俺「……ガリアか」

今現在、ガリア上空にネウロイの巣は存在せず、有るのは唯青い空だけ。
そして今いる場所は、ガリア上空3500m。
何時もの自分の戦闘機内部、そして今日もガリアのネウロイ残党狩り。
恐らく既にネウロイの残党は、北部ガリアでは見れなくなるだろうと思われる。

ミーナ「俺元帥、此方アルファ小隊、ネウロイの残党を確認できません、帰投しますどうぞ」

俺「了解」

バルクホルン「此方ブラボー小隊、一帯の安全を確認、一時帰投する」

エーリカ「此方チャーリー小隊、ネウロイは発見できず、帰投します」

俺「りょーかい」

ああ気が抜ける、ネウロイの巣という橋頭堡を失った彼らは、前線の維持が不可能になり。
皆、我先にと東に逃げ去っていったらしい。
要撃されていたら、少々手こずったであろうこの任務も、オルレアンまで探索したら504に引き継いで終わり。
気がつけば、結構長い間仕事をしていたような気がする。
さて、今現在新人と言えるのは誰か、それは……

私「えへへーチョコシュー美味しーっ!」

俺「……」

コイツだ、この任務でデルタに配属された、後部座席のお荷物、私こと、元ネウロイで今現在奴隷に値するはずのコイツだ。
何がチョコシュー美味しーだ、え?本当ならウィッチとしてこき使ってやろう、と思ったらミーナさんに止められるし。
この任務が終わり次第、即さかもっさんに弟子入りさせてやる。

私「どうしたんですかー、今はネウロイの危険も無いし」

私「世の中には面白いことや、美味しい事でいっぱいなのに、そんな顔してー」

俺「お前なー!人の部屋のなー!お菓子やら飲み物全部食いやがってなー!」

私「……てへっ☆」

俺(やっぱやめときゃ良かったな、コイツ連れてくるの)

あの時の精一杯のカリスマオーラとは何だったのか、そもそもコイツは役に立つのだろうか?

俺「全隊へ、オルレアンまでの探索を完了、全隊パリの仮設基地まで帰投せよ」

ミーナ「了解」

バルクホルン「了解」

エーリカ「了解」

結果、戦闘も無く、ただ前線をガリアに伸ばしただけで終わり。
取り敢えずの仮設住宅をパリに建築。
ヒスパニア・ガリアの連合軍がガリア入りより早く、ガリアに入り込み、ネウロイの安全を確かめ終える。
理由はガリアのお偉いさんの要望だそうだ、おんどりゃクソ貴族。
大抵そういう要望を出すのは、真っ先にネウロイから逃げた貴族だってんだから腹立たしい。

俺「とは言え、ガリアの一般人に影響が無いわけでは無いだろうし……まあ良いか」

私「私ガリア書院とかスオム」

俺「おいやめろ、マジでやめろ」

誰かコイツ引きとってくれねぇかな……
ちり紙交換のオッちゃん、コイツちり紙と交換してくんねぇかな。
何でって、ミーナさんに凄く不審な目で見られまくるんだよ。
何か知らないけど、凄く不審な目で見られる、心が折れそうだ……

私「いやー、本当はネウロイなんてやりたくなかってんですよね、生まれは選べない(キリッみたいな」

俺「ギギギ……おどりゃクソ森、帰ったら口を縫いつけてやるけんのぅ……」

私(あばばば/(^o^)\)

基地上空で他の隊員を待つため待機。
……然しなぁ。

俺「此方俺、各隊問題はあるか」

ミーナ「此方アルファ、問題なし」

バルクホルン「ブラボー、同じく問題なし」

エーリカ「チャーリー以下同文!」

俺「……晩飯何にするかなぁ……」

エーリカ「ジャガイモ!」

私「チョコ!ポテチ!」

シャーリー「あ、ずるいぞ!ステーキだ!ステーキ食べたい!」

バルクホルン「軍用無線でギャアギャア騒ぐな!私はアイスバイン!」

ミーナ「んー、私はザワークラフトにヴルスト、後ズッペが良いかしら」

ルッキーニ「隊長ずるーいー!三日前もそれだったじゃん!あたしはマルゲリータに、アランチーニ、それにミネストローネが食べたいー!」

宮藤「もっさん!私照り焼きが食べたいです!」

坂本「もっさん言うな、私はそうだな、肉じゃがだな」

エイラ「あっ、ずるいぞ!前線に出てるからって待機組をのけものにして!私はマイトリエスカをヴィーリに、ヘルネケイット!」

サーニャ「私はビーフストロガノフとボルシチ……」

リーネ(私は普通にイタリア料理とかでいいなぁ……)

ペリーヌ「じゃあ私はフリカデルと、ピュレ、あとワッフルで」

俺「……取り敢えず肉、んで適当にシーザーサラダ、スープは……うーん、豆とキャベツ、ブイヨン、うーんデザートはペリーヌのワッフルでいいか」

ルッキーニ「ペリーヌずるーいー!じゃああたしアイスが良いー!」

俺「そりゃあ良い、ワッフルにアイスでも乗せとけばいい」

さて、とは言っても今日の料理は俺が担当だ。
どんな料理がいいだろうか、特に肉、これがバラバラすぎる。
取り敢えず肉だ……何の肉にしよう。
……そうだ、アレはどうだろうか。

