ページ独立の難しい魔物

このページについて

このページでは、関連カードがあまりに少なく、以下のように「魔本構築のための記事」を立てるのが困難な魔物をまとめて取り扱います。

  1. 個別の魔物カードのページに書いてある以上の記述が見込めない。(ドンポッチョバディオスなど)
  2. 自分の場の魔物が石版魔物3体の時」の効果以外に特徴がなくデッキタイプ/石版魔物に書いてある以上の記述が見込めない。(ニンニンエルジョなど)

このページから独立させるのは自由ですが、その際には「相性の良いカード」などの「その魔物で魔本を構築するための情報」を補強して頂けるようお願いします。



【エルジョ】

概要

第104話で初登場した天使型の千年前の魔物の子
パティの率いる小隊の一員として、ドグモスボルボラ及び輸送役のバディオスと共に登場し、ガッシュ・ベルを襲撃した。
同小隊メンバーに関して清麿から「異様な怒りや憎しみ」を早々に感じ取られており、パティからは「どう、強いでしょ?千年間も石にされていた怨念がこもってるんだもの、勝てるわけないわよね。」と説明されている。
それほどまで石化されていた間の苦しみが強かったようである。

同戦闘でガッシュ・ベルティオに敗北するも本は守り抜かれて撤退。
その後は作中の裏でパティバディオス率いる小隊の一員として活動していたと思われ、実際に第142話の決戦の場面にパティと共に帰還してくる姿が確認できる。
第143話でブラゴに攻撃する姿が2コマ描かれているが、それ以来姿は無いため、この時に倒されたと見て間違いないだろう。

ロブノスと同じく「ビライツ」の使い手で、他にも光系の術を扱う。
最大術「ダイバラ・ビランガ」は「オウ」系ではないものの、「光の妖精」を召喚する大技*1
この他で石版魔物の生物型の術はグランガ・コブラ(ドグモス)・ザオウ・ギルエルド(ツァオロン)・ペンダラム・ファルガ(パムーン)だけと貴重な事から、エルジョの術の才能は高かった可能性が窺える。

ガッシュTCBにおいては、石版魔物の中でカード枚数は比較的多い方だが、実用性のあるカードが非常に乏しい。
自分の場の魔物が石版魔物3体の時に相手の魔本もどしを封じるエルジョ《フォオオオオ》が辛うじて有用なカードと言えるが、魔本もどしはゲーム中に1度や2度程度しか使われない事も多いため、その対策のためだけに魔物1枠を使う価値があるかと言うのも課題となる。
よって石版魔物魔本に採用するとしても、魔本もどしの多用が流行っている時でなければ活用は難しいと言える。


代表的なカード

魔物カード

自分の場の魔物が石版魔物3体の時、相手は相手自身の魔本をもどす効果を使えなくなる。
中級者以上のプレイヤーはPR-007 やさしい王様E-159 わたしのブラを離しなさいを魔本に投入している可能性が高いため、完全に腐るという心配はない。
一方で、それらくらいしか魔本もどしを採用していない事も珍しくはないため、効果が刺さる場面もごく僅かとなってしまうのが懸念点。
微細なテキストの違いから自分のE-243 to be continuedとのコンボも できない
基本的にはヨポポマエストロのような、ゲーム中に複数回魔本もどしを行うカードの流行を読んで使う事となるだろう。

この魔物でエルジョ以外の術カード「ビライツ」を使えるようになる効果を持つ。
具体的にはロブノスS-042 ビライツトロワS-289 ビライツが使用可能となる。
しかし、S-042 ビライツの強化条件を満たすには魔力強化が別途必要になり、S-289 ビライツを使うならトロワ《静寂の支配者》《飛行》を採用した方が「魔物の効果」を活用できる分だけ得をできる。
エルジョの他の術やパートナーを使いつつ、これらのビライツも使いたい場合であればといった性能だが、術もパートナー効果も力不足でそういった戦術を取るのも難しい。

パートナーカード

相手の「魔本めくり効果」で自分の魔本がめくられたターンに捨て札にして使用し、相手の魔本に3ダメージを与える効果を持つ。
発動条件が受動的、魔本めくりで受けた損害は取り戻せない、発動してもダメージなのでかばえてしまう…といった複数の難点を抱えるカード。
かばえない効果でサポートしようにも、手段がパティ《涙のリグレット》等の僅かなカードに限られてしまい、どうしても使いにくい。

術カード

―第1の術「ビライツ」
MP1で魔力+3000・1ダメージの攻撃術で、コインを投げてオモテなら魔力を+2000する効果を持つ。
元の魔力が高めで、追加効果も発動すればその魔力の高さから防御は困難になる。
しかし、肝心のダメージ値が1なので、実用性は低い。

―第2の術「ビレオルード」
MP3で魔力+3000・2ダメージの攻守両用術で、防御に使ったとき相手の攻撃が合計魔力7500以下なら、その攻撃を無効にする効果を持つ。
ルール時は防御時の効果が「このターン中」続く効果だったが、真ルール移行時にこのバトル時のみに限定された。
エルジョの魔物カードはいずれも魔力4500なので、効果を持たない場合と大差ないものとなってしまっており、攻守どちらにおいてもコストパフォーマンスが悪いので採用価値は低い。

MP1で魔力+2000・1ダメージの攻守両用術で、防御時に魔力を+2000する効果を持つ。
コストが低く、防御術としては及第点の性能を持ち、最低限度のレベルの攻撃術にもなるので使いやすい。
突出した強さを持たないので積極的な攻めや、肝心の場面での防御は見込めないものの、攻防ページを多く作るなら検討できるだろう。

―第3の術「ガンズ・ビライツ」
MP3で魔力+4000・ダメージ値を持たない攻撃術で、相手の魔物1体を選んでコインを投げ、オモテならその魔物にダメージ、ウラならその魔物についているパートナーを捨て札にする。
コストが高めで、効果も運次第なので扱いにくい。
パートナーの付いている魔物を選べば不発で終わる事は無くなるとはいえ、有効活用できそうかはよく考えて採用を判断する必要がある。

―第4の術「ダイバラ・ビランガ」
MP7で魔力+7000・3ダメージの攻守両用術で、相手の魔本か魔物にダメージを与えると、相手のパートナー全てを捨て札にする効果を持つ。
相手の場のパートナーの全除去は魅力的なものの、高コストの上級術というのが課題。
パートナーを捨て札にするだけでは勝利に直結しないので、より強力な攻撃への布石としたいところだが、この術でMPを浪費しては本命の攻撃に支障が出かねない。
この術自体が決定打となる事も見込みにくいので、この術から本命の味方の攻撃に繋ぐコンボ構築が重要と言えるだろう。


関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
+ パートナーカード
―パートナーカード
+ 術カード
―術カード



【カルーラ】

概要

第104話で初登場した薔薇の術を使う千年前の魔物
初登場時はビョンコ率いる小隊のメンバーとしてイバリスバビルデンシンと組んでおり、バランシャを襲撃した。
この時は顔見せだけで、活躍が描かれたのは第125話でティオキャンチョメを襲撃した時となる。(第111話のキャンチョメの回想にも登場している)
ビョンコに率いられていた事は変わらないが、今回はデンシンパラマキロン及び輸送役のフェリウスと共に登場となった。
なお、前回組んでいたイバリスバビルは第142話で再登場する事から生存しているのは確実であり、同小隊内でも異なる編成で出撃が行われていた事がここから読み取れる。

ビクトリーム戦で心の力を使い果たしていたティオキャンチョメを圧倒するかと思いきや、救援に駆け付けたウォンレイキッド、更に追い付いたガッシュ・ベルによって逆に圧倒される。
デンシンパラマキロン投げ飛ばされたところから逆転を狙った「バズ・アグローゼス」もウォンレイの「ラオウ・ディバウレン」に破れ、その二人の本と共に本を燃やされて魔界への送還となった。

ガッシュTCBにおいて関連カードは全4種類と少ないが、自分の場の魔物が石版魔物3体の時に相手の「このカードが場にある→」の「魔物の効果」を封じるカルーラ《薔薇の戦士》が非常に強力。
それ以外のカードの性能は期待できないものの、ガッシュ・ベル《伝導のエレメント》ウォンレイ《愛のために》等の現環境でもトップクラスに強力なカードのメタになるため、「魔物の効果」目当てだけで石版魔物魔本に採用できる。


代表的なカード

魔物カード

自分の場の魔物が石版魔物3体の時、相手は「このカードが場にある→」の「魔物の効果」を使えなくなる。
環境でも活躍する「このカードが場にある→」効果を封じられるのは非常に大きい。
前述した《伝導のエレメント》等以外にも、レイラ&ビクトリーム《ベリーメロン!》ブラゴ《容赦なし!》ゼオン《絶望へのスタート》等といった封じられて大きいカードは多いため、石版魔物魔本を構築する上で有力な候補となる。

