31 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 00:58:45.41 ID:Fy0bYeje0
~Semper Fidelis Pt.2~

まずは大筋の復習を

~ここまでの粗筋~

突如501に下った地中海掃討作戦命令。

その為に派遣されたリベリオン海兵隊ウィッチ、グレース・ボイントン少佐(24歳)。

到着早々ルッキーニに乳を揉まれ投げ技からサブミッションで固めちゃったり。

歓迎パーティでは芋攻めに辟易。かと思えば酒盛り始めて大混乱。

挙句の果てにはもっさんとレスリング勝負。スープレックスで投げちゃったり。

そんなこんなで501に新メンバー加入。

だが深夜、一人通信室で何者かと更新する彼女を宮藤は見たのだった。

果たして彼女は一体何者なのか・・・?


34 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 01:04:34.06 ID:Fy0bYeje0
それでは本編をどうぞ

――――――――――――――――――――――――――――――
~翌朝、早朝~

坂本「いい朝だな。今日も朝練に・・・ん?」

タッタッタッタッ

坂本「ほう、誰かもう走ってるじゃないか。感心だな」

グレース「♪~I love working for Uncle Sam, Let me know just who I am

     1,2,3,4, United States Marine Corps!

     1,2,3,4, I love the Marine Corps!~♪」

坂本「早いな、グレース少佐」

グレース「おお、坂本少佐か。おはよう」

坂本「こんな時間から朝練とはよくやるな」

グレース「俺ももう25だ。魔力は問題なくとも体は衰えてくる」

坂本「25歳だと・・・(う、羨ましい)

   ゴホン・・・確かに体はウィッチの資本だな。

   時にグレース少佐、その歌はなんだ?」


36 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 01:10:10.61 ID:Fy0bYeje0
グレース「これかい?

     これはランニング・カデンスって言って、いわゆる行進歌さ。

     リベリオン海兵隊の伝統なんだぜ。

     マリーンはみんな知ってる」

坂本「ほう、そういうものなのか。

   なんだかこう、走りやすいリズムだな。

   よかったら私にも教えてくれんか?」

ニヤリ

グレース(こりゃおもしろうそうだ・・・・)

グレース「フフフ、いいぞ。

     もともとみんなで歌う歌だしな、少佐も歌えたら面白いだろう。

     それじゃぁ私が歌うから復唱してみてくれ」


37 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 01:12:06.98 ID:Fy0bYeje0
※参考動画   君も一緒に歌ってみよう
(http://www.youtube.com/watch?v=qgd0-qw4jYI)!

グレース「♪~Mama & Papa were Laing in bed 」

坂本「♪~まーまあんぱーぱわー、らいいんべー(ママとパパはベッドでゴロゴロ )」

グレース「♪~Mama rolled over and this is what's she said」

坂本「♪~まーまろーるどおーばあんでぃすずわっしっせ(ママが転がり こう言った)」

グレース「♪~Oh, Give me some Oh, Give me some」

坂本「♪~お、ぎっみさむ!お、ぎっみさむ!(「お願い 欲しいの」)」

グレース「♪~P.T.! P.T.!」

坂本「♪~ぴーてぃ!ぴーてぃ!(「しごいて」)

グレース「♪~Good for you」

坂本「♪~ぐっふぉゆ(お前によし)」

グレース「♪~Good for me」

坂本「♪~ぐっふぉみ(俺によし)」

グレース「♪~Mmm good」

坂本「♪~んーっぐ(うん よし)」


41 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 01:15:23.00 ID:Fy0bYeje0
グレース「ははは、上出来上出来!

     うまく歌えてるぞ」

坂本「おお、なんだか楽しいな!

   歌詞の意味は良く解らんが・・・」

グレース「まぁそれは気にするな(ニヤ

     それじゃ二番も歌ってみるか?

