ラウラ
とは、【ゼノブレイド2】のキャラクター。
人間はね 誰かに忘れられることの方がずっとつらいの
だから 自分の存在を遺そうと足掻き 生きる――
聖杯大戦が起きていた時代にイーラで活躍していた傭兵のドライバー。
500年後に当たる2本編では当然ながら故人。
快活で明るい女性。
基本的には回想でのみ登場するが、氷漬けにされた遺体が秘密結社イーラによって保管されている。
中盤でその正体が明かされ、イーラの首魁【シン(ゼノブレイド2)】とアーケディアの女神ファン・レ・ノルンこと【カスミ(ゼノブレイド2)】のドライバーだということが判明する。
古王国のイーラの貧しい母子家庭に生まれ、10歳の頃、母親を雇っていた(*1)盗人ゴウトが盗んだ「イーラの秘宝」と呼ばれるコアクリスタルに触れて、意図しない形で同調。
そのまま激昂したゴウトによって、シンをコアクリスタルに戻すために殺されかけるが、シンはゴウトの腕を切り飛ばし「これからは俺が君を守る」と言って、正式にブレイドとドライバーの関係を結ぶ。
その後、経緯は不明なもののカスミとも同調し、ドライバーとしての技能を活かして傭兵として活躍。
ブレイド二人との仲は非常に良好で、特にシンとは幼い頃から17年間共に過ごし、家族でもあり恋人でもある深い関係を築きあげる。
その後、戦争孤児となった【サタヒコ】や、天の聖杯【ヒカリ(ゼノブレイド2)】とそのドライバー【アデル・オルドー】達と仲間となり、共にアルストの平和を守るため聖杯大戦を戦い抜いた。
しかし聖杯大戦後、新法皇に就任したマルベーニの指示により、アーケディア軍によるイーラの生き残りへの攻撃が始まり、砲撃に巻き込まれて命を落とす。
ドライバーである彼女の死は、同調しているブレイドのコアクリスタル化、即ちシンがラウラと過ごした記憶を失うことを意味していた。
死の間際
「あなたに忘れられるのが 絆が消えるのが さびしいよ――」
と言い残すが、シンはその言葉を受け彼女の記憶を残すたった一つの方法として、彼女の心臓を食らい、マンイーターと化す。
その後、上述した通り心臓を失った彼女の遺体は(おそらくシンのブレイド能力によって)氷漬けにされて秘密結社イーラが有する戦艦マルサネスに保管されていた(*2)ものの、サタヒコの特攻によってマルサネスが破壊され、行方知れずとなった。
故人ではあるが、彼女の「シンに忘れられたくない」という願いと言葉は呪いのようにシンを縛り付け、回りまわって世界の在り方を変えることになる。
本編で明かされていた通り、裏表なく快活で明るい女性。
シンが身に着けている仮面は本来「イーラの秘宝」である彼の正体を隠すために彼女が作った代物。
回想ではカスミの錫杖を武器にしてアデルと手合わせをしていたが、本来の武器は組紐。ほとんど徒手空拳である。
本編のアルストで一般化している「ブレイドが自身の武器をドライバーに渡して身体能力をブーストさせる」という戦闘スタイルを生み出した張本人であることが明らかになったが、きっかけは「金欠で武器を買うお金がなかったのでたまたまシンの武器を借りて身に着けた」という何とも拍子抜けするものだった。
メツの影響で荒れ果てた各地の惨状を見て平和を取り戻した後は「傷ついた子供たちを迎え入れる孤児院を作りたい」という新しい夢を語っていたが、それが叶うことはなかった。
しかしその夢は形を変えつつも受け継がれている。
DLC第9弾でスピリッツとして登場。ランク2のホープ級。
スピリッツバトルでは戦場化したジャングルガーデンで、セルジュ風カラーの【ルキナ】と護衛の【クラウド・ストライフ】・【ゼルダ】と戦う。
クラウドは言うまでもなくシン、ゼルダはカスミの再現で、ゼルダはフロルの風を多用してカスミの風属性を強調している。
ジャングルガーデンなのは恐らく背景のクランキーの小屋を、イーラ編の100年前にシンがオルネラと過ごしていた家として再現しているものと思われる。
ミニスカート衣装も合わさって若々しい少女のような出で立ちだが「10歳の頃にシンと同調して17年間共に過ごした」という設定の通り、なんと
27歳
。
あの【マリオ】より年上のまさかのアラサーヒロインである。
思わず設定ミスを疑ってしまうが、イーラ編でもミルトに「27には見えない。20歳くらいだと思ってた」と言われている。