ヴォルカニック(遊戯王OCG)

登録日:2011/05/05(木) 14:38:55
更新日:2024/04/20 Sat 10:59:09
所要時間:約 5 分で読めます




ヴォルカニックとは、TCG遊戯王オフィシャルカードゲーム』のモンスターのテーマの1つ。



【概要】

第5期パック第四弾「FORCE OF THE BRAKER」で登場したテーマ。

炎属性炎族で統一されており、
属するモンスターの多くは武器の名を持ち、バーンダメージ、ビートダウンの混在した戦術をとり、
さらにブレイズ・キャノンによるモンスター除去も併用可能。

……と、一見バランスのとれた良テーマに思えるが
バーン効果、及びブレイズキャノンの効果を発動した際は、モンスターによる攻撃に制限がかかってしまう。

ロックを仕掛けていれば、これらのデメリットは無視出来るので、
ロック下でモンスター除去やバーンを繰り返せば、比較的安全に相手を消耗させられ、上手くいけばそのまま勝つ事も出来る。



【モンスター&サポート一覧】

下級モンスター

ヴォルカニック・バレット
効果モンスター
星1/炎属性/炎族/攻 100/守 0
(1):このカードが墓地に存在する場合、1ターンに1度、500LPを払って発動できる。
このカードが墓地に存在する場合、デッキから「ヴォルカニック・バレット」1体を手札に加える。
弾丸その1。
ヴォルカニックの象徴的カードでもあり、インフェルノで再利用可能。
実はヴォルカニックモンスターの幼生に当たる存在らしく、下級面子やハンマーはその面影が強い。

ヴォルカニック・バックショット
効果モンスター
星2/炎属性/炎族/攻 500/守 0
(1):このカードが墓地へ送られた場合に発動する。相手に500ダメージを与える。
(2):このカードが「ブレイズ・キャノン」カードの効果で墓地へ送られた場合、手札・デッキから「ヴォルカニック・バックショット」2体を墓地へ送って発動できる。
相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
弾丸その2。
ブレイズ・キャノンで打ち出された時、
デッキの同名カード2枚を墓地に送り相手モンスター全破壊。さらに墓地に送られた時、500ダメージを与える。
全破壊効果を使った時の2体も墓地へ送っているのでダメージ効果が追加で発動する。
かつては全体破壊効果を発動した1枚目はバーン効果が発動できないという裁定だったが、現在は両方を同時に発動できるようになった(強制効果のバーン→任意効果の破壊、の順でチェーンを組み逆順処理する)。
マガジンの登場により、不意打ちで全体除去+1500バーンを叩き込めるようになった。
ちなみにまずないだろうが、相手のブレイズ・キャノンの効果で破壊された場合でも効果は発動する。

ヴォルカニック・カウンター
効果モンスター
星3/炎属性/炎族/攻 300/守1300
このカードが墓地に存在し、自分が戦闘ダメージを受けた時に発動する。
墓地のこのカードをゲームから除外し、
自分の墓地に「ヴォルカニック・カウンター」以外の炎属性モンスターが存在する場合、
自分が受けた戦闘ダメージと同じ数値のダメージを相手ライフに与える。
弾丸その3。
このカードと他の炎属性モンスターが墓地にある時に戦闘ダメージを受けると強制的に除外され、相手にも同じ量のダメージを与える。
油断すると複数枚のこいつに焼き殺されるが、強制発動という点を見抜かれていると対処されやすいのがネック。
また、勘違いされやすいが、自分がダメージを受けてから相手にダメージを与える効果(=自分のライフが先に減る)である為
自分のライフが尽きたらこのカードの効果が発動する前にデュエルが終わってしまい、引き分けは発生しない。
ゆえに アニメ再現は不可
さらに、他の炎属性がいなくても除外自体は発生する。効果のメインは除外で、ダメージ反射がおまけという構造になっていることに注意。

