糾罪巧(遊戯王OCG)

登録日:2025/08/31 Sun 00:09:43
更新日:2025/08/31 Sun 00:27:13NEW!
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裁誕(リバース) 始導(リリース)

糾罪巧(エニアクラフト)とは、『遊戯王OCG』に存在するテーマの1つである。


概要

第13期最初に発売されたデッキビルドパック「ファントム・リベンジャーズ」にて登場したテーマ。
同期テーマは【ヘカトンケイル】と【キラーチューン】。

遊戯王では珍しい「リバースモンスター」テーマとして事前告知があり、その独自性や特徴を予想しづらい紹介文などから憶測と予想も盛んであった。
そして蓋を開けたところ、既存のリバーステーマとはまるで異なる仕様が判明しこれまた話題となる。

設定によれば、このテーマは「人々の罪を糾すべく顕れる」存在とのこと。
カテゴリ名の「糾罪」もそのまま「罪を(ただ)す」ことを意味する。
舞台となる《糾罪都市-エニアポリス》はビルや港が整備された近未来的都市だが、この都市自体が「罪」深い存在であるためか、糾罪巧の裁きを受けている。
公式Xの設定資料によれば、無機質な形状と動物の姿に「変形」するギミックが搭載されているとのこと。

特徴

【糾罪巧】の特徴・戦い方を大雑把に説明すると以下の通りになる。
  • 手札のモンスターを大量に裏側守備表示でセット
  • 相手が何かの行動をした際にリバースしてその行為を咎める
  • その後リバース効果と効果ダメージで追撃

手札にモンスターを大量に握って裏側守備表示でセット?
相手の行動をリバースで咎める?
そんなのどうやって?
この説明だけだと簡素過ぎて、この様な疑問も出るだろう。

ここからは具体的な説明に入る。
モンスターカードは全員「機械族・リバースモンスター・Pモンスター・スケール0」で統一され、レベルは1か9のいずれか。
ただしPテーマでありながらスケール0で固定され、またそれ以前に本デッキの制約(後述)からP召喚は全く行えない
それに伴いお約束ですらあったPテーマの仲間を採用できない。
その反面、今までのリバーステーマには無かった「大量展開」と「手っ取り早いリバース手段」を両立させる特徴を持つ

モンスターカードはP効果が2つ、モンスター効果が3つ、計5つの効果を全員が持っている。
こう書くと取っ付きづらいテーマに思えるが、実際は効果構造は殆ど統一され各モンスターの固有効果は2つしかない。
以下に公式サイトを参考に、糾罪巧の効果構造を表形式で記載する。

レベル1 レべル9
P効果(1) モンスターがリバースする度に、このカードに糾罪カウンターを1つ置く。
P効果(2) 900LPを払い、「糾罪巧」カードの不確定サーチ バトルフェイズ終了時に、モンスター1体を破壊
モンスター効果(1) 手札のこのカードを相手に見せて発動できる
(この効果を発動するターン、自分は裏側守備表示でしかモンスターを特殊召喚できない)。
手札からモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
モンスター効果(2) (固有の発動条件を相手が満たした時)、裏側表示のこのカードを表側守備表示にして発動できる。(各カード固有の効果)
モンスター効果(3) (リバースした際に適用される各カード固有の効果)


P効果の(1)は全員共通で、モンスターがリバースする度に糾罪カウンターを置く効果。
現時点では糾罪カウンターを使う効果は《糾罪都市-エニアポリス》のみ。
後述するが各種行動や進行の「合間」にリバースさせることが多いため、うっかり糾罪カウンターを置き忘れることがないように注意。
P効果の(2)はレベル1側とレベル9側で分かれているため、説明は後回し。

モンスター効果の(1)も全員共通で、手札から任意のモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する効果。
勿論見せたモンスター以外、そして糾罪巧以外のモンスターをセットしてもよく、またセットするモンスターは相手に公開しない。
そしてこの効果(というかレベル1糾罪巧のP効果(2)以外)は回数制限が一切ないため、一枚の糾罪巧から手札を一斉に放出できる。
そのため相手は何を伏せられたか、何の行動を起こすと(2)効果を起爆させてしまうか不明のままゲームを続けることになる。

