最上の空陸両用 13


921 :最上さん:2011/06/03(金) 20:11:38
というわけで始めます、最上さん@第13回目

最上さんが1週間くらい離島にバカンスに行ったことだけ思い出してくれればおkです


922 :最上さん あらすじパート:2011/06/03(金) 20:13:58
艦長「前回は、<俺>くんの汗臭い特別任務の顛末だったな」

副長「正直なところ、華もへったくれもない内容で文章で長々と書いても誰も得しないので
    今回は任務中の<俺>くんの様子を絵でまとめてみました」


  ↓特別任務拝命、おれはやるぜ!
        ↓みんなからの餞別ウマウマ
               ↓生活基盤が整ったよ

  ∧∧    ∧∧      ∧∧    ┃::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 (・∀・)  ∩・∀・)   (・∀・)∩....┃::: ∧∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 / ⊃⊃ ヽ  ⊃ノ  /⊃  / ... ┃:::('д` )::::::::::::∧ ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 (  (    ヽ  )つ~( ヽノ .....┃:::と  ヽ::::::::: ('д` )::::::(   )⌒ヽ;::::::::::::::
  (/(/'    (/     し^ J  ...┃:::⊂,,_UO~:::(∩∩ ):::::|/.|/uと  )~::::::::::::::

          ちょっと寂しくなってきた↑
                 ウマいメシがなくなった↑
                    さーにゃー、さーにゃー(;×;)↑

艦長「そして最後はコレか」


                 ハ_ハ  
               ('(゚∀゚∩ ただいま!
                ヽ  〈 
                 ヽヽ_)

副長「…ワケわからんですな、正直」

艦長「はしょりすぎだな」


923 :最上さん:2011/06/03(金) 20:16:00
特別任務から帰還、基地に着陸
………
……

俺「シャーリーさん、ペリーヌさん、運んでくれてありがとうございます。
  それに、坂本少佐とハルトマンさんも、荷物持たせちゃってすいません
  えと…みんなで迎えに来てくれるなんて思ってなかったから、嬉しかったっす」

ミーナ「<俺>さん…おかえりなさい」

俺「ミーナ中佐…。
  <俺>少尉、特別任務を完遂し、ただいま帰還しました!」(`・ω・´)ゞ シュビッ

ミーナ「<俺>さん…いえ、<俺>少尉、六日間に渡る特別任務、ご苦労さまでした。
     ゆっくり身体を休めてください」

俺「ありがとうございます」

宮藤「さ、<俺>さん行きますよ」ぐい

俺「おりょ、なぜ俺を引っ張るのみやふじいぃぃ?」ずりずりずり

宮藤「この前みたいに、またたくさんケガ拵えてたら大変ですから、<俺>さんが帰ってきたらまず
    カラダの様子をみるように、ってミーナ中佐が言ってたんです。さあいきますよ」ぐいいいい

俺「のおわああああああっ」ずりずりりりりり


エーリカ「ひゃあ、宮藤すごい力だなあ。
      あれはトゥルーデ以上かも…」


924 :名無しの俺:2011/06/03(金) 20:16:25 ID:FUadFhJA
お、久しぶり


925 :最上さん:2011/06/03(金) 20:18:53
俺(この前もそうだが、なんで宮藤はわざわざ俺の部屋に俺を連行するんだろう…)
………
……

俺「いや、泥だらけで汚いから自分で脱ぐって…」

宮藤「もー、そんな事気にすることないですって、ほら手伝いますから」すぽぽぽぽーん

俺「おわあ、あっという間に下着姿にさせられたわけだが。
  うーん…宮藤ってさ、なんか脱がすの上手いよな」

宮藤「そそ、そんなことないですよ!
    …あれ、包帯の下に何か当ててるんですか?」

俺「ペリーヌさんからキズに効くっていうハーブをもらってね、使ってみたんだ」

宮藤「そーなんですかあ…じゃあ、ちょっと調べますけど、先にこのタオルでカラダ拭かせてもらいますね」

俺「あ、うん」

宮藤「よいしょ、よいしょ」ごしごし

宮藤「どうですか、タオル熱くないですか?」ごしごし

俺「うん、大丈夫。
  …しかし、女の子に全身をごしごし拭かれるのって、ちょっと恥ずかしいな」

宮藤「だけど、治療のためには必要なんですよ?
    汚れのせいで細かいキズを見落とすことだってあるし、なにより
    キズ口は少しでも早く清潔にするのが、ケガを治すのにいちばんいいんです」ごしごし