坂本「望むところだ。」

グレース「よし、それじゃぁまた続けて歌ってくれ

     ♪~Up in the morning to the rising sun 」

坂本「♪~あっぷいなもーにんとぅざらんじーんさん(日の出と共に起き出して)」

   ・
   ・
   ・
   ・
   ・
   ・

42 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 01:17:47.16 ID:Fy0bYeje0
シャーリー自室~

シャーリー「ふぁ~、良く寝たー!!」

タッタッタッタッ

「♪~・・・・」

シャーリー「んー、外から歌が・・・何だ?」

ガチャ

グレース「♪~God damn Neurioi's son of a bitch」

坂本「ごっだーむねうろいーいずさのばびーいっち(クソッタレのネウロイはろくでなし)」

グレース「♪~Got the blueballs, crabs and seven-year itch」

坂本「♪~ごったざぶるーぼーすくらーぶあんせぶんやーいっち(梅毒 毛ジラミ ばらまく浮気)」

シャーリー「ブハッ!!!

      あ、朝からなんつう歌を・・・///」

坂本「はっはっは!

   なんだか精が出るなぁ!!」

グレース(ニヤニヤ)

43 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 01:21:07.25 ID:Fy0bYeje0
~食堂~

ガヤガヤ

坂本「ふぅ・・・いい運動になったな、グレース少佐」

グレース「いやいや、坂本少佐こそ(ニヤニヤ)」

シャーリー「///・・・・」

ルッキーニ「どしたの、シャーリー?」

シャーリー「な、なんでもない!」

ルッキーニ「?」

ガチャ

テクテクテク

リーネ「・・・・でね、そんな夢でね・・・・」

芳佳「変な夢だねー、リーネちゃん」

芳佳(あ、グレースさん・・・

   どうしよう、昨日のこと言ったほうがいいのかな・・・・)

グレース「ん、宮藤とリーネじゃないか。昨日は済まなかったな」

44 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 01:23:31.56 ID:Fy0bYeje0
芳佳「あ、いいえ。グレースさんこそ手伝ってくれてありがとうございます」

グレース「ああ、気にすんな」

芳佳(やっぱりただの思い過ごしかな・・・)

リーネ「グレースさんはよく眠れましたか?」

グレース「ああ、ベッドで寝たのは久しぶりだ」

芳佳「ええ、普段はお布団なんですか?!」

グレース「ハハハ、違うよ。野戦コットさ」

芳佳「野菜コック?」

グレース「や・せ・ん・こ・っ・とだ。ほら、担架みたいな折りたたみベッドだ」

芳佳「へー、そんな大変なとこだったんですかぁー」

グレース「まぁ一応最前線だったしな。だからここはいいところだと思う」

リーネ「お姉ちゃんも言ってました。『リベリオンの海兵隊はどのウィッチよりもタフだ』って」

ゲルト(お姉ちゃんだと!)

グレース「そのとおり。誇り高き少数精鋭、それが合衆国海兵隊だ」

45 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 01:25:44.16 ID:Fy0bYeje0
グレース「まぁそんな事はともかく、朝飯にしようぜ」

芳佳「あ、そうですね。えーと今日の朝ごはんは・・・」

ゲルト「私が作った」

ドン

グレース「おお!コイツはウマそうな・・・芋・・・・・・だ・・・・・・・・な・・・・・・・・・・・」

目の前にあるのは圧倒的な量の蒸かし芋だった。

エーリカ「わ~い!お芋~!!」

グレース「お前ら・・・そんなに芋が好きか?」

ルッキーニ「好き~!!」

グレース「・・・まぁDレーションよりゃましか・・・」

シャーリー「あ、あれはひどいな・・・・」

ミーナ「あら、そうそう。
    今日はネウロイ襲撃の予測日時までしばらくありますから、折角グレースさんも来たことだし模擬戦闘訓練をしようと思ってるの」

グレース「そりゃぁ俺も楽しみだ。」

ミーナ「じゃあ0100時にハンガーに集合してください」

全員「了解!」

46 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 01:29:04.63 ID:Fy0bYeje0
~基地上空~

ミーナ「みんな用意できたみたいね。

    それでは模擬戦闘訓練を始めます。

    まずはハルトマン中尉とバルクホルン大尉のロッテ対、シャーリーさんとルッキーニさんのロッテで行ないます。

    ルールは同位戦、すれ違いで戦闘開始です。

    勝敗はペイント弾の着弾で決めます。

    それでは、始め!」

ブァ―――ッ!!

