瀬田宗次郎





「今度は縮地の二歩手前で行きます」


プロフィール

身長:163cm
体重:51kg
生年月:文久元年(1861年)9月(初登場時16歳
出身:相模国
血液型:AB
流派:天剣

和月伸宏の漫画『るろうに剣心』の登場人物。
志々雄真実配下の剣客集団「十本刀」の一員にして筆頭である。
二つ名は「天剣の宗次郎」。由美からは「坊や」と呼ばれている。
CVは旧アニメでは 日髙のり子 女史、ゲーム『維新激闘編』のみ 冨永みーな 女史。
新アニメ版では 山下大輝 氏が担当。主人公同様実写版を経て男性声優の起用となった。
実写版では『京都大火編』『伝説の最期編』に登場し、神木隆之介氏が演じた。
一作目の時点で「宗次郎を演じるのは自分しかいない」とオファーもない内からやる気を燃やし自主練習していたという。

元々は相模の国の名家の子供だったが、母親が妾であったために母の死後は日常的に虐待を受けてきた。
虐待をしてくる者達を呆れさせて被害を少しでも軽くするため、虐待を受けてもいつも笑う癖を付けた
だが、政府の粛清を受け瀕死で宗次郎の家に隠れていた志々雄を助けた時から運命の歯車が回り始める。
「自分の境遇は仕方がない」という宗次郎に対し、志々雄は「この世は弱肉強食」という摂理を教えた。
彼をかくまった事が家族にばれた際、宗次郎を殺そうとした家族全員を志々雄から貰った脇差で惨殺し、志々雄の配下となる。
上記のように笑う癖を付けていた事と、家族惨殺の直後から志々雄に従い思考停止するようになった事で、
いつも笑顔を浮かべ喜怒哀楽の「楽」以外の感情が存在しない「感情欠落」の修羅となる
(志々雄がそのように「創り上げた」とも述べられている)。
その後も志々雄の第一の部下として暗躍を続け、大久保利通を暗殺するなど多くの凶行を成した。
一度は剣心の逆刃刀を真っ二つに折った事もある。

最終的には剣心との対決を通し、「強い事が必ずしも正しいわけではない」「信念とは自分で見出すもの」を学び、
自分なりの答えを探す旅に出た。その時に志々雄からもらった脇差を返し、志々緒と袂を分かつ。
最後は北海道に向かったようで、人誅編以後の物語を描いた『北海道編』では味方として再登場している。
北海道編開始以前に有志が描いた独自の北海道編
(当然だが非公式の二次創作である事に留意)

上記の通り志々雄と袂を分かったものの「命の恩人」として慕っていた部分もあり、志々雄の死を確信した時に悲しげな表情を浮かべていた。
その忠義の姿勢は十本刀のリーダー格として現れていたし、最後に「同じ境遇に生きても、全く正反対の信念を持った者」として、
メンター(心の師匠)とも見ていた風に彼の成長も促していた、とも考えられる。
また、志々雄の方も宗次郎に弱肉強食を「刷り込ませた」と嘯くなど、剣心との対決では利用していたように語っているが、
なんだかんだで半生半死の状態なのに宗次郎を引き取って育て上げ、十本刀の中でも特別な信頼を寄せていた事から、
何も情が移っていなかったとは考えにくい。

天賦の剣の才能である「天剣」と、静止状態から一瞬で最高速に達する歩法「縮地」、
そして上述の「感情欠落」という能力を持つ。
特に「縮地」の性能は凄まじく、「三歩手前」で剣心よりわずかに速く、「一歩手前」ではおろか天井まで使用した三次元機動が可能になり、
「縮地」そのものでは、「目にも止まらぬ」を通り越して「目にも写らぬ」という次元にまで達する。
ただ、剣心クラスの達人になると「目に見えないくらい速い」程度では気配や殺気を読む事で普通に戦えるのであるが、
「感情欠落」のために剣気や殺気が存在しないため、次の行動を読むのが不可能な事も「縮地」の攻略を難しくしている。
斎藤一も志々雄を前にしながら、傍にいる宗次郎がどう動くか全く読めないために攻めあぐねていた。
ちなみに宗次郎はこれをかくれんぼに使うという暴挙に出た事がある
事実剣心との決戦では初めは圧倒していたものの、剣を交えながらの舌戦で麻痺していた感情を甦らせてしまい、
それによって動きを読まれるようになった後は縮地も全く通じず倒されている
(それでも天翔龍閃を出させて、敗れながらも一切謎だった秘密を解明したが)。
なお、必殺技は縮地から天剣の抜刀術に繋げる「瞬天殺」で、「速過ぎて死んだ事に気付かないので痛みも感じない」と豪語している。
だが、作中では天翔龍閃との撃ち合いに敗れたため、不発に終わった。当たると死ぬから当然だが
……が、分かり易い技なせいか、志々雄の火産霊神に比べて不発だった事をあまり気にされていない感がある。
そのせいか、『炎を統べる』においても火産霊神は使われたのに瞬天殺は使われていない
(宗次郎の「(気付く前に)もう死んでますから」という台詞で勘違いしやすいが、『炎を統べる』終盤の戦闘では宗次郎は縮地を使ってはいるが、
 最初から刀を抜いていたので抜刀術である瞬天殺は使っていない)。

