タイプチェンジ(ウルトラシリーズ)

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タイプチェンジ(ウルトラシリーズ) - (2018/05/13 (日) 19:11:02) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/09/09(日) 03:02:36
更新日:2024/04/06 Sat 16:03:17
所要時間:約 13 分で読めます





タイプチェンジとは、一部のウルトラマン達が目的や戦局に応じて適切な力を持つ別の姿に変身する能力のことである。

平成ウルトラシリーズ一作目、『ウルトラマンティガ』で行われて以降、ほとんどの平成ウルトラマンはタイプチェンジを使っている。
ティガ、ギンガ等のように他人の力を受け継いだタイプチェンジやダイナ、コスモス等のような自力型。
はたまたメビウスやゼロのようにその両方の要素を持っていたり、外部アイテムによる変身や適能者によって変わるネクサスなど、その力の出所も様々。

タイプチェンジにも種類があり、使うウルトラマンによって異なる。


☆タイプチェンジするウルトラマン

ウルトラマンティガ
タイプチェンジの元祖。使い分け型。
バランスの良いマルチタイプ
鈍重だが怪力のパワータイプ
力は弱いが素早いスカイタイプの3つを使い分ける。
活動限界を迎えない限り何度でもタイプチェンジできるため、不利なタイプにチェンジしてしまっても挽回が可能。

さらに、タイプチェンジとは毛色が異なるが、希望の光で強化されたグリッターティガや、闇のティガダーク、
そこからマルチに至る過程のティガトルネードやティガブラストも存在。最多のタイプ数を持つ。
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』ではダイナ、ガイア、メビウス、
そして昭和のウルトラ4兄弟と共に全身に黄金の光をまとったグリッターバージョンにも変身した。


ウルトラマンダイナ
ちょっと癖のある使い分け型。
バランス型のフラシュ、超能力のミラクル、怪力のストロングにチェンジ。
ティガの同系統のタイプと比べるとどのタイプもティガのそれを上回る能力を持つが、
一度タイプチェンジをしてしまうとフラッシュに戻ることはできても違うタイプにチェンジすることはできなくなる。
このため、不利なタイプチェンジをしてしまった場合はフラッシュでしか対応できず、苦戦することもあった。


ウルトラマンガイア
パワーアップ型。
中盤でアグルの力を授かり、ガイアV2にヴァージョンアップ。
さらに、ガイアアグルの力を完全解放した無敵のスプリームヴァージョンにもパワーアップ可能になった。
能力を尖らせた使い分け型ではなく、全能力をまんべんなく強化したパワーアップ型の元祖であり、
スプリームヴァージョンにパワーアップして負けたことは一度もない。


ウルトラマンアグル
変身者である藤宮博也が地球からもう一度アグルの力を授かり、アグルV2となった。
基本形態が強化されただけでそれ以上チェンジするわけではないので、タイプチェンジとするには微妙。


ウルトラマンコスモス
正式名称はモードチェンジ。特殊な使い分け型、そしてパワーアップ型。
相手を倒すことではなく、大人しくさせるのが目的の慈愛の形態・ルナモード(普通に戦えるのがまた罪作り)、
邪悪な敵を倒す強さの形態・コロナモード(いろいろな意味で不遇)に加え、
中盤からはルナとコロナの力を併せ持ち、特撮界最強のチート光線を持つ勇気の強化形態エクリプスモードに。

色はともかく顔も模様も戦い方まで変わるので、一見「誰だお前」となる。そして声変わり。モードごとどころか映画ごとに変わる。
最終回ではミラクルナに、映画ではスペースコロナ(宇宙戦仕様のコロナ)や希望の形態・フューチャー(コスモス最強形態)にも変身。
スケルトンコロナ? あれは……。


