登録日:2015/12/19(土)17:05:11
更新日:2024/12/09 Mon 22:01:41
所要時間:約 6 分で読めます
【概要】
エックスの主力技であり、サイバーラインを稲妻のように迸らせながら右腕を胸の前から右上へ振り上げた後、両腕を左側へゆっくりと振りかぶり、
両腕を胸の前で
X字にクロスさせて(前にする腕は
ベリーナイス光線や
クロススペシュッシュラ光線と同じ右腕)発射する。
大地とエックスのユナイトが最高潮に達した際、全身が煌めいた後
カラータイマーが黄色く発光。
エックス内に存在するインナースペース(いわゆる亜空間)でも、大地の身体にカラータイマー状の閃光を中心にサイバーラインが張り巡らされエックスのシルエットを形作ることで初めて発射可能になり、
この光線を受けた怪獣は爆発こそするが、その後は体がデータ化し、スパークドールズへと収縮される。
この時、
ストリウム光線や
ギンガクロスシュートと同様、
必殺技発動時は大地とエックスが技名を叫ぶ(19話では大地のみが技名を言った)。
言い換えてしまえば前作で
ダークルギエルが使っていたのとほぼ同じような能力が(ある種)良い方向で用いられているという事である。
とはいえ、エックス自身は当初スパークドールズ化については
「人形だぞ? 生きていると言えるのか?」と懐疑的に見ていたが、
大地の
「いつか元に戻す方法も、共存の方法も見つける」という前向きな答えに納得している。(これにさらに踏み込んだ存在に関しては
こちらを参照)
なお他のウルトラマンでいう「怪獣を倒す」と同時にスパークドールズ化させるものであるため、
装甲が頑丈だったりして防がれた場合はスパークドールズ化もしない。
ダークサンダーエナジーによって強化された怪獣がこれに該当し、これらをスパークドールズにする場合は、
まず
エクシードXのエクシードエクスラッシュで浄化する必要がある。
ザナディウム光線第二の特徴は「エックス通常形態でしか使えない」というもの。
エクシードX変身中やアーマー装着中は発動出来ず、この技を使う際は通常形態に戻る必要がある。
これは、「パワーアップ形態が登場すると基本形態が登場しなくなる」という問題を是正するために、本作の監督の一人である
坂本浩一が新たに導入した設定。
この設定により、強化形態エクシードX登場後もラストを決める決め技として輝いており、
エクシードエクスラッシュ→通常エックスへ→ザナディウム光線の一連の流れは各話非常に凝った演出がなされている。
それ以前のエピソードでも各話ごとにそれぞれ違う見せ方をされるため、誰が呼んだか「ザナディウム大喜利」とも(?)
ちなみにこのザナディウム光線にも従来のウルトラマンの必殺光線同様に殺傷能力は(劇中描写的には)どうやらあるようだが、
避けられたり、モンスアーマーの必殺技やエクシードXのエクスラッガーショットがあるため、そっち方面での活躍は今のところ劇中ではない。
ザナディウム光線使用一覧
※各話ネタバレあり
◆第一話「星空の声」
初使用回。
デマーガに対して使用し、スパークドールズ化した。
初使用回だが、画面を走る光のラインや左足で道路をえぐるなどザナディウム光線の基礎的な演出はしっかり描写されている。
◆第四話「オール・フォー・ワン」
ベムスターに対して使用。
引きながらの画面で光のラインが月面を走る溜めシーンがかっこいい。
カメラ目線で発射後に回り込むカメラワーク等、坂本監督らしい光線演出がプラスされている。
◆第五話「イージス 光る時」
ブラックキング ドリルカスタムに対して使用。
エレキングアーマー解除後にドリルブラスターを避けながらナパーム爆破を背景に発射した。
この時、
ギンガSで坂本監督がやっていた演出同様、ザナディウム光線が地面を削っている。
ちなみにスパークドールズになったブラックキングの姿はなぜか通常のブラックキングのものだった。
◆第八話「狙われたX」
ゼットンに対して使用。
ゼットンのバリアを「ゼットントルネード」で破壊。
その後、そのまま回転しながら空中へ上昇、アーマーを解除しながらザナディウム光線を撃ち込んだ。
今回、初めて空中でザナディウム光線が使用されている。
◆第十一話「未知なる友人」
キングジョーに対して使用したが、
オープンゲット分離されてかわされる。
最終的にはギャラクシーカノンで破壊しているためロボット怪獣もスパークドールズ化できるのかは不明だが、
後の
メカゴモラへの対応を見るに今回は単にザナディウム光線でキングジョーを破壊だけするつもりだった可能性が高い。