パートナーカード

自分のカルーラの「自分の場の魔物が石版魔物3体のとき」使える「魔物の効果」、石版魔物2体がいれば使えるようにする効果を持つ。
本来は過不足なく「自分の場の魔物が石版魔物3体」という盤面を要求されるが、「自分の場に石版魔物が2体以上いる」なら、他に何体の魔物がいようと、3体目以降の内訳が魔物が現代魔物でも石版魔物でも、効果を使えるようになるので構築の幅は大きく広がる。
ただし、その場合には「このカードが除去されればカルーラの効果が使えなくなる」という明確な弱点が生まれる点には注意。
石版魔物魔本においても、魔物が捨て札にされたり石版状態にされてしまっても効果を維持できるので採用するメリットはある。
とはいえ、カルーラ自身がそういった効果を受ける可能性もあるため、蘇生カードや石版状態を回復するカードより優先して採用できるかはよく考えたいところ。

術カード

―第1の術「オル・ロズルガ」
MP2で魔力+3000・2ダメージの攻守両用術で、このバトル中、相手はパートナーの効果を使えない効果を持つ。
術を無効にする効果やダメージを減らす効果を持ったパートナーをケアしながら、攻撃や防御が行える。
しかし、真ルールでバトル中に使えるパートナーは少なく、コストパフォーマンスも平均レベルでしかないので、よく考えて採用を判断しよう。

―第2の術「バズ・アグローゼス」
MP5で魔力+5000・3ダメージの攻守両用術で、相手の魔本か魔物にダメージを与えると、相手のパートナー1枚を捨て札にする効果を持つ。
パートナー除去を第一目的として見ると重たいが、3ダメージの攻撃術として見れば、MP5はそこまで悪くはない。
勿論、現在だとコストパフォーマンスがより上回るカードも珍しくないが、最終ページ前にE-013 ナオミちゃん等と組み合わせてダメージを入れつつ、パートナー除去で後の布石とする事を狙うなら使えるか。
一方、これ単体での攻撃性能自体は控えめなので、上記のようにかばえない効果を与えたり、後の布石とするといった目的を十分に果たせそうにないなら、採用を見送る事も考えよう。


関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
+ パートナーカード
―パートナーカード
+ 術カード
―術カード



【黒騎士】

概要

劇場版第1作『101番目の魔物』に登場した、ケンタウロス型の大人の魔物。
名前通り黒を基調とした配色で、鎧の胸元には魔本と同じシンボルが描かれており、馬上槍を武器としている。
人間界で暴走した魔物を鎮圧するために用意された「101冊目の白い魔本」を託されて管理していた。
(同映画の設定は、原作後半との食い違いが多いため、あくまでも映画及びアニメ版独自の設定と思われる)

劇場版のキャラだが、雷句氏によってデザインされており、『まるかじりブック2』の188ページには設定画が小さく載せられている。
また、原作においても最終話の戴冠式のシーンにて、1コマだけ出演している。

ガッシュTCBにおいては魔物カードが2枚存在するだけで、基本的に「魔物の効果」によるサポート専門の役割となる。
作中設定に準えて魔力は高いものの、コマンド術を使うか、相手のエルザドル《気高き目》S-146 ブン投げろー!等の効果を防ぐといった程度でしかその魔力を役立てる手立ては無い。


代表的なカード

魔物カード

使用を宣言すると、相手の魔物とパートナー以外のカードを全て捨て札にできる。
MJ12バルカン(及び場に置かれるごく一部の術やイベント)をノーコストで毎ターン一掃できるのは強力。
対象が相手のカードだけなので、自分のそれらのカードは巻き込まれないというのも頼もしいところ。
現環境においてもMJ-003 フライング・ビートMJ-013 ビッグ・ボインV-002 バルカン四代目の3枚は特によく使われるので、まず腐る心配はない。
一方で、魔物とパートナー及び魔本内の術・イベントというゲームへの影響力の高いカード達には何の作用もしないので、MJ12バルカンの除去だけに魔物枠を1つ使えるかどうかが焦点となってくる。
闇雲に採用してもパワー不足でジリ貧に陥る危険が出るため、「それらを除去する事で勝利に大きく近付けるか」を考えて判断したいところ。

場にある限り、自分も相手も、バトルフェイズにダメージ以外の効果で魔本をめくることができなくなる。
自身に作用する魔本めくりも相手側に作用する魔本めくりもまとめて封じてしまうカード。
妨害能力は高いものの、自分のそれら効果も封じてしまうので注意が必要。
使用する場合にはE-005 鈴芽のお見舞いとのコンボも検討したい。


関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード



【ソーマ】

概要

GBAの『魔界のブックマーク』オリジナルの魔物の子。
作中での活躍等はネタバレだらけにならざるを得ず、ゲーム版は未プレイ者も少なくないと思われる事から折り畳み内を参照。

+ 『魔界のブックマーク』の重大なネタバレを含みます
本作における真の黒幕であり、ラスボス。
作中終盤まで「本のモンスター」の「ココメロ」である事を装い、ガッシュ・ベル達の味方として振舞う。
その目的は、戦いの中で記録された力(魔物の術や本のモンスターの能力など)を、心の力無しで自由に使う事ができるようになる「記録のしおり」に、様々な力を記録する事だった。

ソーマとしての初登場は中盤のビブリオの回想の中での事となる。
かつてビブリオ達を嬲り追い詰め、最大術でとどめを刺そうとしたのだが、その間際にビブリオに目覚めた術「リガロ・アムニク」によってパートナー諸共、漫画本へと変えられる。
この出来事よりビブリオのパートナー「佐久間菜須香」が狂気に落ち、本作の大事件へと繋がるものとして物語が進む。

その後、ガッシュ・ベル達がビブリオ・菜須香に挑もうという場面にて、ココメロ(ソーマ)は菜須香の命令に従って、ガッシュ・ベル達やビブリオを騙していた事を明かす(尤もこれも半ば嘘という事になるのだが)。
この場面にて「記録のしおり」の力も説明され、菜須香は「記録のしおり」を挟んだビブリオの魔本をビブリオの術で「最強の本のモンスター」へと変えてガッシュ・ベル達を倒そうとする。
しかし、ビブリオとソーマの術それぞれに隠された性質により「最強の本のモンスター」計画が失敗すると、ココメロ(ソーマ)は菜須香を裏切り、ビブリオの本に火を付ける。
そして正体を現し、それまでのガッシュ・ベル達の戦いで鍛え上げられた「記録のしおり」を持って逃亡を図る。

菜須香の話によると、実はソーマと国枝光博は漫画本に変えられた後、ビブリオには秘密で菜須香の手によって元に戻されていた。
しかし、戻してもらった事を感謝するどころか、逆に菜須香を拘束して本を燃やそうとする。
それからはビブリオの本を燃やす代わりに、「記録のしおり」を鍛えるようにと脅迫していたとの事である。
(尤もココメロ(ソーマ)が正体を現すシーンまでは、「ビブリオを王にするため」等の菜須香が主導と読み取れる言動が多いため、どこまでが誰の意思によるものかは読み取り難い物語構造となってしまっている)

逃亡を図りはしたものの、ムサシ島内にて追い詰められ最終決戦となる。
「記録のしおり」の力を使う第一段階(撃破後にまだ術を使っていないという発言があるのでこの時に使用された「ギガノ・ドルク」も「記録のしおり」で使われた術と見られる)、そしてソーマ自身の術を使う第二段階という、ゲームラスボスらしい二段階構成の戦いとなる。

作中で登場する「しおり」は全てソーマの「術」によって生み出されたものとの事(ソーマが正体を現したすぐ後のシーンより)。
しおりの生成のための術を唱えるシーンや生成過程に関して詳細な話はないため、術の名前や詳細な効果・条件までは不明。
ココメロに変身する力(ビブリオによる力ではない)、ココメロとしてガッシュ・ベル達の前にワープしてくる力も見せているのだが、これらがどこから生じている力であるかも不明となっている。
術の力か魔物自身の能力か、はたまたしおりの力で他者から得た能力なのかは不明だが、いずれにしても一人の魔物としては多彩かつ高性能な能力持ちと言える。
また、作中には「体力」や「心の力」を回復させるしおりも登場し、普通にプレイしていてもかなりの量が手に入るのだが、前述のようにしおりは全てソーマの術で生み出されているため、これをソーマ側が無制限で使えるとしたら耐久力・持久力も相当なものに膨れると推察できる。

総じて「王を決める戦い」においてオーバースペックな能力を持っていた事が窺える。
…なのだが、作中で清麿に驚異として見られたのは「記録のしおり」の力ばかりで、その底知れない力量についての言及は一切ない上、(脅迫されていた菜須香以外は)ソーマに恐れる描写も全くなかった。
彼の言動は原作の序盤でよく見られた身勝手者に近い印象が強く、パートナーの弱気な描写からもラスボスという威厳を感じさせないものだったため、尻すぼみな幕引きになっていたというのは否めない。

ちなみに、ココメロを呼び出すためには「とある呪文」を叫ぶ事が必須とされる。
その呪文のために清麿を照れさせるシーンがあるのだが、ソーマに意外な茶目っ気があっての事なのか、劇中劇『吉凶占師オマモリ隊』に準じているのかは謎である。

