【ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣】

ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣 とは、【ニンテンドーDS】用のゲーム。

概要

ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣


他言語

Fire Emblem: Shadow Dragon (英語)

ふりがな

ふぁいあーえむぶれむ しんあんこくりゅうとひかりのけん

ハード

【ニンテンドーDS】

メディア

DSカード

ジャンル

ロールプレイングシミュレーション

発売元

任天堂

開発元

インテリジェントシステムズ
Alvion

プロデューサー

成広通
山上仁志
岩田聡(エグゼクティブプロデューサー)

ディレクター

堀川将之
俵正樹

プレイ人数

1~2人

発売日

2008/08/07 (日本)

値段

DS:4,571円(税別)
WiiU:968円(税込)

レーティング

CERO:A(全年齢対象)

対応機能

DSワイヤレス通信
ニンテンドーWi-Fiコネクション

シリーズ

ファイアーエムブレムシリーズ

移植・リメイク

【Wii U】?:【バーチャルコンソール】

日本販売数

約26.3万本

【ニンテンドーDS】向けに発売したファイアーエムブレムシリーズの1作。
【ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣】のリメイク作品。
かつてのリメイク作品である【ファイアーエムブレム 紋章の謎】でオミットされた要素を一通り再収録した上で、様々な仕様を『暗黒竜と光の剣』準拠へと回帰して作られている。
当初は『紋章の謎』のシナリオも収録予定だったが、任天堂との協議の上で未収録となった。無かった事になった訳ではなく、作中の会話シーンには『紋章の謎』の展開を暗喩するものがある。(【アストリア】?【ボア】?の会話など)

キャラクターデザインには『攻殻機動隊』の士郎正宗を採用。まさかの人選と凄まじく勇ましい表情の【マルス】は各所で話題にされた。

新システムとして「兵種変更」や「マップポイントセーブ」「敵ターンのスキップ」等の自由度を上げるシステムを多数追加し、UIは『暁の女神』をベースに更に遊びやすく整えられている。
一方で当時の設計そのままに最新の数値や要素に置き換えた為にゲームバランスに齟齬が生じており、主に3すくみの偏りや力の重量軽減等でプレイ感覚は大きく異なる。

また、シリーズでも珍しく「失う美学」をコンセプトとして掲げており、序章で仲間を見殺しにする展開や、外伝マップの条件で仲間を少なく保つ必要がある等、今までのシリーズと反する内容は非難を浴びた。