ただし重い制約も課せられ、この効果を使う「ターン」は場所問わず裏側守備表示でしかモンスターを特殊召喚出来ない
既に表向きでモンスターを特殊召喚した場合はそもそも発動ができず、また基本ルールとしてP召喚及びEXデッキのモンスターを裏側守備表示で特殊召喚できない。
つまりこの効果を使ったターンはP召喚を含めEXデッキから特殊召喚が行えない。
【糾罪巧】は殆どこの効果のみで展開する事になる。

(2)は相手の特定の行動に反応して自らをリバースさせる効果、(3)はリバースした時に適用される効果となる。
(2)効果で自力で自身をリバースさせ、そのまま効果処理後に(3)のリバース効果を適用させる一連の流れを確立。
それまで「リバースモンスター+リバースさせる用のカード」を別々で用意していたリバース系デッキにとって革命的な効果であり、初動の細さを軽減している。
この効果についてはそれぞれで異なるので、個別の解説部分で触れていく。

まとめとして【糾罪巧】の動きを、補足を加えた上で並べると以下の通り。
  • レベル1糾罪巧のP効果(2)などで《糾罪都市-エニアポリス》と糾罪巧を手札に確保
  • レベル1糾罪巧のモンスター効果(1)を使い、手札のモンスターを大量に裏側守備表示でセット
  • 相手が何かの行動をした際に、モンスター効果(2)で『自力で表側守備表示にリバースすることで』その行為を咎める
  • その後リバース効果(3)と《糾罪都市-エニアポリス》の効果ダメージで追撃

低速にならざるを得なかったリバーステーマには画期的な要素が多く、それでいて妨害・制圧の能力も十分。
相手からすれば仔細不明の地雷原を走らされる感覚で、ゲームが続くにつれ疑心暗鬼に陥る。
使い手側にしても伏せた糾罪巧がうまく相手に直撃することを祈るという、互いに心理的な負担の大きいテーマになっている。


所属カード

以降説明の効果テキストでは、モンスターカードの共通効果部分は省略している。

レベル1モンスター

下級モンスターは星1・地属性・機械族でステータスが統一されている。
またP効果の(2)は以下の効果となる。

このカード名の(2)のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(2):900LPを払って発動できる。
デッキから「糾罪巧」カード3枚を相手に見せて、相手はその中からランダムに1枚選ぶ。
その1枚を自分の手札に加え、残りをデッキに戻す。

3枚の糾罪巧の中から、ランダムに相手に選ばせた1枚を手札に加える、いわば《パワー・ツール・ドラゴン》形式のサーチ効果。
そして糾罪巧カードでは珍しく、回数制限が設けられた効果でもある。どのモンスターの効果が使用済みか把握漏れが無いようにしたい。
3枚全てを同じカードにした場合、確実に狙ったカードをサーチできるものの、相手に結果を確定させる情報アドの提供につながる。
それでもキーカードとなる魔法カードなどを何としても手札に加えるために3枚積みする意義は大きく、デッキ構築にも大きな影響を与えている。
一方でこの効果で手札に加えるカードは相手に知られないため、わざとバラバラの3枚を見せて選ばせることで相手の猜疑心を煽ることも可能。

他の共通点として、名前が「IA」で終わっており、イラストは八面体の無機質な形状をしている。

糾罪巧α'(エニアクラフトプロト)「orgIA」(オルギア)
ペンデュラム・リバース・効果モンスター
星1/地属性/機械族/攻 100/守1000

【モンスター効果】
(2):手札のモンスターの効果を相手が発動した時、
裏側表示のこのカードを表側守備表示にして発動できる。
デッキから「糾罪巧」カード1枚を手札に加える。
(3):このカードがリバースした場合に発動する。
相手フィールドのモンスター1体を破壊する。

(2)効果は「条件:手札のモンスターの効果を相手が発動した時」「効果:デッキから「糾罪巧」カード1枚を手札に加える」。
いわゆる手札誘発に限らず手札から発動する効果で展開をこなすデッキも多い。
そのためトリガーは容易な部類だが、(3)効果もと欲張るとタイミングを掴み辛い点はある。
効果は「糾罪巧」カード1枚の確定サーチで、相手に内容がバレるとはいえ確実にアドバンテージを稼ぐことができる。

