俺「……ねむ」もぞもぞ
俺「……何で朝日はこんなにまぶしいんだよ」もぞもぞ
俺「死ねよ全力で死ねよ作った奴死ねよ……」もぞもぞ
俺「もっと薄暗くていいじゃないか何考えてんだ……」もぞもぞ
ハルトマン「だよね……」もぞもぞ
俺「……そう思います?」もぞもぞ
ハルトマン「うん……」もぞもぞ
俺「せめてもう少し自重してほしいですよね……」もぞもぞ
ハルトマン「それかあと5時間くらい後で昇ってくるといいんだけどね……」もぞもぞ
俺「……」
ハルトマン「……」
俺「……」
ハルトマン「……」
俺「……何でいるんです?」
ハルトマン「おお、冷静な反応」
俺「資料に書いてましたので。よくわからない行動をすると」
ハルトマン「その資料後で燃やしておいてね。間違ってるから」
俺「……この状況でそんなこと言える貴女は凄いと思いますよ?」
ハルトマン「天才ですから」
俺「もうツッコミません。ところで、何でこんな辺鄙なゴミ部屋に?」
ハルトマン「んー昨日珍しく寝付けなくて、それで俺の部屋に本がいっぱいあったから読ませてもらおうとおもったんだけど、寝てたから勝手に入って読ませてもらった」
俺「……ああそうですか」
ハルトマン「結構興味深いものとか色々あったし楽しめたかな」
俺「はあ。まあ起きれたのは丁度いいですし……そろそろ朝食の時間っぽいので行きましょうか」
ハルトマン「そうだね~、昨日はあの後部屋片づけたり小型のネウロイが出たりして、朝ごはん食べられなかったから調子悪くて」
俺「すぐに撃墜させた貴女がいう言葉じゃありませんよ……」
ハルトマン「気分って大事だよね」
トントン
宮藤「俺さーんご飯ですよー」
ハルトマン「さて朝ごはんだごはん」がっちゃがっちゃ
俺「歩くたびにいろんな物がのこすれる音が……」がっちゃがっちゃ
ガチャ
宮藤「あ、おはようございま……」
俺「おはようございますミヤフジ軍曹」
ハルトマン「おはよー」
宮藤「えっハルトマンさん? え? ここ俺さんの……えっ?」
俺「朝食なんでしょうね」
ハルトマン「俺が来てはじめての朝食だから納豆じゃない?」
俺「本当ですか? ミヤフジ軍曹」
宮藤「は、はい」
ハルトマン「俺は納豆食べれるの?」スタスタ
俺「基本何でも食べれますね。色々回ってましたし」スタスタ
宮藤「え、ええええええええええええ!?」
ペリーヌ「この納豆というのは未だに慣れませんわ……」
ルッキーニ「おー、俺黙々と食べてる」
俺「……」もぐもぐ
バルクホルン「おいハルトマン」
ハルトマン「なに?」
バルクホルン「朝起きたらいなかったがどこで寝てたんだ? わたしはてっきりごみ山に埋もれてたと思ったんだが」
ハルトマン「んー、俺の部屋で寝てた」
全員(俺とハルトマンを除く)「「「「はぁ!?」」」」
俺「……」mgmg
ミーナ「俺少尉どういうことか説明してください!」
坂本「お、落ち着けミーナ! 銃を持ち出すんじゃない!」
リーネ「芳佳ちゃんが言ってたハルトマンさんが俺さんの部屋から出てきたって本当だったんだ……」
数分後
俺「カクカクシカジカ」
ミーナ「シカクイムーブ」
俺「というわけです」
ミーナ「……ハルトマン中尉」
ハルトマン「はーい」
ミーナ「これからは誤解を招く発言はしない様に」
ハルトマン「はーい」
バルクホルン「全くだ。そもそもお前は……」くどくど
俺「……」もぐもぐ
ミーナ「シャーリーさん不思議なのはわかるから、食事中もそれ言うのやめなさい」
坂本「さて今日は3人に加えて俺少尉も一緒に訓練をしてもらうことにする」
宮藤「俺さんもですか?」
坂本「ああ、戦えなくとも身体能力の上昇や射撃訓練などはしておいた方がいいと思ってな」
ペリーヌ「流石ですわ坂本少佐!」
リーネ「よろしくお願いしますね」
俺「よろしくお願いします皆さん」
坂本「じゃあまずは1時間ほど走るんだ!」
1時間後
坂本「よーし集合!」
ペリーヌ「はぁ……はぁ……」
宮藤「ふう……ふう……」
リーネ「すーはー……すーはー……」
俺「……」
坂本「おお俺、息があがっていないな。もしかして走り慣れているか?」
俺「一応ある人に鍛えられまして」
坂本「はっはっは! 意外と体力はあるようでよかった!」
ペリーヌ「た、たいりょくがあるからといっても、射撃がだめなら、はぁ、戦場には、たてませんわ……」
宮藤「ぺ、ペリーヌさん、そんなこと言っちゃダメ、ですよ」
坂本「まあペリーヌの言うことも一理ある。少し休んだら次は射撃訓練だ! 今のうちに水分をとっておけ!」スタスタ
俺「……大丈夫ですか3人とも」
宮藤「えっ?」
俺「……」ゴソゴソ
リーネ「袖からコップ?」
俺「……」ジャー
ペリーヌ「そ、袖から水が出てきましたわ」
俺「どうぞ」
宮藤「あ、ありがとうございます」
ペリーヌ「お待ちになって。この水、大丈夫なんですわよね?」
俺「扶桑の美味しい水です」
宮藤「ええっこれが!?」
リーネ「芳佳ちゃんどうしたの?」
宮藤「扶桑の美味しい水っていうのはね、扶桑の山奥の山奥の、そのまたずーっと山奥にある水源の水で、そのまま飲めて凄く美味しいって評判なんだよ!」
ペリーヌ「……宮藤さんの情報ですが、どうやら大丈夫のようですわね。疑ってしまって申し訳ありませんわ」
俺「いいえ、こういうのは疑っても疑いは尽きないものです。気にしないでください」
坂本「おーいそろそろ始めるぞー!」
坂本「さて、俺の武器だが……」
俺「可能ならライフルがいいです」
坂本「そうか、じゃあリーネ」
リーネ「は、はい!」
坂本「終わったら俺に貸してやってくれ」
リーネ「わかりました!」
俺「感謝しますリネット曹長」
坂本「じゃあ行くぞ!」
俺「……」ドンッ!
