エイラ「あーめが降っても気にしないー♪やーりが降っても気にしないー♪なーにがあっても気にしないー♪」
スイスイッと飛行して菱形の小型ネウロイ達のビームの雨を避ける。
そして、反撃に狙い撃ちをして小型ネウロイたちを次々と撃ち落す。
私「・・・凄いですね。」
エイラ「まぁな。私の固有魔法は〈未来予知〉だからナ。あれぐらいは朝飯前ダ。」
フフーンと自慢するエイラ。
私「ふふふっ・・・頼もしい。」
小型ネウロイは殲滅する事は出来たが、肝心の親玉がいない。
すると、山脈よりも高い建造物があった。
あの黒く輝きのは・・・間違いなくネウロイだ。
坂本「・・・。」
魔眼を発動させると、頂上にコアがある。
恐らく、普通に飛んでも届かない。
一同は作戦を考える為、基地へと戻る。
――――――――――――――――――――――――ミーティングルーム
坂本「さて、今回現れたネウロイがこれだ。」
白いスクリーンに風景が映し出される
坂本「空軍の偵察機が撮ってきた写真だ。」
あのオベリスクの様な形をしたネウロイだ。
延々と空まで続いている。
坂本「全体を捉えようとしたらこうなった。全長は30000mを越えると推測される。」
バルクホルン「高さは・・・30kmということか。」
坂本「幸い、あのネウロイのゆっくりと移動している。だが・・・奴の厄介さなのがコアの位置がてっぺんにあるという事だ。」
シャーリー「高度30000mっていったら空気が無い所だろ。」
ルッキーニ「えっ!?空気が無いの!?」
エーリカ「それどころか・・・喋っても聞こえないしね~。」
ルッキーニ「えっ!?聞こえないの!!?」
二重に驚くルッキーニ。そんなのお構いなしに説明は続く。
ミーナ「30000mは人間の限界を遥かに超えた未知の領域よ。」
私「ネウロイも頭を働かせているという事ですね。未知の領域ならば誰にも破壊する事は敵わないと思っているでしょう。」
ミーナ「狡猾になってきた、ということかしら・・・。」
私「おそらくは・・・。」
坂本「だが、我々はウィッチだ。ウィッチに不可能は無い。」
別の資料を見せる。ロケットブースターの構図だ。
リーネ「これがあれば、コアの所まで届くんですか・・?」
バルクホルン「だが、簡単な話ではあるまいな・・・。」
坂本「その通りだ。ロケットブースターを使うとなると、大量の魔法力を消費する。だから、多段式ロケットみたいにネウロイのてっぺんまで行く。」
ペリーヌ「その前にネウロイが攻撃を仕掛けてきたらアウトですわね・・・。」
坂本「そこは私大尉の出番だ。お前の桜花蝶で敵の目くらましをしてくれ。」
私「了解しました。ですが、誰がネウロイに攻撃役を?」
坂本「広範囲に攻撃が出来るとすれば・・・サーニャを頼む。」
サーニャ「はい。」
エイラ「はいはいはーい!!サーニャが行くなら私も行く!!」
坂本「・・・時にだが、エイラ。お前はシールドを張れるか?」
エイラ「自慢じゃないけど、アタシは実践でシールドを一度も張った事は無いゾ」
エッヘンと胸を張るエイラ。坂本とミーナは頭を押さえて言った。
坂本「では、無理だな。」
エイラ「そうか、無理ダナ。・・・・・・えっ!!?」
ミーナ「そうね。こればかりは・・・。」
エイラ「な、何で!!?」
ミーナ「さっきも話した通り、今回の作戦はブースターの使用、極限環境での生命維持、ネウロイへの攻撃、とても多くの魔法力を消耗するわ。」
坂本「それにサーニャは攻撃役、私大尉は目くらまし役があるから自分の身を守る事は出来ない。シールド役は宮藤、お前がやれ」
宮藤「は、はいっ!・・・・・・えっ?」
坂本「最も強力なシールドを張れるお前なら適任だ」
宮藤「は、はい・・・・・・んっ?」
エイラ「ぐぬぬぬぬぬぬぬっ」
宮藤「ひえ~。」
今にも噛みつこうとするエイラの顔を見て宮藤は泣きそうになる。
――――――――――――――――――――――――エイラ&サーニャの部屋
その後はエイラはペリーヌとリーネと一緒にシールドを張る特訓をしていたのだが、結局は失敗。
エイラを励まそうと部屋へと向かう私と宮藤だが、サーニャが勢いよく扉を開けて向こう側へと走っていった。
何があったのか部屋に入る宮藤と私。
エイラから訳を聞くとシールドを張れない事を諦めてしまった事で口論となってしまったらしい。
私はため息をついて・・・
私「それで、サーニャさんが守って欲しくないって言ったのですか?」
エイラ「・・・サーニャは私に諦めるなって。」
私「では、サーニャさんは貴女に守って欲しいと言っているのですよ。」
エイラ「・・・でも、私はシールドが満足に張れないんダ。」
私「だから、諦めるのですか?それでよく"ダイヤのエース"を名乗れたものですね。」
その一言でエイラは私に言い返そうとしたが・・・
私の視線は氷の様に冷たい眼でエイラを見ている。
バカにしているのではなく、怒っている眼だ。
我慢できないのか宮藤が怒る。
宮藤「私さん、言いすぎです!!」
私「だが!!今回の作戦は重大だ。半端な気持ちで他の者に危険を晒すわけにはいかない。」
何も言い返せなく泣きそうな顔をしたエイラの目尻に涙が浮かんでいる。
自分の不甲斐なさと私の言葉に負けてぽろぽろと涙をこぼす。
私「その顔は何だ?その目は!!その涙は何だ!!」