ヴォルカニック・ラット
通常モンスター
星1/炎属性/炎族/攻 500/守 500
灼熱の火山地帯に生息するネズミの変種。どんな暑さにも耐えられる体を持っている。
弾丸その4
通常モンスター。可愛い。
ブレイズ・キャノンで発射出来るが、他にも適役がいるので採用は難しい。
レベル1通常モンスター最大の攻撃力を持っており、どちらかと言うとヴォルカニックよりもローレベルデッキ向きのカード。

ヴォルカニック・リムファイア
効果モンスター
星1/炎属性/炎族/攻 300/守 0
(1):このカードが墓地へ送られた場合、以下の効果から1つを選択して発動できる
(このカード名の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか選択できない)。
●墓地のこのカードを除外し、デッキから「ヴォルカニック・リムファイア」以外の「ヴォルカニック」モンスター1体を墓地へ送る。
●自分のフィールド(表側表示)・墓地から「ブレイズ・キャノン」カード1枚を除外し、手札・デッキから「ブレイズ・キャノン」永続魔法・永続罠カード1枚を自分フィールドに表側表示で置く。
弾丸その5。爆炎のデュエリスト編で唐突に登場した新規の一つ。
除去やバーンではなく次の弾丸どもを装填する役割であり、墓地送りをトリガーに他のヴォルカニックを墓地送りするか、ブレイズ・キャノンをコストに他のブレイズ・キャノンを置く。
どちらもヴォルカニック垂涎の回転補助効果で、前者でバレットなりカウンターなりを用意する、後者でマガジンのタイムラグをなくすなどのコンボが前提となる。

ヴォルカニック・リボルバー
効果モンスター
星3/炎属性/炎族/攻1200/守 600
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
デッキから「ヴォルカニック」と名のついたモンスター1体を
選んでデッキの一番上に置く事ができる。
戦闘破壊されたときにデッキのヴォルカニックと名のついたカードを一枚デッキの一番上に置ける。
ワンテンポ遅いがヴォルカニックの万能サーチ。
しかしながら、お手軽に直接サーチできる上に魔法・罠にも対応しているトルーパーの存在が痛い。

ヴォルカニック・エッジ
効果モンスター
星4/炎属性/炎族/攻1800/守1200
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。
相手ライフに500ポイントダメージを与える。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
ATK1800のアタッカーでもあり、バーン要員でもある。
攻撃をするかわりに500ダメージを相手に与える。
先攻1ターン目など、攻撃できない状況でもとりあえず仕事をしてくれる優等生。

ヴォルカニック・ロケット
効果モンスター
星4/炎属性/炎族/攻1900/守1400
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、
自分のデッキ・墓地から「ブレイズ・キャノン」と名のついたカード1枚を
選んで手札に加える事ができる。
OCGオリジナル。ATK1900のアタッカー。
召還・特殊召喚・反転召喚時にブレイズ・キャノンと名のつくカードをデッキか墓地から一枚サーチできる。
上記の効果は要であるブレイズ・キャノンを持ってこれるので便利。
【ヴォルカニック】を組む場合はほぼ確実に3枚必須となる。

実は最初期の海外先行カードの一枚であり、
初来日はジャンプフェスタのイベント配布という鬼畜な手段であった上、
当時【爆風ライザー】なる中堅デッキにおいて多用されていた手札コスト要求カードの需要を満たすために、アタッカーを兼ねた手札コスト要因として注目された為にヴォルカニック以外での需要もあったことから、
翌年のエクストラパック1で再録されるまでの間、かなりの高値で取引されていた。

また、登場から12年以上経過した後に「ゴッド・ブレイズ・キャノン」が登場した為に、ヴォルカニックの新規カードが出た訳でもないのにサーチ・サルベージ対象が増えると言う珍現象が発生した。
ちなみにこいつ自身も攻撃力がそこそこあるので向こうの効果でラーの強化に貢献でき、実は相性もそこそこだったりする。