ウルトラマンジャスティス
パワーアップ型。
普段のスタンダードモードから、超戦闘形態のクラッシャーモードに。
しかし、相手が悪くて大苦戦。


ウルトラマン・ザ・ネクスト
パワーアップ型。
不完全なアンファンスから完全態のジュネッスになるが、タイプチェンジと言うよりポケモンなどでいうところの進化。
アンファンスでは空は飛べず、光線技もそこまで威力の高くないものしか使えなかったが、
ジュネッスになった後は空が飛べるようになり、相手を消滅させる必殺光線も撃てるように。あと大きくなった。


ウルトラマンネクサス
正式名称はスタイルチェンジ。分類不能。
基本形態のアンファンスから本来の力を発揮するためにジュネッスになるのだが、一体化している適能者によってその姿が変わる(最終回は例外)。
前半は姫矢の赤いジュネッスが、後半はジュネッスブルーが活躍。見た目だけでなく得意とする戦い方や必殺技まで変わる。
このため映像作品でネクサスのジュネッスが登場した場合で適能者が違うと明言されている場合は基本的に、
見た目や戦い方が似ていても以前出たジュネッスに似ている"別のジュネッス"ということになる。大人の都合というものがありまして

また最終決戦では、それまでの適能者と絆を育んだ孤門が変身したためか、
本来ならば適能者が違えばチェンジできないジュネッスとジュネッスブルーに立て続けにチェンジした後、
真の姿であるウルトラマンノアになったが、これがタイプチェンジに含まれるかどうかは微妙なところである。

チェンジしてようやく他のウルトラマンと対等となるのはネクサスだけという非常に珍しいタイプ。


ウルトラマンメビウス
パワーアップ型。
ヒカリから貰った武器でブレイブ(身体に黄金のラインが走り、剣出しっぱなしに)、
仲間との絆でバーニングブレイブ(身体に炎をモチーフにしたマーク)、
ヒカリや仲間達との一体化でフェニックスブレイブ(赤と青のボディカラーになり頭部なども派手に)に、それぞれパワーアップする。
特殊な条件下でしか変身できないフェニックスブレイブは客演時ではあまり登場しないが、メビウス個人で変身できるバーニングブレイブは割と活躍する。
ブレイブ? ……お察しください。

さらに映画「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」ではウルトラ六兄弟の力を全て託されたメビウスが、
メビウスインフィニティー(銀主体のカラーリングが赤主体に、カラータイマーも二分割)へとパワーアップ。
光の国出身では初めてのタイプチェンジである。


ウルトラマンヒカリ
タイプチェンジと言うにはやや微妙。言うなれば装着型。
アーブギアという鎧を纏うことで、ハンターナイトツルギになる。
アーブギアには復讐の鎧と勇者の鎧の2種類があるが、外見的には変わらない。


ウルトラの父
パワーアップ型。
実は昔から出ている姿は強化形態であり、チェンジ前は角が短くヒゲ状の部分もない…という設定が『ウルトラ銀河伝説』で後付けされた。
ウルトラ大戦争におけるエンペラ星人との一騎討ちで覚醒、辛うじて引き分けに持ち込み戦争の勝利に大きく貢献した。
しかし後のベリアルの乱ではかつての友との戦いに躊躇していたことからチェンジ前の姿で戦ったが、結果ウルトラの星がまたもや滅亡の危機に陥ってしまう。
そのことを深く悔い、以後は常に強化形態の姿を取り以前の姿に戻ることはなくなった…という設定で、過去作における出番や回想シーンとの整合性が取られている。
そんなんだから肝心なところでエネルギー切れ起こすんだ、とか言ってはいけない。


ウルトラマンゼロ
色々なシリーズで何度かタイプチェンジが追加されており、装着型、使い分け型、パワーアップ型と種類は多彩。
訓練用の拘束具を着けたテクターギアウルトラマンノア(とアナザースペースの人々の光)の力・ウルティメイトイージスを装備したウルティメイトゼロの他、
ダイナとコスモスから貰った力でタイプチェンジしたストロングコロナゼロやルナミラクルゼロが存在。

