264 :主人王に、俺はなる![]:2010/12/03(金) 21:16:11.05 ID:ddUHpV7n0
俺「ストライクウィッチーズであります」 >> 896から
翌日は飛行訓練だった。
ストライカーユニットを履き、飛行魔法を始動させる。
整備俺「ついでに機体の性能チェックもさせて貰うよ。その際はシャーリーさんの指示に従ってちょうだいな」
俺「了解っす」
整備士さんが退避するのを確認し、魔力をユニットに送り込む。
エンジンの鼓動が高まってゆく。
俺「俺、行きます!」
265 :主人公っぽい俺[]:2010/12/03(金) 21:18:07.02 ID:ddUHpV7n0
魔力を吐き出し一気に加速する。
景色が後ろに流れていく。
足が地面を離れ、雲が近くなっていく。
迎う先には彼女がいる。
宮藤「俺くーん、こっちこっちー」
手を大きく振っている。
なんだか凄く照れる。
俺「お、おー」
坂本「よーし、調子は良さそうだな、俺」
俺「整備俺さんがバッチリ調整してくれましたから完璧っすよ!」
俺「あ、あと宮藤も、その、魔力を供給してくれたし……」
坂本「はっはっは、宮藤は魔力だけは有り余っているからな。一回の供給ぐらいじゃびくともせんぞ」
坂本「おっといかんいかん、話していると訓練の時間が無くなってしまうな」
俺「くっ、気付かれたか……。けど10分は短縮されたはず」
坂本「よし、いつもより急いでメニューをこなしてもらうぞ!」
俺「あ、そうなるんすね……」
266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/03(金) 21:19:51.60 ID:7F1N0uVX0
(∪^ω^)俺くーん、こっちこっちー
268 :主人公っぽい俺[]:2010/12/03(金) 21:20:50.46 ID:ddUHpV7n0
オレンジ色の翼が空を飛び回る。
まるで飛ぶ事を覚えたばかりの鳥の子のようだ。
整備俺「ほー、飛び方がだいぶ様になってきたじゃないの」
見たかぎり機体も良い調子だ。
ただ、やはり旋回性能は高くない。
実戦を考えて設計されたわけじゃないので当たり前と言ってしまえばそれまでか。
可能な範囲で改修してみることにしよう。
整備俺「さて、そんじゃウサギのお姫様の機体も調整しちゃいましょうかね」
肝心の本人の姿はまだ見えないけど。
シャーリー「おーい、整備俺ー!」
寝坊したのか髪もとかさずに来たらしい。
ハンガーの入り口からこちらに真っ直ぐ走ってくる姿はなんとなく待ち合わせに遅れて駆けてくる恋人のような。
恋人か……。
整備俺「ぐすん、ジョアンナぁ……」
269 :ジョアンナって誰だって人は民明書房を読もう![]:2010/12/03(金) 21:25:05.62 ID:ddUHpV7n0
シャーリー「悪い悪い、寝坊した。おーい、聞いてるか?」
整備俺「なんでいなくなっちまったんだよぉ……ジョアンナー」
シャーリー「……おい、整備俺。ジョアンナって誰だ?」
整備俺「誰ってそりゃ俺の恋人……あれ、シャーリーさん?」
シャーリー「フフン♪」
整備俺「ちょ、シャーリーさんレンチ置いてレンチに固有魔法かけちゃ駄目危な」
レンチを目で捕らえられなくなった。
シャーリー「馬っ鹿野郎ー!!!」
整備俺「たわばっ」
響き渡る鈍い音。
腹部に衝撃が走る。
シャーリー「整備俺なんかもう知るか!!」
整備俺「違うって、シャーリーさ……ん……」
シャーリーさんがユニットを履いて飛び立って行く姿を見たのを最後に俺の意識は遠退いた。
270 :主人公っぽい俺[]:2010/12/03(金) 21:26:55.11 ID:ddUHpV7n0
坂本「ほらほらしっかりついて来い!」
加減速や上昇下降なんかの基礎動作の確認を終え、基本的な軌道の訓練に入った。
先導する坂本さんの後をひたすら追い掛ける。
坂本「どうした俺、遅れているぞ」
俺「ぬおおお、曲がりきれないです!」
なかなか思うように曲がれない。
意識と機体の動きの間に差を感じる。
坂本「これくらい旋回出来なくてどうする。ネウロイの攻撃を避けきれないぞ?」