ガッシュTCBにおいては魔物カードとパートナーカードが1枚ずつあるだけという尖った配分。
それも実質的に味方のサポート専門という構成である。
作中では「バルデス」を始めとした「骨」をテーマとした呪文を複数使うのだが、ガッシュTCBには術カードはおろか「魔物の効果」としてすら実装されていない。
ソーマを魔本の主役に据えるのはとても厳しいので、ソーマ《究極のしおり》を効果的に活かせる別の魔物を中心として魔本を構築していこう。


代表的なカード

魔物カード

ゲーム中に1回だけ、使用したターンに、自分の魔本の今より前のページを使う(場に出すカードなら場に出す)事ができるようにする効果を持つ。
1ターン中に使える手札が増え、今より前のページなら好きなページからカードを選択できるので、効果自体は中々に強力。
一方、ゲーム中に1回(国枝光博《貧乏ロックスター》込みでも2回)までしか使えず、術カード等も無いため、使用後には場で持て余しがちな魔物となってしまうのが課題である。

パートナーカード

捨て札にする事で、ゲーム中に1回だけ、このターン中にソーマの「ゲーム中に1回だけ使える」効果をもう1回だけ使えるようにする。
ソーマの貴重な効果の使用回数を増やす事ができ、コンボや展開などの様々な用途に利用できる。
ただし、変更できるのは「ゲーム中に1回」の制限だけなので、同一ターンでの効果の使用制限までは変更できない点には注意。
E-072 君達の力、借りうけるとのコンボ用としても有力だが、裁定の不明点が見られるため、当日裁定を確認の下で使いたい。


関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
+ パートナーカード
―パートナーカード



【ツヴァイ】

概要

アニメオリジナルの千年前の魔物の子で、「静寂の支配者(サイレント・ルーラー)」の一員。
亀のような見た目をしており、背中の突起は術にも活かされる。
「ガルク」で地面に潜り、地中から「チェインセン」で攻撃するというテクニカルな戦術も見せている。
その他、「静寂の支配者」の共通事項はファウストの解説を参照。

名前の由来はドイツ語で「2」を意味する「zwei(ツヴァイ)」だろう。

ガッシュTCBにおいては、彼の《静寂の支配者》はその名前に即してか自分の場の魔物が石版魔物3体の時に 相手のコスト2の術 を封じる「魔物の効果」になっている。
「コスト○××を使えない」というテキスト形態になっている事による裁定不明問題がかなり大きく、S-254 ザケルガS-595 テオザケル等を封じられるかで著しい差が出てしまうので、使用前にはしっかりジャッジ(ジャッジがいない場合は対戦相手)と相談してから使用したい。
仮にそれらを封じられる扱いとするなら石版魔物魔本への投入も検討しやすい魔物となるだろう。

術カードに関してはどれも性能はあまり良くない。
静寂の支配者魔本として組むならS-291 ラウドを使うくらいだろう。


代表的なカード

魔物カード

自分の場の魔物が石版魔物3体の時、相手はコスト2の術を使えなくなる。
前述したように 裁定次第では S-254 ザケルガS-595 テオザケル等の環境レベルのカードも封じられる効果となる。
一方、 裁定次第では 追加コストありならそれらは封じられない効果となってしまうので事前確認が必須。
それら以外だとコスト2の術カードはS-274 リオル・レイス等少数しかあまり使われないので、効果も期待しにくくなる。

術カード

―第1の術「ガルク」
MP1で魔力+4000・2ダメージの攻守両用術で、魔力勝負に負けると自分のツヴァイにダメージを与えるデメリット効果を持つ。
リスクがある代わりに、MP1の術としては性能がやや高めというカード。
ただ、MP1で2ダメージというだけなら現在ではそこまで貴重という程でもなく、無駄にリスクを伴っている印象が拭えないところ。
ガッシュTCBにおいて魔力勝負に発展する機会はあまり無いので、リスクとしても軽い方ではあるが、採用する価値があるかはよく考えたいところ。

―第2の術「チェインセン」
MP3で魔力+3000・2ダメージの攻撃術で、コインを投げてオモテなら攻撃対象を相手魔物1体に変更しても良いという効果を持つ。
コインでウラが出ても、ノーデメリットで相手の魔本へのダメージを与える事ができ、オモテだった場合でも攻撃対象の変更は任意である。
とはいえ、魔本攻撃・魔物攻撃どちらとしても効率は良くないので実用性は低い。

―第3の術「ラウド」
MP2の自分のターンに使う非バトル術で、自分のファウストツヴァイトロワの数に応じたターン数、相手の「魔物の効果」を封じる効果を【ステイ】させる。
最大3ターン(次の自分のターンのエンドフェイズまで)の期間、相手の「魔物の効果」を封じられ、それも非バトル術なのでイベントカード等の併用もできる点は頼もしい。
反面、【ステイ】なので現在だと取りのぞく効果に払われてしまう可能性も小さくはない。
これらの長所・短所をどのように判断するか、どのようにコンボとして活かすかをよく考えて使いたいところ。


関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
+ 術カード
―術カード



【Dr.M2】

概要

劇場版第2作『メカバルカンの来襲』に登場した、「未来の魔界」からやってきた魔物であり、本映画の事件の首謀者。
「魔科学」という「それぞれ違う特性の魔術を化学反応のように掛け合わせ、膨大なパワーを生み出す画期的な理論」を研究する唯一の科学者なのだが、その研究は魔界では全く理解されていなかったという。
「今より少し未来の清麿」が作った「トイバルカン」を手にし、これを作った者は自分と同じ「天才」に違いないと悟った彼は、清麿を自分のパートナーにするために時を超えて来訪。
臨海学校へと向かう清麿を誘拐し、未来へと連れ去ろうと企むのだった。

なお、もし清麿を連れ去った場合、後に起きる事件や「王を決める戦い」の結果等によるタイムパラドックスが無数に考えられるが、あくまで劇場版オリジナルのためかその辺りは考慮されていないようである。(結果的には未遂に終わったのでタイムパラドックスにも繋がってはいない)

彼の時代において年代物であったトイバルカンを完全に修理する事はできなかったが、記憶装置を「デスメカ」(メカバルカン)へと移植。
そこから魔科学による改良で生み出されたのが「デスシリーズ」(メカバルカン達)だとされる。
一連の話から察するに「DS軍団」のDSとは恐らく「デスシリーズ(Death Series)」の頭文字からだろう。
作中でガッシュ・ベル達の仲間として活躍したバルカン四代目は、彼からは「DS18(デス・エイティーン)」と呼ばれている。
なお、彼自身の名前については一切の言及・文献がなく、「M2」が何かの略称なのかは謎である。

ちなみに、声優は千葉繁氏。
アニメ本編ではベルギム・E・O役とベイリーメロンの神役、劇場版前作『101番目の魔物』ではモップン役を務めているが、渋くもファンキーなその声はガッシュシリーズの中でDr.M2が一番の嵌まり役だったと言えるだろう。

ガッシュTCBにおいてはDr.M2《魔科学者》1枚のみの完全サポート専用魔物。
そのため基本的な取り扱い方はDr.M2《魔科学者》を参照。
また、作中の展開に反してDr.M2とバルカンカードを関連付けるカードも一切出ていない。


代表的なカード

魔物カード

MP1を払う事で、このターン中の次のバトルで、自分は今より前のページの術1つを使う事ができるようになる【スタンバイ】効果を発生させる。
コストこそ掛かるが1ターン中の手札を増やす事ができ、相手ターンで使用できるので防御にも活かせる。
1ゲーム中の回数制限等も無いので毎ターン使用でき、積極的に術で攻撃・防御をする魔本構築でなら活用しやすい。
ただし、コストが掛かるのでその分のMP補充が必要になる点、真ルール移行後のテキストでは「非バトル術」に対応しなくなってしまった点には注意が必要。
また、個別ページにも書いてあるように、パートナーとして「高嶺清麿」が記されてはいるものの、実際に付ける事は不可能である点にも注意したい。


関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード



【ドグモス】

概要

第104話~第109話にて登場した千年前の魔物の子
パティの率いる小隊の一員として、エルジョボルボラ及び輸送役のバディオスと共に登場し、ガッシュ・ベルを襲撃した。
他2名同様に千年間の強い憎しみをぶつける形で戦いに参加する(詳細はエルジョ参照)。

仮面のような頭部に6つの小さな目、そして8本の鋭く尖った襟巻が特徴。
襟巻についてはロードにやや似ているが、特に言及はされておらず、ロードがわざわざ模す理由もないので、たまたま被っただけだろう。

この戦闘において、清麿はなるべく心の力を節約しながらも、至近距離からの「ザケルガ」を直撃させた事でドグモスの撃破を確信したつもりだった。
しかし、ドグモスは大きなダメージを受けながらも立ち上がり、パティの「千年前の魔物を相手にするには…それでは甘すぎるわ。彼ら全員、私達よりも体が丈夫なのよ。」という台詞を印象付けた。
その後も善戦するのだが、応援に駆け付けたティオとのコンビネーションを前に敗れ、その際の「バオウ・ザケルガ」によって本も燃える事となる。

