「……話はあとだ!
この大群は オレたちが引き受ける!」
エニックスのRPG『ドラゴンクエストシリーズ』のキャラクターで、
ロト三部作に続く天空三部作の一作目『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』の主人公。
担当声優は、CDシアター(ドラマCD)では
金丸淳一
氏、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』以降では
草尾毅
氏。
だからトランクスじゃないってば。っていうかそこはソニックと同じ声じゃないのか
FC版当時の各種メディアにおける名前は、小説版では「ユーリル」、
ゲームブックでは「ユウ」、CDシアターでは「レイ」。
PS版以降の公式名は
「ソロ」。後に
『I』の主人公にも同じ名前が付けられているが、基本的に「ソロ」と言うと『IV』の方を指す。
『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』などでは
「勇者ソロ」名義で登場している。
DS版『VI』では明確に名前扱いだが、『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』ではご丁寧に常に「勇者ソロ」と呼ばれており、
本名ではなく「ソロ」までが肩書きである可能性も考えられる。
『DQM3』では『ドラクエ』主人公の定めで喋らなくなったピサロと入れ替わる形でセリフがあり、
何気にゲーム中で明確に専用のセリフで喋ったナンバリング主人公の中で唯一、一人称が「オレ」だったりする
(一部の主人公が普通に喋る『ウォーク』では、『VII』(アルス)、『VIII』(エイト)、『IX』(ナイン)が「ぼく」、『VI』(レック)が「ボク」。
『II』(ローレシアの王子)は初登場時は「ぼく」だったが、再登場時は「ボク」に変わっている。
原作では
『V』の幼少期が「ボク」。『I』はEDで「私」を使用しているが平時は不明、
『XI』の幼少期は普通に喋るが一人称は確認できない)。
混乱中に「ぼくちゃん」なんて言ったりするのは内緒
前作『
ドラクエIII』と同様、主人公の性別を選ぶことが可能。
『III』の女勇者は「男の子として育てられた」ということで、FC版ではグラフィックが男女共通になっていたため、
個別グラフィックが用意された女性勇者は『IV』が初めてである
(後に、『III』の女勇者もSFCリメイクにあたって固有のグラフィックが作られた)。
こちらのPS版以降の公式名は
「ソフィア」。『DQMB』などでは
「勇者ソフィア」名義で登場している。
なお、DS版『ドラクエVI』へのゲスト出演時は、一言もセリフが無いソロに対し、ソフィアは敬語で喋っている。
ただし、女勇者はメディアミックスへの露出が少なく、声優による声が当てられたこともない。
そのため、この項目でも基本的に男勇者をベースに説明する。
余談だが、FC版のパッケージ絵ではモノトーンの背景に女勇者だけがフルカラーの全身図で目立っているのに対し、
男勇者は背景側で背を向けつつニヒルな表情を浮かべており、何だか悪役っぽく見える。
原作における勇者
山奥の村に住む
17歳の少年(or 少女)で、幼馴染のシンシアや両親達と平和な日々を過ごしていた。
しかし勇者を恐れる魔物達から村は襲撃に遭い
(ちなみに、この襲撃の直前まで両親と血が繋がっていないことや、自分が勇者であることは一切知らされていなかった)、
勇者を守るため共に暮らしていた村人達の応戦も虚しく村は壊滅。
シンシアがモシャス(変身の魔法)を使うことで勇者に化け、身代わりとして殺されることで勇者の死を偽装し、たった一人生き残る。
村の敵を討つため、世界を救うため、導きのまま
仲間達とともに世界を巡り、天空の城を目指すことになる。
最終的に宿敵デスピサロを見事討ち果たし、仲間達をそれぞれの故郷に送り届け、壊滅した故郷で勇者が見たものは…。
そのあまりに壮絶な旅立ちから、「ドラクエ史上最も不幸な主人公」には
『V』の主人公と共に真っ先に名が挙がる一人。
後述のDS版『VI』におけるソフィア(女勇者)のセリフからも、その境遇が窺える。
旅立ち直後の
BGM「勇者の故郷」も、孤独と絶望から旅立つ心を表すような物悲しいメロディーで人気が高い。
ちなみに、導かれし者8人が全員集まった後は「馬車のマーチ」に変わり、彼(彼女)が旅の中で大きく成長したことを感じさせる勇壮なBGMとなる。
こちらもまた人気の高い曲である(それ以降も勇者一人だけを残して全員を馬車に入れると「勇者の故郷」を聴くことはできる)。
また、『ドラクエIV』はシナリオが5章に分かれているオムニバス形式をとっているため、
ゲーム開始してからある程度進めないと(4章まで終わらないと)全く出番が無いという珍しい主人公でもある。
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勇者の出生の経緯(ネタバレ) |
実は勇者の住んでいた村の住人たちは、養父母やシンシアも含め「勇者を護るため」に暮らしていた。