(3)効果は相手モンスターの破壊。
貴重な直接的除去であり、場合によっては(2)効果を待たず《糾罪巧-裁誕》で無理に起こすことも必要。


糾罪巧β'(エニアクラフトデフテロ)「alazoneIA」(アラゾニア)
ペンデュラム・リバース・効果モンスター
星1/地属性/機械族/攻 100/守1000

【モンスター効果】
(2):デッキからカードを手札に加える効果を含む、カードの効果を相手が発動した時、
裏側表示のこのカードを表側守備表示にして発動できる。
デッキから「糾罪巧」カード1枚を手札に加える。
(3):このカードがリバースした場合に発動する。
相手の手札をランダムに1枚選んでエンドフェイズまで表側で除外する。

(2)効果は「条件:デッキからカードを手札に加える効果を含む、カードの効果を相手が発動した時」。
効果は《糾罪巧α'-「orgIA」》と同じ。
サーチやドローを多用するデッキは今や多いため、これもかなり緩い条件になる。
(3)効果はフィールド条件を問わず使えるため、罪を相手が犯したならすぐにでも発動できる。

(3)効果はランダムハンデス。
(2)の条件とも一致し、運が良ければサーチしたカードをそのまま除外できる。


糾罪巧ϝ'(エニアクラフトエクト)「tromarIA」(トロマリア)
ペンデュラム・リバース・効果モンスター
星1/地属性/機械族/攻 100/守1000

【モンスター効果】
(2):モンスターを特殊召喚する効果を含む、カードの効果を相手が発動した時、
裏側表示のこのカードを表側守備表示にして発動できる。
デッキから「糾罪巧」カード1枚を手札に加える。
(3):このカードがリバースした場合に発動する。
相手フィールドの効果モンスター1体の効果をターン終了時まで無効にする。

(2)効果は「条件:モンスターを特殊召喚する効果を含む、カードの効果を相手が発動した時」。
効果は《糾罪巧α'-「orgIA」》と同じ。
発動を伴わない特殊召喚には反応しないとはいえ、これも昨今であれば容易な部類。

(3)効果は相手モンスターの効果無効。
リバースした時点で何らかのモンスターはいるため、マト不在という事態は起こらない。
ただしこの効果は「強制効果」であり、それ故の問題点を内包している。
(2)効果のトリガーになったモンスターを(3)効果で無力化させる際、そのモンスターが「特殊召喚した場合に発動できる任意の誘発効果」の場合、それを無効にできない
理由はチェーンして効果を組む場合、強制効果が先となり《糾罪巧ϝ'-「tromarIA」》→「相手モンスターの任意効果」の順に発動し、逆順処理で相手モンスターの任意効果を処理した後に無効にするため。

そのため無効にする場合、トリガーのモンスターが起動効果持ちだった場合か隣にいる別のモンスターを無効にするなどの状況になる。


糾罪巧θ'(エニアクラフトエナト)「oknirIA」(オクニリア)
ペンデュラム・リバース・効果モンスター
星1/地属性/機械族/攻 100/守1000

【モンスター効果】
(2):墓地・除外状態のカードの効果を相手が発動した時、
裏側表示のこのカードを表側守備表示にして発動できる。
デッキから「糾罪巧」カード1枚を手札に加える。
(3):このカードがリバースした場合に発動する。
相手の墓地・除外状態のカードを3枚までデッキに戻す。

(2)効果は「条件:墓地・除外状態のカードの効果を相手が発動した時」。
効果は《糾罪巧α'-「orgIA」》と同じ。
他のレベル1糾罪巧と比べると相手次第で効力の差が大きく、効かない相手には全く意味をなさない。

(3)効果は墓地・除外状態のカードを3枚までデッキ戻し。
相手が墓地や除外効果を使用しないデッキだった場合、強制効果な点も相まって相手のデッキリソース回復になる恐れもある。
(2)と合わせ「通用する相手」にのみ効果は使用し、そうでない場合はセットせずP効果やモンスター効果(1)目当てに留まる。


レベル9モンスター

最上級モンスターは星9・光属性・機械族でステータスが統一されている。
またP効果の(2)は以下の効果となる。

(2):自分・相手のバトルフェイズ終了時、
もう片方の自分のPゾーンに「糾罪巧」カードが存在する場合、
このカードより攻撃力が低い相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。