926 :最上さん:2011/06/03(金) 20:20:43
宮藤「……」ぽわわわわ

俺「……」

宮藤「…はい、これで大丈夫です」わわわ…ん

俺「ん。ありがとう宮藤」

宮藤「擦り傷が結構ありましたけど、今回はあんまり大きなケガしてないみたいでよかったです」

俺「まあ今回はあまり派手に動くこともなかったからね。
  …ところで、部屋に入ってた時から気になってたんだけど」

宮藤「なんですか?」

俺「いや、なんか部屋がキレイになってるし、それに茶器だのなんだのと、妙に家具が増えてるような…」

宮藤「えっと、<俺>さんが島で頑張ってるのに放っておくのもいけないかなって思って掃除を…。
    あと、茶器とかタンスとかはリーネちゃんやバルクホルンさんが」

俺「へえ…」

宮藤「あの、勝手にいじっちゃってごめんなさい。
    もしご迷惑だったら引き取りますけど…」

俺「ううん。
  …ありがとう」

宮藤「え!?
    あ…はい!」


927 :最上さん:2011/06/03(金) 20:21:55
食堂(治療のあと、ざっとお風呂で身体を洗ってきました、ほかほか)
………
……

宮藤「お待たせしましたー」

ミーナ「ご苦労様、宮藤さん」

坂本「ふたりとも席に付け。
    それでは、全員そろったところで…」

     「「「 い た だ き ま す ! 」」」

俺「うわあ肉だ、肉!」

シャーリー「<俺>は肉が好きって聞いたからな、今日はステーキさ。
       ガッツリ食ってぐっすり眠れば1週間の疲れもぶっとぶだろ?」

俺「ありがとうシャーリーさん。
  …て、俺が肉が好きって話したことありましたっけ?」

エーリカ「さーにゃんが教えてくれたんだよ。ね、さーにゃん」

サーニャ「…ん」こくり

俺「えと…ああ、そういえばそんな話をしたっけ。
  いやあ、話しておいてよかったなあ」

エイラ「…ふん」


928 :最上さん:2011/06/03(金) 20:24:05
シャーリー「なあ<俺>、一週間もあたしたちと離れ離れになって寂しくなかったか?」

俺「そーですね。最初はなんてことなかったですけど、正直後半はちょっと辛かったです。
  だから迎えに来てくれたときは嬉しかったなあ」

宮藤「ちゃんとご飯食べてましたか?」

エーリカ「宮藤、それずっと気にしてたもんねー」

宮藤「だって、向こうにちゃんと食べる物があるかどうか心配じゃないですか」

俺「あはは…大丈夫、ちゃんと食べてたよ」

バルクホルン「最初は弁当があったとは言え、後半は現地調達だったのだろう、どんなものを食べていたんだ?」

俺「そこら辺の食える草を拾って煮こんでスープにしたりとか、
  あとは魚ですかね、釣りをしてみたけどうまくいかなかったから潜って木で作ったモリで『ざくーっ』とかして」

ペリーヌ「ず、ずいぶんと野性的ですわね…」

坂本「はっはっはっ、いやまったくたいしたものだな。
    しかし、島の連中から分けてもらう、とかは考えなかったのか?」

俺「…はッ!?」

ミーナ「もともとそのつもりで司令部宛に手配をしていたのに…あっちの指揮官が伝えなかったのね、まったくもう」

エーリカ「ってゆーか普通は自分で現地調達しだしたりしないもんだよねー、にしし」

サーニャ「…ふふ」


929 :最上さん:2011/06/03(金) 20:25:58
ミーナ「そういえば、<俺>さんに伝えないといけないことがあるのだけれど、いいかしら。
     今回の任務に関して、休息期間として3日間の特別休暇が与えられることになっているのだけれど」

