IgA nephropathy(Berger disease)
増殖性糸球体腎炎のうち最も多く、扁桃摘出が有効である。
- 成因は不明。一部では家族内発症が見られ、遺伝的因子の関与が疑われる
- メサンギウム領域にIgAが顆粒状に沈着5
- serum IgA高値(≧350mg/dl)・・・・・・約50%の例で認める
臨床像
- 一般に発症時期は不明なことが多く、学校検診で無症候性血尿を指摘されて発見される場合が多い。(chance hematuria)
- また上気道感染や腸炎等に罹患した直後(数日以内)に、突然の肉眼的血尿を呈して発見されることがある。そして肉眼的血尿は数日以内で消失し、その後は顕微鏡的血尿とproteinuriaが持続する(無症候性血尿)
- nephrotic syndromeはほとんど呈してこない(proteinuriaは軽度)
Tx
- proteinuria≦0.5g/day・・・・・・経過観察
- proteinuria 0.5~1.0g/day・・・・・・ACE inhibitor, ARB, 無効の時はsteroid
それでもproteinuriaやCrの悪化を見る場合、アザチオプリンなどの免疫抑制薬を併用する。
prognosis(予後不良群)
- BP>160/95mmHg
- serum Cr>1.5
- Ccr<50
- 尿蛋白>2g/day
※hematuriaの程度、IgAの高低と予後は無関係
最終更新:2009年10月23日 05:34