同高度からそれぞれロッテが互いを目指して進み、すれ違うと同時にスロットルを開き戦いが始まった。

セオリー通りに互いをカバーしあうフォーメーションのカールスラントペア。

定石だがそれだけに隙がない。

一方シャーリー=ルッキーニ組は一旦散開した。

速度に長けるシャーリーが幾方向からも一撃離脱を繰り返し、火線を引きつける。

その間に正確な射撃を得意とするルッキーニが遠距離から射撃を叩き込む。

スタンドプレーの様だが、その実互いのタイミング把握が重要な高度な連携攻撃だ。


48 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 01:37:32.20 ID:Fy0bYeje0
だが、やはり人類トップエース達にはそう通用するものでは無かった。

一撃離脱で火線を引きつけるにも、二人の機動にはなかなか決まったラインがなく下手をすれば自ら射線に飛び込んでしまうような状態だ。

シャーリー『くっ・・・こりゃキツいな・・・ルッキーニ!早く当ててくれ!』

ルッキーニ『む、無理だよ~シャーリ~』

言葉通り、バルクホルンがシャーリーを牽制する傍ら手の空いたハルトマンからの射撃がしっかりとルッキーニにも撃ち込まれる。

お陰でシールドを張りつつの射撃になって安定しない。

ゲルト『そろそろ行くか、エーリカ』

エーリカ『いいよ!』

そのまま高度を上げた二人はブレイク、丁度突っ込んできていたシャーリーは追随できずに下方へ。

ゲルト「今だっ!」

上昇から背面下降で一気後ろに付いた。

一方エーリカは急なブレイクで目標が定まらないルッキーニに迫る。

両機とも絶好のポジションに付き―――ダララララララララララララ!

MG42Sが7.92mmペイント弾を毎分1500発の勢いで吐き出し、二人のストライカーをほぼ同時に染め上げた

シャーリー=ルッキーニペアの完敗だ。

49 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 01:41:34.33 ID:Fy0bYeje0
シャーリー「うわー、やられちったー!」

ゲルト「まだまだ甘いな、リベリアン」

ルッキーニ「ヴェー、つまんなーい!」

エーリカ「にっししー、計画通り」

シンプルが故に実力のはっきり出る勝利だった。固有魔法に頼らず、派手などんでん返しも小細工も無し。

機動と射撃、そして戦術の空戦基本要素の三位一体が綺麗に現れた模擬戦だった。

正に人類連合軍トップエース二人組の実力を見せつけた形になる。

ミーナ(さて、これが私達の実力よ。

   あなたはどうなのかしらね、グレース少佐?)

グレース「ほぉ・・・噂にゃ聞いていたが流石だな。

     カールスラントのダブルエースは伊達じゃない、か」

ミーナ「次はグレースさんにも参加してもらいましょうかしら

    誰とロッテがいいかしら・・・・」

グレース「俺の僚機はいらないよ」

ミーナ「え?」


51 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 01:47:08.76 ID:Fy0bYeje0
グレース「だから、俺に僚機はいらんと言ったんだ」

ミーナ「それはどういう・・・」

グレース「僚機は足手纏いなだけだ、だからいらんと言ってるんだ」

ミーナ「そ、そういう訳には・・・」

グレース「私がいらんと言ったらいらん、これだけは譲る気はない」

ミーナ「いいえ、ダメです!あなたがこの隊にいる限り上官は私です。

    そしてロッテも組んでもらいます!これは命令です!

    宮藤さん!」

芳佳「は、はいぃ!」

ミーナ「グレース少佐の僚機を!」

グレース「・・・フン」

芳佳(うう・・・気まずい・・・)

  「宜しくお願いしますね、グレースさん」

グレース「いいか、私の僚機をするなら、私の言うことは聞け。いいな?」

芳佳「は、はい・・・」

52 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 01:51:42.15 ID:Fy0bYeje0
ミーナ「リーネさん、ペリーヌさん。相手をお願い」

ペリーヌ「わかりましたわ、青の一番の実力をしっかりと目に焼き付けてくださいまし」

リーネ(芳佳ちゃんが相手かぁ・・・)

   「りょ、了解です・・・」

ミーナ「ルールは先程と同じ同位戦。すれ違いで開始。いいわね?」

グレース「構わん」

ペリーヌ「よろしくってよ」

グレース「幸運を祈る。行くぞ、宮藤軍曹」

芳佳「あ、はい!」

グレース『おい、いいかよく聞け宮藤軍曹。

     お前は後方で当たらないように逃げまわってればいい。

     絶対に俺の前に出るんじゃない。

     俺の邪魔はするな、分かったか?』

芳佳『は、はい。わかりました!』

  (なんだろう・・・いままでとは全然違う人みたい・・・)