地面系の術を使用し、「グランセン」は大砲を出現させる点も含めてエシュロスと共通する。
また、「グランガ・コブラ」が土の蛇を召喚する点、生物型の術でありながら「オウ」系でないばかりか、固有の語が後方に付くという珍しい形を取っている点も、エシュロスの「グランバイソン」との類似性が窺える。
しかし、このような特殊な術名を取っている理由を示す情報は出ていない。
なお、第105話にて「グランガ・コブラ」の使用より後のシーンでパティが「さらにイジワルなこと言うとね、 彼らはまだ一つも最強呪文を使ってない の。」と言っているのだが、「グランガ・コブラ」以上の術を使用するシーンはない。

ガッシュTCBにおいては、自分の場の魔物が石版魔物3体の時に「相手から自分への魔本めくり」を防げるドグモス《ジシャアアア》が持ち味。
攻めの手段として魔本めくりが使われる機会は現在でも珍しくはなく、石版魔物魔本にて対策する貴重な手段となる。
しかし、関連カードのパワーは低く、魔本めくりメタのためだけに魔物枠1つを割く事ができるかが採用に当たっての争点と言える。


代表的なカード

魔物カード

自分の場の魔物が石版魔物3体の時、相手は自分(このカードの持ち主)の魔本をめくる効果を使えなくなる。
前述のように魔本めくり効果は現在でも攻めの手段として使われる事が珍しくなく、「このカードが場にある→」効果なのでPR-038 心束ねて等より突破されにくいのが利点。
石版魔物魔本における魔本めくり対策としては有力ではあるのだが、効果がそれだけなので、そのためだけに魔物枠を避けるかどうかが採用に当たっての争点となる。

この魔物でエシュロスの術を使えるようになる効果を持つ。
エシュロスは術の数こそ豊富なのだが、実用的なカードが乏しい(エシュロスの魔物別カード解説も参照)のが難点。
使うのであれば、石版魔物魔本S-116 クレイドを取り入れられるというのが一番のメリットとなるか。

パートナーカード

相手が相手の効果でMPを増やしたターンに捨て札にして使用し、相手の魔本に3ダメージを与える効果を持つ。
タイミングは相手に依存するものの、MPを増やす効果を全く積まない魔本はそうそう無いため、条件を満たす事自体はそこまで難しくない。
しかし、使用したところで3ダメージを与えるだけであり、かばえない効果と組み合わせにくい事から魔本への直撃は期待しにくい。

術カード

―第1の術「グランセン」
MP1で魔力+3000・1ダメージの攻守両用術で、コインを投げてオモテならダメージを+1する効果を持つ。
オモテが出ればMP1で2ダメージのコストパフォーマンスを発揮し、ウラでも1ダメージ攻撃としては最低限発動する。
コイントスサポート効果を取り入れるのは難しいが、運任せで使用しても悪くはない。
もっとも、 運に左右されずに「MP1で2ダメージ」を出せるカード が珍しくなくなっている現在、この術を投入してドグモスに攻撃させる必要が出るかはよく検討したい。

MP3で魔力+4000・2ダメージの攻守両用術。
攻守どちらにも使えて魔力も高めだが、やはりそのコストの高さゆえにコストパフォーマンスは悪い。
攻守いずれにしてもS-194 グランセンの方が有用であり、こちらの採用は難しいだろう。

―第2の術「グランガ・コブラ」
MP5で魔力+5000・3ダメージの攻守両用術で、相手の魔本か魔物にダメージを与えると、次の相手のターン中、相手は「魔物の効果」を使えなくなる(次の相手のターンのスタートフェイズまで【スタンバイ】し、そのターン中【ステイ】する)。
タイムラグがあり、【スタンバイ】解除・【ステイ】解除の両方を弱点とするものの、それでも「魔物の効果」を封じられる効果は強力。
(作中で確認できる中では)最大術だが、このカードは中級なので、比較的早い段階から使用していく事ができるのもポイント。
しかし、「魔物の効果」を封じるだけが目的だとMP5は重く、ダメージを活かすにはE-013 ナオミちゃん等のかばえない効果が必要になってくるのが課題となる。


関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
+ パートナーカード
―パートナーカード
+ 術カード
―術カード



【トロワ】

概要

アニメオリジナルの千年前の魔物の子で、「静寂の支配者(サイレント・ルーラー)」の一員。
いわゆる鳥人型(腕と翼は別々)で術無しで空を飛ぶ事ができ、「ビライツ」系による遠距離攻撃を得意とする。
その他、「静寂の支配者」の共通事項はファウストの解説を参照。

名前の由来はフランス語で「3」を意味する「trois(トロワ)」だろう。

ガッシュTCBにおいては、彼の《静寂の支配者》はその名前に即してか自分の場の魔物が石版魔物3体の時に 相手のコスト3の術 を封じる「魔物の効果」になっている。
対象が中途半端にコストの高めの術になってしまうので、他の「静寂の支配者」に比べると相手を選びがち。
しかし、MP3の術は「コストの割には超高性能」というものも一部目立ち、S-323 ロンド・ラドムを主力とするゾフィスS-455 ギガノ・ゾニス等を主力とするバリーと言った刺さる相手にはとことん刺さるカードとなり得る。
該当する相手を石版魔物魔本で対策したいなら、採用していくのも良いだろう。
また、他の「静寂の支配者」同様に「コスト○××を使えない」というテキスト形態になっている事による裁定不明問題をどのように扱うかは対戦前に確認しておきたいところ。
このカードの場合も裁定次第で「S-265 ザケルを追加コストを支払って使う事ができなくなる」など勝負に大きく影響する危険性を孕む。

更に飛行状態になれる効果を併せ持っている。
真ルールの飛行状態はトロワ本人への恩恵は無いものの、相手が飛行状態ジャマー対策をしてくるのを防ぐ事ができるようになる。


代表的なカード

魔物カード

自分の場の魔物が石版魔物3体の時に相手のコスト3の術を封じる効果と、「使用を宣言する→」で自身をこのターン中飛行状態にする効果を持つ。
前述のように封じる対象が「コスト3」というのは相手を選びがちだが、刺さる場合には非常に効果的。
飛行状態になる効果も半ばおまけレベルだが、相手のジャマー対策を防ぐ事が期待できるのであって無駄でもないだろう。

術カード

―第1の術「ビライツ」
MP2で魔力+3000・1ダメージの攻撃術で、相手が防御していなければダメージを+2する効果を持つ。
このゲームで防御術が使用される機会は少ないため、ほぼ3ダメージ術として見る事ができる。
「魔物の効果」による防御は、自身の術であるS-291 ラウドで対策できるというのも優秀なポイント。
ただ、侮れない火力を秘めてはいるものの、これ自体はかばえない効果を持たない単発ダメージなので、別途かばう対策が不可欠となる事は念頭に置いておこう。

―第2の術「ガンズ・ビライツ」
MP3で魔力+3000・1ダメージの攻撃術で、相手の魔本か魔物にダメージをあたえたとき、コインを投げてオモテなら相手の魔物1体にダメージを与える。
追加効果が発動しなければMP3を払って1ダメージ攻撃だけで終わってしまうため、非常にリスキー。
トロワの「魔物の効果」の関係でコイントスサポート効果を導入するわけにもいかず、扱いはかなり難しい。

―第3の術「ラウド」
MP2の自分のターンに使う非バトル術で、自分のファウストツヴァイトロワの数に応じたターン数、相手の「魔物の効果」を封じる効果を【ステイ】させる。
最大3ターン(次の自分のターンのエンドフェイズまで)の期間、相手の「魔物の効果」を封じられ、それも非バトル術なのでイベントカード等の併用もできる点は頼もしい。
反面、【ステイ】なので現在だと取りのぞく効果に払われてしまう可能性も小さくはない。
これらの長所・短所をどのように判断するか、どのようにコンボとして活かすかをよく考えて使いたいところ。
前述のようにトロワはS-289 ビライツのサポートに使えるので、他の「静寂の支配者」の採用には拘らず、1ターンだけの「魔物の効果」封じとして扱うのも手だろう。


関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
+ 術カード
―術カード



【ドンポッチョ】

概要

第89話冒頭でバリーに襲われ、命乞いをして逃げながらも撃破された、緑色の肌に金髪モヒカンの魔物。
原作ではそれだけの出番(+最終話の集合写真に写っているだけ)で、名前すら明かされなかったバリーのための噛ませキャラ。

術は『まるかじりブック』によるとヨポポと同じ「音」属性とされるが、術の内容は非公開。
アニメにおいては「ギレイド」というベルトの棘を発射する呪文が与えられていたが、ガッシュTCBには実装されていない。

作中ではこのように非常に存在感のない魔物だったが、ガッシュTCBにおいては一転、旧ルールにおける環境レベルのカードとして君臨した。
強力なポイントは複数あるが、中でも当時は「効果の割り込み」があったため、相手のターン中に相手の行動に《命乞い》を割り込む事で、それを不発にした上に無防備なページ構成でターンを奪う事ができたのが大きい。
現在だとルール変更による弱体化が否めないものの、ターンを強制終了する特異性は健在。
効果的に使う自信があるなら試す価値は十分にあるだろう。