ヴォルカニック・トルーパー
効果モンスター
星3/炎属性/炎族/攻1000/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。デッキから「ヴォルカニック・トルーパー」以外の「ヴォルカニック」カード1枚を手札に加える。
(2):手札を1枚捨てて発動できる。相手フィールドに「ボムトークン」(炎族・炎・星1・攻/守1000)1体を特殊召喚する。このトークンが破壊された時にそのコントローラーは500ダメージを受ける。
新規組の一つ。なんと「ファイヤー・トルーパー」と合体して人型になった。
ロケットがブレイズ・キャノンのサーチならこいつはヴォルカニック側のサーチャーで、必要なヴォルカニックを直ちに用意できる。
実はカウンターとの相性がそこそこ良く、サーチ後にもう一つの効果のコストにし、こいつでアルミラージをリンク召喚→適当な相手モンスターに特攻、と続ければ相手モンスターの攻撃力分のダメージを叩き込める。もちろん自分もダメージを喰らうので自滅に注意。
その後半の効果は手札コストを払ってボムトークンを押し付けるもので、ヴォルカニック・ブレイズ・キャノンの的にする、御前試合などと組み合わせて展開を抑制するなどの用途が挙げられる。

上級モンスター

ヴォルカニック・デビル
特殊召喚・効果モンスター
星8/炎属性/炎族/攻3000/守1800
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上表側表示の「ブレイズ・キャノン-トライデント」1枚を墓地へ送った場合に特殊召喚できる。
(1):相手バトルフェイズ中、攻撃可能な相手の攻撃表示モンスターはこのカードを攻撃しなければならない。
(2):このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。
相手フィールドのモンスターを全て破壊し、破壊した数×500ダメージを相手に与える。
ブレイズ・キャノン・トライデントをコストに召喚出来る特殊召喚モンスター。
モンスターを戦闘破壊した時の全体破壊とそれに伴うバーン効果、さらに攻撃強制能力と、まさに切り札と言った感じの豪快な効果を持っている。
相手の攻撃宣言時にエミッションを使えばバーンダメージつきの擬似ミラフォにもなり得る。


ヴォルカニック・エンペラー
特殊召喚・効果モンスター
星8/炎属性/炎族/攻3100/守2400
このカードは通常召喚できない。
自分のフィールド(表側表示)・墓地から炎族モンスター3体か
「ブレイズ・キャノン」カード1枚を除外した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
自分は「ヴォルカニック・エンペラー」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):この方法でこのカードが特殊召喚した時に発動できる。
除外状態の炎族モンスターの数×500ダメージを相手に与える。
その後、デッキから「ヴォルカニック」罠カード1枚を自分フィールドにセットできる。
(2):相手がモンスターを特殊召喚する度に相手に500ダメージを与える。
OCGオリジナル。25年にして初の攻撃力3000オーバーの炎族。
特定のカードをコストに特殊召喚出来る特殊召喚モンスター。ヴォルカニックの切り札。デビルをベースとしたクイーン、ハンマー、ヘルフレイムエンペラーの合体形態+ヴォルカニック・アーマーのキメラモンスター。
召喚難易度が低く、自身のバーン効果も備わっていることから炎族を除外しても損がない。
但し、コストをケチってブレイズ・キャノンを除外すると(1)が発動できない状況が起こるので、出来る限り炎族を除外したいところ。
(2)も侮れず、特殊召喚の多い現在では相手の展開に対する牽制にもなる。
但し、あくまでも「相手が」がトリガーとなっているので自分がクイーンやボムトークンを相手フィールドに特殊召喚してもバーンが発生しないことに注意。

バーンの係数が500と高めであるため、8枚除外できていれば4000バーンを叩き込める。
カウンターは自ら除外できるのでダメージアップに数えやすい他、仕事の終わったバックショットや、使い切ったバレットを除外して特殊召喚すれば3000前後のダメージは普通に期待できる。