さらにウルティメイトブレスレットと一体化したシャイニングウルトラマンゼロにも変身する。
シャイニングはブレスレットと一体化こそしたが、その登場過程に加えて、
能力も自身の技の強化版やノア・ダイナ・コスモスの何れも所持していない時間操作能力を持つなど自立型としての側面が強い。
(演出にもエクリプスモードに近いものがある)

その後更にフュージョンライズによって他のウルトラマンの力を融合した形態ウルトラマンゼロビヨンドも登場した。


ウルトラマンギンガ
パワーアップ型。ウルトラマンギンガSから登場。
タロウが変化したストリウムブレスでギンガストリウムにパワーアップしていた。


ウルトラマンビクトリー
パワーアップ型か特殊な使い分け型?
ヒカリから託されたナイトティンバーでビクトリウムエネルギーを最大限発揮したウルトラマンビクトリーナイトに変身する。


ウルトラマンエックス
特殊な使い分け型? (パワーアップ形態ではあるが、本編での扱いが現状特殊なため)
虹の光の力を受けてエクシードXへとチェンジした。コスモスの様にチェンジ後は声が野太くなる。
変身アイテムでもある「エクスラッガー」は変身後は額に納められ、新たな武器となる。

能力自体は大地とエックスのユナイトがさらに高まっているため高いが、
スパークドールズにする能力をもっておらず浄化に特化しているため、スパークドールズ化する場合は通常形態に戻ってザナディウム光線を使用する必要がある。
このほかピュリファイウェーブ使用時にも通常形態に戻って使用している。

一応、単純な破壊光線である必殺技のエクスラッガーショットがあるため、スパークドールズ化の必要のない敵であれば戻る必要はない。


ウルトラマンオーブ
使い分け型。
かつて魔王獣を封印したウルトラマンの力をカードにした「ウルトラフュージョンカード」を2枚用いて、
2人のウルトラマンの力を合わせた形態にフュージョンアップする。

豊富な光線技を扱うスタンダードな形態スペシウムゼペリオン
炎を用いた必殺技や格闘戦を得意とするパワー形態バーンマイト
軽快な動きと専用武器で戦うスピード形態ハリケーンスラッシュ
凄まじい格闘能力と光線技を持つが、暴走するリスクもある危険な形態サンダーブレスターが存在する。
この内サンダーブレスターはフュージョンアップ形態においては他の3つより上位に描写されており、実質パワーアップ形態扱いである。

かつてはオーブ自身の姿であるオーブオリジンで戦っていたのだが、
親しくしていた少女を戦闘に巻き込んでしまったことで自らを信じる心を失い、それが要因となってオーブオリジンに変身する能力そのものも失われてしまったため、
当初は歴代ウルトラ戦士の力を借りなければ変身すらできなかった…というやや特殊なタイプでもある。

そのため中盤まではマガゼットンを倒したことで変身できるようになり、
汎用性の高いスペシウムゼペリオンが事実上の基本形態となっていた(なお、オリジン含む他の形態へも直接変身はできる)。

また本来の基本形態というか真の姿であるオーブオリジンが最強タイプポジションというのもシリーズでは珍しい展開である。
他者のシリーズに登場する仮面ライダーキバ・エンペラーフォームの方に近い(ウルトラシリーズだと強いて言うならネクサス→ノアが近い)。
そのため初期の3フュージョンアップでも他のウルトラマンに相当する戦力を持つ。

ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』ではオーブ最初期の形態オリジン・ザ・ファーストが登場した。
赤を基調としたカラーになっている以外はオーブオリジンと外見上の違いはないが、オーブカリバーを武器として用いずに徒手空拳で戦い、必殺技もオリジウム光線を使う他、
ガイがウルトラマンとして戦うことに慣れるまでは敵の必殺技を一度受けただけで変身が解けてしまうなど未熟な面が強調されており、
ファーストミッションをクリアした時点でオーブオリジンと同じ姿に変身できるようになったことを踏まえると、ネクサスのアンファンスのような形態と言えるかもしれない。