俺「今日の晩ご飯決定、後出しは聞きませんのであしからずー」

軍用無線ではまだ少女達があーだこーだ言ってるが、取り敢えず仮設基地に戻る。
仮設と言ってもソコソコ質は良い、貴族も此処で名誉挽回しようと必死なのだろうか、パリなら何処でも使ってもいいとの事。
と言っても土地と瓦礫しか無いような中で、仕方が無いので二日かけて仮設住宅を建築。
瓦礫を粉砕して材料を作り建てるだけの、簡単なお仕事です。
大広間に直接部屋が6個くっつき、二人一部屋で生活を行う。
風呂は取り敢えずシャワーと、風呂桶。
食品輸送は貴族のお偉いさんと、ガリア政府からの援助品。
悪くはないが、何だか慌ただしい居住になってしまった。
……勿論俺とコイツ、『私』は同室で布団は別だ、理由は言わずもがな。
中にはチラチラコイツと俺が出来てるとか、そんな噂が立っているがどうしたものか。
真実は毎夜アレコレ聞いてくるコイツを、殴って寝かしつける愉快な作業場です。

俺「さて、宮藤、ペリーヌ、リーネ」

宮藤「はい!俺さん!」

ペリーヌ「はい」

リーネ「はい!」

俺「俺はチョコを溶かす、リーネはワッフル…まあ作れるよね?」

リーネ「はい、出来ますよお菓子ですから!」

スゲー得意気、だがまあ出来るならそれでいい。

俺「ペリーヌはブイヨンの豆スープを適当に」

ペリーヌ「解りましたわ!」

南陀伽紫蘭が、今日一日中テンションが高いペリーヌ、いやまあ分かるけどさ。

俺「さて、宮藤はシーザーサラダを作る簡単なお仕事です」

宮藤「まあ盛るだけですからね」

俺「まあね」

野菜を千切り、盛り付け、チーズを当均等にばらまき、クルトンを載せ、ホワイトソースを掛けるだけ。
さて俺は……コレだ。

ペリーヌ「……なんですのそれ」

リーネ「お菓子でも作るんですか?」

宮藤「えー……それ美味しいんですか?」

俺「うまいよ?うん」

先ずは……に、肉を適当に切り味付けをしたものを取り出します、衣を付けて油でキツネ色になるまで揚げましょう。
そして、カラッカラにあがったコレに掛けますは……

俺「コレだ」

「「「えー」」」

チョコレートを湯煎で溶かした物、コレに唐揚げを潜らせて……完成。
白いご飯を盛り付け、皆を部屋の備え付けの内線で呼び出す。
あつまれピニャータ!

俺「勿論ワッフルは食後です、今出すと載せたアイスが溶けちゃうし……」

ルッキーニ「誰に向かっていってるの?」

俺「其れはね……誰だろうね?」

ルッキーニ「あ、そうですか」

チワェ……
取り敢えず、チョコ掛け唐揚げは内緒、途中何か甘い匂いがすると言われたが、取り敢えずニヤニヤしつつ反応待ち。
評判はそこそこ上々のようだ、途中チョコ掛け唐揚げだとばらすと感心するもの、驚くものに綺麗に別れた。
さて、ご飯を食べ終え、ペリーヌに紅茶を入れてもらい、食後のおやつカンパニー。
今日の紅茶はアップルティー、凄く…いい匂いです…

俺「あー……取り敢えず、ひと通りお終いか……」

ミーナ「あら、お疲れ様?」

俺「取り敢えず、このまま南下するか、カールスラント奪還戦線に移動するかのどっちかだなぁ」

ミーナ「ええそうでしょうね、この侭行けば取り敢えず501が解散される理由も無いでしょうし」

俺「だよなぁ」

さて、今後だが、南下してフランス南部のネウロイを叩くか。
カールスラント奪還戦線に参加するか、まあそれはあとで決めればいいとして。
今現在残っているネウロイの巣の分布は、アフリカ~ヴェネツィア近く。
カールスラント、オラーシャ西部、中東、流石に山脈だらけの中国等に行く気はしなかったらしい。
まあ、今は上官(元)の知らせをガリアで待つことにしよう、暫く振りに休息が取れるのだ、明日は寝てよう。
さあさあ風呂にでも入ってとっとと寝よう、仮設住宅と言ってもなかなかいい物だ。
布団も、屋根もある、けど隙間はない。

俺「うーん……」

朝起きて周りを見回す、まだ朝6時かのせいなのか、遠く微かにもっさんの掛け声くらいしかしない。
ああ、然し元気なもんだ、ガリア開放したばっかりの、こんな朝早くから素振りなんて。
……あ、そうだ、後でもっさんに私を弟子入りさせに行こう、そうしよう。