俺「あ、そうなんですか」

坂本「一応、基地からの外出も自由と言うことになっているからな。
    だが、外泊をする場合の注意等々、いくつか伝達事項があるから、また後で…」

俺「んー…いや、せっかくですけどお休みはいらないです」

リーネ「えっ、でも<俺>さん…」

バルクホルン「せっかくもらえるというものを遠慮する必要はないと思うが」

シャーリー「そうそう、キツい任務のご褒美だと思えばいいんだよ」

俺「俺の任務中はみんなだってスクランブル組んだりして大変だったんじゃないですか。
  なのに俺だけ休め、って言われても、なんか申し訳なくて逆に気が休まらないですからね」

ミーナ「でも、身体を休める意味でも、休暇は必要だわ。
     一週間近くも不便な環境で緊張を強いられたんだもの、自分で思っている以上に疲れが溜まっているはずよ」

俺「いや、それが意外と島での暮らしは健康的で、逆に体調によかったくらいでして」

坂本「ふむ…お前自身がそういうなら無理に休めとまでは言わないが、本当に大丈夫なのか?」

俺「はい、坂本少佐」

ミーナ「そう……」


930 :名無しの俺:2011/06/03(金) 20:26:23 ID:r0ZpMwIA
何気に扱いひでぇな

ほわっと?

934 :名無しの俺:2011/06/03(金) 20:34:09 ID:r0ZpMwIA
食料を自分で確保って辺りがね


舞台裏:

ミーナ「<俺>さんの衣食住については根回しをしたし、向こうについても不自由はないわね」

歩兵部隊長「くそ、ウィッチが来ると思って期待してたのにヤローかよ。つまんね」

俺「物資がまるでこねーし、テメーでなんとかしろって事か。
  ふっふっふっ、扶桑陸軍人のサバイバリティをみせてやらう」

みたいな流れ

931 :最上さん:2011/06/03(金) 20:30:02
俺「…でも、まあせっかくのご厚意ですから、それなら明日は日中は寝かせてもらいます。
  明日の夜間哨戒から復帰させてもらう、ということでどうですか?」