レベル1とは異なり、相手モンスターの破壊となる。
レベル9糾罪巧は攻撃力3000と高く、各妨害効果で展開を満足に行わせなければ十分狙える範囲である。
一方でバトルフェイズ終了時というタイミングの遅さ、除去方法が「対象をとる破壊」、条件としてもう片方のPゾーンに糾罪巧が必要(片方の除去を許したら自動的に効果を封じられる)と不安要素は多い。

他の特徴としては、モンスター効果(2)(3)の内容がレベル1糾罪巧と比較してより苛烈な妨害効果になっている。
イラストはレベル1の個体が「変形」したことで、生物の様な姿形をしている。

糾罪巧(エニアクラフト)Aizaβ.LEON(アイザレオン)
ペンデュラム・リバース・効果モンスター
星9/光属性/機械族/攻3000/守2500

【モンスター効果】
(2):自分の効果の発動にチェーンして、相手がカードの効果を発動した時、
裏側表示のこのカードを表側守備表示にして発動できる。
フィールドのカードを3枚まで手札に戻す。
(3):リバースしたこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手は自身のカードの効果で自身の手札にカードが加わる度に、1枚につき900ダメージを受ける。

獅子の形状に「変形」した糾罪巧。

(2)効果は「条件:自分の効果の発動にチェーンして、相手がカードの効果を発動した時」「効果:フィールドのカードを3枚まで手札に戻す」。
3枚「まで」なので融通は効き、対象を取らないバウンスなので単純な除去性能は高い。
特に《糾罪巧-Atoriϝ.MAR》で寝かせられないLモンスターを撤去できる点は優秀。
一方でトリガーにした相手の効果を素通しにしている他、相手の盤面次第で効き目が悪いなど相手依存故の欠点も目立つ。
特に条件から「自分の糾罪巧の発動を無効にする・逃れる」効果を相手が発動している場合に無力な点が痛い。

(3)は効果でカードを手札に加える度に効果ダメージ。
これは相手の「サーチ・サルベージ・バウンス・ドロー」効果すべてが対象なので範囲は広い。
直接的な妨害ではなく相手依存だが、これら行為の多用は昨今多くのデッキで見られるためダメージ量は多く期待できる。
特に《糾罪都市-エニアポリス》の特大効果ダメージが控えているとなればプレッシャーも大きく、間接的な抑止力になる。


糾罪巧(エニアクラフト)Archaη.TAIL(アークテイル)
ペンデュラム・リバース・効果モンスター
星9/光属性/機械族/攻3000/守2500

【モンスター効果】
(2):フィールドのカードを破壊する効果を相手が発動した時、
裏側表示のこのカードを表側守備表示にして発動できる。
このターン中、自分フィールドのモンスター及び「糾罪巧」魔法カードは効果では破壊されない。
(3):リバースしたこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
モンスターが相手の墓地へ送られる度に、相手は900ダメージを受ける。

蠍の形状に「変形」した糾罪巧。

(2)効果は「条件:フィールドのカードを破壊する効果を相手が発動した時」「効果:このターン中、自分フィールドのモンスター及び「糾罪巧」魔法カードは効果では破壊されない」。
《サンダー・ボルト》などの全体除去や《糾罪都市-エニアポリス》破壊を阻止するのが主な役目。
「自分フィールドのモンスター」なので裏守備のモンスター全員が破壊されない点も嬉しい。
《糾罪巧Astaγ.PIXIEA》と異なり、耐性がこのターン限りである点は忘れずに。
なおこの効果は「相手が相手フィールドのカードを破壊する効果」を発動した場合もOK。
破械】などの「自他のカードを破壊するテーマ」であればそこそこ有効。

(3)はカードが相手の墓地に送られる度に効果ダメージ。
方法は問わないためS召喚やL召喚、墓地送りのコストなどでも機能する。
《糾罪巧-Aizaβ.LEON》と同様、間接的に展開の抑止を行っている。