俺「さあて……顔でも洗いに行くか」

別に顔を洗わなくても問題はないが、気分的な問題で洗ったほうが気持ちがすっきりする。

俺「はぁあ……ねむ」

なんか疲れたなぁ、と言ってボーっとしていると、ミーナさんが俺を見つけて何やら近づいてきた。

ミーナ「俺さん、何やらマロニー大将がいらっしゃりました」

俺「……はっ?」

しかも何か機材を持ち込んでる、との事。
いやいやいや意味がわからん、何やってんの?コイツ何やってんの?
けどミーナさんは来ないんですね、うん、分かってる、事務仕事頑張ってね。

俺「マロニーィイイイイイ!」

マロニー「コレはコレは俺元帥、何か御用で?」

俺「てかうちの部隊の仮設住宅前で何やってんの?喧嘩売ってんの?」

マロニー「いやはや申し訳ありません、本日は通達を伝えに来ましてね」

俺「ほぉ」

マロニー「本日付けで連合軍第501統合戦闘航空団、通称「STRIKE WITCHES」は解散です」

俺「……理由を拝聴しようか?」

マロニー「何故なら、何故ならこの私の部隊率いるウォーロックがこのガリア、並びにカールスラント奪還に動くからですよ」

俺「なんだそりゃ」

マロニー「ではご覧いただこう、このウォーロックの力を!」

そう言って、彼の部下達が彼の後ろにあるトラックのシートを捲り上げる。
…?Ta283……いや違う、何だこれ?

マロニー「人型に変形開始!」

副官「ハッ!」

そう言って戦闘機のような何かは、足にストライカーユニットを装着したようなロボットに変形。
…だが、両腕にあるそのドリルはなんだ?

俺「何だそのドリル」

マロニー「ロマンです」

俺「…はっ?」

マロニー「変形人形ロボット、ドリル、自爆スイッチ、コレは全てロマンの結晶です」

俺「お前コレに自爆スイッチ搭載したの?」

マロニー「ロマンですから」

お前馬鹿だろ。

俺「所で何でコイツ、ドリルを振りかぶっているんだ?」

マロニー「ハッ?」

次に聞こえたのは鈍い音と、重機のドリルが柔らかい何かを突き破り抉るような音。

俺「全く……俺が化物じゃなかったら即死してるぜこれ」

マロニー「暴走!?馬鹿な!」

俺「マロニィィイイ!後でコイツが何なのか吐いてもらうからな!」


ドリルを掴んで腹から引っこ抜き、ドリルを地面に突き刺す。
其のままジャンプし、正面に接近し空いてる方の手を手刀で切り落とす。
すると、甲高い悲鳴をあげ、ウォーロックはドリルをパージし、空中に逃げようとするが。
俺はポッケから、長い紐付きの手銛を引き釣りだし投合。
銛が脚部のストライカー部分に突き刺さり、逃げようとしたウォーロックを地面に叩きつける。

俺「意外と大した事無いな」

マロニー「ウォーロックがこんな……赤子の手をひねるように……」

ウォーロックは何とか銛を引きぬき、逃げ出そうとするが。
そうする間に、銛が刺さっていない方のストライカー部分を蹴り飛ばし粉砕。
そして破壊したストライカーの内部から、ネウロイのコアを発見。

俺「なるほどね……仕方がない俺の2000の必殺技の一つを見せてやろう」

俺「ばばばばばば爆烈究極拳!」

マロニー「!?」


雄々しく突き出した拳から飛び出る爆炎。
爆発はウォーロックの装甲を剥ぎ、炎はコアごとウォーロックを焼き尽くす。
が、まだ生きているのか、必死にコアと残った装甲をより集めている。

俺「まだか、仕方がない……SUMOUにて決着をつける!」

一瞬俺の姿が消えたかと思うと、ウォーロックの残骸とコアは空中に叩き上げられて。
そして俺は空中で腰を低く構え、呼吸を整え…

俺「アフガン航空相撲殺流奥義!HA・RI・TE!」

アフガン航空相撲とは…11世紀ゴール朝の頃、時の国王の命により。
アフガニスタン各地より集められた武術、格闘技に精通した者を中心に編成された、近衛兵の間での力比べが起源と言われる。
最初は地面の上だけでの競技であったが、時を経て高いところからの攻撃や、空中に飛び上がっての闘い等、時を経る毎に技が高度化し。
現在のアフガン航空相撲の形地が完成した。
後の元による侵攻の際も、アフガン航空相撲力士は、圧倒的多数を誇る元軍の攻撃を、得意の航空技により簡単に粉砕したと伝えられる。
その際元軍が航空相撲を研究し、アフガンに対抗するためにモンゴル式相撲を完成させたが。
空中戦ができなかったため、実戦に使用されなかったということはあまりよく知られていない。
出典:民明書房 『フビライ怒りのモンゴル相撲』より

ウォーロックは強烈なHA・RI・TEの連打により、コアも何も残さず消え去り。
残ったのはムキムキの上半身のスーツがはじけ飛んだ俺と、マロニーとその部下達と壊れたトラックだけ。

俺「SUMOUは無敵だ!」

マロニー「……副官、私はつくづくこの仕事が嫌になったよ」

副官「心情御察しします」
最終更新:2013年01月28日 15:22