エイラ「げ、夜は私がサーニャと…」

ミーナ「…<俺>さん本人がそう希望しているなら、私も口出しするつもりはないわ。
     なら、それでお願いします。でも、もし具合が悪くなったら…」

俺「そのあたりは了解してます、無理する気はありませんから安心してください。
  …じゃあサーニャさん、明日はよろしくお願いします」

サーニャ「はい」にこにこ

ペリーヌ「なんか、ずいぶんと熱心ですのね。
      自分から早く仕事に復帰したいと言い出すだなんて」

俺「へへへ…まあ、俺も俺なりにいろいろ考えるところもありましてね」てれてれ

ペリーヌ「は、はぁ…そうですの」

エーリカ「ま、<俺>がガンバってくれれば私も寝られるし、悪いことはなにもないじゃん」

バルクホルン「ま、まぁそうだな…いや、そうなのか?」

リーネ「別に<俺>さんが頑張っても、ハルトマン中尉のお仕事が減るわけじゃ、ないと思うんですけど…」

エーリカ「ええ、そうなの!?」


932 :最上さん >>930ん?:2011/06/03(金) 20:31:28
      「「「ごちそーさまでした!」」」

俺「そうだ、みなさんにお借りしてたもの、返しちゃいますね。
   まずは…宮藤、これ弁当箱。いちおー洗ったんだけど、なんせ石鹸もない場所だったし、悪いけど…」

宮藤「あ、はい。洗っておきますね。それで、その…味はどうでした?
    保存を優先したメニューって作るの初めてだったので、美味しく出来たかちょっと不安で…」

俺「うん、すっげー美味しかった。おかげで最初の何日かは飯の心配もしないですんだし、ホント助かったよ。
  ああそうだ。リーネも、お菓子ありがと」

リーネ「い、いえそんな…お口にあったみたいでよかったです」

俺「ペリーヌさん、これはハーブの残り…アレコレ使ってだいぶ減っちゃったけど」

ペリーヌ「消耗品ですし、かまいませんわよ」

俺「シャーリーさん。ろ過器、ありがとうございました。水を心配しないですんだのは本当にたすかりました」

シャーリー「へへ、どういたしまして」

ルッキーニ「それ、あたしも使ってたヤツだよ」

俺「はは、そっか。それじゃルッキーニにも礼を言わないとな。ありがと」

俺「最後はバルクホルンさん、目覚まし時計…ま、まぁその、なんというか、ありがとうございました」

バルクホルン「…わ、私にはみんなにかけたような言葉は…い、いやなんでもない!」

俺「あはは…えーと、まあ、その。お陰さまで規則正しい生活が出来ました、ということで」


933 :最上さん:2011/06/03(金) 20:34:06
ミーナ「じゃあこれで後始末も終わったということで…みんな、そろそろ夜も遅いし、解散にしましょう。
    サーニャさん、悪いけど夜間哨戒お願いね」

サーニャ「はい」

坂本「よし、その他の隊員は就寝。明日も早いから、早く寝ろよ」

宮藤「はい!」

ルッキーニ「はーい」

坂本「<俺>も今日はもう休め」

俺「了解、休みます」

エーリカ「ふぁぁぁ~、おやすみー」

……

ミーナ「…本当に、無事に帰ってきてくれてよかったわ」

坂本「だから心配は要らない、と言ったじゃないか。
    …まあ正直に言うと、島でヤツの無事な姿を見たとき、私自身もほっとしたんだがな」

ミーナ「ふふ…それじゃ私たちもそろそろ寝ましょうか」

坂本「ああ、そうだな。
    今日は久しぶりに、お互い気持ちよく眠ることができそうだな」

ミーナ「そうね…おやすみなさい、美緒」



935 :名無しの俺:2011/06/03(金) 20:34:45 ID:slduE1ow
最上さん来てた!!

支援だ!


936 :最上さん:2011/06/03(金) 20:37:30
翌日、昼過ぎ。食堂
………
……

俺「あふ…久しぶりに寝たーって感じで寝たなあ」

宮藤「あ、おはようございます<俺>さん!」

俺「おはよう、宮藤。
  ごめん、もうみんな昼食っちゃったよね」

宮藤「<俺>さんの分はちゃんと取っておいたから大丈夫です。
    温めなおしてくるのでちょっと待っててくださいね」

俺「ありがと」

ルッキーニ「あ、おっちゃんだ!おっはー」

シャーリー「おう、<俺>おはよー。
       あはは、なんかすっごい『寝起きです』って顔してるな」

俺「おはよ、ルッキーニ。おはようございます、シャーリーさん。
  実際さっき起きたばっかりですわ、これからメシを食おうかと」

シャーリー「そっかそっか。
       あたしたちは休憩がてら菓子でもつまみに来たんだけど、一緒にいいか?」

俺「もちろん、どうぞどうぞ」


937 :最上さん >>934ちょっとイケズされた感じよね:2011/06/03(金) 20:38:58
ルッキーニ「おっちゃん今日はお休みだっけ?」

俺「夜間哨戒には行くけど日中はお休みにしてもらってるんよ」

シャーリー「しかし、頑張るよなあ。
       せっかく休みをくれる、って言ってたのにわざわざ自分から仕事したいとかいうなんてさ」

俺「まあ、あの島ではいろいろ考えるところもありまして。
  で、まあ…なんといいますか、もうちょっとここにいる間の、一日一日を大切にしていこうかな、と思った次第で」

シャーリー「ほうほう」

俺「まぁ、実際いつまでここにいられるかわかりませんからね、一日だって無駄には出来ないっすよ」

シャーリー「あ…」

ルッキーニ「にゅう…」

俺「…ん?」

シャーリー「…バカだなあ、しんみりするようなこと言うなよ」

ルッキーニ「おっちゃんー…」

俺「…あ。そか、ごめん。ごめんな」なでなで

ルッキーニ「うゆー」

俺(…でも、寂しがってくれたりするのは、ちょっと嬉しかったりするんだ。
  我ながら、こーゆーのは困ってしまう)