代表的なカード

魔物カード

ゲーム中に1回だけ「使用を宣言する→」で使用でき、バトルフェイズを終了させ(この効果に対してジャマー効果を使うことはできる)、エンドフェイズの「ページをめくってMPを2ふやす」処理をスキップさせる効果を持つ。
基本的には、相手のターンを強制終了させ、相手がこのターンに使おうとしていたカードを縛り、尚且つ「攻撃ページ」構成のままにさせて自分のターンを迎えるための効果となる。
「効果の割り込み」の廃止による弱体化は痛いが、それでもターンを強制終了させられるのは強力と言える。
また、自分のターンに使って「魔本をめくらずターンエンド」というプレイも可能だが、相手ターンに使った時の強力さが大きく勝るため、こちらの用法で使われる事は滅多にない。

パートナーカード

捨て札にすると、自分がドンポッチョで使った術の効果で投げたコイン1個をオモテにする。
ドンポッチョの術カードは実装されていないので、ドンポッチョで使用した「コマンド術」の専用サポートとなる。
S-025 逃げるぞ!で確実に防御を成功させたり、S-145 出やがれ!で味方のサポートを行ったりと用途はある。
ただ、2枚使用のコンボとなる上、コイントスサポート効果は基本的にはキャンチョメの方が有力。
このカードでドンポッチョの役割を増やすよりも、使い終えたドンポッチョ《命乞い》は速やかにE-149 新たなる戦い等で入れ替えた方が良いだろう。


関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
+ パートナーカード
―パートナーカード



【ニンニン】

概要

決戦の場面で登場した千年前の魔物の子で、その名の通り忍者のような装いをしている。
やたらと長い三角帽子も外見的特徴と言える。

術はアルムと同じ「ネシルガ」のみが確認されており、彼の場合は片手からの発射となる点で異なる。
また、第142話でガッシュ・ベルに攻撃しようとした際には、エネルギーを貯めた両手を合わせて殴ろうとしているため、他にも術を持っている可能性は高いが詳細は不明。

第143話でシェリーに対して「ネシルガ」で攻撃を試みるも腕を蹴り上げられて防がれ、杖による足払いから顔面への踵蹴りを喰らい、起き上がりに「ギガノ・レイス」を浴びせられる。
以降のシーンに姿は一切見られないためこの攻撃で完全にダウンし、本はガッシュ・ベル達によって焼却されたと思われる。
ちなみに、原作においてシェリーが直接攻撃を行った魔物の子は彼が初。

典型的な雑兵ポジションの石版魔物であり、ガッシュTCBにおけるカードは魔物と術の計2枚のみ。
とはいえニンニン《忍者でゴザル》はパートナー除去として有用なので、石版魔物魔本なら彼の席もあるだろう。
S-338 ネシルガは平均以下の性能でしかないので、「魔物の効果」のみを目的としていこう。


代表的なカード

魔物カード

自分の場の魔物が石版魔物3体の時にMPを1払う事で、相手のパートナー1枚を捨て札にする効果を持つ。
自分はカードを消費する事なく、MP1という軽いコストで毎ターン使用していけるのが強み。
「魔物の効果」なのでイベントカードと連携も取りやすい。
ただし、「自分の場の魔物が石版魔物3体の時」という条件があるので、石版魔物魔本でもその条件をクリアしなければ使えなくなる(相手の魔物破壊石版状態化効果に弱い)という弱点には気を付けよう。

術カード

―第1の術「ネシルガ」
MP1で魔力+4000・1ダメージの攻撃術。
魔力こそ高いものの、追加効果を持たない1ダメージしか出せないので、1ページ使用する攻撃としては明らかに力不足。
できる限り、他のカードを優先していきたい。


関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
+ 術カード
―術カード



【バディオス】

概要

パティの小隊で輸送役を務める鳥型の千年前の魔物の子
第104話や第142話にてパティと同行しているのが確認できる他、第103話の復活のシーンにもわかりやすく姿が見られる。
基本的に戦闘には参加せず、輸送専門の役割を担う。

第142話~第143話で口から光線を放つ術を持っている事が確認できるが、術名は不明でカード化もしていない。
パートナーも名前こそ魔物カードや『まるかじりブック2』で判明しているが、姿は後ろ姿がたった1コマ描かれただけ(第142話の小隊帰還時にバディオスの最後方にいる小柄な人物)と非常に影が薄い。

最終的にはブラゴの「バベルガ・グラビドン」によって撃破されており、本は恐らくガッシュ・ベル達によって焼却されたと思われる。

ガッシュTCBにおいては魔物カード1枚のみの完全なるサポート専門魔物。
しかし、その性能は高く、味方魔物全員を飛行状態にしてジャマーから守ったり、自分の場の魔物を魔本内に戻す事ができる。
(旧ルールでは飛行状態の効果が違ったため、より広く相手の「魔物の効果」から守る事もできた)
このゲームでは場に魔物を3体までしか配置できないので、不要になった魔物を回収できるのは重要な意味を持ち、VS魔物H魔物等を戻して再利用するといった事も可能になるのが大きな強み。
特にコントロール系の魔本においては、現在でも有力とされる魔物である。

尤も、魔物カード1枚だけなので、このページで紹介できる情報はほぼ残っていない。
よってバディオス《空輸》《回収》のページ及び、デッキタイプ/コントロールを参考に魔本を組む事となるだろう。


代表的なカード

魔物カード

「このカードが場にある→」で自分の魔物を全て飛行状態にする《空輸》、MP1で自分の場の魔物1体を魔本の空いているページに戻す《回収》を持つ。
前述したように《空輸》はジャマー対策として、《回収》は不要になった魔物の処理やVS魔物等の再利用として、とても優れた効果となっている。
バディオス自身はあくまでもサポート専門のため、メインの戦力は本命の魔物達に委ねられるが、陰の立役者として活躍できる力を持っているのは確かと言える。


関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード



【バムウ】

概要

第127話のナゾナゾ博士の回想の中で登場した、ライオンのような鬣が特徴の千年前の魔物
どういうわけか単身(パートナー同伴)でブラゴに戦闘を挑んでおり、圧倒的な力量差で敗北する。
第161話によるとゾフィスは「雑魚とは思えん千年前の魔物」をブラゴに何度か嗾けていたらしく、『まるかじりブック2』でもバムウは星2つ(大多数は星1つ)の評価がされているので、ゾフィスは彼の力量を信用して向かわせていたのかもしれない。

率直に言って噛ませキャラという役回りで「オル・フレイガ」は素手で弾かれ、シェリーを狙った「ガンジャス・バルフレイ」もシェリー自身の足さばきで回避されている。
ガンジャス・バルフレイ」の使用時に「これで魔物は必死に人間をかばう!!そのスキに一番でかい術をくらわしてやる!!!」と心の内を明かしているため、更に強力な術を持っている可能性は高いが、使用せず撃破されているため詳細は不明である。

ガッシュTCBにおいては自分の場の魔物が石版魔物3体の時に魔物破壊効果を封じるという有力な効果を持つ。
魔物破壊は「自分の場の魔物が石版魔物3体の時」の弱点の一つであるため、石版魔物魔本でそれを防ぐ役割を担えるのは強みと言える。
ただし、バラホー《腕の盾》が全く同じ「魔物の効果」を持っている点に注意が必要で、術カードを見比べての使い分けが求められる。
尤も、どちらにしても術の性能は五十歩百歩なので、術を採用しない場合にはどちらを選択してもほぼ変わりはない。
魔力は500という微々たる差でバラホーが勝るので、魔物カードのみの採用とするならバラホーを採用した方がエルザドル《気高き目》等の魔力参照効果に強くなる。


代表的なカード

魔物カード

自分の場の魔物が石版魔物3体の時、相手は自分(このカードの持ち主)の魔物を捨て札にする効果を使えなくなる(ダメージで捨て札になるのはよい)効果を持つ。
石版魔物魔本の弱点になりがちな魔物破壊効果を封じられる。
なお、現在だと魔物破壊魔本ウォンレイ《愛のために》対策として入れているカードでこのカードも対策されてしまう可能性が少なからずあるので、安心し切らずにメタにメタを重ねる事を意識しよう。

術カード

―第1の術「オル・フレイガ」
MP2で魔力+3000・2ダメージの攻守両用術で、相手がコインを投げて、ウラなら相手の防御術を無効にする効果が付く。
標準的な攻撃性能を持ち、運次第だが相手の防御術を無効にする効果を持っているので攻撃を成功させやすい。
とはいえ、このゲームで防御術が使われる機会は少なく、術以外による防御、そしてかばうまでは防げないので、その効果が効果的に発揮される事は期待しにくい。

