分類:ヘドロポケモン
高さ:1.2m
重さ:30.0kg
タイプ:どく
特性:ねんちゃく(所持している道具を取られない)
あくしゅう(攻撃すると10%の確率で相手を怯ませる。
手持ちの先頭にすると野生のポケモンの出現率が半減する)
隠れ特性:どくしゅ(接触技で攻撃すると30%の確率で相手をどく状態にする)
とっても くさい!きぜつするほど きょうれつだが
ベトベトンは はなが たいかして においを かんじない。
任天堂の育成RPG『
ポケットモンスター』に登場するポケモンの一匹。
初出は第1世代(『赤・緑』)で、ベトベターがレベル37で進化した形態。
身体がヘドロでできており、普段は地面に混ざって擬態し、見ただけでは分からない。
体のヘドロは猛毒で、軽く触っただけで高熱と共に三日は寝込み、
体液1滴でプールの水が濁り、歩いた後には最低でも三年は雑草すら生えないらしい。
ヘドロ故に暖かく湿った環境を好み、夏場は悪臭がより増す。
他のヘドロなどのゴミを糧にしており、汚い町に好んで住み着き、
その町はより汚くなってベトベトンが更に集まるという悪循環に陥る……
とされていたが、アニメでは
汚染物質を捕食するため環境の清浄化に大きく関係している益獣ポケモンとして扱われており、
さらに「懐いている人間に対しては臭いを発さず毒にも侵さない」という設定が追加された。
原作の第7世代の図鑑においては、環境問題が解決しつつある近年では個体数が減少し、絶滅の危機にある事が語られている。
進化前のベトベター共々
ヘドラをモチーフにしたポケモンと思われる。
アニメでは第30話「コイルはでんきネズミのユメをみるか!?」で初登場
(題名の由来はSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(映画『ブレードランナー』の原作)だが、内容は完全に別物)。
大量発生したベトベター達のボスとして現れ、風邪で弱っている
ピカチュウをストーキングしていた
コイルの協力で
サトシにゲットされる。
しかし、
モンスターボール越しでも分かる程の悪臭に耐え切れず、即行でオーキド博士に預けられた。
見た目に反して性格は人懐こく、サトシやオーキド博士にじゃれついている姿が印象に残っている人もいるだろう。
最初は鼻を摘まむ程の悪臭を放っていたが、再登場時にはすっかり懐いて悪臭を出さなくなっている描写もある。
担当声優はオーキド博士と同じ
石塚運昇
氏。
ポケカでは初期のカードの自分以外の特殊能力を封じる「かがくへんかガス」を持つ種類がロック用として有名だった。
後に「かがくへんかガス」が第8世代でゲームに特性として逆輸入されている。
原作中の性能
HP:105
攻撃:105
防御:75
特攻:65
特防:100
素早さ:50
合計:500
物理攻撃と耐久性に長けたポケモン。
第1世代では
エスパー一強環境だったためベトベトンに限らず毒は対人戦では不遇な存在であり、
加えてフェアリータイプ追加までどくタイプはむしタイプとくさタイプにしか弱点を突けず、攻撃範囲に難を抱えていたが、
世代が進むごとに相性の見直しや技の追加などにより改善され、
ベトベトン及び、同期の
マタドガス、
アーボックはどく単タイプでありながら主戦力となり得るスペックを備えるに至り、
とりわけベトベトンは同期のどく単体の中で最も豊富な手札とカスタマイズ性を備え、
上記3種類の中で最も汎用性が高い。
弱点はじめんとエスパーのみで、5タイプに半減耐性を持ち、
スペックはHP・攻撃・特防が高く、特殊技では一致弱点でも一撃で倒すことは難しく、
物理技もサブウェポン級なら相手にもよるが弱点を突かれても一発は耐えきる程度には強力。
メインウェポンは「ダストシュート」か「どくづき」。
特性「どくしゅ」と併用すると51%の確率で相手に毒を与えられ、状態異常技に割く枠を減らせる。
この他、小回りが利く先制技「かげうち」、対はがね用兼積み技の「グロウパンチ」が採用されやすく、
加えて「しっぺがえし」「ほのおのパンチ」「れいとうパンチ」「かみなりパンチ」などを覚える。
特攻は平均以下だが、確定で特防を2段下げる「アシッドボム」や広範囲技の「ヘドロウェーブ」、