938 :最上さん:2011/06/03(金) 20:40:58
宮藤「おまたせしましたー…って、シャーリーさんとルッキーニちゃん、どうしたんですか?」

俺「ありがとう。いただきます」

ルッキーニ「きゅーけー。芳佳も来なよー、お菓子もあるしさ!」

宮藤「ありがとルッキーニちゃん、じゃあおじゃましまーす」

シャーリー「それにしても、<俺>のヤツいい食いっぷりだなあ」

ルッキーニ「芳佳のご飯おいしいもんね」

俺「ん」もぐもぐ、こくこく

宮藤「えへへ、そうですか?ちょっと照れちゃうな」てれてれ

シャーリー「あたしたちみたいな国の違う人間にも、同じ国の人間にもウマいと思わせるんだから本物さ」

ルッキーニ「そーそ、ホンモノホンモノ!
        …ありゃ、なんかエイラが来た」

宮藤「あ、エイラさん、どうしたんですか?」

エイラ「ああ、宮藤か。
     さっき起きたサーニャのためにお菓子をもっていこうと思ってさ」

シャーリー「なんだ、お前もお菓子目当てか」

エイラ「おまえも、ってどういうことだ?」


939 :名無しの俺:2011/06/03(金) 20:41:10 ID:pGtrAh0Q
最上支援


940 :最上さん 支援あり:2011/06/03(金) 20:42:42
ルッキーニ「にゃは、あたしたちもお菓子食べてんの。
        …あ、そーだ。せっかくだからサーニャも呼んでみんなでたべよーよ、きっと楽しいよ!」

エイラ「んー、まあ別にそれでもいいかもなー。って…むむ!」じろっ

俺「ん?」もぐ…

エイラ「…やっぱ部屋でサーニャと食べるからいい。
    宮藤、悪いけど適当によこしてくれ!」

宮藤「え、せっかくだし、みんなで…」

エイラ「いいって言ってんだろ、もー!」わしっ

シャーリー「おいおい、鷲掴みかよ」

エイラ「…じゃあな!」ずんずん

ルッキーニ「ありゃ、エイラ行っちゃった…どーしたのかな」

宮藤「なんか、ここ数日エイラさんちょっとイライラしてますよね。
    今も<俺>さんのことすごい睨んでましたし」

俺「んく…ごくん。ごちそうさま。
  確かに、睨まれたけど…俺、別にエイラを怒らせるようなことしちゃいないと思うんだけどな」

シャーリー「そうだな。そもそも<俺>は最近は島に行ってたんだし怒らせるなんて無理だしな。
       …まあ、たまたま<俺>の方を見てたってだけなのかもしれないじゃんか、気にすんな」

俺「ふむー…」


941 :最上さん:2011/06/03(金) 20:46:35
そして夜、夜間哨戒開始、滑走路
………
……

俺「夜に飛ぶのも一週間ぶりかあ」

エイラ「ちぇー、なんでコイツが…」ぶつぶつ

サーニャ「<俺>さん、久しぶりですけど大丈夫ですか?」

俺「あはは、だいじょぶだいじょぶ。
  なんていうか、ここに来るまで夜に飛んだことなんてなかったけど慣れれば慣れるもんだわな」

サーニャ「そうですか、飛び立つのに補助が必要なら言ってくださいね」

俺「ありがとう、でもひとりで大丈夫…では、先に飛びます。<俺>少尉、発進」ぶぉろろろろろろ

サーニャ「よかった。
      <俺>さん飛び方が安定してる、飛ぶたびに上達してるみたい。」にこにこ

エイラ「…サーニャ、なんかアイツに構いすぎだよな…」

サーニャ「…エイラ、なにか言った?」

エイラ「……なんでもない。
     じゃいくぞ」

サーニャ「うん」


942 :最上さん:2011/06/03(金) 20:47:18
夜間、上空
………
……

俺「……」

サーニャ「……」

エイラ「……」

俺(……あれ?
  おかしい。なにかおかしい。なんか空気が気まずいぞ、何故だ)

俺「サーニャさん」

サーニャ「はい」

俺「えーと…あはははは」手ひらひら

サーニャ「?」手ひら、ひら

俺「エイラ」

エイラ「……」

俺「えーいら。エイラエイラえいらー?」

エイラ「……」ぷいっ

俺(やっぱ原因はコイツか)


