心筋核医学検査
負荷心筋シンチグラフィー
- 核種は201Tl
- 感度、特異度が高く、虚血部位はcoldに描出される。
- 可逆性であるanginaでは、安静数時間後に再分布(hotに描出される)
- 十分な運動負荷をかけられない高齢者などには、薬物負荷を行う。(adenosine(ATP), etc.)
201Tlと99mTcを用いた心筋血流イメージング
タリウムはその化学構造が、心筋の活動に不可欠なKに似ている。201TlClを静注すると、冠動脈を通過する際にその80%がNa-Kポンプによる能動輸送を介して心筋細胞に取り込まれ、心筋全体がhotに描出される。他方、冠動脈に異常のある虚血性心疾患では、虚血部位がcoldに写る。また、テクネシウムも心筋細胞に入るので、99mTc-sestmibiや99mTc-tetrofosinなどの新しい核種を利用した検査も普及している。テクネシウムはタリウムと異なり受動的に心筋細胞に拡散するだけだが、高エネルギーを発するので、より鮮明な画質を得ることができる。
123I-MIBG交感神経イメージング
MIBGはノルアドレナリンに似た分子構造をしているため、アドレナリン作動性ニューロンに取り込まれ、交感神経終末などに分泌顆粒として蓄えられる。したがって、交感神経の機能障害や除神経を伴う心不全や虚血性心疾患では、その取り込みが低下する。特に、心筋と縦隔での123I-MIBGの集積比(H/M比)は心不全の予後規定因子として重要視されている。
99mTcピロリン酸イメージング
ピロリン酸は虚血心筋に取り込まれるので、33mTcピロリン酸を静注すると、心筋梗塞部位がhotに写る
最終更新:2009年11月01日 07:04