彼の本当の両親は、地上で暮らしていたきこりの若者と、空から落ちてきた天空人の娘。
二人は恋をして結ばれ、後の勇者が生まれたが、「天空人と地上の人間は結ばれてはならない」という鉄の掟により、
きこりは雷に打たれて命を落とし、娘は悲しみにうちひしがれたまま天空へ連れ戻される。
しかし彼女は片時も地上に残してきた子供のことを忘れたことはなかった……。
だが、ハーフとして生まれたその子が勇者の資質を持っていることが判明したため、
地上に隠れた山奥の村にかくまわれ、義理の両親と村の人々に大切に育てられることになる。
しかしある日村に怪我をした謎の旅人が迷い込み、掟を破って村に入れてしまったことにより…冒頭の悲劇へ。
その旅人がよりによってピサロだったりするので襲撃されるのも当然のことなのだが
リメイク版では、天空城でこの件に関してとある天空人が書いた日記が追加されている。
禁をおかして地に下りた彼女をマスタードラゴンはどんなに時がたとうともお許しにならないだろう。
今にマスタードラゴンはもっとも残酷なやり方で彼女のしあわせをうばうことだろう。
悲劇がおこる前に地に下りた彼女を私はなんとしても連れ戻すつもりだ。
それでどんなに憎まれようとも……。
このことから「勇者の父を殺したのはマスドラ」説や、「マスドラを恐れた天空人が独断で殺害」説などがあるが、
どちらにせよ掟に従い天空人の女性を連れ戻した癖に、その掟に反して生まれた子供を勇者に仕立て上げている訳で、
ただ天空城で見守っているだけなのも相まって「 結局マスタードラゴンが全ての黒幕」として嫌われていることも多い。
まぁ、そのマスドラも数百年後に自分も人間になって地上に降りて20年ほどトロッコに揺られるんだけどな!
小説版では主人公の父親を殺したのはマスタードラゴンの仕業なのだが故意ではなく、主人公の母親が記憶を取り戻して助けを求めた際、
地上にふと向けた視線が雷となって うっかり父親を打ってしまったからだとされている。
ちなみに、勇者の母親であるこの天空人の女性は、恐らく天空の城で存命中である
(このような言い方をしているのは、本人が客観的な事実以上のことを語ろうとしないため。
しかし、言葉の端々から我が子を前にしながら名乗り出ることを許されない悲しみが滲み出ているため、ほぼ間違いないと思われる)。
『VI』でも地上に憧れる同一人物と思しき女性が同じ場所にいる。
また、村から少し離れた小屋には勇者を泊めてくれる愛想悪いが実は優しい ツンデレきこりの老人が住んでいる
(見た目は ホビットっぽいが、『ドラクエ』ではきこりは全員ホビット系のグラフィックなのでホビットかは不明)。
後に、かつて暮らしていたとあるきこりの親子の話をブランカに住む老人から聞くことができ、
きこりの息子は 森の中で 美しい娘と 出会って結婚までしたのじゃが……。
きこりの息子は ある日 雷に打たれて 死んでしまったのじゃ。
息子は死んだが 親父の方は 今も一人で きこりをしておるそうじゃ。
という話から、明言こそされないが実は彼こそが死んだきこりの父親(=勇者の祖父)だったと類推することができる。
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ちなみに、壊滅した村でシンシアが居た場所を調べると「はねぼうし」が手に入る。
序盤ではそれなりに強力な頭装備ではあるのだが、主人公は装備できない。
すぐ仲間になるミネアとマーニャは四章クリア時の装備を引き継いでいるので結局役には立たない。
しかし、彼女の遺した思い出の品ということから、実用度外視で最後まで持ち歩いていたプレイヤーは少なくない。
気付かずにスルーしたり売り飛ばして資金にした人も少なくなかったらしいが
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リメイク版では |
性能面では「モシャス」が使えなくなった代わりに、単体攻撃として新たに「ギガソード」等を習得するなど一部底上げされている程度だが、
ドラクエシリーズのリメイクとしては珍しく、序章において村で両親やシンシアらと平和に暮らしている様子が描かれているなど、
ストーリー面での掘り下げが増えている。
そして6章において、宿敵であるピサロを仲間にすることが出来るのだが、よく考えてみると
育ての両親、幼馴染、その他故郷の村人を皆殺しにした仇を救うため、その恋人を蘇らせるという選択をしたことになる
(全員ではないにせよ、村人たちを生き返らせることも不可能ではなかった上である)。
いくら背後に黒幕がいたとは言え、ここまでの選択をした彼(彼女)の心中は……それもまた、プレイヤーの胸一つである。
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シンシアについて |
前述のプロローグ以外では殆ど出番が無いのだが、平和な暮らしの中での無邪気なやりとりと、
そこから一転して魔物の襲撃における悲壮な覚悟、そして遺品の存在から本作のヒロインとして真っ先に名の挙がるキャラ。
主人公とのカップリングでも相手役は彼女が圧倒的に多い。え、女主人公? 何か問題でも?