宮藤「俺君大丈夫?」
俺の後ろについていた宮藤が心配そうに近寄ってくる。
うう、カッコ悪い。
俺「な、なんとか」
坂本「ふーむ、旋回性能はあまり良くないようだな。テスト機だという事もあるのかもしれないが」
ちょっと困ったぞ、という顔をしている。
272 :主人公っぽい俺[]:2010/12/03(金) 21:32:24.31 ID:ddUHpV7n0
俺「機体の性能が足りないなら技術や経験で補えば大丈夫って誰かが言ってました!」
坂本「馬鹿もの、その技術と経験がさっぱり無いから困るんじゃないか」
流石に熟練の技術や経験の差とかは器用でもどうしようもないよなあ。
宮藤「あの、シールドを使えばいいんじゃないですか?」
宮藤が不思議そうに言った。
坂本「お前ほど魔力に余裕があればそれでもいいかもしれん。しかし俺の使える魔力量は並のウィッチよりも少ないんだぞ」
どういう事かわかるか?という表情の坂本さんに対し宮藤の頭の上にはクエスチョンマークが浮かんでいるみたいだ。
俺「つまり、魔力を節約するためにも攻撃は出来る限り避けてシールドを使う回数を減らすようにしなきゃいけない。そんな感じっすよね」
宮藤「あ、そうか。俺君頭良いね」
パッと顔が明るくなる宮藤に対し、坂本さんはため息をついてる。
273 :主人公っぽい俺[]:2010/12/03(金) 21:36:11.31 ID:ddUHpV7n0
俺「あはは……。あれ、誰か飛んでくる」
豆粒ほどにしか見えないから誰かまではわからないけど。
宮藤「あ、シャーリーさんですよ!」
俺「この距離でなんで見えるの?」
坂本「ふむ、なにやら不機嫌そうだな」
俺「表情まで!?」
信じられない視力だ。
確かに飛行ウィッチは目が良くないと駄目と言われたけど。
坂本「ふむ、もうテストの時間か?それでは今日はここまでとする。後はシャーリーの指示に従ってくれ」
俺「了解っす」
宮藤「ねえねえ俺君、今日は何のテストをするの?」
しっぽをパタパタさせながら近寄ってきた。
うう、上目遣いはヤバい。
俺「あ、えーっと、確か機体性能のテストって言ってたような」
顔が熱くなってる。
274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/03(金) 21:39:27.51 ID:fxbDp9KEO
帰宅中にサーニャの痛車と遭遇。
275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/03(金) 21:42:17.89 ID:hTrQ3fFH0
帰宅中にエーリカに遭遇。一緒に鍋でもすることに
276 :主人公っぽい俺[]:2010/12/03(金) 21:43:01.81 ID:ddUHpV7n0
坂本「そうだ、おい宮藤。シャーリーを手伝ってやってくれないか」
宮藤「あ、分かりました。良いですよ」
シャーリー「いや、私一人でいいよ」
俺「ひゃあ!」
後ろから突然声をかけられ、情けない声が出た。
坂本「おおシャーリー、本当に一人でいいのか?」
シャーリー「ああ、サンキュー宮藤。でも大丈夫さ」
確かにどこか不機嫌そうな感じがする。何かあったのかな。
宮藤「あ、あの簡単な雑用とかでも」
宮藤が言い終わる前にシャーリーさんが遮った。
シャーリー「うーん。それなら宮藤はルッキーニの相手をしていてくれないか?そろそろ訓練から帰ってくる時間なんだ」
277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/03(金) 21:43:53.89 ID:JYhqUxpC0
帰宅中にトゥルーデに遭遇。外は寒いし時間も遅いから俺の家に泊めることに。
278 :コタツを覗いたらエイラに遭遇。一緒にテレビを見ることに[]:2010/12/03(金) 21:44:25.24 ID:ddUHpV7n0
宮藤「分かりました!」
宮藤は用事を頼まれる事が好きなのかな。
坂本さんと宮藤が基地に帰っていく。
シャーリーさんはじっとそれを見送る。
いや、ハンガーを見てる?