◆第十二話「虹の行く先」
エクシードX登場回で今回は二回使用。
一度目はダークサンダーエナジーによって強化されたツルギデマーガに対して使用したが、
ダークサンダーエナジーによってデマーガは強化され、エックスは弱体化していたため全く効果がなかった。
この時はカラータイマーが黄色く発光して右腕を上げた後飛び上がり、空中からツルギデマーガに対して放った。
二度目はエクシードXのエクシードエクスラッシュによってツルギデマーガをデマーガに浄化後、
エクシードXから通常形態へと戻りザナディウム光線を発射した。
◆第十五話「戦士の背中」
サイバーゴモラのサイバー振動波によって空中へ打ち上げられたゴ○ラ化したゴメスに対して使用。
そして、空中で起こった大爆発とスパークドールズ化するゴメスを背景に神木隊長は式場へと向かい……
◆第十六話「激撮!Xio密着24時」
まな板ビルの上に置かれエクシードエクスラッシュで
三枚おろし浄化された
グビラに対して使用。
今回はエクシードX関連のバンクやユナイト状態の大地以外はテレビカメラ等による映像という設定のため、
カメラマンのカメラ、定点カメラ、お天気カメラ、車道を走る車のカメラ等から撮影された番組映像として流された。
どれも独特のカットだが、特にザナディウム光線を放った後、爆発するシーンの車窓カットはウルトラシリーズでは珍しいカットなので必見。
また今回は大地とエックスのテンションがかなり高いので、エクシードエクスラッシュやザナディウム光線時の技名を叫ぶシーンも必聴。
◆第十七話「ともだちは怪獣」
ザナディウム光線使用シーンの中でもとくに人気の演出がなされた回。対象はキングゲスラ。
エクシードエクスラッシュで浄化後に空中で前転しながらエクシードX状態を解除。
起き上がりながら左足で地面をなぞり、ポーズを決めたと同時に十字路がX字状に発光、そのままザナディウム光線を放った。
無料配信時のサムネにも使われたほどのシーンなので、見ていない人は是非2016年3月25日発売のBOXセットを待とう!
◆第十八話「ワタルの恋」
レッドキングに対して使用。
エクシードX解除後に側転しながらその勢いのまま空中でザナディウム光線を放った。
スゲェ…あのウルトラマン、落ちながら撃ってる……
◆第十九話「共に生きる」
エクシードエクスラッシュによって元の姿へ戻った
ゴモラは全てを悟り、
エックスにザナディウム光線を撃ちこむように身を呈する様子を見せる。
覚悟を決め、涙ながらにザナディウム光線を大地は発射しようとするが……
ザイゴーグに対して使用。ザイゴーグが放つ破壊光線とぶつかり合うが押し返す。
今回は劇中描写を見るにスパークドールズ化のためではなく破壊光線として使用したようだが、ザイゴーグには全く通用しなかった。
ウルトラマンルーブが使用した
ニュージェネレーションバリアの演出で登場。
チャージポーズなしで直接ザナディウム光線を放っている。
また、
ウルトラマンロッソがルーブスラッガーロッソにエックスのルーブクリスタルをセットすることで
「ザナディウムソニック」という技が発動する。
本家と異なり、電撃を帯びたX字の光弾を敵に浴びせるだけなので収縮機能は再現されない。
【派生技】
☆ウルティメイトザナディウム
ザナディウム光線と同じ予備動作を行い、全てのパワーを胸部から発射する、ハイブリッドアーマーによる一撃。
ザナディウム光線は青色の光だったが、ウルティメイトザナディウムは発射時のエフェクトも含めた光が虹色に変わっているのが特徴。
発射時には、アーマーになっている4怪獣の鳴き声も重なっているが、ハイブリッドアーマーの性質からするとこれにさらに他の怪獣達も力を貸していると思われる。
この光線でグリーザに大ダメージを与え、エクスラッガーによる投擲で追い討ちをかけ止めを刺した。
☆
エレクトロバスター
ウルトラマンタイタスが使用。
エックスから託された「
エックスレット」を
工藤ヒロユキがタイガスパークリードすることで発動する。
エックスの幻影と融合し、緑色の電撃を帯びたプラニウムバスターをクロスチョップで射出する。
発射前のエフェクトはタイタスの周囲にサイバーラインが走るという、ザナディウム光線を思わせるもの。
☆ザナディウムダークネス光線
ダークキラーが作り出したエックスダークネスが使用。
モーション・発射ポーズこそ本物と同じだが、サイバーラインと光線の色が赤紫になっている。
また、破壊攻撃に特化したのか、直撃してもスパークドールズに変化しない模様。