53 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 01:54:07.32 ID:Fy0bYeje0
先程と同じように両ロッテがすれ違って模擬戦が始まった。

ペリーヌ『リーネさん、そのまま遠距離まで引いて援護を』

リーネ『わかりました!』

リーネがすれ違ったまま直進して距離を稼ぐのに対して、ペリーヌはそのまま反転して巴戦に持ち込む構えだ。

ペリーヌ「さぁ、お手並み拝見でしてよ」

一方、グレース=芳佳ペアも機動に移った。言われたとおり芳佳は距離を稼いで逃げに入った。

その間にグレースはインメルマンターンで反転、相手に向かい合った。

リーネ「この距離からなら向こうの射撃も届かないし落ち着いて狙え・・・え?」

キラッ

遠方に何か光が見えたかと思うと、その数は瞬く間に増えリーネに向かってきた。

曳光弾だ。それもものすごい数の

リーネ「え、ちょ・・・いやぁ―――!!」

ドスドスドスドスドスドスドスドス!

あっという間に弾幕にがリーネを捉えて大量のペイント弾がヒットした。

ミーナ「リーネさん、撃墜!」


56 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 01:57:11.49 ID:Fy0bYeje0
シャーリー「おおー、流石.50キャリバー。射程もリーネの対装甲ライフルに負けてない!」

リベリオンが誇るブラウニーM2重機関銃。

リーネのボーイズ対装甲ライフルとほぼ同口径の重機関銃で、その有効射程は1000mを超える。

しかもその重機関銃が4連装、とてつもない火力になる。

正にミートチョッパー(挽肉製造機)の異名を取るに相応しい兵器だ。

ペリーヌ「リ、リーネさん!

     ・・・全く、なんて野蛮な武器なんですの。

     でも・・・当たらなければどうということありませんわ!」

言葉通りペリーヌは放たれる弾幕をシザーズとバレルロールの組み合わせでで軽々と避ける。

その傍ら横滑りを入れつつオーバーシュートを誘う。

基本に忠実ながら実に滑らかで優雅な機動がさすがはガリアのトップエースといったところだ。

片や後ろから喰らいつくグレースも負けてはいない。

武装の重量のせいで機動性の低いコルセアを、両足を揃えて操舵するという変則的な動かし方で振り回して追随している。

ペリーヌ(・・・この程度当りませんわね。

     でも火線がだいぶ近づいてますわ。早くケリを付けないと・・・)

57 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 01:58:37.97 ID:Fy0bYeje0
ペリーヌが焦ったその一瞬、火線が二つに割れた。

ペリーヌ「えっ・・・」

今まで集中して避けてきた射線が一気に二つに増えた。

グレース「さぁ、避けてみろ!」

ドドドドドドドドドドドド!

撃ち込まれた至近弾をなんとかジンキングで外したペリーヌだったが、飛び込んだ先が悪かった。

そこには光の筋が二本走っていた。グレースのM2二基から吐き出された.50口径の弾筋だ。

ドスドスドス!

ミーナ「命中!ペリーヌさん撃墜!」

二つの射線に見事に挟まれてしまい、逃げた先を読まれてそこを撃たれてしまった。

ペリーヌ「や、やりますわね・・・私の負けですわ」

グレース「流石青の一番、噂に違わぬ実力だ」

ミーナ「・・・グレースさんと宮藤さんの勝ちね」

芳佳(わ、わたしほんとに何もしてない・・・)

グレース「言っただろう、中佐。俺に僚機はいらない、って」


58 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 02:01:05.97 ID:Fy0bYeje0
ミーナ「ハァ・・・