ちなみにネタの枠だが「ゴッド・ブレイズ・キャノン」も特殊召喚コストに使えるため、攻撃力目当てにラーデッキに採用するのもありと言えばあり。

ヴォルカニック・クイーン
効果モンスター
星6/炎属性/炎族/攻2500/守1200
このカードは通常召喚できない。
相手フィールド上のモンスター1体をリリースし、手札から相手フィールド上に特殊召喚できる。
1ターンに1度、このカード以外の自分フィールド上のカード1枚を墓地へ送る事で、相手ライフに1000ポイントダメージを与える。
また、自分のエンドフェイズ時にこのカード以外の自分フィールド上のモンスター1体をリリースするか、自分は1000ポイントダメージを受ける。
このカードを特殊召喚するターン、自分は通常召喚できない。
相手のモンスターをリリースし、相手の場に召喚される特殊召喚モンスター。小型のラヴァ・ゴーレム。
バーン効果を持っているが、専らモンスター除去に利用される。
ヴォルカニックが苦手とするスターダストドラゴンやマテリアルドラゴンを葬れる点で優秀。
アニメにてオブライエンへの精神攻撃のために使用された。

ヴォルカニック・ハンマー
効果モンスター
星5/炎属性/炎族/攻2400/守1500
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。
自分の墓地の「ヴォルカニック」と名のついたモンスターの数×200ポイントダメージを相手ライフに与える。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
墓地のヴォルカニックの数×200のダメージを与える上級モンスター。
ブレイズ・キャノンのおかげで墓地にモンスターを送るのは容易なので、状況次第では馬鹿にならない火力を発揮する。

魔法・罠カード

ブレイズ・キャノン
永続魔法
自分のメインフェイズ時に相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
手札から攻撃力500以下の炎族モンスター1体を墓地へ送り、
選択した相手モンスターを破壊する。
この効果を発動するターン、自分のモンスターは攻撃できない。
手札の攻撃力500以下の炎族モンスターを捨て、相手モンスターを破壊するカード。
使用後は一切の攻撃が不可になるので注意。
バトルを行ってしまった後でも使用できない。

ブレイズ・キャノン・トライデント
永続魔法
このカードは自分フィールド上に表側表示で存在する「ブレイズ・キャノン」1枚を墓地へ送って発動できる。
また、自分のメインフェイズ時、相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
手札から炎族モンスター1体を墓地へ送り、
選択した相手モンスターを破壊し相手ライフに500ポイントダメージを与える。
この効果を発動するターン、自分のモンスターは攻撃できない。
手札のコストが攻撃力制限なしの炎族モンスターだけとなったブレイズ・キャノン。
さらに破壊に成功したら相手に500ダメージを与える。
ヴォルカニック・デビルの起爆剤でもある。
発動時にサイクロンを撃たれても泣かない。

ヴォルカニック・ブレイズ・キャノン
永続魔法
手札・デッキ・フィールド(表側表示)から「ブレイズ・キャノン」1枚を墓地へ送ってこのカードを発動できる。
(1):「ヴォルカニック・ブレイズ・キャノン」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。手札から「ヴォルカニック」モンスター1体を特殊召喚する。
(3):1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。デッキから炎族・レベル1モンスター1体を墓地へ送り、対象のモンスターを破壊する。
ヴォルカニック名称を得た最新型ブレイズ・キャノン。
トライデントと同じくブレイズ・キャノンをコストに発動するが、デッキからでも払えるので発動自体は簡単。一方で素のブレイズ・キャノンがコスト指定なので、併用せざるを得ないことは注意。
ただしトライデントと併用する場合はコストの食い合いに注意。
手札からのヴォルカニックの展開と、デッキのレベル1炎族をコストとした単体除去能力を持つ。
元々展開力の低いヴォルカニックにとって非常にありがたい1枚で、トルーパーでサーチしたモンスターを出すだけでも十分に有用。ただしヴォルカニックはブレイズ・キャノンの弾丸用と、場で戦う用ではっきりと区別されているため、サーチ効果を持つトルーパーかロケットを優先して出したい。
除去効果の方はコストの方がメインで、これにより墓地肥やしを加速できる。ただし他のブレイズ・キャノンと異なりデッキからしか落とせず、レベル1が指定されているため、ヴォルカニックだとバレットかリムファイアをコストにすることになる。リムファイアならばさらに墓地肥やしができるので、理由がなければこちらを優先した方がいいか。
一方で種族とレベルが合致していればヴォルカニックでなくてもいいことは覚えておきたい。