俺「シャーリーさん?」
シャーリー「……馬鹿」
俺「あ、え、ごめんなさい……」
シャーリー「ああ、違う違う。馬鹿ってのは整備俺のことさ」
どういうことなんだろう。
整備俺さんが何かやらかしたのか?
シャーリー「まあ俺は気にしないでいいさ」
俺「ケンカでもしたんすか?」
シャーリー「あー、まあちょっとな。ついカッとなっちゃってさ」
俺「俺でよかったら話、聞きますけど」
シャーリーさんが微笑む。
けれど少し悲しそうにも見える。
279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/03(金) 21:44:49.89 ID:MVPcaqbOP
帰宅中にティナに遭遇。うちに一晩泊めて土日は朝から一緒に出掛けることに。
280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/03(金) 21:46:23.29 ID:t4SLKNIXO
帰宅中にもっさんに遭遇。目があった瞬間烈風丸の錆にあう。
281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/03(金) 21:47:01.47 ID:Sf5qM+iL0
帰宅中にマロニーに遭遇、顔が怖い
282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/03(金) 21:47:35.81 ID:PKHQiDLw0
>>279
おい、すでにマルセイユさんは俺んちでホットミルク飲んでるぞ
283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/03(金) 21:47:51.82 ID:t4SLKNIXO
錆にあうって何だよ、錆になるだ
285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/03(金) 21:50:29.64 ID:hbbMhfkvO
帰宅中にルッキーニに遭遇、お菓子をあげたら何故か懐かれる
286 :主人公っぽい俺とエイラがお送りするんダナ[]:2010/12/03(金) 21:50:38.08 ID:ddUHpV7n0
シャーリー「……実はさ、整備俺にフラれちゃってね」
俺「へー……へ!?」
シャーリー「あ、いやまあ告白したわけでもないんだけど。最近ちょっとアイツといい感じだったから期待しちゃってなー」
シャーリーさんの目が潤んできてる。
シャーリー「そしたら、アイツ恋人がいるらしくてさ。頭に血が上っちゃってレンチでぶん殴っちゃったんだ」
俺「……レンチは置いといて、整備俺さんは彼女がいるのにシャーリーさんになんかこうアレなことをしたんすか?」
整備俺さんがそんな人だったとは。
人は見かけによらないって母ちゃんが言ってたっけ。
シャーリー「いや、別に何かしたわけじゃ……。そうだよな、何も無かったもんな」
涙がこぼれだした。
シャーリー「私が、勝手に勘違いしてただけなんだ……。はは、こりゃ傑作だよ……」
涙が止まる様子は無い。
えーっと、こういう時って物語だとだいたい抱きしめたりして慰めるんだよな……。
流石にそれはハードルが高いので頭を撫でてみた。
シャーリー「ん、なんだよ。お前まで子供扱いするのかよー」
俺「ご、ごめんなさい。でもどうしたらいいか分かんなくて」
287 :主人公っぽい俺[]:2010/12/03(金) 21:55:58.13 ID:ddUHpV7n0
シャーリー「ふふ、ありがとな。俺」
そう言ってシャーリーさんが近づいてきて、俺に抱きついた。
俺「!?」
うわ、なんか凄く柔らかいものが。いい匂いが。
長くて柔らかい髪がくすぐったい。
シャーリー「ごめん。少しでいいから。このままでいて」
俺「……了解っす」
シャーリーさんの俺よりも大きい背中が小さく震えている。
シャーリー「ホントに、アイツといると楽しかったんだ。でも……」
俺は慰める言葉を何もかけられずに、じっとシャーリーさんの呟きを聞いていた。
288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/03(金) 21:57:52.64 ID:hbbMhfkvO
落ち着け…壁はまだだ…!