坂本「……ほう」
俺「……」ドンッ!
リーネ「凄い……」
俺「……」ドンッ!
坂本「よしそこまで!」
リーネ「凄いですよ俺さん! 慣れないライフルで全弾命中なんて!」
俺「ある人に徹底的に鍛えられましたんで……」
坂本「うむ体力と射撃、どちらも問題ないな!……しかし惜しいな」
俺「ですねえ……」
坂本「きちんとお前が戦えるなら、戦力としても申し分なかったんだが」
リーネ「でも俺さんにはきちんとできることがあるじゃないですか」
俺「でも皆さんは強くて自分の助けは余り……」
坂本「いや、そうでもないぞ。後ろに支えがあるというのはとても心強いものだ。お前がいるから私たちも思い切り銃弾を撃てるというわけだ」
俺「……」
リーネ「どうしたんですか?」
俺「……ありがとうございます」
坂本「はっはっは! 気にするな、宮藤達がもどったら今日の訓練は終わりだ!
模擬戦はまた今度だ」
夜
ガチャ
俺「……ふぅ」
ハルトマン「おかえりー」ゴロゴロ
俺「……何でいるんですか?」
ハルトマン「なんか落ち着くから」ゴロゴロ
俺「まあ、もういいです。ただ自分が寝るときになったら出て行ってくださいね」
ハルトマン「はーい。ところで俺さあ」
俺「何でしょうか」
ハルトマン「絵本好きなの?」
俺「どうしてそう思うんです?」
ハルトマン「だってその辺の本……ネクロノなんとかって本やエイボンの何とかとか、屍食なんたらとかはその辺に散らばってるのに、絵本だけきっちり本棚に納めてあるんだもん」
俺「あ、無いと思ってたらこんなとこに……見てませんよね?」袖に戻し戻し
ハルトマン「うん。なんか嫌な感じがしたから」
俺「それがいいです。割と洒落にならないので」
ハルトマン「で、さっきの質問だけど」
俺「ええ、好きですよ絵本。ありえないような物語の世界を読むのが好きなんです」
ハルトマン「ふ~ん。でも、その絵本私が読んだことあるのと似てるけど違うんだけど……」
俺「こっちが原本なんですよ。今、世に出回ってるのは編集された後です」
ハルトマン「へ~。道理で白雪姫が焼けた鉄の靴を履かされたりしてたんだ。でも、わたしは今のほうがいいなぁ」
俺「どうしてです?」
ハルトマン「なんというか説明できないんだけど……物語は明るく終わった方がいいと思うの。私が持ってるのは白雪姫が王女と仲直りしてたし」
俺「……まあ、人それぞれですよね」
ハルトマン「あとさ、あそこにある扶桑人形。アレは凄く大事なんじゃない? わざわざガラスの箱に入れてあるなんて」
俺「……あの人形は姉の子供にあげる予定なんです。産まれてませんけどね」
ハルトマン「へ~俺に姉なんかいたんだ。で、もう名前決まってるの?」
俺「……」
ハルトマン「ん? どうしたの?」
俺「いいえ、一応決まってるんです。イヴェールって名前に」
ハルトマン「イヴェール?」
ハルトマン「そっか……早く戦争終わらせて、渡せるといいね」
俺「……はい」
ハルトマン「んー……。イヴェールって意味なんだったかなあ……どっかで聞いたような」スタスタ
ペリーヌ「どうかしたんですの?」
ハルトマン「おお、ご都合主義にペリーヌだ」
ペリーヌ「?」
ハルトマン「まあいいや、イヴェールって意味知ってる? ガリアの言葉らしいんだけど」
ペリーヌ「意味ですか……そうですわね、冬という意味が合ったはずです」
ハルトマン「ふーん。冬かあそう言われればそうだった気がする」
ペリーヌ「あ、もう一つ意味がありましたわ。ただこちらは昔の風習のようなもので、最近では殆ど知る人はいないですけど……」
ハルトマン「なになに?」
ペリーヌ「確か……産まれてくることができなかった赤ん坊に付けられる名前だとおもいましたわ」
ハルトマン「……え?」
ペリーヌ「昔は流産の可能性も高かったらしいんですの。だからせめて名前だけでも、ということでイヴェール(冬の子)と……。一緒に二体の人形を棺に入れてやるのが決まりらしいですわ……あまり言っていて気分のいいものじゃありませんが……」
ハルトマン「そ、そっかありがとうじゃあお休み」
ペリーヌ「いえいえではおやすみなさいませ」スタスタ
ハルトマン「……俺」
最終更新:2013年02月02日 13:09