私の怒気が入っている厳しい声が響く。
私「その涙で貴女はどう行動するのか、よく考えてください。」
ツカツカッと歩いて部屋を出て行く。
エイラ(・・・私は・・・。)
――――――――――――――――――――――――私の部屋
私「・・・。」
コンコンッとドアがノックされる。宮藤かエイラが文句を言いに来たのかもしれないな。
私「開いてますよ。」
サーニャ「・・・こんにちは。」
ドアが開かられると、サーニャだった。
いつもは部屋で寝ている事が多くこうして来るなんて無いから。
私「珍しいですね。」
サーニャ「・・・エイラの部屋から出て行くのを見たのですが、何を話していたんですか?」
私「少し、貴女のご友人を説教をしたんですよ。」
サーニャ「・・・エイラを?」
私「ええっ、悩んでいないで自分がどう行動するのかをね・・・」
サーニャ「・・・そうなんですか。」
私「・・・サーニャさんは、どうされたいのですか?」
サーニャ「私は、エイラと一緒・・・。」
私「そうですか・・・。エイラさんも酷い人ですね。こんな可愛い人を困らせるなんて。」
サーニャ「そ、そんな・・・///」
顔を紅めて俯くサーニャ。私はサーニャの頭を撫でる。
――――――――――――――――――――――――格納庫
作戦当日。
第一班の坂本、ミーナ、バルクホルン、シャーリー、エーリカは高度10000mまで運ぶ。
高度10000mの成層圏に到達し坂本達以下、第一班は離脱する。
続いて、第二班のペリーヌ、ルッキーニ、リーネ、エイラが高度20000mまでサーニャ、宮藤、私を運ぶ。
そして、三人はネウロイを撃破するという。
ペリーヌ「時間ですわ!第二打ち上げ班、離脱!」
その声に併せて四人が手を離す
ペリーヌが絶妙なタイミングでサーニャ、宮藤、私のブースターが点火された。
加速し上昇する三人。
エイラ(サーニャ……無事に帰って来てくれヨ)
遠ざかっていくサーニャを見送るエイラは自分に言い聞かせる。
無理をしてサーニャを傷つけてるより宮藤と私に任せようと思っていた。
だが、振り返ったサーニャの眼がエイラの眼と合った。
瞬間、エイラの中の想いが溢れ出る。
エイラ「・・・嫌ダ。私が、サーニャを!!」
ブースターが一層大きく燃え上がり、エイラは一気に空を駆け上がった
ルッキーニ「ああーっ!」
リーネ「エイラさん!!」
ペリーヌ「ちょっと!!」
サーニャ「・・・エイラ!?ダメよ、戻って!!」
エイラ「サーニャが言ったじゃないか!!諦めるからできないんだって!!私は諦めたくないだ!!」
エイラ「私が、サーニャを!!サーニャを!!守るんダァァァァァァァァァァァァ!!!!」
残りの魔力でロケットブースターを点火するものの軌道がメチャクチャである。
それでも、エイラは必死になって両手を伸ばす。
サーニャ「エイラ・・・!!」
私「・・・宮藤さん。」
宮藤「解っています。私さんも同じ気持ちなんですよね。」
私「・・・ええっ。」
宮藤は私の腕から離れ降下してゆき、エイラの後ろに回り込む。
宮藤「エイラさん、行きましょう。」
エイラ「宮藤・・・。」
背中を押す宮藤の加速であっというまに私とサーニャの元まで追いつく。
必死で伸ばされた少女の右手を掴み、抱き寄せる。
ペリーヌ「む、無茶苦茶ですわ・・・。」
ルッキーニ「行っけー!私ー!サーニャー!エイラー!」
ルッキーニの応援が響く。
三人は未知の領域30000mの静寂世界へと到達した。
頭上には無数の星が煌いていた。下は蒼き地上。向こうには光り輝く太陽、
そして、黒き塔の姿を捕らえた。
私「さぁ、行きましょう。エイラさん。サーニャさん。」
エイラーニャ「うん!!」
エイラはシールドを展開させてネウロイの放つビームを弾きながら三人は進む。
その光景は宮藤達にも見えていた。
私「・・・・!!」
私は無数の桜の花弁を放ちネウロイのコアを覆い隠すこれでビーム攻撃を封じた。
サーニャ「・・・今!!」
サーニャは狙いを定めてフリーガ―ハマーを構えてトリガーを引く。
斉射された9発のロケット弾が複雑な軌道を描きながらネウロイに迫る。
閃光が走った。
ネウロイは白い欠片となりパラパラと落ちて行く。
ゆっくりと降下していく三人。
私「終わりましたね・・・。」
エイラ「・・・ありがとうな、私。
サーニャの想いと私の想いを守ってくれて。」
私「私は、素直では無いエイラさんの為にやっただけですよ。」
エイラ「な、なんだよ~!!」
サーニャ「・・・見て、エイラ。オラーシャの大地よ。」
北の大地のオラーシャ、ウラル山脈が見える。
手を伸ばせば届きそうな距離だ。
エイラ「・・・このまま、行こうか?サーニャの故郷に・・・」
サーニャ「ありがとう。でも、私達には帰る所があるもの・・・その気持ちだけで十分だよ。」
私「さぁ・・・帰りましょう。我々の家へ・・・。」
三人の視線の先に自分たちの基地が見えた。帰るべき家・・・。
【
次回予告】
エイラだ。
今回は少しだけ私に感謝するヨ。・・・ありがとな
今度、501に新しいウィッチが配属されるゾ。
サーニャと同じ
ナイトウィッチだけどサーニャを怖がらせる様な事をしたら許さないんダナ。
でも、またまたネウロイの軍勢が攻めてきた。
いい加減うっとおしいゾ・・・。
最終更新:2013年02月02日 14:32