チョップ(プロレス技)

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チョップ(プロレス技) - (2019/11/06 (水) 05:54:34) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/01/26(水) 07:16:39
更新日:2024/04/23 Tue 11:33:32
所要時間:約 7 分で読めます




「チョップ(Chop)」はプロレスで使われる定番的な打撃技の一つ。
所謂空手の「手刀」の事なのだが、その用途や打ち方等はプロレス独自の発展を遂げたオリジナルの物である。

プロレスでは拳を固めての打撃技(パンチ)が反則と認定されている事から、
それに替わる打撃技として張り手(ビンタ)や肘(エルボー)攻撃と共に昔から使用されており、
日本では、そもそもは日本マット界の父である力道山が得意としていた事で知られる。
力道山以降もジャイアント馬場天龍源一郎小橋建太佐々木健介といった各時代のスター選手が得意技として来た事実があり、
海外マットでもチョップ攻撃は昔から好まれていると云う事実もある。
※リック・フレアーが広めた(後述)。

数年前にWWEを始め、米マットが日本でも人気となりチョップ攻撃の魅力が再認識された事もあってか、現在では非常に使い手が多い技となっている。



【概要】

相手の胸元に向かって、手の平を打ち付けて行くのが「プロレス流」のチョップ(逆水平チョップ)である。
手の平は立てているイメージがあるが、手の平全体を叩き付ける場合もある。
「決め技」と云うよりも「見せ技」「盛り上げ技」であり、強烈な炸裂音と共に観客に向けて痛みを演出するのが最大のポイントとなる。
しかし威力は高く、名手のそれは鍛えられたレスラーの皮膚を裂き、胸板から血を噴出させる…。

某番組で新日本プロレスの天山広吉が威力の検証に臨んだ所、一般の成人男子がバットをフルスイングした衝撃に匹敵する数値を叩き出した。

共に名手として知られる小橋建太と佐々木健介は、初のシングルマッチで互いに100発を超えるチョップを打ち合うと云う試合を行い、ファンや関係者の度肝を抜いた。


【主な種類】

  • 逆水平チョップ
最もポピュラーな形で、プロレスのチョップと云えばこの型が思い浮かべられる。
元祖は力道山で空手チョップ水平打ちの名称で呼ばれていたのが広まった物。
米マットではその形からナイフエッジと呼ばれ、クローズラインよりもリアルな技として認識されている。

  • 袈裟切りチョップ
相手の肩口に振り下ろされるチョップ。
力道山が使用した空手チョップとは元々この技の事。

  • ランニング式
昭和の怪物・天龍源一郎が使用。
走ったからと云ってどれだけの効果があるのかは不明だが、威力は高い。
橋本真也から3カウントを奪ったこともある。

  • マシンガンチョップ
小橋建太が使用するコーナーに追い詰めた相手への連続逆水平チョップ。
小橋は青春の握り拳を作りバランス取りをする。
小橋と対戦した佐々木健介や小島聡も自らの持ち技として取り入れている。

  • ダブルチョップ
手を揃えて打つ。

  • クロスチョップ
両手を交差させて喉元を打つ。…空中に舞いながら打つのがフライングクロスチョップ。

  • モンゴリアンチョップ
両手での袈裟切りチョップで頸動脈を攻撃する。キラー・カーン(現キラー・カン)が使ったのが最初。

【主な使い手】

  • 力道山
力士出身の「日本マット界の父」
空手チョップの技名で知られるが、元々は相撲の張り手を応用した物であった。
前述の様に当初は袈裟切りチョップをこう読んでいたのだが、後にカウンター式の空手チョップ水平打ちを開発…必殺技とした。
苛烈な性格の力道山はタフな相手や生意気な相手には喉元に入れたと云う。

  • ジャイアント馬場
力道山死後の日本マット界のエースとなるべく、師匠の力道山譲りのチョップ攻撃を多く使用した。
若い時代の立体的でスピーディーなプロレスは晩年の姿しか知らない若い世代が見ると衝撃を受ける筈。
相手の頭部に手刀を振り下ろす脳天唐竹割りは長身を活かした馬場のオリジナル技。力道山にアイデアを相談した時には「相手が死んでしまうぞ」と驚かれた逸品。

力道山と同じく力士出身の生きる伝説。
相撲の技術を活かした天龍チョップは、次代の名手が生まれるまではチョップ技の唯一の砦であった。
威力は勿論、喉元に入れる事もありエグさも随一。
「型だけで痛い」は良くネタに使われるが真実。

若手時代から研鑽を重ね、独創的なバリエーションも生み出した現代最高の名手。
強烈な炸裂音を誇る逆水平チョップ。
連続で決まるローリング袈裟切りチョップ。
エグさは随一の大根切りチョップ。
代名詞のマシンガンチョップ。
…等が有名。
現在はその魂は潮崎豪に受け継がれた。