ヴォルカニック・チャージ
通常罠
自分の墓地に存在する「ヴォルカニック」と名のついた
モンスターカードを3枚までデッキに戻す。
墓地にいるヴォルカニックモンスター三枚をデッキに戻す通常罠。基本はバレットかバックショットを戻すことになるだろう。

ブレイズ・キャノン・マガジン
永続罠
「ブレイズ・キャノン・マガジン」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのカード名は、魔法&罠ゾーンに存在する限り「ブレイズ・キャノン-トライデント」として扱う。
(2):自分及び相手メインフェイズにこの効果を発動できる。手札の「ヴォルカニック」カード1枚を墓地へ送り、自分はデッキから1枚ドローする。
(3):自分及び相手メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「ヴォルカニック」カード1枚を墓地へ送る。
9期になってから現れたヴォルカニック強化カード。永続罠。
場にある時名前をブレイズ・キャノン・トライデントとして扱う効果、
手札のヴォルカニックを捨てて手札交換する効果、
墓地のこのカードを除外して、デッキのヴォルカニックを墓地に送る効果の三つを持つ。
第一の効果でデビルが格段に出しやすくなったのも嬉しいが、特に第三の効果が強烈。
相手ターンにも使えるので、上記のバックショットがいきなりフリーチェーンのサンダー・ボルト&1500バーンと言うトンデモ性能に化ける。
第二の効果もデッキの回転率を上げる為あって嬉しい。特にバレットを落とすと同名サーチとドローを行える。

ヴォルカニック・エミッション
通常罠
(1):以下の効果から1つを選択して発動できる(このカード名の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか選択できない)。
●デッキから「ヴォルカニック」モンスター1体を選び、手札に加えるか召喚条件を無視して特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに手札に戻る。
●フィールドの炎族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。自分フィールドのモンスターを対象として発動した場合、この効果で与えるダメージは半分になる。
ヴォルカニックの展開&バーンサポートとなる罠カード。
デッキのヴォルカニックを条件無視でリクルートするか、場の炎族の攻撃力分のバーンを与えるかを選んで発動できるが、このカードの発動自体はターン1がないため、2枚伏せておけば両方の効果が使える。
強烈なのが前半のリクルート効果で、灰流うららで潰される危険こそあるものの、あらゆるヴォルカニックを呼んでくることができる。一押しはサーチ効果を持つトルーパーかロケット、攻撃強制効果を持つデビル。さらに、この効果でリクルートしたモンスターはエンドフェイズに手札に戻されるので、間接的なサーチカードとしても運用可能。
後半のバーン効果は場に炎族が必要だが、結構な量のダメージを叩き込める。ただし自分の場のモンスターを対象にするとダメージが半減するのが困ったところ。クイーンを特殊召喚してそれを対象に発動し、2500バーンを与えるのがベターか。

ヴォルカニック・インフェルノ
永続罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手がフィールドのモンスターの効果を発動した時、自分の墓地から炎族モンスター1体を除外して発動できる。相手に500ダメージを与える。「ヴォルカニック」モンスターを除外して発動した場合、さらに発動した効果を無効にできる。
(2):相手エンドフェイズに、自分の墓地・除外状態の「ヴォルカニック」モンスターを2体まで対象として発動できる。そのモンスターを好きな順番でデッキの下に戻す。
エンペラーの必殺技カードとなる永続罠。
相手の場のモンスター効果発動に対し、墓地の炎族を除外することでダメージを与える効果と、相手のエンド時に墓地か除外からヴォルカニックを回収する効果を持つ。
バーン効果の時にヴォルカニックをコストにすればトリガーとなった効果を無効化できるため、これを狙いたい。
回収効果の方はバーン効果のコストで除外したものや、バックショット・バレットなどを戻したいところ。

クレイジー・ファイヤー
速攻魔法
500ライフポイントを払う。
自分フィールド上に表側表示で存在する
「ブレイズ・キャノン」と名のついたカードを破壊し、
フィールド上のモンスターを全て破壊する。
その後、自分フィールド上に「クレイジー・ファイヤー・トークン」(炎族・炎・星3・攻/守1000)を1体攻撃表示で特殊召喚する。
このターン自分のモンスターは攻撃する事ができない。