―第2の術「ガンジャス・バルフレイ」
MP3で魔力+3000・2ダメージの攻守両用術で、相手の 魔本に ダメージを与えると、相手のパートナーを2枚まで捨て札にする効果を持つ。
決まればパートナー2枚除去という強力な効果を持っているものの、発生条件が魔本にダメージを与えた時だけに限定されているので、かばわれれば追加効果は不発で終わってしまう。
魔物に対するかばえない効果は当然として、V-002 バルカン四代目の対策も必要になるので、使いこなすのは難易度が高い。


関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
+ 術カード
―術カード



【バラホー】

概要

第142話~第143話で登場した、両腕に大きな盾を備える千年前の魔物
ブラゴ目掛けて「ギルドルク」で突撃するが、素手で受け止められてバキングにぶつけられ、「ギガノ・レイス」でまとめて撃破された。

出番が決戦のコマとブラゴ戦の1ページ半程度という少なさの割に、カード化された珍しい石版魔物と言える。
ガッシュTCBにおける性能は「魔物の効果」がバムウ《フン、なめるな!》と全く同じであり、術カードを見比べての使い分けが求められる魔物となる(術を採用しない場合にはどちらを選択してもほぼ変わりはない)。
石版魔物魔本の弱点となる魔物破壊効果を自分の場の魔物が石版魔物3体の時に封じられるので、バムウ同様に守りを意識するなら採用を見込めるだろう。
なお、魔力は500という微々たる差でバラホーが勝るので、魔物カードのみの採用とするならこちらを採用した方がエルザドル《気高き目》等の魔力参照効果に強くなる。


代表的なカード

魔物カード

自分の場の魔物が石版魔物3体の時、相手は自分(このカードの持ち主)の魔物を捨て札にする効果を使えなくなる(ダメージで捨て札になるのはよい)効果を持つ。
石版魔物魔本の弱点になりがちな魔物破壊効果を封じられる。
なお、現在だと魔物破壊魔本ウォンレイ《愛のために》対策として入れているカードでこのカードも対策されてしまう可能性が少なからずあるので、安心し切らずにメタにメタを重ねる事を意識しよう。

術カード

―第1の術「ギルドルク」
MP1で魔力+2000・1ダメージの攻守両用術で、防御に使ったとき、魔力勝負の勝敗にかかわらず、相手の攻撃のダメージを1へらす効果を持つ。
攻撃として見ると1ページ使って1ダメージは非効率なので、基本的には防御時の効果を目的に、おまけ程度に攻撃にも使えるという見方をするカードとなる。
魔力が低めなので防御成功は期待しにくいが、負けてもダメージをへらす効果は必ず発動できるので、被害軽減や他のカードとの防御コンボには繋がる。
とはいえ、どちらにしても力不足さは否めないので、活かしきれそうになければ不採用とする事も考えたい。


関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
+ 術カード
―術カード



【パラマキロン】

概要

第125話~第126話で登場した、宇宙人のような外見をした千年前の魔物
パラボラアンテナのような襟巻と頭部がアンテナの役割を果たしており、優れた魔物を探知する能力を持つ。
ビョンコ率いる小隊のメンバーとしてカルーラデンシンフェリウスと共に、ティオキャンチョメを襲撃。
しかし、ウォンレイキッドの救援に阻まれ、更に追い付いたガッシュ・ベルによって投げ飛ばされてしまい、この戦闘で本を燃やされた。

作中において使用した術は、アポロの車を破壊した際の「ガルネシル」1回のみ。
術名からして恐らくはアルムニンニンと同じ「ネシル」系の術者だろう。
ちなみに、「ガルネシル」は本人が回転しながら突撃するので「~ルク」系の方が相応しく見えるが、バリーの「ガルゾニス」という類例があるので、一概に術名の法則から外れていると言う事はできない。

ガッシュTCBにおいては、カード枚数こそ非常に少ないものの、自分の場の魔物が石版魔物3体の時に相手の「魔物カードを場に出す」効果を封じる「魔物の効果」が持ち味。
現在においても展開系効果は大抵の魔本に採用されているため、それらを前提にした相手の作戦を大きく挫く事ができる。
E-061 アーイル・ビー・バーック!!等の捨て札から場に出す効果も防げるため、「このカードを捨て札にする→」効果の再利用封じや、魔物破壊後の蓋としても機能する。
一方で魔物カード以外を効果で出す事は防げないので、類似効果の石版魔物ガンツ《ギルァアアア》と使い分けが必要となる(あちらは魔物カード以外にも対応する代わりに、捨て札から場に出す効果には非対応)。
S-331 ガルネシルも運は絡むが、上手く使いこなせれば独自性の強い動きが可能。
総じて考えるべき点は多いが、石版魔物魔本の一員として活躍できるポテンシャルは持っていると言える。


代表的なカード

魔物カード

自分の場の魔物が石版魔物3体の時、相手の魔物カードを場に出す効果を封じる効果を持つ。
場に出す元となる場所は魔本・捨て札どちらであっても封じられるため、効果による魔物展開封じとしては優秀な性能を誇る。

術カード

―第1の術「ガルネシル」
MP1で魔力+2000・1ダメージの攻撃術で、コインを投げてオモテならダメージを+1、ウラなら相手の魔本か魔物にダメージを与えた後に自分の魔本にも1ダメージを与える効果を持つ。
オモテが出た場合にはMP1で2ダメージという、シンプルながらコストパフォーマンスは良い攻撃となる。
ウラが出た場合には自分の魔本へのデメリットダメージが追加されるが、敢えて魔本で受ける事で、実質的な魔本めくりコンボとして使用できる。
コイントスに左右されてしまうのは課題だが、ベルギム・E・O《怒りの発射》ダリア・アンジェ《ケケケー!!》と組めばウラの効果を狙って使う事も可能となる。


関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
+ 術カード
―術カード



【ファウスト】

概要

アニメオリジナルの千年前の魔物の子で、「静寂の支配者(サイレント・ルーラー)」の一員。
手足や胴体などはどこかのロボットのような風貌だが、頭部はまるで骸骨のようで不気味な雰囲気を醸す。
右手には剣を、左手には肩のパーツを盾のように持ち、騎士のような接近戦を得意とするが、遠距離術の「ゼルセン」も所持している。

術名が「~シルド」なのに武器強化であったり、「ゼルセン」なのにコルルキッドと違ってエネルギー弾を発射したりと、他の「静寂の支配者」と違って術名が異例的。
とはいえアースの剣強化術も末尾は「~ルド」であるし、「ゼルセン」も腕がエネルギー弾に変換されて発射されたようで、攻撃後に再び腕に戻っている描写があるので、文法無視というわけでもない模様。

名前はドイツ人名やゲーテの戯曲を思わせる。
しかし、他の「沈黙の支配者」の名前を踏まえると、英語で「一番」を意味する「first(ファースト)」が由来と思われる。

ガッシュTCBにおいては、彼の《静寂の支配者》はその名前に即してか自分の場の魔物が石版魔物3体の時に 相手のコスト1の術 を封じる「魔物の効果」になっている。
「コスト○××を使えない」というテキスト形態になっている事により「元のコストを参照」か「増減後のコストを参照」かが裁定不明の問題となっている点には注意が必要。
S-265 ザケルやコスト軽減効果が絡んだ時など、少なからず影響は考えられるのでジャッジ(ジャッジがいない場合は対戦相手)と相談してからの使用を心掛けたい。

元のコストが1の術は、攻撃術ではS-216 ザケルS-459 ペンダラム・ファルガ、サポート系術ではS-533 ミンフェイ・ミミルグS-393 ギアを上げろ!等が主に挙げられる。
いずれもデッキの根幹を成すパワーを持っており、(コストを変動されなければ)前述の裁定にかかわらず封じられる点で頼もしいと言えるだろう。

術に関してもコストパフォーマンスの良い術を持っており、手数が欲しい場合に検討してみる価値はある。
とはいえ特別に高い性能とも言えないため、「静寂の支配者」の3体で固める事に拘らないなら攻撃能力が高めの石版魔物を取り入れて石版魔物魔本としてバランス良く構築するのが好ましいだろう。


作中での「静寂の支配者」について

静寂の支配者(サイレント・ルーラー)」の登場はアニメ第57話。
ビョンコに率いられてブラゴを襲撃した部隊で、この時アルムも引き連れられていたが、ファウストの指示で戦闘には不参加となった。
3体は千年前からチームを組んでいたようで、アルムによれば当時から「沈黙の支配者」と名を馳せ、恐れられていたとの事。

「ラウド」の発動までは3体1にもかかわらず、術無しのブラゴに苦戦。
3体連携の「ラウド」の超音波攻撃によって音の聞こえないドーム状の空間を作り出し、ブラゴに膝を付かせる事に成功。
(膝を付かせたがこの空間によりダメージが発生していたのかは今一つ不明。後にこの空間内をシェリーや「沈黙の支配者」が平然と走り回れていたり、この空間内では地面の破片が空中に浮かんでいたりなど、「無音化」以外の効果は謎が多い)
そこからダメージを入れられるようになったが、それも束の間でシェリーとのコンビネーションによって脆くも一掃されてしまった。
前振りの割にはあまりにもあっけなく終わったが、ブラゴ達の力量を示す目的もあったのだろう。