糾罪巧(エニアクラフト)Astaγ.PIXIEA(アスタピクシア)
ペンデュラム・リバース・効果モンスター
星9/光属性/機械族/攻3000/守2500

【モンスター効果】
(2):自分フィールドのカードを対象とする効果を相手が発動した時、
裏側表示のこのカードを表側守備表示にして発動できる。
その効果を無効にする。
その後、相手の手札をランダムに1枚裏側で除外できる。
(3):リバースしたこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手はフィールド・墓地のカードを効果の対象にできない。

九尾狐の形状に「変形」した糾罪巧。

(2)効果は「条件:自分フィールドのカードを対象とする効果を相手が発動した時」「効果:その効果を無効にする。その後、相手の手札をランダムに1枚裏側で除外できる」。
除去や無効化などで対象を取る効果は多く、発動はしやすい方。
サーチ効果で相手に見せた場合は存在がバレてしまい、対象を取らない効果を使う恐れはあるがそこは他のカードで補おう。

更にハンデス効果を、最も再利用しづらい「裏側除外」で追い討ちをかける豪華特典付き。
ランダムハンデスなので過信はできないとは言え、存在そのものが強いプレッシャーとして機能している。

(3)効果は、互いのフィールドと墓地のカードを対象にとらせない効果。
単に自分のカードが対象耐性を得るだけでなく、相手は相手のカードも対象にとれない
墓地のカードを対象に取る蘇生効果や、自身のフィールドのカードを対象に取る効果をいっぺんに無力化させられるため、相手次第だが大きな影響力を持つ。


糾罪巧(エニアクラフト)Atoriϝ.MAR(アトリマール)
ペンデュラム・リバース・効果モンスター
星9/光属性/機械族/攻3000/守2500

【モンスター効果】
(2):自分ターンに相手がフィールドでカードの効果を発動した時、
裏側表示のこのカードを表側守備表示にして発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(3):このカードがリバースした場合に発動する。
相手フィールドのモンスターを全て裏側守備表示にする。
この効果で裏側守備表示になったモンスターは表示形式を変更できない。

クジラの形状に「変形」した糾罪巧。

(2)効果は「条件:自分ターンに相手がフィールドでカードの効果を発動した時」「効果:その効果を無効にして破壊」。
他のレベル9糾罪巧と異なり、無効にした後破壊までするためパーミッション性能は高め。
その分「自分のターン限定」「フィールド上の効果限定」と縛りがあり、他のレベル9糾罪巧と使い分けが必要になる。


(3)効果は相手モンスター全ての裏側守備表示変更。
直接ボード・アドバンテージを稼げていないものの、一斉に相手モンスターを無力化させるので盤面捲りの性能は高い。
守備表示モンスターを増やすことで戦闘ダメージを与えづらくなるが、ダメージソースは《糾罪都市-エニアポリス》が担うため大事には至らない。
またこの効果で裏守備になったモンスターは表示形式を変更できないため、表に戻して効果も使えず、場から退かす手立ても限られるためモンスターゾーンを圧迫する意味合いもある。
ただし裏守備にする都合、融合召喚の素材やA召喚のリリースなどには使えるため、相手によってはあまり刺さらない。

他のレベル9糾罪巧と比較した場合、後攻時の捲り札として特に適性が高い
【糾罪巧】はテーマカードを多く採用する都合、手札誘発の枚数を抑えるため後攻になった場合相手の先攻1ターン目の展開を妨害しづらい。
そのため後攻になった時は「捲り札」で相手の盤面を突破することが求められるが、このカードの(3)がそれに該当する。
自分ターンという事で(2)効果を自然に狙いやすく、そのまま(3)効果で相手モンスターを一気に無力化できる。


魔法カード

糾罪都市(きゅうざいとし)-エニアポリス
フィールド魔法
このカード名はルール上「糾罪巧」カードとしても扱う。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「糾罪巧」Pモンスターカードを任意の数だけ対象として発動できる。
そのカードを手札に戻す。
(2):自分フィールドの「糾罪巧」Pモンスターがメインフェイズにリバースした場合に発動できる。
その内の1体を選び、手札に戻すか自分のPゾーンに置く。
(3):自分・相手のエンドフェイズに発動する。
自分フィールドの糾罪カウンターを全て取り除き、相手はその数×900ダメージを受ける。