500ライフ支払って「ブレイズ・キャノン」カードを破壊し、ブラック・ホールをぶっ放す速攻魔法。破壊後にトークンを生成する効果もある。
効果は中々強力だが、「ブレイズ・キャノン」カードとの併用が必須である事と発動ターンは攻撃出来ない制約が重い。
ブレイズ・キャノン・マガジンの登場でコストを用意しやすくなり、相手ターンに使えば攻撃不可の制約も踏み倒せるが、上記の通りに当のマガジンが1500バーン付きのフリーチェーンのサンダー・ボルトをぶっ放せるためこちらを使う機会に恵まれないのが厳しい。
炎王などの破壊をトリガーに出来るカードとの併用やトークンを生成出来る点で差別化を図りたい。

ファイヤー・エジェクション
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから炎族モンスター1体を墓地へ送る。この効果で「ヴォルカニック」モンスターを墓地へ送った場合、さらに以下の効果から1つを選んで適用できる。
●そのレベル×100ダメージを相手に与える。
●相手フィールドに「ボムトークン」(炎族・炎・星1・攻/守1000)1体を特殊召喚する。このトークンが破壊された時にそのコントローラーは500ダメージを受ける。
炎族専用おろまい。ヴォルカニックを墓地に送った場合はレベル分のバーンかボムトークンを押し付けることが可能。
シンプルだがヴォルカニックに限らず、炎族を用いるデッキならあって損はない効果で、墓地肥やしだけを目当てにラヴァルやフレムベルに投入することも可能。
変わったところではボムトークンを送り付けた後で「拮抗勝負」を発動し、相手の場のカードを全滅させる布石にも使える。

【アニメオリジナルカード】

ヴォルカニック・フォース
ヴォルカニック・デビルの召喚条件だったカード。
OCGではデビルがこれを内蔵する形になったため登場していない。

ヴォルカニック・アーマー
永続罠
自分フィールド上の炎族モンスターが破壊された時、
相手ライフに500ポイントダメージを与える。
バックファイアの種族版。
DTではあちらが代わりに使用されている。

ヴォルカニック・マイン
通常罠
相手フィールド上にモンスターカードゾーンが空いている数だけ、
「ボムトークン」(炎族・炎属性・星1・攻/守1000)を守備表示で特殊召喚する。
このターンのエンドフェイズまで、相手モンスターは表示形式の変更ができず、
効果モンスターの効果は無効化される。
このターンのエンドフェイズ時に「ボムトークン」を全て破壊する。
元祖ボムトークン生成カード。
OCGではこいつより先にボムトークンの方がやってくるという珍事が発生した。

ヴォルカニック・カース
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時、攻撃対象となった
自分フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターの攻撃力は、お互いの墓地の炎族モンスター
1体につき500ポイントアップする。
オブライエンの父に化けたミスターTが使用。コンバットトリックでオブライエンに対する勝負の決め手となった。

ヴォルカニック・ウォール
永続魔法
デッキの上からカードを3枚墓地へ送って発動する。
その中に炎族モンスターが存在する場合、1体につき500ポイントダメージを相手ライフに与える。
この効果は1ターンに1度しか使用できず、
この効果を発動したターンバトルフェイズを行う事はできない。
1ターンに1度デッキの上からカードを3枚墓地へ送り、
送った炎族1枚につき500ポイントのダメージを与える永続魔法。発動させたターンはモンスターでの攻撃が出来ない。
ブレイズ・キャノンと同じデメリットを持つが、お陰で「キャノンで除去をしつつダメージを稼ぐ」という芸当が可能。
反面、与えるダメージが一定ではないので、ダメージの期待値を上げるにはデッキの構築に気を使う必要がある。
特にダメージを与えるのが「炎族」を送ったときであり、「炎属性」ではダメな点に注意。
デッキを物凄い勢いで削っていくが、炎帝近衛兵や貪欲な壺とのシナジーは素晴らしい。