後に、三人のウルトラマンの力を借りる形態オーブ劇場版に、
フルメタルボディが光る形態ライトニングアタッカーと親子の力を借りた形態エメリウムスラッガーが「ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!」に登場している。

また、「データカードダス ウルトラマンフュージョンファイト!」では、「オーブ」本編に登場しないフュージョンアップ形態も何体か登場している。


ウルトラマンジード
使い分け型。
ウルトラマンヒカリが開発した、歴代ウルトラマンの力が込められた「ウルトラカプセル」を2つ使用して、フュージョンライズする。 

野性的な戦闘スタイルが特徴の基本形態プリミティブ
メカニカルな装甲が特徴のソリッドバーニング
軽やかな動きとヒーリング能力を持つアクロスマッシャー
「偉大なる力を秘めた崇高な戦士」とも呼ばれるパワーアップ形態マグニフィセント
ウルトラマンキングの力を持つ最強クラスのフュージョンライズであるロイヤルメガマスターがある。

やり方こそ似ているが、前作のオーブとの違いは「ジードオリジン」とでもいうべきジード本来の姿にその出生から(本編では)変身できないということで、
ウルトラマンになるためには2人のウルトラマンの力を借りるのが必須であり、もし敵を倒しきれなくとも、使用したウルトラカプセルの冷却が完了するまでは再戦できないという欠点がある。
なお、「ジードオリジン」の設定そのものはあるようで、フュージョンライズ時に一瞬その顔が映る他、ロイヤルメガマスターの場合はやはり光に包まれていて詳細は分からないものの一瞬全体像が映り、
本編最終回では、フュージョンライズ→光に包まれたジードオリジンに変身→ウルトラマンとベリアルのビジョンが歩くジードに合体→プリミティブに変身完了という演出がされた。

劇場版ではジード本来の力を極限まで引き出した究極形態ウルティメイトファイナルが登場する。
上記のジードオリジンとは違う姿のようだが、ウルトラマン本人の力のみで変身するという意味ではオーブオリジンのような形態であり、この形態の登場でジードは他のウルトラマンの力を借りずとも戦えるようになった。

また、「データカードダス ウルトラマンフュージョンファイト!」では、オーブ同様「ジード」本編に登場しないフュージョンライズ形態も何体か登場している。


☆偽物・悪のウルトラマンのタイプチェンジ

時として、ニセウルトラマンや悪・闇の巨人が複数の形態を使い分けることがある。

◎ニセウルトラマンダイナ
宇宙格闘士グレゴール人が化けたニセダイナもタイプチェンジ。劇中にてフラッシュタイプとミラクルタイプを披露。
別段素早くなったりなどの能力の変化は無く、ミラクルのままフラッシュの技を使った。
また、戦闘中にチェンジしたわけでは無く、二度出現した際にそれぞれ一度目にフラッシュ、二度目にミラクルで現れている。
変身者であるグレゴール人の性格から言って、ギャラリーである地球人たちに本物との見分けがつきやすいように配慮して姿を変えただけの可能性が高い。

◎カオスウルトラマン
コロナを模した姿から、エクリプスを模したカラミティに強化された。
能力もコピー元に準じたものが使える。後者は前者が持っていた時間制限もなくなっている。

ウルトラマンベリアル
我らがベリ様。
能力こそ変わっているが厳密にはタイプチェンジではなく、単なる衣替えに近い。
光の巨人であった頃のアーリータイプ(赤と銀の光の戦士)、
現在のお姿である黒いベリ様、合体怪獣となったベリュドラ
帝国を築いたカイザーべリアル(顔に傷があり、マント姿)、エメラル鉱石を取り込んだ怪獣形態アークベリアル、
アーマードダークネスを纏ったカイザーダークネス(レゾリューム光線を撃てる)、ゼロの体を乗っ取ったゼロダークネス、
『ジード』では、怪獣カプセルの力で変化したベリアル融合獣キメラべロス、
およびデモニックフュージョン・アンリーシュした最恐形態アトロシアスが登場した。


