【ファイアーエムブレム 烈火の剣】

ファイアーエムブレム 烈火の剣 とは、【ゲームボーイアドバンス】用のゲーム。

概要

ファイアーエムブレム 烈火の剣


他言語

Fire Emblem (英語)*1
Fire Emblem: The Blazing Blade (英語)*2

ふりがな

ふぁいあーえむぶれむ れっかのけん

ハード

【ゲームボーイアドバンス】

メディア

ロムカセット

ジャンル

S・RPG

発売元

任天堂

開発元

インテリジェントシステムズ

プロデューサー

岩田聡(エグゼクティブプロデューサー)
成広通
出石武宏

ディレクター

金田妙子
西村健太郎

キャラクターデザイン

ワダサチコ

プレイ人数

1~4人

発売日

2003/04/25 (日本)

値段

GBA:4,800円(税別)
WiiU:715円(税込)

レーティング

CERO:全年齢対象

対応機能

ゲームボーイアドバンス専用通信ケーブル
マルチカートリッジプレイ

シリーズ

ファイアーエムブレムシリーズ

移植・リメイク

【Wii U】?:【バーチャルコンソール】
Switch:【ゲームボーイアドバンス Nintendo Switch Online】

日本販売数

約27万2000本

【ゲームボーイアドバンス】向けに発売したファイアーエムブレムシリーズの1作。
【ファイアーエムブレム 封印の剣】の20年前の戦乱を描く。

基本部分は前作と同様。
ストーリーは複数の人物を主役にした2部構成の内容で描かれる。
新規層獲得の為に今までのシリーズとはストーリーの傾向が大きく異なり、国同士の対立ではなく、謎の暗殺組織との小競り合いを繰り返し、大陸各地を転々とする形の少年漫画風味の作風へと大胆に変貌。
ゲーム部分も新規獲得を目指し、プレイヤーの分身として軍師がゲーム内に登場、最初に選べる「リン編」は11ステージが丸々チュートリアルとして制作される、本編にあたる「エリウッド編」は今までのシリーズよりも大幅に難易度を抑えた作りである等、前作のUIやグラフィックを流用しつつも初心者に向けた施策が行われた。

その一方、厳しい評価制や支援内容の記録、『封印の剣』と繋がりを見せる要素、クリア後に出現する「ヘクトル編」(特にハード)は今までのシリーズに匹敵するかそれ以上の難易度調整が行われる等、シリーズファン向けの内容も複数見られる。

本作はシリーズで初めて日本国外版が発売された。
そのため、発売当初の英語タイトルはサブタイルが無い『Fire Emblem』だった。
暫くこの名称が使われていたが、【ファイアーエムブレム ヒーローズ】以降は『Fire Emblem: The Blazing Blade』というタイトルが改めて付けられている。

ストーリー

かつて「人」と「竜」が共存する大陸があった。
彼らはともに英知をもち、住処を侵すことなく穏やかな生活を営んでいた。しかし突然「人」の侵略によって、そのバランスは破られる。どちらともが大陸の覇権をかけ争い、それは大自然の理をも変化させるほどの大戦となった。のちに「人竜戦役」と呼ばれる戦いである。
その結果、やぶれた「竜」は大陸から姿を消し、「人」は戦いの痛手を乗り越えて、大陸全域にその勢力を広げていった…。

「人」と「竜」が戦った歴史をもつエレブ大陸。
その大陸の東に広がるサカ草原で、一人の少女が行き倒れの旅人を助けた。
少女の名は『リン』。
二人はいろいろと語り合ううちに、共に旅に出ることになった。
リンは「一人前の剣士」、旅人は「一人前の軍師」になるために。
リンたちと旅先で出会い、力を貸してくれるリキア貴族エリウッド。
偶然の出会いと別れ。
それは全てのちの長き戦いの序章であると、このときは誰も知る由もなかった。
リンと旅人、そしてエリウッドとその親友ヘクトル。
それぞれの運命の歯車が、今、回り始める…。

