単身立ち向かうストライダー飛竜。光剣サイファーの一閃によって全ては終わった、かに見えたのだが──

『ストライダー飛竜2』における冥王グランドマスター


2000年の時間を掛けて再建された地球。そこには死んだはずのグランドマスターの姿があった。
デモの台詞から前作のグランドマスターと同一人物であり、既に完全に生態系を支配した立場で君臨している。
掌握した世界の中では奇しくもかつての滅ぼした地球とほとんど変わらない人類が存在しており、
「自ら作り出した新しい生命で地球上を満たす」事に成功していると言えるようだ。
その中にはソロ、東風らといったかつての存在と同様の人物すらいる。だがストロバヤは転生できなかった
(なお、前作では金で雇われた暗殺者だった東風が冥王の配下として収まっている様子など、「新しき世界」として改変された状況が窺える)
だが、何の因果か、グランドマスターが創り出した世界の中でもストライダーズという組織が発生し、
ストライダー飛燕の取り込みなどにより、ストライダーズを壊滅させた……にも拘わらず、あの男はグランドマスターを追ってくる。
グランドマスター抹殺の任務を帯びたストライダー飛竜―――2000年の時を挟んでなお、二人の因縁は途切れていなかったのだ。

「お前はあの飛竜なのか!?
    余がこの世界を築くよりも前……2000年の昔に余の前に現れた、あの飛竜なのか!?
    あの時果たせなかった任務を、今ここで果たすというのか!?」

飛竜は問いに答えず、グランドマスターを斬殺する。
そして崩壊する「第三の月」から、もはや受け取る者もいない最後の言葉を送る──

──任務完了、と。

+グランドマスターと飛竜の関係
『2』のラストの思わせぶりなセリフから、初代と『2』の間に何があったのか色々議論が起こったが、
CAPCOMの公式見解としては「初代の時点で、飛竜はグランドマスターを討ち果たす事に成功した」との事。
ただし、『1』の最終ステージ展開として地球上へ無差別攻撃が開始されている事、
『2』の世界観として「2000年を経てようやく生態系や文明が再建されている」事から、
飛竜はグランドマスター抹殺の使命こそ果たしたが、地球上の古き生命を焼き払うという野望そのものは防げなかったという事だろうか。

同時に、「『2』のグランドマスターは長い空白期間を経て再び蘇った」
「飛竜は同一人物であり、千年単位の時を超えて再びグランドマスター打倒を目指している」事も明らかに。
人間やめましたっぽいグランドマスターはともかくとして、飛竜がどうやってそのような長命を成し遂げているかは、
同じ会社の格闘ゲームに登場するある流派にその可能性が垣間見えている。

ここまでの情報を総合すると、
冥王グランドマスターは設定上は大層なラスボスなのだが、その実態は、
ストライダー飛竜に何度も敗れ倒され続けているのに全くその自覚が無いばかりか
事実を歪めて捉え「自分が勝った」と思い込み続けている非常に滑稽な人物ということになる。
まあ、死んで甦るを繰り返しているワケなので錯乱したり記憶混濁したりしていても無理はないし、
全てを知っている肝心の飛竜が何にも教えてくれずぶった切ってくるので仕方ない…のかも。

NAMCOxCAPCOM』における冥王グランドマスター

     
「この星だけなどと思わない事だ」
「次元を越えた先にある、あらゆる世界…そのすべてを我が手中に…!」

時系列的には初代の設定の様だが、包帯姿だったり既に飛燕が配下にいたりと『2』の要素も取り入れられている。
担当声優は同作で島津英雄の声も兼任している水鳥鉄夫氏。
本作では上記の飛燕やソロ、東風らの他、『キャプテンコマンドー』の犯罪超人の残党や、
ロックマンDASH』に登場したロックマン・ジュノら他作品の敵も傘下に収め、強大な敵勢力の一つとして立ちはだかる。
そしてストロバヤはここでもハブられた
ただ他の参戦作品との兼ね合いからか、既に世界を征服済みなのかどうかは明言されていない。
終盤は「第三の月」から天空都市「エデン」へと拠点を移し、原作同様に地球を焼き尽くして創造主にならんと目論むが飛竜らに敗北。
なおも新世界創造への未練と妄執を口にするが一蹴され、最期はサイファーの一閃によって葬り去られた。
その際の飛竜との掛け合いは漫画版終盤での会話(相手はグランドマスターではない)がベースとなっている。
本格的な出番が最終話直前なので、扱いの大きさの割には影が薄いとの声も

ちなみにデミトリローズ曰く、彼が纏っている気は「魔力でもなく、ソウルパワーやサイコパワーとも似ている様で違う、全く異質なもの」であるらしい。
……この人本当に人間なんだろうか……。