日本国外版も発売されたため、マルスの登場作品が初めて日本語以外でも楽しめるようになった。例によって日本国外版は若干変更点もある。

※ストーリーや基本的な要素は【ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣】を参照。

変更点

  • タッチ操作
    ボタンとキーでも操作できるが、タッチペンで直感的に操作する事も可能。
  • 危機範囲表示
    Xボタンを押すと全ての敵の攻撃範囲(危機範囲)が一斉に可視化される。個別の危機範囲表示と合わせる事で敵の攻撃範囲表示のコントロール行える。
  • 敵フェイズスキップ
    敵フェイズ中にSTARTを押すと全ての敵の行動がスキップされる。非常にスムーズに進める。
  • マップポイントセーブ
    マップ中にある魔法陣で途中セーブができる。中断セーブと異なり、マップポイントセーブは何度でもセーブ地点からやり直せる。
  • 兵種変更と兵種成長率
    兵種を別の兵種に変更できる。ロードや盗賊などの特別な兵種は変更不可。
    兵種にはグループがあり、男性A・男性B・女性の3種類に分かれている。
    この要素の追加に伴い兵種自体に成長率が存在しており、成長率は各キャラクターの個人成長率と兵種成長率を足したものとなる。
  • 武器錬成
    本作の武器錬成は手持ちの武器を選んで錬成する形に変更された。
    更に鍛えられる効果量や値段も『暁の女神』から大幅に上昇しており、錬成する事でとんでもない性能の武器も作成できる。
  • 6段階の難易度
    本作の難易度は6段階に区切られており、「ノーマル」か「ハード1~5」から選択できる。
    ノーマルはチュートリアルを兼ねているため新規マップの序章から始まる。
    ハードは従来通りに1章から開始。
    ノーマルとハードの違いとして敵増援の行動開始タイミングが異なり、ノーマルは敵フェイズ中に行動しないが、ハードでは出現した敵フェイズで即行動を行う。
  • エキストラ
    シリーズ恒例となったおまけ要素。本作ではイベント回想が新たに追加。更にニンテンドーWi-Fiコネクションを使用した遊びもある。
  • オンラインショッピング
    日付と曜日によって品揃えが変わる店。ニンテンドーWi-Fiコネクションが必要。日によって「天空のムチ」などのレアアイテムが並ぶ事もある。
  • 通信闘技場
    本作の通信闘技場は戦術マップで実際にキャラクターを操作する形へと変更された。
    また、通信闘技場限定で索敵マップの要素があり、索敵方法も移動したマスだけが明るくなる仕様へと変更されている。
  • 外伝と新しい仲間
    本作は序章と外伝マップにのみ新しい仲間が登場する。
    ただし普通に遊んだ場合は序章のフレイ以外はまずお目にかかる事は無い設計があり、序章のノルンの加入や殆どの外伝マップの出現条件が「仲間キャラの人数が特定数(ノルン加入とナギ外伝以外は15人)以下」というもの。
    そのため新キャラを見たい場合は仲間キャラの大半をどうにかして処分しなければならない。
    更に下記の志願兵のシステムも重なって加入する度に処分しなければ外伝を回り切るのは難しい。
  • 志願兵
    仲間の数が14人以下だと穴埋めとして一般兵が加入する。
    幸運が0でステータスもあまり高くないが、何人倒されても次の章で再加入するためいくらでも使い捨てられる。
    当然ながら彼らでも生存人数にカウントされるため、外伝に行く場合は彼らの人数込みで調整する必要がある。
  • 『暗黒竜と光の剣』ベースの要素
    『紋章の謎』では大小様々な変更点があったが、それらの半分ほどが『暗黒竜と光の剣』に先祖返りしている。
    ただし全てがそうではなく、一部の要素は『紋章の謎』に準じているものもある。
    また、状態異常杖・支援会話・救助・盗賊の盗むといった最新シリーズの要素も尽く存在しない。
    • 『紋章の謎』では未登場だった5つの章と仲間達が登場。ガトーも「24章外伝 異界の塔」に行かなければ終章でユニットとして登場する。
    • 「山賊」の兵種が無く、『暗黒竜と光の剣』同様に「戦士」で代替されている。
    • 「おりる」がない。城内でも馬に乗って戦える。よってヒムラーも復活している。
    • 「ブリザー」は火竜特効が無く、必殺5の補正がある。「サンダー」には必殺補正が無い。
    • 竜の射程が1。ダメージ計算は火竜は守備を参照にする(独自要素として魔竜は魔防を参照にする。これは『暁の女神』の【竜鱗族】?の関係に近い。)
    • 竜の変身は戦闘時のみ行う。
    • 増援に蓋をした場合は持ち越されずに消滅する。
    • 「攻撃を仕掛けられた時のBGM」が『暗黒竜と光の剣』ベース。