転じて、彼女のことを引きずっていて他の女性に対して感情的な一線を越えられない、という描写がされることも少なくない。
良くも悪くも、彼(彼女)にとって運命の女性だった、と言うべきか。
一応『V』主人公の嫁は設定的に『IV』主人公の子孫のはずなので、「エンディングでシンシアが蘇っていない」説を取った場合 あと女主人公の場合は、
どこかで割り切って子をなしたのだろう。
もっとも、何故か『V』の嫁候補に1人も『IV』主人公最大の特徴である緑髪の娘はいなかったりするのだが
ちなみに、彼女の ドット絵はエルフを元にしているためか、「そもそも彼女は何者だったのか」という議論が起こることがある
(エルフのグラフィックはエルフと明言されているもの以外だと妖精・精霊ルビスなどに流用されている)。
少なくとも、かなりの高位呪文であるモシャスを使いこなしているあたり、只者ではないことは確か。
小説版では「ユーリル(勇者)が幼い頃から全く容姿が変わっていない」とあり、ゲームブック版では普通の人間の少女であるように描写されている。
ゲーム本編では「わたしたち 大きくなってもずっとこのままでいられたらいいね」「大人になった 私たちが この村で いつまでも幸せに暮らしている夢」
とあるので、少なくとも成長速度は人並みと思われる。
ドット絵通りにエルフだったのか、あるいは天空人、はたまた魔の眷属か、それとも普通の人間だったのか……全てはプレイヤーの想像に委ねられている。
なお、どのような解釈であっても基本的に主人公よりも年上と描写されることが多い(勇者のことを弟/妹のように思っていたと言っている)。
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エンディングでは… |
エンディングの最後では滅びた故郷の村に勇者が戻ってくるのだが、シンシアとの思い出の場所であった村の中央の枯れた花畑に向かい、
さらにリメイク版では装備を捨てて疲れ果てたかのように脱力した勇者の目の前で突然花が咲き乱れ、
まばゆい光と共にシンシアの姿が現れ、勇者と感動の再会を果たす。
しかし、この演出が唐突なものだったため、色々な説が出て大きく意見が割れている。
- ハッピーエンド説(シンシアは本当に復活した)
- 勇者の強い想いにより奇跡が起こった
- マスタードラゴンが勇者への感謝の気持ちでシンシアを蘇らせた
- バッドエンド説(シンシアは死んだまま)
などなど。
公式見解は「プレイヤーの解釈に任せる」であるため、未だ結論は出ていないが、どっちの解釈でもラストシーンは、
「共に冒険した仲間達が勇者の元を訪ねてくる」という、どこかほっとする締めになっている。
もし妄想説を採用した場合は駆け付けた仲間達すら幻なのではないかという邪推もあったりするが… (そもそも気球で故郷の村に戻った主人公に仲間達が追い付くのが早すぎるのも事実ではある)
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「あの… 私の 住まいは やまおく です……。
私 よく くろうにん って いわれてしまって。
でも いちおう せいぎのみかた なんです。」
性能としては勇者らしく非常にバランスが取れており、全体完全回復のベホマズンや、デイン系魔法等の勇者専用呪文も覚えるなど、非常に能力は高い。
しかし『ドラクエIV』の仲間は
学習型AIで勝手に戦闘する仕様であり、
回復が欲しい時に回復してくれなかったり
ザラキったりザラキったりするため
*1、勇者のMP管理は非常に重要だったりする。
攻略本にも、「補助魔法が必要なときは勇者がモシャスで補助魔法を使える仲間に変身すると良い」と書かれている始末。
最終的には勇者、ライアン(戦士)、
アリーナ(武闘家)、クリフト(
ザラキ神官)に落ち着く人が多かったようだ。