(1)効果は自分の糾罪巧のバウンス。
表側表示の糾罪巧モンスターは自力で裏守備に変更する効果を持たない。
そのためこの効果で手札に戻し、糾罪巧モンスター効果(1)でセットすることでリバース効果を再度発動できる。
またPゾーンに置いた糾罪巧も手札に戻せるため、別のレベル1糾罪巧のサーチ効果を新たに使用する場合にも役立つ。

(2)効果は、リバースした糾罪巧モンスターを手札かPゾーンへの移動。
戦闘破壊されやすい下級糾罪巧をモンスターゾーンから逃すのが主な使い道。
またこれは(1)の効果とも共通するが、下級糾罪巧のモンスター効果(2)で別の糾罪巧をサーチした場合、その下級糾罪巧を退かして枠を空けつつ戻した下級糾罪巧の効果でセットまで行える。

(3)効果は、糾罪カウンターを全て取り除く効果ダメージ。
倍率は900と高く、9個のカウンターを取り除けば初期ライフ8000を削り切ることが可能。
また両方のPゾーンに糾罪巧を設置すれば5回のリバースで達成できる
モンスターの戦闘が起きづらい【糾罪巧】では重要なダメージ源となる。

ちなみに糾罪巧の糾罪カウンターを置く効果は、糾罪巧以外のモンスターがリバースした場合も適用される。
そのため(実用性は低いが)何度も自身を裏守備にできる《WAKE CUP! モカ》と何度も裏守備モンスターを表側攻撃表示にできる《軍神ガープ》の組み合わせで、致死量の糾罪カウンターを置き1ターンキルもできる。

サーチ効果など直接カード・アドバンテージを稼ぐ効果ではないが、3つの効果全てが【糾罪巧】に欠かせないものとなっている。


糾罪巧(エニアクラフト)始導(リリース)
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから「糾罪巧」Pモンスター1体を自分のPゾーンに置く。
(2):このターンに墓地へ送られていないこのカードを墓地から除外して発動できる。
自分のEXデッキ(表側)から「糾罪巧」モンスター1体を手札に加える。

(1)効果は糾罪巧Pモンスターの設置。
言うまでもなく便利な効果で、レべル1糾罪巧を設置してサーチ効果を使い、展開の起点になる。

(2)効果はEXデッキから糾罪巧Pモンスターの回収。
戦闘破壊されたレべル1糾罪巧か、不慮の除去を受けたレべル9糾罪巧を戻して再利用ができる。
墓地に送られたターンには発動できないため、自分ターンで除去を通してしまった場合はそのラグに困ることになる。


糾罪巧(エニアクラフト)裁誕(リバース)
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・フィールド(表側表示)から「糾罪巧」モンスターカードを任意の数だけデッキに戻す。
その後、自分は戻した数だけドローする。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、相手がモンスターを召喚・特殊召喚した場合、
このカードを除外し、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●手札から「糾罪巧」モンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
●自分フィールドの裏側守備表示の「糾罪巧」モンスター1体を表側守備表示にする。

(1)効果は糾罪巧のデッキ戻しとドロー。
早い話が糾罪巧のシャッフルであり、手札交換の他に存在が露わになった糾罪巧をデッキに戻すことで対策を躱すことができる。
レべル1糾罪巧のP効果(1)でサーチした後ならば、多い枚数の手札交換とドローが見込める。
ドロー効果により、糾罪巧以外の汎用カードを引きやすくなる側面もある。

(2)効果は糾罪巧の追加特殊召喚かリバースのいずれか。
特殊召喚効果はサーチが間に合わなかったレべル9糾罪巧を直にセットさせて、妨害数を補うことに貢献している。
リバースさせる効果は各種糾罪巧の(3)効果を各々の(2)効果に限定せず適用させやすくなる。
トリガーは緩く、相手からすればリバース条件を増やされた状態になる。


相性が良いカード

下級モンスターの不確定サーチ効果から「糾罪巧」カードを3積みさせて結果を確定させることが望ましい。
テーマカードの種類の多さもあってデッキの半分以上を糾罪巧カードで占め、必然的に他のカードを採用する枠が少なくなる。
また独特すぎる召喚制限から他のテーマとの混合構築も容易ではない。
純構築寄りが基本とはなるが、その上で採用できるカードを列挙する。