943 :最上さん:2011/06/03(金) 20:47:57
俺「おーいエイラどうしたんだ、なんか機嫌悪いな?」

エイラ「うるせーな、ほっとけよ」

俺「おいおい、久しぶりに一緒に飛んでるってのにそりゃないだろー。
  せっかくだしいろいろ話したい事とかあるんだがなあ」

サーニャ「エイラ…?」

エイラ「むー…」

俺「なんだよもー。
  これでもな、サーニャさんとエイラには、お礼とか言おうと思ってたんだぞ」

サーニャ「おれい?」

エイラ「礼って、なんの事だよ?」

俺「ほら、あの島での事だけどさ、夜に通信で呼びかけてくれたじゃんか。
  アレな、けっこー本気で嬉しかったりしたんだぞ」

サーニャ「あ、あの日はたまたま繋がってくれて、よかったです。
      でも、別にそんなたいした事じゃ…ないです」

俺「いや、これがなかなかどうして一人身の夜にゃしみるもんがあってさ。
  やっぱり、見知った人の声ってのは安心出来ると思ったよ」」


944 :最上さん:2011/06/03(金) 20:48:38
エイラ「…ちぇ、アレかよ」

俺「ちぇ、って事はないだろ、ホントに嬉しかったんだぞ?」

サーニャ「ふふ」

エイラ「…ふん」

俺「…んー、なあエイラ、なんかお前ちょっとヘンだぞ」

エイラ「別に、オマエにゃ関係ねーだろ」

俺「関係ねーってこたあねえさ、同じ夜間哨戒班としてはな。
  理由もわかんねーのにお前が妙に機嫌が悪いってのが気になるのはしょーがねーだろ」

エイラ「しつこいな」

サーニャ「エイラ、どうしたの?
      なにか、ヘンよ」

エイラ「…!
    サーニャがいけないんじゃないか、バカぁ!」ぶぃぃん!

俺「お、おいおいおいエイラ、どこ行く!?
  …だあああああっ、なんだってんだ」

サーニャ「エイラ…」

俺「とにかく、おっかけよう」


945 :最上さん:2011/06/03(金) 20:50:08
エイラ「ちぇ…バカ、サーニャのバカ」

エイラ「…バカ」

俺「バカはおめーだ、まったく。
  さすがに心優しい俺もちょっと怒るぞ」

サーニャ「今日はおかしいわ、どうしたの…?」

エイラ「…サーニャが悪いんだからな」

俺「さっきも言ってたなソレ。っつーかお前が腹立ててんのは俺相手じゃねーのか?」

エイラ「オマエがムカつくのはいつものことだかんな」

俺「それはそれでひでーな…」

サーニャ「あの…エイラ、わたしなにか、知らないうちにエイラを傷つけるようなことしてしまったの?」

エイラ「う! えと、その…えーと、傷つけるっていうんじゃなくて、その、なんてゆーか…」

サーニャ「お願い、教えて」

俺「…?」





エイラ「その…サーニャは、<俺>の事が好きなのか?」


946 :最上さん:2011/06/03(金) 20:54:15
サーニャ「……」

俺「…………は?」

エイラ「ど、どうなんだ」

サーニャ「それは、ええと、うん」

俺「う゛ぇ、えええええええええっ」

サーニャ「でも、エイラだって<俺>さんの事好きでしょ?イタズラとかだって、<俺>さんと親しいからしてるんじゃ…」

エイラ「そ、そーいう好き嫌いの問題じゃないんだ!」

俺「お、おまえがいいだしたんだろ…」

エイラ「オマエはすっこんでろよ!
     …そーだ、最近のサーニャはオマエの事ばっかり気にしてるんだ。
     オマエなんかが、でしゃばってくるから…」

サーニャ「べつに、<俺>さんの事ばかり気にしてるわけじゃ…。
      だけど、ずっと一人で任務してたんだから、心配するのは当たり前よ」

エイラ「だけど、だけど今週は、一緒に夜間哨戒しててもしょっちゅう<俺>に通信しようとしてたし、
     『<俺>さんよく寝てるかな』とか『ちゃんとご飯食べてるかな』とか、ソレばっかりだったじゃないか」