吸収技「ギガドレイン」、バインド技の「まとわりつく」を備え、むしろ耐久合戦は特殊型の方が得意。
補助技も「かなしばり」「ちいさくなる」「のろい」「たくわえる」など有用なものが揃っており、
そのポテンシャルは高い。
優良な耐性、素早さ以外はバランスの取れたスペック、そして上記の数々の技により、
ゴリ押しも搦め手も可能で型が読まれにくく、それでいて一度の読み違えが相手にピンチをもたらすポケモン。
バトル施設や対戦などで一度「ちいさくなる」で回避を上げられただけで、
タワークォリティによりパーティに大打撃を受けたユーザーは数知れず。
補助技を使わずとも普通に強いため「ちょうはつ」も対策としては万全ではない。
対策としては、
600族などのエース級を投入したり、「メガシンカ」「Z技」を使用するなど、
あまり出し惜しみせず短期決戦を心がけることが望ましい。
防御でダメージ判定する特殊技「サイコショック」も有用だが、使い手がエスパータイプの場合、
「しっぺがえし」や「かげうち」による逆襲には注意。
リージョンフォーム
分類:ヘドロポケモン
高さ:1.0m
重さ:52.0kg
タイプ:どく/あく
特性:どくしゅ(接触技で攻撃すると30%の確率で相手をどく状態にする)
くいしんぼう(HPが半分以下になった時に「きのみ」を使う
(通常の3分の1以下より早いタイミング))
隠れ特性:かがくのちから(味方のポケモンが戦闘不能になった際、
自分がそのポケモンと同じ特性になる(一部除く))
たいないにある どくの しゅるいは 100いじょう。
どくと どくの かがくはんのうが いのちの みなもと。
第7世代ではアローラ地方の固有フォームとしてサイケデリックな見た目に一新され登場、
当時のポケモンダイレクトで視聴者をざわつかせた。
アローラのゴミ問題を解決するために連れてこられたベトベターがゴミを食べ続けているうちに姿が変化し、さらにベトベトンに進化した姿。
吸収した毒素は結晶として析出するようになり、これをキバや爪のようにして獲物に襲いかかる。
毒素を体内に凝縮する性質を持ったため悪臭はしない(特性にも反映されている)が、
原種以上に悪食で、エサが足りないと家庭ごみどころか周りの家具などを壊して食べてしまうらしい。
挙句、ヤブクロンやダストダス(ゴミの身体を持つポケモン)まで捕食対象にしていることが示唆されている。
あくタイプが追加され、従来のエスパータイプ弱点を克服。格闘やフェアリーへの半減は失われたものの、
弱点がじめん技のみというさらに優秀な耐性を手に入れた他、
前世代から強化された「はたきおとす」はタイプ一致も相まって道具どころか命まで叩き落とす超性能に。
こうした強さから見た目に反して愛用するユーザーは意外にも多く、
それだけに第8世代でリストラ枠且つ後のDLCでも復活しなかったことには落胆の声が相次いだ。
そうした声もあってか、第9世代では原種の方が復帰したことで登場の目途が立ち、
2023年のホーム解禁によりアローラベトベトンも約3年ぶりに現役に復帰した。
……しかし、原種との差別化と調整の為か、「のろい」「たくわえる」「かげうち」「クリアスモッグ」など、
有用なタマゴ技を失い、全盛期と比較するとかなり弱体化した。
とはいえ、主力技や優秀な耐性は健在なので、まだ環境で通用する強さは維持している。
漫画『ポケットモンスターSPECIAL』ではムーンの手持ちのアローラベトベターが進化して登場。
アニメでは『サン&ムーン』編では端役で何度か登場した他、主人公がサトシからリコとロイに交代した第8シリーズでは、
二人の乗る飛行船「ブレイブアサギ号」に住み着いたポケモンの1匹として登場している。
設定通りゴミを食べるシーンがあり、どうやら船のゴミ処理係を担っている模様。
MUGENにおけるベトベトン
カーベィ氏&ふうりん氏の共同製作によるキャラが公開中。
通常技は近接攻撃が中心だが、腕を伸ばす攻撃などはリーチが長く発生も優秀。
意外にも相手に跳びかかる「のしかかり」などの技により、外見とは裏腹に瞬発的な機動性は悪くない。
超必殺技は「ヘドロウェーブ」「ヘドロばくだん」「ダストシュート」と、空中技「ジャンプヘドロウェーブ」。
AIもデフォルトで搭載されている。
出場大会
最終更新:2023年11月27日 20:56