リバースモンスター及びサポート

糾罪巧のモンスター効果(1)で簡単に横並びができることから共存は現実的。
ただし「自発的にリバースできない」遅さは歴然と存在しており、【糾罪巧】もリバース補助まではしてくれないため劇的に相性がいいというほどではない。

  • 《裏風の精霊》
通常召喚した時に、リバースモンスターをどれでも1枚サーチできる。
【糾罪巧】の展開は召喚権が不要なのでこのカードに召喚権を割いても問題にならない。
また強力なレベル9の糾罪巧を直接手札に加える手立てとしても有力。
難点としてはサーチした糾罪巧が相手にバレることと、《裏風の精霊》がモンスターゾーンに残り続ける(糾罪巧を置くスペースが減る)ことか。

  • 《禁忌の壺》
リバースした際に《強欲な壺》《ハリケーン》《サンダー・ボルト》《強引な番兵》の内どれか1つ効果を使用できる、文字通り「禁忌」のリバースモンスター。
特に全体除去とハンデスによる損害が大きく、仮にそのタイミングを逸してもドローで糾罪巧の補充ができる。
強力な効果であり、糾罪巧のモンスター効果(1)で簡単にセットできるものの、自発的にリバースできない故の遅さは否めない。

「裏側表示のこのカードを対象にとる効果を相手が発動した時」に自力リバースし、その発動を無効にして破壊する。
やや条件が限定的ながらも、糾罪巧と同様「自力でリバースできるリバースモンスター」である。
更にリバース効果では、自身がフィールドに居る限り相手フィールドで発動したモンスター効果をすべて無効にする。
天霆號アーゼウス》を防げるなど制圧手段の選択肢に一つにはなるが、抜け穴も多いため注意。


表示形式関連

  • 《サン・アンド・ムーン》
お互いのモンスター1体ずつの表示形式(表か裏)を変更する通常魔法。
スペルスピード1かつ対象を取る欠点は有れど、能動的なリバースと相手モンスターの無力化を同時に行える。

フィールド上の表側表示モンスター全てに「裏守備化or墓地送り」のいずれかを強制する通常罠。
表側表示になった糾罪巧を裏守備に戻してリバース効果の再利用と、相手モンスターの無力化を兼ね備える。

  • 《太陽の書》《星遺物の傀儡》
自分フィールドの裏守備モンスター1体を表側表示に変更するカード。
《太陽の書》は通常魔法なので引いて即座に使えるものの、使い切りかつ相手ターンに使用できない。
対して《星遺物の傀儡》は永続罠なので引いてもすぐには使えないが、相手ターンでも使用でき維持できれば往復で使える。
いずれにしろ糾罪巧を含むリバースモンスターの能動的なリバース手段になり得る。


Pモンスター関係

【糾罪巧】はP召喚できないがPモンスターであることに変わりはない。
なのでPモンスターをサポートする効果そのものは問題なく受けられる。

  • 《ペンデュラム・パラドックス》
EXデッキから、Pスケールが同じでカード名が異なるPモンスター2枚を手札に加える通常魔法。
糾罪巧モンスターは全員スケール0であり、またP召喚ができないため何らかの除去を許してEXデッキに行った場合に再利用が困難になる。
そのためその回復手段として採用すれば、再び手札に戻してセットし効果を使うことができる。
テーマ内の《糾罪巧-始導》もEXデッキから回収できるが、あちらは発動までにタイムラグがあるため即効性と枚数はこちらが上。


その他

相手が5回以上召喚行為をした際に豪快な除去効果を発揮する手札誘発。
後攻対策が重要な本デッキでは、当然相手の展開を抑止できる点は重要なポイント。
またもう一つ重要な点は、《原始生命態ニビル》は表側表示モンスターしかリリースしないため、裏守備の糾罪巧を場に残すことができる。
糾罪巧を構えつつ相手ターンを凌ぐ手立てとして有力な候補になる。

相手モンスター3体をリリースすることで相手フィールド上にA召喚させる「後攻捲り札」の一枚。
やはり召喚権が余る【糾罪巧】ならば負担は軽く、モンスターによる制圧盤面をひっくり返してくれる。
もう一つ重要な点として、【糾罪巧】の制約上壊獣や《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》を使用できないため、その代わりとしても重要な役割を担う。