  • 他のシリーズに準ずる点や原作と異なる点
    以下の要素は最新のシリーズから搭載されているものも多いが、本作独自のものもある。
    • UIは基本的に『暁の女神』がベース。
    • ヘルプが無い。本作の時点ではステータスが上画面のためタッチして確認もできない。
    • 敵にカーソルを合わせてボタンを押すと攻撃範囲を表示したままにできる。
    • 動かない敵は移動範囲が表示されなくなった。
    • 力で武器の重さを軽減できる。
    • 竜石に使用回数がある。1戦ごとに消費する。(1戦で1回なので、攻撃を仕掛けられた時反撃できない場合も消費する。逆に再攻撃を行ったとしても消費は1回で済む。)
    • 『暗黒竜と光の剣』では剣を使えたペガサスナイト、アーマーナイトは槍しか使用できない。ドラゴンナイトは剣が使えない代わりに斧を装備できる。
    • 「ウォーリアー」や「ソーサラー」などの原作にない兵種が追加。
    • 『紋章の謎』に登場した「ソルジャー」「ジェネラル」「シスター」「ダークマージ」が登場。ただしダークマージは原作とだいぶ異なる。「将軍」は相変わらず廃止。
    • 『紋章の謎』のクラスチェンジ設定が反映され、どちらの作品でもクラスチェンジできなかった戦士・海賊もクラスチェンジ可能に。ペガサスナイトは「天空のムチ」限定で「ファルコンナイト」にクラスチェンジできる。
    • クラスチェンジできない兵種は代わりにLV30までレベルアップできる。
    • クラスチェンジした兵種は複数の武器を使用できるものが多く、大半はGBAシリーズの武器種を当てられている。ただしジェネラルは槍・弓という今までにない組み合わせである。
    • シューターの見た目は『暗黒竜と光の剣』準拠のチャリオットで移動可能だが、攻撃範囲は『紋章の謎』準拠の遠距離攻撃仕様となり大幅強化。
    • アイテムの所持枠は装備と道具合わせて5個のGBA仕様。(『暗黒竜と光の剣』より1つ多く持てる。)
    • 魔力のステータスが追加。魔法の攻撃力は基礎威力+魔力で計算する。
    • 能力値の上限が20を越えている。兵種によって最大値が異なる。
    • 武器レベルが英字制へ変更。更に武器レベルに応じて命中率や威力に補正がかかる。
    • 3すくみが存在する。3すくみ有利時は不利側の武器レベル効果が消えるため、重要度が高い。
    • 「ウォーム」は『紋章の謎』準拠の遠距離攻撃仕様だが、『暗黒竜と光の剣』準拠でガトーが所持したまま仲間になるので味方側も使用できる。
    • 敵側にもデビル系の呪いが発動する。
    • 「勇者の剣」などの原作に存在しなかったアイテムが多数登場。
    • アイテムの名前は『紋章の謎』準拠。また、「ボウガン」が廃止された。
    • アイオテの盾は飛行特効しか無効化できない。(「デルフィの守り」等と同じ)
    • 進撃画面に店がある。
    • 出撃時にユニットの持ち物の交換や初期配置の変更をスムーズに行える。
    • マルスでも説得できるキャラクターが増えた。
    • 特定のキャラクター同士での会話イベントが追加。
    • アンナの話を聞かないとジェイクを説得できない。
    • カミュ(カミユ)の名前がカミュに統一された。また、城門を守っていないので倒さないまま話を進める事も可能。
    • ジェイクとベックの顔グラフィックがED準拠に統一された。
    • 「攻撃を仕掛けた時のBGM」が『紋章の謎』ベース。
    • 「闘技場のBGM」は『蒼炎の軌跡』の「Clash」をアレンジしたものが採用されている。
    • 闘技場で降参できる。ただし『紋章の謎』とは異なり、最初のターンの開始前の降参はできない。
    • 「23章 悪の司祭ガーネフ」でガーネフと名乗っている司祭が全員「マフー」を装備しており、戦闘をしないと本物と偽物の区別がつかなくなっている。(射程外からシューターで攻撃するだけでも判別は可能) 代わりに、ガーネフと名乗る司祭の数は減っている。
    • 支援効果があり、さらに「支援効果の対象のユニット同士が出撃した回数」で効果が強化される。

キャラクター

※基本的なキャラクターは【ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣】を参照。

  • その他
    • 【ホルサード】?
      「ホルスタット」から改名された。
    • 闘技場胴じめ
      闘技場の受付の人に名前が付いた。胴元でも元じめでもなく、胴じめである。

関連作品

紹介動画

リンク

日本国外版

移植・リメイク

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最終更新:2022年09月09日 23:55