サーニャ「それは…」

俺(痴話喧嘩の様相を呈してきたなー…だがまぁ、どうもきっかけは俺っぽい。
  って…えー、そうなのか?なんか根本的なところで食い違いが起きてるっぽいんだが)


947 :最上さん:2011/06/03(金) 20:55:05
サーニャ「だけど、だって<俺>さんはいっしょに夜飛んでくれるし、だから…」

エイラ「私だってサーニャと一緒に飛んでたんだぞ!
     なのになんで隣にいる私じゃなくて<俺>のことばっか…」

サーニャ「それは、離れたところにいるから、心配になったのよ…わかるでしょ」

エイラ「だけど…私が…一緒に飛んでるのは…飛んだのは…わたしだって」

エイラ「……もういい」

俺「いや。よかあ、ないだろ」

エイラ「うるせー」

俺「いいから聞けよ、俺だってな」

エイラ「だまれ」

俺「黙らん」

エイラ「…! な、なんだよ…」

俺「あのな。前にも言ったけどさ、俺は、二人にはな」


サーニャ「……まって!
      前方、こちらの進路上、距離5000に飛行物体を確認…!」

  「「!?」」

948 :最上さん てきぱき投下しよ。後はつかえてないだろうか?:2011/06/03(金) 20:56:30
状況開始
◆――――
俺「ネウロイ!?」

サーニャ「まだ、わかりません…でも、ネウロイの気配ではありません」

サーニャ「…機体識別、おそらくロマーニャ製ファロットG.12輸送機。
      こちらから通信をかけていますが応答ありません。
      進路は…低速ですがまっすぐネウロイの巣方面に進行中…まもなく視認できる位置まで近づきます」

エイラ「なんだなんだ、民間機か、それともこんな夜更けにヒミツで攻撃でも仕掛けに行ってるってのか?」

俺「まさか攻撃って事はないと思うが、この空域は危険区域だから申請のない民間機の飛行は禁じられてるはずだ。
  それはそうと…機体のケツに追いついたぞ、まもなく最接近。どうするサーニャさん?」

サーニャ「未だ通信に応答がないので、機体の側面に回って発光信号でコミュニケーションを試みます。
      私が右側面から近づくから、エイラは左からお願い。<俺>さんは後ろでフォローをお願いします。
      位置が離れるから、インカムの設定をオープンにして、会話が3人で共有されるようにしてください」ふぉろろろ…

サーニャ[[こちら、501JFWサーニャ・リトヴャク中尉です。この信号に応答してください。
      貴機は現在安全を確保されていない空域を飛行中です、至急引き返してください。
      進路の先にはネウロイの巣があり、非常に危険です。繰り返します…]]ピカッチカッ

輸送機>チカッチカッ

サーニャ『輸送機から応答…ふたりとも、聞いて。
      この輸送機は、医療機関の輸送機で、医療器材を病院に届けるところだったんだけど、
      本来のコースで飛行中に故障が発生して方向転換が不能になって、
      さらには通信機が壊れてしまって救難信号も出せないまま、なんとか今まで飛行を維持していたみたい。
      こちらの指示に従うという事なので、これからこの機を私たちの501基地に牽引します』


949 :最上さん:2011/06/03(金) 20:57:54
サーニャ『501基地のミーナ中佐に通信で報告します。
      <俺>さん、その間に輸送機の状況を確認してもらえますか?』

俺「了解。…尾翼を確認、確かにラダーが故障してる模様だ。
  あと水平尾翼も正常に動作してない。その他外装に大きな損傷は見られない」

サーニャ『基地への連絡が終わりました、受け入れ体制を整えてもらっているところです』

エイラ『だけど牽引って言っても、輸送機の鼻っ柱掴んで引っ張っていくわけにはいかないだろ。どーするんだ?』

俺「まあ、さすがにひとりじゃこの巨体を引っ張っていくのは無理だろうな…でも大丈夫。
  機体構造に問題は見られないから、二人でそれぞれ左右の翼の下について、手押しで進路を曲げていけばいい。
  輸送機の推進力は生きているから、支える側もそれほど大きな負荷はないはずだ」