【相性の良いカード】


召喚僧サモンプリースト
手札の魔法をコストにデッキからレベル4モンスターを特殊召喚できる。
ブレキャを捨ててロケットをリクルートし、捨てたブレキャを回収すれば無駄が無い。
その後はロケットと共にランク4やリンク2、憑依覚醒ー大稲荷火に繋げられる。

レボリューション・シンクロン
手札からドラゴン族やパワー・ツールのS素材にできる。
効果使用後のロケットをS素材にすれば無駄がない。
おすすめのシンクロモンスターは、全体除去を狙えるブラック・ローズ・ドラゴンやクイーンとのコンボが狙える月華竜ブラック・ローズ、バレットとの相性が良いラヴァルバル・サラマンダーか。
自己再生効果も、このカードをサーチできる調律も墓地肥やしが行える点で好相性。

焔征竜-ブラスター
バレットと共にコストにすることで実質少ない消費で厄介なカードを破壊できる。
特にブレキャでは対応しない魔法・罠カードを優先して狙いたい。
墓地が増えやすいので自己再生も狙える他、自身を除外する事で後述のバーニング・ドラゴンをサーチできる。

バーニング・ドラゴン
こちらもブレキャをコストに魔法・罠を一掃できる。
マガジンを巻き込んであちらの墓地効果につなげるのもよし、エンペラーと共にトレインで手札交換するのもよし。

転生炎獣バースト・グリフォン
S召喚のギミックが必要になるが、ロケットやトルーパーを蘇生させる事ができる。
事前に墓地へ送った業火の結界像を蘇生させて制圧を狙う戦術もある。

シャドール
バレットやカウンターをピンポイントで墓地に落とすのに役立つ。
ドラゴンなら苦手な魔法・罠除去不足を補える。

後述のVSの公開コストとしても役立つ。

霊使い
精霊術の使い手のコストによるディスアドバンテージを回復でき、あちらの効果で火霊媒師ヒータをサーチできる。
火霊使いヒータと憑依連携をサーチしてクイーンとのコンボを狙うのも面白い。


P.U.N.K.
展開力の低さをカバーでき、逆にバレットやブレキャでフォクシー・チューンの手札コストをカバーできる。
レベル3のP.U.N.K.とエッジやロケットとの組み合わせで出せるシンクロモンスターはブレキャとデメリットが重複しているAFDやバレットを手札交換に使えるラヴァルバル・サラマンダーやクイーンと相性抜群の烈日の騎士ガイアブレイズがおすすめ。
役目を果たしたこれらともう一体のレベル3P.U.N.K.をS素材にしてフルール・ド・バロネスで更に制圧を掛けるのも良い。

VS
炎属性とサモプリが多いのでラゼンをリクルートしやすい。
残りの地属性は増Gやバンクラトプス等汎用的なものを採用するといい。
苦手な展開力をカバーできるのもポイント。

貪欲な壺
墓地のモンスターを5枚デッキに戻し2枚ドロー。
戻すカードが指定されていないので使いやすい。

火霊術-「紅」
ロケットなど、そこそこ打点の高い下級モンスターが多いので、
引導火力としてなかなか優秀な性能を誇る。
特にエンペラーの射出に成功すれば驚愕の3100ダメージを叩き出せるので、
相手がある程度消耗していれば、それだけでゲームエンドまで持ち込むことが可能。
上述の大稲荷火でサーチが利くのでピン挿しがしやすい。


アニメ

アニメではオースチン・オブライエンが使用。
多彩な効果を駆使し、3期後半の重要キャラを担ったオブライエンを支えた。

5D'sではライディングデュエルをしていたモブがヴォルカニック・デビルを使用していた。
ライディングデュエル中では「Sp」と名の付いた魔法カード以外の魔法カードを発動すると
2000ポイントのダメージを受けるのに、よく特殊召喚できたものである。

一応、現在はトラップカードの「ブレイズ・キャノン・マガジン」が存在しているので、
仮に5D's世界にこのカードがあったのなら、全く無茶な戦術というわけでもなくなってはいるのだが。




追記・修正 完了!!

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最終更新:2024年04月20日 10:59