タイプチェンジに近い何か

上記のタイプチェンジに立場が近いが、分類上はタイプチェンジとはあまり扱われない能力・装備をここにあげる。

・ウルトラマンマックス
本人は一切タイプチェンジはせず、友也に「それが『最強』ゆえの自信の表れでしょうか」とか言われているマックスだが、
配達員ことウルトラマンゼノンから託された「マックスギャラクシー」というパワーアップアイテムを中盤取得。
以後、マックスにとってはこれの装備状態が事実上のタイプチェンジとなっている。
ただし接近戦で使える類の装備ではないため、基本的に召喚→トドメというパターンが殆ど。

・ウルトラマンギンガ
使用するプラズマエナジーによってクリスタルが七色に輝く。
明らかにタイプチェンジではないが、ギンガSになるまでギンガはチェンジを行っていなかったためこれがそれ扱いに近かった。

・ウルトラマンビクトリー
怪獣の力を右腕に纏う能力「ウルトランス」を使用。
扱い的にはタイプチェンジというよりはどちらかといえばウルトラブレスレットのような感じか?

・ウルトラマンエックス
サイバー怪獣の力を身に纏う「モンスアーマー」及び「サイバーアーマー」を使用。
エックスの体あってこその力だが、これ自体は防衛チームXioのラボチームの技術でありエックス自身が持つ能力ではない。
というかエクシードと違ってエックス自身の変化はないため、厳密に言うと「マックスギャラクシー」のように追加武装を召喚している形である。
ちなみに、応用により(マックスより授かったサイバーカードを使い)上記の「マックスギャラクシー」を召喚したこともある。

・ウルトラマン超闘士激伝
装鉄鋼を纏った戦士「闘士」が登場。上記のウルティメイトゼロやモンスアーマー(&ツルギ)の原典ともいえる装着型。
たんに鎧をまとうだけでは「闘士」とは呼べず、鍛えぬいた戦士が装鉄鋼を纏って初めて「闘士」と呼ばれる。



◎余談

タイプチェンジは当然ながら撮影技術の向上によって登場したものである。
戦闘中のタイプチェンジと言う発想自体は平成シリーズからのものだが、青いウルトラマンと言う設定自体は昭和シリーズから存在していた。
しかし初代ウルトラマンの頃はブルーバックによるクロマキー合成を使用しており、青系の色は透過されるため使うことが出来なかった。

また、平成期に青いスーツが使用可能になったのは良いが、ウルトラマン=赤のイメージが定着していたため、
平成期最初の三部作で銀地に赤と青の2色を使ったデザインを採用したのは従来のイメージを損なわず青を使う良いアイデアだと言えるだろう。
※青系色の採用という意味では間違いなくティガが元祖だが、ティガのカラーは厳密には赤、青紫、銀であり、体色に初めて完全な青が入ったのはダイナ。

撮影技法自体も試行錯誤が重ねられており、ティガはCG合成によってその場で体色がすぐ変化していたが、
ダイナは最初3DCGのバンクを作り、途中から着ぐるみの交代をカッコいい特殊効果でごまかす手法が用いられた。
額のダイナクリスタルが極めて強い光を放ち、画面を一瞬ホワイトアウトにさせることでスーアクの体格や立ち位置の誤差を目立たなくさせている。
ガイアは演出こそ違うがダイナ後期の撮影手法を概ね継承。
全身発光で体格を分かりにくくして、スーアクが交代しているのを目立たなくさせている。

その後コスモスあたりからタイプチェンジのシーンはバンクを用いるパターンが出てきたが、
ネクサスやゼロなどバンクを使わないタイプも存在しており、シリーズによって演出技法は異なる。
ただし、ティガのようにバンクもなく全身発光もなくCG合成によってその場で体色を変化させるパターンは殆ど用いられておらず、ある程度の派手さが伴う演出になりつつある。
後年ティガもゲスト出演などでタイプチェンジを行う際は、全身発光などのエフェクトを追加しており、他のウルトラマンに見劣りしないような演出がなされている。