幸いというか『V』以降やリメイク版では仲間に直接指示を出すことも可能になっている(リメイク版でモシャスが削除されたのはこれによるものが大きい)。
AIも賢くなっている(正確には最初から敵の情報を知っている)のでオートタイプの作戦にしても困ることは少なくなった。
二次創作においては、勇者としての宿命、故郷を救えなかった過去への後悔や心の傷、
魔王への復讐心、そして年頃の少年(少女)らしさ……といった複雑な内面を抱えたキャラ付けがされることが多い。
前述のBGMについても、「馬車のマーチ」は勇者としての、「勇者の故郷」は一個人としての彼(彼女)を表していると解釈されることもしばしば。
そのため、他作品と比べて若干陰のある、暗めの雰囲気のイラスト、SSが比較的多い。
1~4章までは全体的に暗い雰囲気のシナリオが少なかったことも
(4章のテーマは仇討ちなのだが、主人公の一人であるマーニャがムードメーカー的存在なので、展開はともかく話はそこまで重くならなかった)、
その傾向に拍車をかけているのかもしれない。
また、1~4章で主人公を務めた仲間達が自分達の冒険の中でそれぞれの経験を積んできている中、たった一人でレベル1から物語が始まることから、
「リーダーとして仲間達を引っ張っていく」よりも「仲間達に支えられながらリーダーとして成長していく」という人物像が描かれることが多いのも特徴
(実際のゲームにおいても、5章序盤は割と真面目にマーニャとミネアに頼る状況になりがちである)。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では、DLCキャラである勇者の
カラーバリエーションとして男勇者が存在。
性能については同じく参戦している
『XI』勇者を参照。
MUGENにおけるIV勇者
cabocha氏による手描きのものが存在。外見は男勇者のもの。
2016年4月のフリーティケットシアター終了に伴うリンク切れにより入手不可となっていたが、
転載・改変自体は自由との事で、現在は「MUGEN初心者用簡易AI講座」にて代理公開されている。
必殺技は突撃技や対空技、攻撃魔法は飛び道具の「メラ」、地を這う飛び道具の「ギラ」、
『ドラゴンクエスト』キャラには定番の攻撃判定のある「ルーラ」、牽制に使える発生飛び道具の「ライデイン」を搭載。
ゲージ技は「ギガデイン」や「ギガソード」、3ゲージ技で天空装備を身に纏う等、原作に忠実かつ完成度の高いキャラとなっている。
12Pカラーで体力自動回復やゲージ上昇、防御攻撃UP等狂キャラ級の能力になる。
ボイスも実装されているが、『スマブラSP』よりも前に製作されたため、CDシアターにおける金丸氏のものが使用されている。
コンフィグでAIレベル(10段階に調整可能、デフォはMAXレベル10)やボイスのON/OFFも設定できる。
また、勝利時には一瞬だけ色々なキャラに姿を変える小粋な演出が見られる。
『IV』の女勇者やシンシア、
アリーナ姫、
スライムといった原作キャラはもちろん、中には氏の製作キャラである
蒼月潮や
とら、
果ては
カンフーマンまで実に全30種類にも及ぶ。
「雌雄を決するのは 今じゃない。
お前が いずれ魔族の王となった時……。
……デスピサロ。 オレは必ず お前を倒す。」
出場大会
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出演ストーリー
プレイヤー操作
*1
正確にはクリフトも一度戦った相手ならザラキが有効かどうか覚えるのだが、ボス敵とは全滅しなければ一度しか戦わないため、
AIが「有効かどうか知らない」のである。無論、AI(人工知能)としては後述のリメイク版よりも高度であることは言うまでもない。
もっとも、それが仇になってプレイヤーに負担を強いるようでは本末転倒と言われても仕方ないのだが……。
最終更新:2026年06月25日 20:56