モデルは新撰組の「沖田総司」。宗次郎という名前も沖田の幼名が所以。
使っている刀が菊一文字則宗なのもモデルの沖田に合わせてのものだろう
(ただし、沖田総司が則宗を使っていたというのは創作である。実際に使っていたとされるのは加州清光、大和守安定。
 新撰組の身分や金銭的に則宗は手が届く刀ではなかった。
 則宗以外にも菊に一文字の銘を彫る刀工はいたため、そちらではないかとする説もある)。
そのためかかなりの美形であり、女性人気も高く、「剣心のライバル」の人気投票で一位になった事もある。
キャラソンも2つも存在するほど。

ちなみに、回想場面で登場した沖田総司本人も宗次郎そっくりで、たった数コマの登場なのに、人気投票で7位に入った事がある
しかし、生前の沖田を知る剣心も斎藤も特に宗次郎の容姿に動揺した様子はない。彼らからすれば別人以外の何者でもないのだろうか…。
まぁ、原田左之助と瓜二つの本編の左之助土方歳三と瓜二つの蒼紫にも動揺しないしな
ただ、何も知らない読者からすれば混乱必至であるためか、アニメ版では沖田は容姿が若干変わっており、
そっくりと言うほどには似ていない。実写版に至っちゃ演者も当然の如く別人だった
なお、作者は「沖田が史実では短命だったため、宗次郎も早死になるのでは?」とのファンからの意見があった事を単行本の制作秘話で明かしているが、
「宗次郎はそれまで犯した罪を償わせるために生存は早期の頃から決まっていた」と語っている。

+ なお、実写映画版では(ネタバレ)
『伝説の最期編』にて剣心に足を封じられ敗北した場面が最後の出番となったため、
原作と異なり煉獄の沈没で死亡してしまったのではとファンから噂された事もあったが、
人誅編が原作となる続編『最終章 The Final』において、縁一派との決戦の際に事前告知無しのサプライズ参戦を果たした。
そちらでも原作同様に旅に出ていた事が語られている。


MUGENにおける瀬田宗次郎

海外のAoshi24氏が製作した瀬田宗次郎が存在する。
月華の剣士』の高嶺響を改変したものである。描き変えが完全に出来ておらずちょくちょく響のままの絵になっていた。
移動速度が極めて速く、壁や天井を蹴って移動する技も持つ。
さらに、画面の端から端まで一瞬で走りつつ攻撃する技も持つが、このとき姿が消えるというとんでもない仕様になっている。
AIもこの技を連発するため、左右に瞬間移動しながら相手の体力だけが減っていくようにしか見えない、という事態が発生する。
まあ、ある意味原作再現であるとも言えるが。
旧バージョン参考動画

その後の更新によりドット絵が描き直され、絵がより宗次郎らしくなった他、ボイスの音質も向上している。
1ラウンド取られると以降のラウンド開始時にカットインが入って感情が決壊し、覚醒する。
この際、同氏作の剣心(抜刀斎ではなく通常版)が相手だと敗北時の宗次郎の台詞→剣心の特殊勝利台詞→覚醒演出で原作通りの流れで会話になる。
また、一敗前だと縮地による高速技が強化技「縮地の一歩手前」発動後にしか使えなくなっており、全体的に下方修正された模様。
その後のさらなる更新でMUGEN1.0以降専用キャラとなった。

なお、現在は氏のコンプゲー『Rurouni Kenshin: Soul and Sword』用のキャラとして、
ステージ、アドオンなどと一括で公開されているため、キャラ単体での入手はできない点に注意。
製作者動画
プレイヤー操作

出場大会

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チーム
その他
更新停止中
削除済み

出演ストーリー



最終更新:2023年12月15日 01:59