ブラゴ達はこの戦いで「心を操られたパートナー」の存在を知った事からロードの正体を確信した。
この出来事及び本エピソードが挿入されたタイミングからして、どうやら原作第109話に相当する戦闘(原作ではイカゲッソ・ザクソン・イソジンが倒されていた)のようである。

複数の魔物で協力して使う術は、他だと映画オリジナルの「バルドフォルス」のみとかなり珍しい(原作に同様の性質を持つ術は存在しない)。
とはいえ「ラウド」は「その超音波は共鳴を引き起こし、威力を2倍3倍にも増幅する」という説明がされているので、1人でも使用できた可能性は窺える。
ちなみに、 第57話の放送は2004年5月16日 『101番目の魔物』の公開は2004年8月7日 なので、世に出たのは「ラウド」の方が早い。

代表的なカード

魔物カード

自分の場の魔物が石版魔物3体の時、相手はコスト1の術を使えなくなる。
前述のように裁定の問題こそあるが、元のコストが1の強力な術も多いため、環境的に刺さる可能性は十分に見込めるカードと言える。

術カード

―第1の術「ガシルド」
自分のターンに使うMP1の非バトル術で、次の自分のターンのエンドフェイズまでファウストに「使用を宣言する→」で合計魔力・7000・2ダメージの格闘効果を【ステイ】で付与する。
MP1で計4ダメージ分の攻撃権利が獲得できるため、コストパフォーマンスは非常に良い。
しかし、現在だと取りのぞく効果で解除されてしまいやすく、1回も攻撃できずに終わる可能性も否めない。
この術を使う場合には考えられる取りのぞく効果を十分に対策しておきたいところ。
そうすればS-291 ラウドの効果も働かせやすくなるだろう。

―第2の術「ゼルセン」
MP1で魔力+2000・1ダメージの攻守両用術で、コストを2増やせば魔力を+2000・ダメージを+1できる。
追加コスト2を払っても肝心のダメージは1しか増えないため、単純に力不足。
S-285 ガシルド以外の術カードが欲しいとしても、他の味方魔物の術に頼るべきである。

―第3の術「ラウド」
MP2の自分のターンに使う非バトル術で、自分のファウストツヴァイトロワの数に応じたターン数、相手の「魔物の効果」を封じる効果を【ステイ】させる。
最大3ターン(次の自分のターンのエンドフェイズまで)の期間、相手の「魔物の効果」を封じられ、それも非バトル術なのでイベントカード等の併用もできる点は頼もしい。
反面、【ステイ】なので現在だと取りのぞく効果に払われてしまう可能性も小さくはない。
これらの長所・短所をどのように判断するか、どのようにコンボとして活かすかをよく考えて使いたいところ。


関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
+ 術カード
―術カード



【フェリウス】

概要

ビョンコの小隊で輸送役を務める黒い竜型の千年前の魔物の子
初登場は第111話のキャンチョメの回想の中で、この時点から輸送用として活躍していた模様(第104話のバランシャ襲撃時には姿はない)。
第125話~第126話のティオキャンチョメを襲撃した際には、輸送役としてだけでなくティオを人質として捕縛する活躍を見せている。
その後の登場は第142話~第143話の決戦の場面であり、最終的にブラゴの「バベルガ・グラビドン」に飲み込まれる姿が確認できる。
本についての描写はないが、この前にパートナーごと飛ばされてガッシュ・ベル達に燃やされたと見て間違いないだろう。

術に関しては詳細不明だが、第142話~第143話において渦を巻く炎のようなものを口から吐いている姿が見られる。
しかし、『まるかじりブック2』において息属性という事が明かされているだけで、術名や効果の詳細は一切不明である。

ガッシュTCBにおいては魔物カードが1枚あるのみで、バディオス《空輸》《回収》と対を成すように味方を飛行状態にする効果ともう一つの効果を持つ。
こちらの固有効果である《捕獲》は「相手魔物1体を指定し、相手はその魔物を選べなくなる」というルールやカードテキストへの理解が求められる効果となる。
使いこなせればゾフィス《手駒》等の使用を妨げられるといった優秀な要素を持ち、現代魔物との混成魔本でも石版魔物魔本でも活躍が見込めるだろう。
しかし、「効果の割り込み」の廃止により更に上級者向けなカードになっており、研究と練習は欠かせないものと言える。
一応、飛行状態にする効果だけでも「相手のジャマーを防ぐ」という活躍はしてくれるので、《捕獲》を十分に使いこなせなくても最低限の活躍は見込めるだろう。


代表的なカード

魔物カード

「このカードが場にある→」で自分の魔物を全て飛行状態にする《空輸》、MP2で相手魔物1体を指定し、このターン中、相手はその魔物を選べなくなる【ステイ】を与える《捕獲》を持つ。
前述したように《捕獲》を使いこなすには知識と経験がいるが、このカード独自の性能で相手の妨害が見込める。
味方を飛行状態にする《空輸》も「ジャマーされやすい魔物の効果」を使用する場合には頼もしく、コントロール魔本等への採用を検討できる。


関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード



【ホーガン】

概要

原作第188話にて 1コマだけ 姿が確認できる魔物。
呪いを受けたエリーアースの迎えとしてリオウに遣わされ、その際に倒された。
原作では消えゆく姿だけで術等は一切不明だったが、アニメにて出番が少しだけ増やされ、その時に使った術がカードの「魔物の効果」として反映されている。

トップクラスにマイナーな魔物ではあるが、ガッシュTCBにおける性能は高い。
1枚で2つの格闘効果を持っており、1ターン中に両方の効果を使う事での連続攻撃が可能。
また、片方はMP3で3ダメージという高火力を誇り、無条件で場に出せる魔物でこれほどの火力を持っているのは彼だけである。
連続攻撃としても大ダメージ目当てとしても活躍できる優秀な格闘魔物と言って間違いないだろう。

とはいえ魔物カードが1枚だけなので解説できる点は乏しい。
デッキタイプ/格闘と個別ページのM-460 ホーガンを参考に魔本構築に役立てよう。


代表的なカード

魔物カード

MP1で合計魔力6000・1ダメージで攻撃する《エルムアクス》と、MP3で合計魔力8000・3ダメージで攻撃する《ギガノ・エムルアクス》を持つ。
低コスト攻撃による削り、大ダメージ狙いの攻撃を任意で使い分けられ、両方を同じターンで使う連続攻撃も可能。
前述のように「無条件で場に出せる魔物」の効果によってMP3で3ダメージが出せる点は唯一彼だけの個性なので、格闘魔本を組む際の有力な選択肢と言える。


関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード



【ボルボラ】

概要

第104話~第107話にて登場した千年前の魔物
牛のような角の付いた仮面と、体を覆う高貴そうなマント、そして鋭い爪の目立つ鳥のような足が特徴。
腕は確認できるシーンが一切無いため、恐らくは無いのだろう。

パティの率いる小隊の一員として、エルジョドグモス及び輸送役のバディオスと共に登場し、ガッシュ・ベルを襲撃した。
他2名同様に千年間の強い憎しみをぶつける形で戦いに参加する(詳細はエルジョ参照)。
ガッシュ・ベルを追い詰めるもティオの救援によって阻まれ、「ギガ・ラ・セウシル」によって「ギガノ・ガランズ」を反射される。
直後、その隙をついた「サイス」によって本を直接狙われ、千年前の魔物の中で真っ先に脱落する事となった。

術はマルスと同じ「ガロン」と「ギガノ・ガランズ」で、エルジョドグモスと違って彼独自の術は未登場。
術の見た目もマルスの物と全くと言って良いほど変わらない。
ガッシュティオを助けたマルス戦の対比として印象付ける狙いで、同じ術を持つ魔物を倒させたのであろう事が窺える。

小ネタだが、第107話でパティから「ギラン」と呼ばれており(「サイス」を受けたパティが服を掃った直後のコマ)、ドグモス《ジシャアアア》のフレーバーテキストでも「石版魔物 ギラン エルジョとともに清麿達の前に立ちはだかる。」と書かれている。
名前を変更する必要性があったのか、名前が間違われるに至った未発表の逸話などがあるのか等は一切不明である。
ちなみに、作中では「ボルボラ」という名前は一切出ておらず*2、この名前が出たのは公開が早い順でTCB拡張シート3(2004年2月)→ アニメ55話 及びTCB第6弾(同年5月)→『まるかじりブック2』(同年8月)となる。

ガッシュTCBにおいては、自分の場の魔物が石版魔物3体の時にMP枯渇を防げるボルボラ《ボルボルボル》が最も彼を代表するカードとなる。
かつてはMP枯渇が環境にひしめいていたため、その価値も大きかったと言える。
しかし、現在はルール変更とメタカードの増加によってMP枯渇魔本が下火になった上、石版魔物魔本でも使用可能なPR-047 赤い魔本PR-038 心束ねて等のカードも出ており出番を作りにくい。
マルスの術を使える効果のボルボラ《ガロン》も悪いカードでは無いが、積極的に採用できるカードかと言えば少々厳しい部分がある。
活躍させる方法を考えさせられる部分が強く、石版魔物の中でも扱いが難しい部類に入るだろう。
旧ルールで遊ぶなど、MP枯渇対策が重要であればボルボラ《ボルボルボル》も扱いやすくなるか。