    グレースさん、そういうわけにはいかないのよ・・・

    第一あなたは―――」

坂本「おい、ミーナ。ちょっと待ってくれ。

   グレース少佐、そこまで単機がいいというなら私が相手をしよう。

   ただし、もし私に負けたら言うことは聞いてもらうぞ、いいな?」

グレース「へぇ、坂本少佐が・・・

     俺はそれで構わないぞ」

坂本「なら決まりだ」

ミーナ「ちょっと美緒―――」

坂本「なに、任せてくれ、ミーナ。

   私も久しぶりにいい戦いができそうだ。

   よし、それじゃぁルールは簡単。お前は私に一発でも当てれば勝ち、私は―――」

シュルッ、スチャ

坂本「―――この烈風丸でお前を叩けば勝ち。いいか?」

59 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 02:03:37.07 ID:Fy0bYeje0
グレース「ダメだね。おい、バルクホルン大尉、こっちへ」

ゲルト「なんだ、少佐?」

グレース「私の銃を頼む」

ガチャガチャッ、シュルッ、ズシリ

ゲルト「な、なんだこの重さは・・・!」

グレース「大丈夫だ、お前なら持っても浮かんでることぐらいは出来るだろう?

     さて―――」

パチッ、シュル、カチャッ、スチャ

グレース「―――いっちょやったろうじゃないか」

その右手には刃渡り60cmはあるマチェット――カバー付きだが――が握られていた。

左手には同じくシースに入ったままのUSMC KA-BARナイフ。

グレース「久しぶりの格闘戦、ハンデなんて勿体無いじゃないか、なぁ坂本少佐?」

坂本「ハッハッハッハッ!いい心構えだな。

   例のごとく同位戦、すれ違いで開始だ」

グレース「望むところ!」

60 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 02:07:04.91 ID:Fy0bYeje0
距離を開けた両機がすれ違い―――戦いの火蓋が切って落とされた。

坂本「さぁっ、付いてこられるか?!」

互いに反転して向き合ったまま直進、接触寸前に両者が巴戦に入った。

まずはグレースが坂本の背後をとった。

武装がない分先程よりも遥かに軽く、運動も軽快だ。

グレース「いよっとぉ!」

そのまま左手のナイフで斬りかかるグレース、だが坂本にかわされた。

坂本「太刀筋が甘いぞ!」

そのまま速度を上げ、距離を取る坂本。

坂本「今度は私の番だ」

ヒュガッ

それまで前方に捉えていた蛇行する坂本の姿が消えた。

グレース「なっ・・・!」

焦るグレース、だが前方に坂本は見えない。

坂本「もらった!」


61 名前:Semper Fidelis Pt.2[支援砲火求ム] 投稿日:2010/10/29(金) 02:11:30.54 ID:Fy0bYeje0
いつの間にか坂本が後ろに回りこんでいた。

扶桑の零式使いのお家芸、木の葉落としだ。

低速蛇行から一気に上昇を掛けて横滑りで敵機の背後を取る。

あまりの素早さに敵は簡単に見失ってしまう。

そしてそのヒラリと軽やかに回る様がまるで落ち葉のように見えるから木の葉落としと言われる。

坂本「そこだっ!」

ヒュッ

グレース「ツッ!」

かろうじて坂本の一太刀をかわすグレース。

だがその反動でバランスを崩した

坂本「あまいっ!」

返す刀でもう一振り、坂本が斬り込む。

ガンッ

辛うじてマチェットで受け止めた。

坂本「なかなかやるな」


64 名前:Semper Fidelis Pt.2[>>62支援感謝スル] 投稿日:2010/10/29(金) 02:13:38.81 ID:Fy0bYeje0
グレース「そっちこそ」

ドンッ

坂本を突き放したグレースが今度は逃げに回る。

グレース(ジョージ相手に旋回戦は勝てない・・・

     引き離して一気にカタを付けてやる)

そう決めると、今度は蛇行とバレルロールの組み合わせに移った。

坂本(やるな・・・安定してるが不規則なパターン。

   さっきとは違って今度は軸足を残して制御してる。

   どちらの制御法も使えるのか)

緩旋回とバレルロールで追随を外したグレースはそのままスロットルを開けて坂本を振り切った。

グレース「距離は稼いだ、一気にヘッドオンといこうじゃないか」

上昇から背面降下に移ったグレースは、一気に追ってくる坂本めがけて降下しはじめた。

坂本「あいつ・・・やる気か。

   いいだろう付き合ってやる」

そうつぶやくと坂本も烈風丸を正眼に構えて対峙した。


65 名前:Semper Fidelis Pt.2[同ジク>>63支援感謝] 投稿日:2010/10/29(金) 02:17:06.56 ID:Fy0bYeje0
グレース「ウォォォォ―――!!!」

坂本「まそっぷ!・・・じゃなくて、とぉ――――!!」

ガンッ!!