【余談】
「~光線」という名称を使う主役ウルトラマンは
ウルトラマンコスモス以来だったりする。
なお、主役ウルトラマン以外ではデスシウム光線を使った
ベリアル陛下等が存在している。
当初、ザナディウムと言う名前の由来は明かされていなかったため、視聴者からはザナドゥが由来ではないかと言われていた。
後にザナディウム光線は当初、Xanadu(理想卿)とDoom(運命)の合体。つまりは「理想と現実の間をつなぐもの」という意味を込めて、
『ザナドゥーム光線』という名前が提案されていたらしい事が判明した。図らずもコズミューム光線みたいですね
なので おそらくザナディウム自体は当初の予想通り、ザナドゥを
スペシウム光線のように「~イウム」と変換した造語なのだろう。
ソフビ人形に『ウルトラマンエックス(ザナディウム光線ver.)』が存在する。
エックスのバージョン違いソフビだが金型流用箇所は無く、全てが新規造型。
ザナディウム光線発射の瞬間をイメージして両腕と胸の一部がクリアブルーになっており、全身はメタリック塗装。
これを手に入れるためにガチャを回した子供たちが某宇宙帝王(笑)をあてて微妙そうな顔をしている姿に涙を禁じ得ない
ザナディウム光線発射シーンメドレーを見たい方は追記・修正をお願いします。
- マックス回のゼットンアーマー解除→空中を踏み絞めて発射の演出がメチャクチャかっこよかった!でも冷静に考えると都会の地上でザナディウムする度にアスファルト抉れてるんだよね・・・・ -- 名無しさん (2015-12-19 17:25:34)
- ↑だが普通に考えたら、そもそも怪獣が出たりウルトラマンが戦うだけで都会の道路はボロボロになるはず。つまり、一光線で抉るくらい問題な(ry -- 名無しさん (2015-12-19 17:38:21)
- この技によりダークルギエルとの関連を疑われた -- 名無しさん (2015-12-19 20:21:40)
- 初見の印象は「アギトのライダーキック+メタリウム光線」だった。ていうかこの光線、怪獣の肉体をぶっ壊して魂だけSDの形に押し固めているように見えるのは俺だけか -- 名無しさん (2015-12-19 20:53:45)
- ↑実際そんな感じなんじゃない? 破片飛んでるし -- 名無しさん (2015-12-19 21:20:29)
- 突き出した足は踏ん張っているんじゃなくて、逆再生なんだっけ? -- 名無しさん (2015-12-20 03:16:29)
- 「ザナドゥ(xanadu、桃源郷)」ってそんなに多くないXから始まる単語だからというのと、怪獣と共存できる理想郷を目指すって意味合いがあるんだろうな -- 名無しさん (2015-12-24 07:31:37)
- 左足を滑らす時の演習が好き -- 名無しさん (2016-03-16 20:41:13)
- 今回のザナディウム光線は演出自体は凝ったものじゃなくてシンプルだけど、そのときの展開がかっこよかったなぁ -- 名無しさん (2016-03-23 22:55:07)
- ザナディウム光線>ゴモラ振動波>エレキング電撃波 威力的に見るとこんな感じ? -- 名無し (2016-04-06 17:55:13)
- 超全集によると大地役の高橋さんは「怪獣との共存を目指す大地が怪獣と戦うのはおかしい」と田口監督と議論を重ねた結果「ザナディウム光線は麻酔銃」と言う結論に至ったとの事 -- 名無しさん (2016-04-24 22:10:35)
- 映画のザナディウム光線も普通に強くて泣いた -- 名無しさん (2016-05-17 01:21:30)
- ザイゴーグにダメージを与えていたあたり、やはり破壊光線としても十分な威力があるようだな -- 名無しさん (2016-05-17 01:26:15)
- もしディアボリックに当たっていたらどうなったんだろうか? -- 名無しさん (2017-09-13 14:14:40)
- ↑ ブラックキングの例を見るに改造されてない本来のデアボリックのドールズに戻る…だろうけどメタ的に言えばそんなのないから普通にそのままドールズになるんじゃないかな -- 名無しさん (2020-03-11 16:11:50)
- この技の発動時カラータイマーが黄色く光るがU40出身のジョーニアスとタイタスも実写で黄色く光らせることもできるのでは? -- 名無しさん (2020-09-08 17:54:39)
最終更新:2024年12月09日 22:01