RPG『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』の主人公。
便宜上の公式名称は日本では「イレブン」、海外では"The Luminary"や"Der lichtbringer"(『XI』での勇者の海外名。光の導き手の意)。
追加要素を盛り込んだ豪華版兼廉価版の『XI S』においては日本語音声を
斎賀みつき
女史、英語音声をRasmus Hardiker氏が担当しているが、
他のキャラクターと比べると必要最小限の掛け声のみとなっている。
ロトゼタシアのイシの村に住まう16歳の青年。
16歳になった日に村のしきたりで成人の儀式に挑み、そこで自身がかつて世界を救った勇者ローシュの生まれ変わりである事を知る。
そして母ペルラに「デルカダールに行けば全てが分かる」と言われ、故郷を旅立ちデルカダール城に赴いたが、
そこで彼を待ち受けていたのは勇者の生まれ変わりとして歓迎されるどころか、
「
悪魔の子」と呼ばれる待遇であった。
地下牢で盗賊カミュと出逢い共に脱獄に成功した彼は、なぜ勇者が悪魔の子と呼ばれる様になったのかを探るために旅立つ事になる。
デザインの上では『DQ』シリーズの主人公らしからぬサラサラのストレートヘアが特徴で、作中でも度々言及される。
また容姿が褒められるシーンもあり、作中基準でもそれなりにイケメンらしい。
一方でシンプルに纏まっている分やや地味な印象も受けるが、鳥山氏曰く上記の「追われる身の主人公」という設定を意識したためだとか。
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真EDに関わるネタバレ注意 |
実は『XI』は時系列的にロト三部作の過去に当たる物語であり、 彼こそ旧作で存在のみ示唆されていた「初代ロト」である。
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『SP』よりDLCとして参戦。名義は
日本で初の漢字表記となる
「勇者」となっている。
色替えで
『III』勇者、
『IV』勇者、『VIII』勇者を選択可能。
『XI』勇者の声は原作と同様に斎賀女史
*1が担当。
なお本作では英語音声は存在せず、海外言語に設定するとワザ名を発する
ボイスが掛け声に差し替えられる。
リーチと
判定のある剣と
飛び道具を備えたファイター。
「MP」なる必殺ワザ用の独自
ゲージ、溜める事で威力と攻撃範囲が増大する各種必殺ワザ、
リンクと同様に飛び道具を防げる盾が特徴。
更に、下必殺ワザが21種中4種が無作為に選ばれた上で一つ選択する「コマンド選択」、
スマッシュ攻撃時に1/8の確率で威力が2倍になる「かいしんのいちげき」といったランダム性も有している。
運が良ければ最大溜めワザか下Bの強力なコマンドかかいしんのいちげきで早期バーストを見込める一方、
MPが尽きると必殺ワザを出せなくなるという欠点を持ち、
ステージ外に吹っ飛ばされると復帰できないまま落ちていく事になる。
発生や技後
硬直に難のあるワザが多数存在し近距離の
立ち回りや
ガーキャン行動が苦手、空中での機動力と攻撃が弱い、下Bのギャンブル性、
MP管理が求められる等、やる事考える事が多く、性能を十二分に引き出すには慣れと運が要る。
海外ではランダム性の高さからプレイヤーの純粋な実力を競うのに相応しくないと禁止にされた大会も存在している。
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各種必殺ワザ(以降「B」と表記) |
前方一直線に火球を放つ。MP消費量は6→16→36。
溜める事で威力と大きさが増し(シールド等で キャンセルしても溜め段階を保てる)、メラゾーマともなると撃墜に使えるレベルになる。
足下に竜巻を起こしつつ上方向に跳ね上がる。MP消費量は5→9→18。溜めのキャンセルや保持はできない。
バギマは横方向への移動がしやすく、バギクロスは上昇距離が一際大きい分横移動があまり効かない。
バギは発生が早く、 ガードキャンセルからの反撃に使える貴重なワザ。
復帰阻止にも有用で、当たり所次第では崖にぶつかり跳ね返って落ちていく「崖メテオ」も狙える。
復帰したい時にMPが切れててそのまま落下なんて事になってしまわないようMPの残量に気を付けよう。
勇者の蓄積ダメージの箇所に21種中4つがランダムに表示される コマンドウィンドウが出現。そこから一つ選択する。
近距離攻撃や遠距離への飛び道具や自己強化系以外にも、
当たった相手を眠らせる「ラリホー」(16)、蓄積ダメージが多いほど即撃墜しやすくなる「ザキ」(10)と「ザラキ」(30)、
その場で自爆する「 メガンテ」(1)、一定時間 飛び道具反射効果が発動し続ける「マホカンタ」(14)、
蓄積ダメージを回復する「 ホイミ」(7)、その場でテレポートして複数ある特定地点のいずれかに着地する「ルーラ」(8)、
選択する度に効果の変わる「パルプンテ」(4)等、多種多様なコマンドが揃っている。
剣に溜めた雷を前方に向けて飛ばす(ギガデインのみ上から落雷後に前後を大きく斬り払う)。
MP消費量は8→18→42。溜めのキャンセルや保持はできない。
着地狩りや 起き攻めに便利。
こちらも最大溜めのギガデインとなれば早期撃墜が見込める上、 アーマーが付くので一定%までなら攻撃されても押し切れる反面、
MP消費量がかなり大きく後隙も長いので使い所を考える事。
なお、デインのみMPが足りなくても剣による直接攻撃をしてくれる。
その場で斬り上げ、当たると歴代勇者(カラバリ選外のナンバリングタイトル主人公達)の力を集結させて必殺の一撃を放つ ビジュアル攻撃。
攻撃判定は広いとは言えないが、ダメージ量と吹っ飛ばし力は申し分ない。
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ちなみに、スクエニからは先行して『FF』シリーズの
クラウド・ストライフが参戦していたが、権利問題の関係で発売時点での収録要素はかなり少なかった。
『ドラクエ』は参戦と同時に衣装や収集要素も追加されたが楽曲に関してはかなり厳しかったのか勝利ファンファーレ含めアレンジ曲は存在しない。
MUGENにおけるドラゴンクエスト11勇者
Planeptune Arte氏の製作したキャラが公開中。
スプライトは『
JUS』風ドットだが技はスマブラ風に作られている。
超必殺技は「ギガスラッシュ」。
AIもデフォルトで搭載されている。
出場大会
*1
斎賀女史は
リンクの声を担当した事があり、『スーパーロボット大戦30』においても『覇界王』版の戒道幾巳を演じている。
本作の『III』勇者役の檜山氏共々勇者に縁のある声優である。
最終更新:2022年07月17日 15:48