速度を乗せた両雄がぶつかった―――

横合いから速度を乗せて斬りつけたグレースに対し坂本は大きく斬り上げた。

結果―――

ヒュンッ!

マチェットはグレースの手を離れ空中に舞い上がった。

坂本(勝った―――!)

坂本は勝利を確信した。

だが次の瞬間、

―――ペチペチ

不意に首筋に何かを感じた。

眼をやると、グレースのKA-BARナイフのシースが首に当てられていた。

グレース「少佐、アンタの負けだ」


66 名前:Semper Fidelis Pt.2[後ちょっと・・・] 投稿日:2010/10/29(金) 02:19:13.00 ID:Fy0bYeje0
坂本「・・・フフフフフ、ハハハハハ、ハッハッハッハッハッ!

   やるじゃないか!」

グレース「いやいや、坂本少佐こそ。

     さすがはリバウの三羽烏!」

坂本「ハッハッハッハッハッ!」
グレース「ダハハハハハハハハ!」

シャーリー「なんだあの二人?」

ゲルト「わ、分からん・・・」

ミーナ『美緒、結局―――』

坂本『私の負けだ、ミーナ』

ミーナ『―――!

    そ、それじゃぁ・・・』

坂本『心配するな、アイツは単機でもなんとかなるだろう』

ミーナ『・・・はぁ・・・・。わかりました』

ミーナ「それではコレで今日の訓練は終りにします。

    全機、帰還します」


69 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 02:21:25.22 ID:Fy0bYeje0
~ラウンジ~

グレース「うーん、よく動いたな・・・

     お、ユーティライネン中尉にリトヴャク中尉か。

     お前たち訓練には参加しなかったのか?」

エイラ「ナンダ、グレース少佐か」

グレース「何だとは随分ご挨拶じゃないか」

サーニャ「そうよエイラ、失礼よ」

エイラ「うー、ゴメンゴメン」

グレース「それで、お前たちどうして訓練にはいなかったんだ?」

エイラ「ワタシ達は夜間専従班ナンダ」

グレース「ナイトウィッチか。

     珍しいな。

     今は何をやってるんだ?」

サーニャ「エイラにタロットで占ってもらってたところです」

グレース「ほー、占いか。一つ俺も頼んでいいか?」

70 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 02:23:49.34 ID:Fy0bYeje0
エイラ「任せてクレ。ワタシの占いはよく当たるンダ

    サッサッサ、ト。

    どれどれ~・・・コレダ!」

エイラが引いたカード、それは二匹の犬が池の畔で天体を見上げている構図だった。

エイラ「月の正位置、かー・・・

    意味は『不安定、幻惑、現実逃避、親友の裏切り』ダナ・・・」

サーニャ「不吉・・・ね・・・」

グレース「・・・・・・」

エイラ「ま、まぁ占いはアクマで予測ナンダナ。

    自分の意志で変えることもできるから心配スンナ!」

グレース「あ、ああ・・・別に気にしてないさ。

     それに俺ぁ昔から運がいいって言われてんだ。

     占いなんかひっくり返ちまうさ、ダハハハハ!」

サーニャ「そうだといいですね(ニコッ」

エイラ(サーニャが笑ってるう~!!)

71 名前:Semper Fidelis Pt.2[もうちょっとだけ続くんじゃ] 投稿日:2010/10/29(金) 02:24:32.37 ID:Fy0bYeje0
グレース「そうだ、夜間専従班ならこれから任務か?」

サーニャ「はい。

     もうすぐ出発して早朝まで哨戒任務です」

グレース「ふん、そうか・・・

     大体何時くらいに帰ってくるんだ?」

エイラ「いつもは6時くらいダナ。

    どうしてだ、少佐?」

グレース「いや、なんでもない。

     それじゃぁ任務頑張ってくれ」

サーニャ「ありがとうございます」

ガチャ、バタン

エイラ「なんだか本当に嫌な予感がするナ・・・・」

サーニャ「わたしも、エイラ・・・・・」



~なにやら不穏な空気が漂いつつも、今日も501の夜は更ける~

72 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 02:26:30.19 ID:Fy0bYeje0



~同日、深夜~

トボトボ・・・・

リーネ(はぁ・・・今日の訓練で疲れて眠れなくなっちゃった・・・

    ホットミルクでも入れてこようかな)

暗い廊下を重い体を引きずって歩いていると、何か明かりが見えた。

なにやら遠くの廊下の窓で明かりがひょこひょこと動いていた

リーネ(―――?