『MARVEL VS. CAPCOM: INFINITE』における冥王グランドマスター

ストーリーモードでNPCキャラとして登場。ウルトロンΣと手を組み、世界を危機に陥れる。
ゼロのプログラムを書き換えて支配下に置いてしまうが、エックスらの活躍で開放される。最後はやはり飛竜に討ち取られた。
飛竜の追加コスチュームのDL販売では、
「ストライダー飛燕は、かつては飛竜の仲間であったが、後に裏切り、冥王グランドマスターを生き返らせることとなった」
という説明がある事から、こちらの世界では以前に一度死亡していたらしいが、
原作における時系列のどの時期に当たるのか(あるいは、同一世界であるかどうか)は不明。
なお当然ながらストロバヤは登場していない


MUGENにおける冥王グランドマスター

手描き、ナムカプ、原作ドットの3体が確認されている。

+DarkWolf13氏製作 ナムカプドット
  • DarkWolf13氏製作 ナムカプドット
『NAMCOxCAPCOM』のドットを使用して製作されている。1.0用となってはいるが、WinMUENでも動作可能。
元が元だけに歩行やしゃがみのモーションが無いのは仕方がないとして、搭載ボイスもダメージ時やKO時のもののみ。
果ては攻撃モーションすら搭載されておらず、再現度は極めて低い。
当然原作で見せた生命の創造は行わず、攻撃方法も棒立ちのまま謎の3WAY弾を発射するという固定砲台のごとき様相。
だが、この3WAY弾を連射しているだけで永久になってしまうなど、色んな意味で凄い性能である。
恐らく一番古い冥王様だがAIが無く、また完成度の問題などから知名度は低い。

+BOH氏製作 手描きドット
  • BOH氏製作 手描きドット
飛竜シリーズのキャラクターを数多く製作してきたBOH氏が製作。2017年3月25日に本公開となった。
ナムカプをイメージさせる手描きドットで作られている。
基本技は弱中強の3段階で、特殊技が1ボタンで出せる。
常に空中を浮遊していた原作とは違い、格ゲーのルールに合わせて普段は地上にいてジャンプもする。
特殊な移動方法としてテレポート技を備えている。
必殺技は光線を放つものが多く、原作で印象的な「生命の創造」という行動は生物そのものを繰り出すのではなく、
エネルギー体の狼や魚を発射する攻撃として搭載されている。
勝利ポーズの一つで明らかに別人の声とおぼしきものが混ざるバグがある。

デフォルトAIは搭載されていないが、ホルン氏による外部AIが公開されている。
遠距離技を多数持ち、近距離技が乏しいというキャラ性能であるため、距離を離して飛び道具を連発する戦法で戦う。
飛び道具対策が充実していないキャラでは近付く事もできずにやられてしまう事も。
AIに同梱されたテキストには「接近戦は並、中遠距離戦は強、相手画面端は狂」と極端な戦力が解説されている。

+seki-rou氏製作 原作ドット
  • seki-rou氏製作 原作ドット
2018年6月に公開された、原作ドットの冥王。
イントロでは原作ボイスで「All sons of old gods, DIE !!」と決めてくれる。
攻撃方法はもちろん生命の創造で、原作同様にピラニアや狼、翼竜を生み出して差し向けて来る。
これらの生物達はガード不能な上、最大体力の5分の1を奪うという超威力(一応飛び道具で相殺したり、ブロッキング等で凌ぐ事自体は可能)。
更には本体からも常にprojの攻撃判定が出続けており、触れただけで同等のダメージを受ける。
自身のLIFE24なのだが、実際にはhitdefを用いた攻撃を24回当てねば倒せない仕様となっている。
しかも空中を自在に移動し、果ては画面外にまで飛び出せてしまえるため、殆どのキャラは打つ手が無くなってしまう
かと言って逃げ回ってタイムアップを狙おうにも、タイムが0になった瞬間に即死させてくる事があるという鬼畜っぷり。
ぶっちゃけ格ゲーをしているキャラで勝つ事はほぼ無理。
更新で弱体化スイッチが追加された(デフォルトでON)が、
違いは死の宣告を使わなくなりhitdef以外にも相殺付きprojが効くようになるだけで、
それ以外の本体性能(画面外逃走や割合ダメージ)は一切変わらないため、やはり大抵の相手は蹂躪される。

AIはデフォルトで搭載済み。
上記の仕様を存分に生かし、積極的に画面外からピラニアだの翼竜だのをバラ撒いて来る。
当然ながら通常のキャラでは手も足も出せずに嬲り殺しにされ、逃げ切れたとしてもタイムアップ時に即死させられる。これは酷い。
恐らくは狂クラス相当の強さを持っていると思われる。

出場大会



最終更新:2020年12月04日 18:56