上背は無いものの、鍛えぬかれた肉体により未だに日本人レスラー随一のパワーを誇る。
元々チョップは得意としていたが、小橋との対戦を経て一気に小橋に匹敵する使い手として認識された。
現在はマシンガンチョップを取り入れる等、自身もチョップの威力をアピールしている。

闘魂三銃士の一人で、90年代を代表する日本人最強レスラー。
tを超えると言われたキックが特に有名だが、袈裟切りチョップの威力も絶大で、すぐに随一の使い手となった。
ローリング袈裟切りチョップを燕返し≠フ名で使用したが、橋本のそれは一撃で相手を薙ぎ倒す。

  • キラー・カーン
モンゴリアンチョップが代名詞。

キラー・カーン譲りのモンゴリアンチョップの使い手。
チョップに関してはややコミカルなイメージが強かったのだが、前述の様にプロレスラーの凄さを改めて知らしめた。

フィジカル面の強さは日本人でも随一。
…しかしバカ。
チョップの炸裂音がスゴい。

  • スコット・ノートン
90年代を代表する新日最強外国人レスラー。
アームレスリング世界一の怪力から繰り出されるチョップは、技術を越えた迫力を持つ。

  • ミル・マスカラス
「仮面貴族」「千の顔を持つ男」と呼ばれた伝説的ルチャドール。
ダイビングボディアタックと並ぶ得意技がフライングクロスチョップ。

  • ジミー・スヌーカ
「スーパーフライ」の異名を持つダイビングボディプレスの名手だが、フレアーとの抗争からチョップ攻撃も得意とした。

「野性児(ネイチャーボーイ)」「狂乱の貴公子」「業界一汚い男」の異名を持つ、米マット界の伝説。
当初は、TV等で知名度を上げた事から古いファンに批判されたものの、現在ではプロレス史上最高の名人とも呼ばれる。
海外に於けるチョップ攻撃のパイオニアであり、
引退後も米マットで選手がチョップ攻撃を繰り出した後に「Wooooo!」のチャント(掛け声)が入るのはフレアーへのリスペクトである「Wooooo!」

Jr.出身の小柄な体格ながら、鍛え抜かれた肉体と日本で得た技術で世界の頂点になった男。
そのチョップは業界一と評された。

  • 和泉元彌
「くう^ちゅう^も‾と‾やちょっぷ」
ハッスルに出場した際に「空中元彌チョップ」を披露。

通称「無敵の龍」
イケメン空手家。
プロレス式では無いが、格闘ゲーム界最強のチョップの使い手。

必殺の「ベルリンの赤い雨」を使う正義超人のはぐれ者。
…今日もリングに鮮血の赤い雨が降る。
小指付け根から手首辺りまで刃が出ている。
サイコマン戦では、ベルリンの赤い雨を連発する「ベルリンの赤い豪雨」を披露。

水不足に喘ぐ村人を救うべく立ち上がった勇者。
高高度に舞い上がり、ダウンした相手にクロスチョップをかます「天空×字拳」の使い手。

世紀末救世主にして人類種最強のチョップ岩山両断破の使い手。
作中ではスペードの手下や牙大王の顔面や頭蓋をへこませ死に追いやった。

大乗南拳の達人で、その手刀は岩山両断破に勝るとも劣らない威力を誇る。

初代ポケモンから「格闘タイプ」を代表するガチムチ兄貴。
第二世代で「クロスチョップ」を覚えて対ノーマルタイプが機能しだしメジャー入り。
あとハリテヤマもこれまでの項目内容を意識してか覚える。

岩でできたその巨体から放つチョップは並のモンスターの超必殺技と同等の破壊力を持つ。最悪死ねる。

逆水平チョップ、「ローリング逆水平」チョップ、フライングダブルチョップ「ネンドロスカイ」などを操る闘魂溢れるモンスター。

基本中の基本にして、ヒサツ・ワザをも超える極意。

天上天下唯我独尊(ザ・ワン)時に聖剣エスカノールを使う。

必殺技としてライダーチョップを使う。

12人の黄金聖闘士の中でも体術に秀で、特にその腕から繰り出される手刀は聖剣(エクスカリバー)と呼ばれ、全てを断ち切る威力を持つ。

特殊技のフライングクロスチョップや必殺技のフラッシュチョップを使う。

手刀で相手を一刀両断するレーザーアームが必殺技。

キン・コン・カーンはモンゴリアンチョップ、スターマンはフライングクロスチョップが得意技。

ロボ弐式が腕攻撃を特化する形で改造された異形のロボ。チョップ以外にラリアットも繰り出してくる。

袈裟切りチョップと脳天唐竹割りの二種類のゼロワンカットを使う。脳天唐竹割りの方はアンドロボットやシャドウマンの頭を破壊するほどの威力がある。

※バシバシ追記願います。

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