    なんだろう?

    ハンガーの方へ行ったのかな?)

気にはなったがとにかく疲れているので、リーネは気にせず調理場に向かうことにした。

リーネ(あったあった、ミルクとお砂糖。

    それちょこっとジンジャーパウダーを入れて、と。

    すこしハチミツもいれるといいな・・・)

――――――――――――――――――――――――


74 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 02:28:42.74 ID:Fy0bYeje0
――――――――――――――――――――――――

リーネ(ふぅ・・・・体があったまってよく寝れそう。)

部屋に戻ろうと調理場をでた時、ふと先程の光が頭をよぎった。

リーネ(あれ、なんだったんだろう・・・?

    ちょっと確かめに行ってみようかな)

なぜだか好奇心に釣られて帰る前にちょっとハンガーに寄ってみよう、と思った。

てくてく・・・

リーネ(あれ?

    ハンガーの方から音がする・・・

    やっぱりだれかいるのかな?)

カチャカチャ、カチ・・・

なにやら機械をいじっているような音がする。

リーネ(何・・・?)

恐る恐るハンガーの端から覗き込むと、誰かが一基のストライカーユニットの前にしゃがんでいる。

リーネ(あれは・・・シャーリーさんのユニット?)

75 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 02:29:49.22 ID:Fy0bYeje0
確かにそれはノースリベリオンP-51Dマスタング、ブリタニア製マーリンエンジンを搭載したシャーリーの愛機だった。

しかし、その前の人影はいつもの人物では無かった。

リーネ(グレース・・・少佐・・・?)

そこにしゃがみこんでいたのはグレースだった。

懐中電灯を咥えて片端のクリップボードをチェックしつつ、シャーリーのストライカーユニットの中をいじっている。

リーネ(―――なぜ?)

よく分からなかったが、あまりよくないものを見た気がした。

リーネ(・・・とりあえず部屋に戻ろう)

そう決めたリーネはそおっと後退りしてハンガーを後にした。

リーネ(なんだったんだろう・・・あれは・・・

    なんでグレースさんが?

    こんな真夜中に?

    シャーリーさんのユニットを?)

一度はホットミルクで軽くなった体が今度は疑問の山で重くなった。

部屋に帰る道の足取りも重い。

76 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 02:30:35.55 ID:Fy0bYeje0
リーネ(私、どうしたらいいのかなぁ・・・)

部屋にもどるなりベッドに倒れ込んだリーネは困惑していた。

一体この出来事を誰に報告すべきか、あるいはそもそも報告すべきか否かを。

リーネ(こんな時芳佳ちゃんならどうするんだろう・・・相談してみようか・・・・

    それともミーナ中佐に報告すべき・・・?

    ユニットの持ち主のシャーリーさんに教えてあげたほうがいいのかな・・・?

    ああ、もうわかんないよ~)

そんな思案に更けるうちに夜も遅くなりいつの間にか眠りに落ちていた。

またも大きな疑問を残し、501の一日は終を告げた。


Semper Fidelis Pt.2 End

……To Be Continued

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/29(金) 02:32:34.42 ID:lNaFIES10

78 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 02:32:59.49 ID:Fy0bYeje0
今日はここまで
投下ペースが難しいです


これからのリーネの行動を、お前らに決めてもらいたいと思います
とあえず、誰にこのことを報告するのか、若しくはしないのか、を安価>>82当りで決めたいと思うのだがいいかな?


82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/29(金) 02:41:02.12 ID:aMpQvMu80
シャーリーに報告してほしいなっと

83 名前:Semper Fidelis Pt.2[] 投稿日:2010/10/29(金) 02:42:25.88 ID:Fy0bYeje0
82
よし、それじゃぁ一応安価通りにシャーリーに報告で行ってみる




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最終更新:2013年01月28日 15:25