ゲームシステム

基本的な部分は『封印の剣』と同じ。

  • 軍師システム
    プレイヤーの分身として「軍師」が登場。最初に名前や生年月日を決められる。デフォルトネームは「マーク」。
    選んだ生年月日に応じて属性が変わり、同属性のキャラクター達が強化される補正がかかる。
    基本的に無言のため、ゲーム内のキャラクター達が一方的に語りかけてくるだけの形が取られる。
    「エリウッド編」か「ヘクトル編」から始めた場合は軍師なしでもプレイできるが、特典アイテムや軍師補正が受けられないハンデ戦になる上、設定ミスで軍師なしでも軍師がいる前提の会話が発生してしまう場所もある。
  • 勝利条件
    前作のストーリーモードでは制圧とラスボスの撃破だけだった勝利条件が多彩な内容になり、「制圧」だけではなく、『トラキア776』のように多彩となり、「敵将撃破」「敵全滅」「防衛(規定ターン数経過)」などの様々な条件が指定される。中には「特定会話」や「物資調達」などの変わった条件も。
  • 複数の主人公
    本作はリンを主役にしたチュートリアルのような前半戦「リン編」と、後半戦「エリウッド編」の前後編で構成されており、それぞれ主人公が異なる。
    更にクリア後には隠し主人公として「ヘクトル編」も登場する。
  • 輸送隊
    本作でも【マリナス】が輸送隊として登場するが、出撃枠から選ぶ形ではなく、マリナスを出撃させるかどうか選ぶ独自の出撃枠の形が取られている。
    マップ内にマリナスがいればマップ中でも輸送隊が使用可能になるのは前作と同様。
    クリアまで生き延びているとレベルが1上がる。
    また、本作では最初はテントの状態になっており、LV20まで上げた状態でレベルアップするとクラスチェンジし、テントから馬車の姿に変わって自由に動けるようになる。
  • 騎馬特効
    前作の騎馬系クラスで特効の対象になるのはソシアルナイト・パラディンの「騎馬ナイト系」に限られていたが、本作では「騎馬系」に改められ遊牧民・トルバドール(およびそれらの上級クラス)も対象となった。 これにともない、ナイトキラーはホースキラーに名称が変更された。
  • ペアエンディング
    特定のユニット同士の支援をAまで進めるとエンディングの後日談がペアで表示された長いものとなる。
  • コンバート
    本作は前作『封印の剣』のクリアデータとコンバートができる。行うと最初からエリウッド編をプレイ可能になる。
    更にEDに追加テキストが入り、エリウッド達のその後や、【ゼフィール】?と謎の男(恐らく【ヤアン】?)との出会いが描かれる。後者は前作を終章クリアした場合のみ追加される。
    これらの要素は『烈火の剣』のみでも可能で、エリウッド編開始は1回クリア後、追加EDは8回・12回クリアすればそれぞれ閲覧可能。
  • 月刊任天堂やVジャンプとの連動
    当時稼働していた月刊任天堂との連動でアイテムやBGMを入手できた。
    雑誌「Vジャンプ」の懸賞では「ドラゴンアクス」等の特別なアイテムも手に入る。
  • 細かい変更点
    • 3すくみが強化。
    • 武器の性能が変更。ほぼ全ての武器の命中率が5~10%上昇。取り柄がなかった光魔法は必殺率が高いという特性を得た。
    • ソードマスター、バーサーカーの必殺率ボーナスが半分の15%に低下。
    • 支援会話に必要な支援値が全キャラクター個別で加算されるようになり、1マップ上の支援値の制限が消滅。ただし1マップ中では1段階しか上げられず、Aに上げるまでは最低3マップ必要。

キャラクター

主要の味方キャラ

主要の敵キャラ

他のキャラクターは【ファイアーエムブレム 烈火の剣】/キャラクターを参照。

ゲームモード

  • 中断から始める
    中断データから開始する。
  • 記録から始める
    記録したデータから開始する。
  • 記録を写す
    記録されているデータを別のデータにコピーする。
  • 記録を消す
    不要になったデータを消す。
  • 最初から始める
    ゲームを最初から始める。
    ゲームをクリアするとハードモードや「ヘクトル編」を選べるようになる。
  • エクストラ
    通常とは異なるゲームモードを楽しめるモード。
    • 通信闘技場
      育て上げたユニット5人で対戦する通信対戦モード。マルチカートリッジプレイで4人まで戦える。
    • サウンドルーム
      ゲーム中に使用されたBGMを聴けるサウンドテスト。
    • 支援会話
      ゲーム中に閲覧した支援会話を再閲覧できる。
    • 戦績履歴
      3人の主人公の編のそれぞれの難易度の成績が記録される。
      何回もクリアした場合、記録されるものは最高成績のものとなる。

BGM

2024/10/31より【Nintendo Music】で配信。

過去作品から収録された隠しBGMが存在しており、月刊任天堂の配信データ受信やVジャンプの懸賞限定でないと聞けないものもある。

北米版

日本より遅れた発売されたためバグの修正などが行われており、実質的な完全版となっている。

  • ボーナスディスク
    日本版では店頭配信や懸賞でアイテムが配信されたが、北米版では【マリオカート ダブルダッシュ!!】に付属されているボーナスディスクとの連動で入手可能。
    そちらでは日本でVジャンプ懸賞限定だった「Palace Silezia」(『聖戦の系譜』の「シレジア王宮」)、「Wind sword」(『聖魔の光石』の「かぜの剣」と同じ)や、「Emblem seal」(命中・回避を10上げるアイテム)も入手できる。
  • 不具合修正
    • リンの「ソール・カティ」に専用モーションがある。これは日本版ではデュランダルにモーションが指定されているので確認できないものだった。

関連作品

紹介動画

リンク

移植・リメイク

コメント

全てのコメントを見る?

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2024年11月19日 19:55

*1 初期

*2 『ファイアーエムブレム ヒーローズ』等での名称