代表的なカード

魔物カード

自分の場の魔物が石版魔物3体の時、相手は自分(このカードの持ち主)のMPをへらす効果を使えなくなる。
前述のようにMP枯渇が下火となった現在だと活躍が見込みにくい。

この魔物でマルスの術を使えるようになる効果を持つ。
ボルボラ自身のS-192 ガロンと同性能のS-044 ガロンを積めるようになる事で、MP1で2ダメージの術を最大8枚態勢にできる。
S-187 ダライ・ガロンも「かばえない大ダメージ」または「前もってダメージを撒いておく事で魔物破壊」として、どちらが出ても有効な働きが期待できる術となるため、そこまで悪くはない。
しかし、このように攻撃の選択肢は増やせても、このカード自体は直接的にアドバンテージを稼いだり、妨害したりする効果ではないため、盤面がやや弱くなるのが懸念される。

パートナーカード

相手が魔本もどしを使用したターンに捨て札にする事で、相手に3ダメージを与える効果を持つ。
PR-007 やさしい王様E-159 わたしのブラを離しなさいの存在から完全に腐る心配こそないものの、タイミングが相手依存な上、かばえるダメージなので効果自体が心許ない。
S-192 ガロン等で攻撃していけばかばいにくい状況を作っていく事はできるが、それでも魔本への直撃はあまり期待しない方が良いだろう。

術カード

―第1の術「ガロン」
MP1で魔力+2000・2ダメージの攻撃術。
追加効果等はないものの、コストパフォーマンスの良い攻撃として使用できる。

MP2で魔力+2000・2ダメージの攻守両用術。
S-192 ガロンと比べると、防御にも使えるようになった代わりにコストが1増えている。
攻撃としてはコストパフォーマンスの悪化が目立ち、防御としての実用性も期待できないので、基本的にこちらを使う機会は無いだろう。

―第2の術「ギガノ・ガランズ」
MP6で魔力+4000・4ダメージの攻守両用術。
4ダメージ術としては比較的低コストで使用できる術。
効果的に使うならかばえない効果の用意が必須なので、最終ページよりも前にE-013 ナオミちゃんと同じ見開きでの採用を検討したい。


関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
+ パートナーカード
―パートナーカード
+ 術カード
―術カード



【魔界学校の校長】

概要

劇場版第1作『101番目の魔物』に登場した、名前の通り「魔界の学校」(魔界第七小学校)で校長を務める超巨大な大人の魔物。
モップン曰く「今度の誕生日で100万歳を迎える魔界の最長老で、校長会の会長でもある」との事。
劇場版における「王を決める戦い」は、原作とは違って魔物側によって選出されるらしく、彼がその最終的な決定を下す権限を持つ。
とある理由からワイズマンの代わりにガッシュ・ベルの書類に判が押されていたため、本劇場版のワイズマンによる事件へと発展する。
羽ペンから「黒騎士の術を解けるのは魔界の王と校長くらいよねぇ~」と言われるシーンもあり、術に関する力でも特別な力(あるいは権限)を持っている事が窺える。

ガッシュTCBにおいては、魔物カードがたった1枚だけ登場している魔物である。
しかし、その魔界学校の校長《合格のハンコ》の効果が非常に強力で、デモルト《咆哮》と並んで魔物破壊魔本を代表するカードとなる。
「このカードを捨て札にする→」で使用できるのも扱いやすさの一因で、第6回魔界王決定戦 ジュニアクラス優勝のように魔物破壊だけに特化した魔本でないコントロール魔本でも相手を封殺する戦術の一端として採用を見込む事ができる。

とはいえ、魔物カードが1枚登場しているだけなので、このページで解説できる情報は少ない。
そのため基本的な使い方などはデッキタイプ/コントロールや個別ページのM-154 魔界学校の校長を参照。


代表的なカード

魔物カード

ゲーム中に1回だけ、このカードを捨て札にする事によって「このターン中に場に出た相手魔物1体を捨て札にする」効果か「このターン中にダメージ以外の効果で捨て札にされた自分の魔物1体を場に出す」効果を使用できる。
基本的に使用されるのは魔物破壊の効果となる。
「このターン中に場に出た魔物」という条件には注意して、相手のキーカードとなる魔物を即座に捨て札にできるように立ち回ろう。


関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード



【ファウード体内魔物】【デゴスミア】【ファウードの心臓】

概要

いずれもファウードの体内で生み出された、ファウードの維持・管理や侵入者を排除する兵としての役割を持つ魔物。
ガッシュTCBにおいては「ファウード体内イベントの【ステイ】中に場に出せる」点と「格闘効果を持つ」点が共通し、場に出す条件を共有できる事からこれらを合わせた魔本構築も検討できる。

原作において、ファウード体内魔物の初登場は第224話。
ゼオンの命令によって無数に生み出され、侵入者の排除と転送装置の破壊を命じられる。
続く第225話でも戦闘描写が見られたものの、蹴散らされるばかりだったためか以降に出番はない。

デゴスミアは第238話でキースに使役されていた「頭は悪いが、力はすさまじい」とされる体内魔物。
その頭の悪さからキースの「ギガノ・ギニス」を浴びてしまうが、物ともしないという頑丈さを見せる。
しかし、バリーの術無しの手刀で悶絶させられ、「アラドム・ゴウゾニス」であっけなく倒されるというギャグ&噛ませ犬の役割に終わった。

ファウードの心臓(正確には「心臓の体内魔物」)の初登場は第204話。
ファウードが眠っている(封印されている)間、心臓を叩いて動かすのが彼の役目であった。
この時、サンビームはここで心臓を倒せば復活しないんじゃないかと機転を利かせ、ウマゴンに「ディオエムル・シュドルク」で攻撃させるが、絶対魔力防壁(マジック・シールド)によって防がれてしまうのだった。
ファウードの復活後は「完全体」となり、心臓の部屋を離れて転送装置の破壊へと向かう(第225話)。
その後、第242話~第244話においてアースカルディオとの戦闘が描かれる。
なお、カードの能力名となった《炎のムチ》は原作においては自らの体を変化させて使う「最後の手段」であり、それ以前は巨大な棍棒や剣を武器としていた。


代表的なカード

魔物カード

ファウード体内イベントの効果が【ステイ】している時、1ターンに1体、合計何体でも場に出せる(通常の「場の魔物は3体」とは別に出せる。「同名のカード」でも場に出せる)「魔物のルール」、MP1で合計魔力7000・1ダメージの攻撃をする格闘効果を持つ。
通常の3体と別枠で複数展開できるのが大きな魅力だが、1ターンに1体までという遅さとファウード体内イベントの維持の難しさが課題として大きい。
複数展開を目指すなら、如何にファウード体内イベント解除を防ぐか、または解除された場合に再発動するかを考えて構築したい。

ファウード体内イベントの効果が【ステイ】している時に場に出せる「魔物のルール」、MP1で合計魔力8000・3ダメージの攻撃をする格闘効果の《バカ力》、2ダメージ以下及び数値のないダメージを受けない代わりに3ダメージ以上のダメージを受けるとただちに捨て札になる《バカ丈夫》を持つ。
MP1で3ダメージ という破格の性能が特徴。
ダメージへの耐性もかばう役として有用であり、3ダメージ以上の攻撃が来てもこの魔物で受けなければ捨て札になる事は回避できるため、デメリットもそこまで大きくはない。

ファウード体内イベントの効果が【ステイ】している時に場に出せる「魔物のルール」、MP4で合計魔力10000・3ダメージの攻撃をし、魔力勝負に勝った時に【ステイ】1つを取りのぞく事ができる格闘効果を持つ。
デゴスミア《バカ力》に比べてコストパフォーマンスは大きく落ちるが、【ステイ】解除を伴うのが大きな特徴。
魔力勝負に勝った時なのでダメージがかばわれたりしても発揮でき、任意効果なので残したい効果しかないなら解除せずに攻撃だけとして使う事もできる。
とはいえ、やはりコストの重さは課題となるので、MPを補充できるカードを積む事でカバーしていきたい。


関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード

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最終更新:2025年03月15日 10:50

*1 『まるかじりブック2』によると「巨大な光の妖精が出現し、顔からビームを発射。」とされている。一方、カードのフレーバーテキストでは「巨大な謎の獣に変身し、敵に襲いかかる。」となっているが、エルジョ自身が変身しているかは作中の描写からは確認できない。容姿は3対の翼のある獅子で、恐らくはキマイラやマンティコアといった伝説上の生物がモチーフと思われる。

*2 「ギラン」と呼ばれるシーンが単行本で修正されたという情報もあるが、少年サンデー版12巻の初版では「ギラン」のままである。どの版から修正されたかは要検証。