Cataract

症例

79歳男性。最近になり右目の視力が急速に低下したため来院した。視力は右0.01.白内障が強く、眼底は透見不能、眼圧は正常範囲であった。有用な検査は?

時に白内障が急速に進行することがある。そういったケースでは、手術を念頭に置いた検査の組み立てを考えなければならない。臨床の現場では、本例のようなケースは意外と多い。水晶体から後部の情報が得られるよう努力すればよい。まずは眼球内の情報を集めるべきで、BモードとERGを施行する。
  • 網膜電図(ERG)・・・眼底が透見できない時、網脈絡膜疾患の診断時などに主として用いられ、光刺激に対する電気的反応から網膜機能を評価する。
  • 超音波Bモード検査・・・眼底が透見できない時にまず行うべき検査である。これで硝子体出血や混濁、網膜剥離、網膜や脈絡膜の腫瘍などが大体わかる。




トノグラフィ:緑内障の検査、房水流出率の測定を行う検査。
パネルD-15検査:色相配列検査であり、色覚異常の種類、程度がわかる。
ローズベンガル試験:ドライアイの検査に用いられる染色試験。→SjS
最終更新:2009年09月30日 07:15
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