290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[ウーシュ失恋確定オワタ]:2010/12/03(金) 22:02:44.74 ID:MVPcaqbOP
シャーリーマジメガミ
でもSMMってちょっとアレだなw
295 :主人公っぽい俺→英訳、独訳→和訳[]:2010/12/03(金) 22:07:00.52 ID:ddUHpV7n0
頭のどこかでウィッチというのはヒーローだと思っていた。
けれど、俺と歳も大して違わないんだ。
心だってまだ俺と一緒で子供なんだ。
シャーリーさんは大人びて見えるから余計に驚いたけど、決して特別な人じゃないんだ。
恋が叶わなくて泣いてしまうくらいに普通の女の子なんだ。
俺達は彼女達に守られてばかりだった。
宮藤にも助けてもらった。
だから、今度は。
力を手に入れた俺が今度はみんなを守るんだ。
俺が『 Hero 』になるんだ。
297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/03(金) 22:11:04.66 ID:TNG3lA7Z0
帰宅中にみっちゃんに遭遇
致命傷を負い宮藤の元へ連れて行かれる
301 :みっちゃんは偶然小鳥さんを拾っちゃうんだよ!わざとじゃないんだよ![]:2010/12/03(金) 22:13:32.91 ID:ddUHpV7n0
シャーリー「……ふう、ありがとな俺」
だいぶ落ち着いたようだ。
目が赤くなってるけど、笑った顔はいつものシャーリーさんだった。
俺「いえ、大丈夫っすよ」
シャーリー「お前は宮藤を泣かせるなよ?」
俺「いっ!なんで!」
なんで俺が宮藤を好きなことを!?
シャーリー「ははは、そりゃ見てりゃわかるさ。お前はあいつを泣かせたりしないでくれよ?」
俺「この状況でそのセリフは重いっすよシャーリーさん……」
シャーリー「あははは!まったくだよ!それじゃ私を泣かせた馬鹿野郎の為にテストをやるかー」
俺「了解っす……。うう、恥ずかしい」
305 :あ、宮藤に見られちゃってた[]:2010/12/03(金) 22:17:37.36 ID:ddUHpV7n0
宮藤「うそ……」
坂本「どうしたー宮藤ー。昼飯が無くなってしまうぞー」
宮藤「あ、はーい!今いきます」
宮藤「俺君とシャーリーさんが、抱きあってた……」
宮藤「やっぱり二人は……」
坂本「やっと来たか。ん?なんだ泣いたりして。目にゴミでも入ったか?」
宮藤「あ、えーっと、そうです。目にゴミが入っちゃって……」
坂本「ふむ、なら洗面所で洗い流して来るといい。すまんが私は先に食堂に行ってるぞ」
宮藤「はい、わかりました……」
306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/03(金) 22:19:08.29 ID:hbbMhfkvO
ざm……ゲフンゲフン、ベタな展開だな…だがそれが良いw
307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/03(金) 22:23:24.57 ID:7F1N0uVX0
芳佳とシャーリーが絡むとだいたい淫獣が覚醒する気がする
今回もそう見えてならない俺の目は汚れている
308 :
修羅場は連鎖する。[]:2010/12/03(金) 22:23:36.45 ID:ddUHpV7n0
宮藤「ふぇ、ぐすん……。俺君はシャーリーさんが好きなんだ」
宮藤「……ぐすっ。顔、洗わないと……」
宮藤「……ふぇん、うあーーーーーーーーーーーーーーん!うわーーーーーーーーーーーーーん!」
シャーリー「それで、宮藤とはどこまでいってんだ?キスくらいはしたか?」
俺「いやいやいや無理っすよそんなの!というか最高速度のテスト中に話しかけないでくださああああああああああああい!!」
シャーリー「そうだ、せっかくだし私と競争しよう。負けたら告白しろよ、よーいスタート!!」
俺「無茶言うなああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
青空に俺の嘆きが響き渡った。
309 :主人公っぽい俺[]:2010/12/03(金) 22:26:11.68 ID:ddUHpV7n0
終わりでーす
えらい時間とってしまってすいませんでした
テストやらレポートやらが来週水曜で一段落するんでもっと更新できると思います
読んでくださってありがとうございました
最終更新:2013年01月28日 15:42