デッキから手札に加える効果を無効にし、更に制約さえのめれば手札から発動できる通常罠。
糾罪巧モンスターは地or光属性なので制約を回避でき、後攻時の重要な牽制手段になる。

光属性モンスターをリリースしてA召喚した際に自爆して強力なEXデッキ破壊を行う最上級モンスター。
レベル9糾罪巧は光属性であり、テーマギミックを用いれば《轟雷帝ザボルグ》用に召喚権を温存してリリース素材を出すことは容易。
糾罪巧の制約からEXモンスターを殆ど使わないため、《轟雷帝ザボルグ》の為と割り切るのも手である。
見返りは大きいが出張採用に際して手軽なサーチ手段が無く、先攻時にしか機能しないなど欠点もある。


欠点・弱点

効果ダメージメタ

【糾罪巧】のダメージソースは、その大半が《糾罪都市-エニアポリス》の(3)となる。
後は特に刺さる相手に《糾罪巧-Aizaβ.LEON》《糾罪巧-Archaη.TAIL》でダメージを与えるくらい。
そのため何らかの効果ダメージメタが働いている場合、相手にダメージを与える術がなくなってしまう。
また糾罪巧の効果ダメージは強制効果なので、《No.14 強欲のサラメーヤ》などの効果ダメージを跳ね返すモンスターを出されると、自分にトドメを刺す効果に変わってしまう
各種糾罪巧の妨害効果で、何としても確立を許さないようにする必要がある。


サーチメタ

このテーマはレベル1糾罪巧の効果で糾罪巧カードを何度もサーチし、手札を整える動きを基本とする。
そのためサーチ効果を止められてしまうと手札の補強が滞り、また盤面も「素引きした糾罪巧」のみで詰めるため強度が落ちる。
特に危険なサーチメタが《ドロール&ロックバード》。
適用されるとレベル1糾罪巧のモンスター効果(2)が発動できず、それに付随してモンスター効果(3)も自力では発動できない。


手札誘発受け

上の欠点と少し重なるが、このデッキはサーチと特殊召喚を多用するため手札誘発受けが良くない。
特に展開手段のモンスター効果(1)が律儀にも「手札から見せて発動する効果」なので、《増殖するG》等をチェーンして発動されやすい。
昨今のデッキでは《増殖するG》受け対策を備えているものも多いが、
【糾罪巧】の場合ドローを抑えるためには「《糾罪都市-エニアポリス》《糾罪巧-裁誕》を確保したうえでモンスター効果(1)で1体だけセット→召喚権を使ってレベル1糾罪巧をセット」で展開を終えることになる。
それだけ妨害の手数が減ってしまうため、相手に強行突破される恐れも大きい。


LP枯渇

レベル1糾罪巧のP効果(2)を序盤から大量に使用して手札を整える都合上、LPの減りが早い。
相手から妨害を貰わなかった場合、四種類のレベル1糾罪巧をすべて使用するため初期LPの半分近くをあっさり消費することになる。
ここで《神の宣告》等ライフコストを要する汎用カードも使えば、敵から攻撃を受けずともあっという間にLPは危険域に突入する。
敵の効果ダメージに怯えるだけでなく、ライフコストを消費するカードが多いため最悪は各効果を使用できないという状態に陥ることも。
これを嫌って《神の宣告》等ライフコストを要する汎用カードを蹴れば、それだけ対応範囲を狭める事にもつながる。


「相手ターン中に・対象を取らない・破壊しない」除去効果

レベル9糾罪巧のコントロール効果で相手の効果を防ぎゲームを優位に進める狙いの【糾罪巧】だが、致命的な欠陥を抱えている。
それは「相手ターン中に・対象を取らない・破壊しない」除去効果を発動された場合、それを止める方法がテーマ内には無い事。
汎用的なカードに絞っても《天霆號アーゼウス》《拮抗勝負》などが該当し、成すすべなく盤面を更地にされてしまう。
モンスター効果(1)の制約から《フルール・ド・バロネス》などの汎用モンスターカードに頼ることもできず、汎用のカウンター罠で止めるくらい。
その代表例である《神の宣告》系統がよりによってライフコストを要するというのも大きな悩みどころ。


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最終更新:2025年08月31日 00:27