サーニャ『<俺>さん、後ろから監視して動作を指示してください』

エイラ『げ』

俺「了解、それじゃ指示始めます…エイラ、思うところはあるだろうが、ここはちゃんと従ってくれよな?」

エイラ『うっせーな、わかってるよ。さっさとヤレ』

俺「ん。それじゃ…」

サーニャ『…!?
      まって、ネウロイ出現!』

エイラ『な!?』

俺「まさか、このタイミングで…?」


950 :最上さん:2011/06/03(金) 21:00:18
サーニャ『巣に向かってくる航空機を確認して、ネウロイが刺激されたのかもしれない。
      だとすると、敵の狙いはこの輸送機…!』

エイラ『輸送機抱えながらじゃ、回避どころかシールドだって張れないぞ…どうしよう、サーニャ』
                                                       ビッ…!

俺「…あぶねえ!」シールド防御

サーニャ『かばってくれて助かりました、<俺>さん』

俺「どういたしまして。なんとかぎりちょん、まぐれ当たりだけどね…だけど、重大な問題がある」

エイラ『な、なんだよ…?』

俺「…ネウロイの姿がまったく見えない」

サーニャ『私の能力で探知したところ、相手はおそらく単体、小型の長距離狙撃タイプだと思います。
      距離およそ12000、暗い夜の空ではこの距離で相手を視認することは不可能です』

俺「だとすると、次は自信がないな。どこから攻撃が来るのかわからないんじゃ、かばいようがない」

サーニャ『…<俺>さん、私が後ろに回りますから、エイラと一緒に急いで輸送機を避難させてください』

俺「……!
  サーニャさんは、ここに留まって遅滞防御、敵機の迎撃…ですか?」

サーニャ『はい』

俺「……。わかった、頼みます」


951 :最上さん:2011/06/03(金) 21:01:37
エイラ『ちょ、ちょっと待てよオマエ…まさか、サーニャをここにおいてくって言うのか!?』

俺「…そうだ」

エイラ『ダメだそんなの! サーニャ、こんなヤツの言う事聞くな、私が残る!』

サーニャ『エイラ、だめよ』

エイラ『なんでだよ、シールドくらい私にだって張れるぞ!
     それに私には未来予知の魔法があるから、暗くたって攻撃を食らったりなんてしないし…!』

俺「お前な、それじゃ輸送機を守りきれないだろ」

サーニャ『輸送機を攻撃から守るためには、ネウロイと輸送機の位置を正確に測定する必要があるの。
      その線上で戦うようにしないと、輸送機への攻撃をシールドで弾くことはできないでしょ?』

俺「この三人の中で、それが出来るのはサーニャさんだけだ。俺は無理だし、それにエイラ。
  未来予知で弾が飛んでくるのを避けられたとして、輸送機守りきれるか?」

エイラ『ぐ…そんな事わかってるよ! だけど、サーニャを見捨てていくなんて、わたしには…』

俺「なら、輸送機を見殺しにするのか?」

エイラ『そ、そんな事いってないだろ!』

俺「く…っ!
  じゃあ他にどうしろってんだ、ええ!?」


サーニャ『エイラも、<俺>さんも落ち着いて!!』


952 :最上さん:2011/06/03(金) 21:02:37
俺「!!」

エイラ『さ、サーニャ…!?』

サーニャ『…民間人を守るのは、私たちの使命よ。
      私は大丈夫だから…ふたりとも、お願い』

俺「…了解。サーニャさん、右翼交代します、輸送機の後方へついてください」

エイラ『オマエ…!』

ビッ…!

サーニャ『……ん!』シールド防御

俺「エイラ。俺らがまごまごしてるあいだ、サーニャさんが撃たれる時間は増えてくぞ。
  サーニャさんの為を思うんなら、さっさと輸送機を退避させてサーニャさんを自由に動けるようにするべきだ」

エイラ『…!
    ちくしょうわかったよ、行けばいいんだろ!』

俺「…ああ。
  サーニャさん、じゃあ…行きます」

サーニャ『はい…お願いします』

エイラ『サーニャ!
     ぜったい…ぜったい助けにくるから!』

サーニャ『ありがとう、エイラ…』

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最終更新:2013年01月30日 14:16