バンクは演出が凝っている分少々映像が長めであり、
パワーアップ型ではなく使い分け型のウルトラマンだとちょっとした場面転換で尺を取りすぎることにもなる。
そのため連続変身などを行う場合はバンク映像が短縮されたりカットされる場合もある。
最初にバンクを使ったダイナでは最初期こそバンクを多用していたが、バンクが長いため使わないパターンも徐々に増えてきた。
最終章では空中で一回転しながらタイプチェンジを行なったケースさえもある。

またバンクが存在するタイプチェンジを持つウルトラマンがゲスト出演する場合はバンク映像がそのまま使われることも多いが、
放送当時の画面が4:3だったウルトラマンを中心とする一部はバンク映像を使わないでタイプチェンジを行う。


さてこのタイプチェンジだが、つい最近まで多数のウルトラマンが登場する劇場版などにはほとんど登場しなかった
例えタイプチェンジを使えば状況を有利にできるとしても使う事はない。
例外だったのはメビウスのバーニングブレイブだけである(主役や現役ならばチェンジしたウルトラマンは他にもいるが)。

これは初めて映画を見た子供や保護者、役者や話題性で観に来た一般層などが混乱しないようにするためらしい。
(とくにコスモスに至っては、TV版を見てない観客からすればカラータイマーが同じなだけの別人にしか見えないほど変わる)

しかし昔からのファンからは「せっかく出るのならタイプチェンジしてほしい」という声もあり、
また製作側も出せるのであればなるべく出したいようだ(スーツの問題などもあったとか)。

特にコスモスは、『サーガ』で相手が「倒すべき相手」だったにも関わらず本来相手を沈める目的のルナモードで終始戦い、
設定上やるべきモードチェンジを使用しなかった事で、多くのファンから顰蹙を買ってしまった。

当初の予定(撮影時まで)ではハイパーゼットンの中にカオスヘッダー0が捕らわれていた事が理由ではあるのだが、それはあくまで没設定であるし、
使えないなら本編で使えない理由を説明する等の措置を取っていれば、そこまで顰蹙を買う事も無かったのだが……
(なお、ダイナの場合はサーガの超全集の短編でタイプチェンジしていたりしている)


そして2015年3月14日公開の『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』では、久々に劇場版でタイプチェンジが登場。

なんと……ウルトラマンギンガビクトリーになるギンガとビクトリー以外の全員がタイプチェンジを行う*1という豪華仕様。
特にゼロに至っては坂本監督の欲望ですべてのタイプチェンジを行った。(ティガなどは本編放送当時のスーツを修復したものが使われたとか)

さらに、2016年3月12日公開の『劇場版ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』でも、
ティガが空中戦でスカイ、接近戦でパワーと、設定通りの使い分けタイプチェンジを行った。
またネクサスがいきなりジュネッスで登場した(本作ではアンファンスは登場していない)。

『ウルトラマンX』本編でもチェンジできるウルトラマンはほぼタイプチェンジを行っており、その他にも客演でのタイプチェンジが増えてきている。

劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』ではエックスがサイバーアーマー、ビクトリーがウルトランスを使用したが、
ビクトリーナイトやギンガビクトリーは登場せず、ゼロも移動用としてウルティメイトゼロが登場したのみだった。
代わりに後日談のウルトラファイトオーブではゼロは再び全形態のタイプチェンジを行っている。

続く『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!』ではジードはもちろん、ゼロ、オーブまで、
それまでの作品群(映像作品に限る)で披露したフュージョンライズ、フュージョンアップ、タイプチェンジ形態が全て登場し、シリーズファンを唸らせた。
……まあ、なにより皆が驚いたであろうはこの豪華タイプチェンジラッシュと互角に戦ったこいつだと思われるが。



追記修正は自分の体の色を変えてからお願いします。

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