登録日:2023/04/05 Wed 18:01:25
更新日:2025/05/22 Thu 02:41:44
所要時間:約 14 分で読めます
すべてのわざをくししてたちむかえ! れんぞくこうげきで、 てきをよろめかせてしまえ!
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VSとは、『
遊戯王OCG』に登場するテーマの一つである。
■目次
【概要】
デッキビルドパック「ワイルド・サバイバーズ」にて初登場したテーマ。
属するモンスターは全て種族がバラバラだが、属性は
炎・地・闇の3つのうちどれかに分けられている。
共通効果として、メインデッキの全てのモンスターがお互いのターンに手札の特定の属性のモンスターを見せて発動する効果を持っている。
効果の内容や見せる属性はそれぞれで異なるが、現在のところどのモンスターも見せるパターンを二つ所持している。
フリーチェーンかつ見せる以外にコストが要求されないため、ターンの往復で何度も効果を使っていけるのが強み。
しかし同時に、手札に特定の属性のモンスターを常に保持したまま相手に情報与えているという点を意識して立ち回らなければならない。
モチーフは「
格闘ゲーム」。「
VS」という言葉も格闘ゲームではお決まりのフレーズである。
共通効果はおそらく
属性アイコンをボタンに見立てて、見せることでコマンド入力しているというイメージなのだと思われる。
そんな無茶な。
多くのカードがフリーチェーンだったり同じ縦列を参照したりするのも、1vs1の応酬がリアルタイムで行われる格闘ゲームらしいといえるだろう。
テーマの背景については『YU-GI-OH! CARD GAME ART WORKS』にてモンスターの設定資料が掲載されている。
また『ザ・ヴァリュアブルブックEX4』ではより詳細な設定が解説されている。
そちらによると、かつてある闘神とある龍の間で激しい戦いが勃発。龍による一撃で決着が付き、砕かれた闘神の魂が世界中に飛び散った。
飛び散った魂は長い時を経て生活に不可欠なエネルギーとなっていったが、同時に手にした者同士で惹かれ合う力も持っていた。
そして龍の目覚めにより人々の闘争心が駆り立てられ、その中からさらに魂を求める闘士が現れ始める。
彼らは各々様々な理由で最強を目指し、戦いが繰り広げている……とのこと。
【カード一覧】
メインデッキのモンスター
炎属性モンスター
効果モンスター
星4/
炎属性/
戦士族/攻1800/守1500
このカード名の(1)(2)の効果は、それぞれ1ターンに1度しか使用できず、同一チェーン上では発動できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから戦士族以外の「VS」モンスター1体を手札に加える。
(2):自分・相手ターンに、以下から1つ選択し、その属性の手札のモンスターを1体ずつ相手に見せて発動できる。
●炎:このターン、このカードは効果では破壊されない。
●炎・闇:このカードと同じ縦列の他のモンスターを全て破壊する。
両腕にブースター付き
トンファーを装備した若者。
召喚・特殊召喚時に「VS」モンスターをサーチする効果を持つ。
属性コマンド効果は炎1でそのターン中効果破壊されなくなるか、炎・闇1ずつで自身と同じ縦列のモンスターの全破壊。
モンスターのサーチ効果は言うまでもなく便利。現状「VS」モンスターは種族が完全にバラけているため、戦士族以外=同名以外に等しい。
《VS ヘヴィ・ボーガー》や《VS 龍帝ヴァリウス》を持ってくればそちらをすぐに特殊召喚でき、自身をバウンス元にすればサーチ効果を再使用できる。
テーマ内でもリクルートなど特殊召喚手段が複数存在し、さらに戦士族なので《増援》などテーマ外のサポートも豊富。
初動となるうえに【VS】自体手札にモンスターを集めてなんぼという性質もあるため、デッキを回す上で極めて重要なモンスターである。
属性コマンド効果の炎1体での効果破壊耐性は、そもそもレベル4モンスターという事もありちょっとした牽制程度。
本命はもう一方の炎・闇1体ずつでの同じ縦列のモンスター全破壊だろう。
フリーチェーンとはいえ相手が位置を調整すれば避けられてしまうが、重要なのは「縦列全て」なので場所によってはEXモンスターゾーンを含む点。
こちらで先にEXモンスターゾーンの片方を埋めてからもう片方の前に置いておくと、L召喚を扱うデッキに対して強いプレッシャーをかけられる。
【VS】にはリンク1かつ攻撃で処理されにくい《闘神の虚像》があるため、狙うのも容易。
ただし自分のモンスターであってもEXモンスターゾーンなら巻き込む点には注意。
ごく普通の青年のような見た目をしていることから、モチーフは格闘ゲームにおける「
主人公キャラ」だと思われる。
基本的にバランスの良い性能をしていることが多い。このモンスターもサーチ効果に効果破壊耐性&破壊効果と使いやすい効果が揃っている。
モンスターのサーチ効果はこの手のキャラにありがちな「強い奴に会いに行く」的なモノの再現かもしれない。
効果モンスター
星5/炎属性/
幻竜族/攻2400/守2100
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、同一チェーン上では発動できない。
(1):自分が「VS」カードの効果を発動するために手札を見せた場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分・相手ターンに、以下から1つを選択し、
その属性の手札のモンスターを1体ずつ相手に見せて発動できる。
●炎:フィールドのモンスター1体の表示形式を変更する。
●炎・炎:デッキから「VS 蛟龍」以外の「VS」カード1枚を手札に加える。
黒い多節棍で戦うクールな青年。
DLC第1弾「
AGE OF OVERLORD」で追加された新規の1枚。
「VS」カードの効果発動時に手札を見せていたら特殊召喚できる効果を持つ。
属性コマンド効果は炎1でモンスター1体の表示形式の変更か、炎2で「VS」カードのサーチ。
自己特殊召喚効果のトリガーはとても緩い。
「VS」魔法・罠でもOKな他、ほぼオマケ程度だった《VS ラゼン》や《VS パンテラ》の耐性の方の属性コマンド効果が展開にも活用できるようになる。
属性コマンド効果の炎1体での表示形式変更は《VS コンティニュー》と相性が良く、蘇生した「VS」モンスターをすぐに戦闘に参加させられる。
炎2体でのサーチの方も《VS ラゼン》と《VS Dr.マッドラヴ》の良いとこ取りであり無論強力。
属性コマンド効果なのでターンの往復で2枚サーチできるのも大きい。
反面炎2体はデッキ構築の段階から意識しないと達成しにくい。活かすならば炎属性はデッキに多めに採用しておきたい。
モチーフは格闘ゲームにおける「主人公の特殊コンパチキャラ」だろうか。
こういったキャラは主人公の師匠や同門の存在だったり、あるいは主人公の(もしくは主人公が)コピーで
人造人間やクローンなどである事が多い。
「主人公と酷似する技を使う」という点も加味すると、ムラクモ(『
アカツキ電光戦記』)、クローン京や
K'に
クローネン(全て『
KOF』)辺りか。
属性コマンド効果で要求されるのが炎属性のみなのは「ボタン連打で出せる
必殺技」のイメージも含まれていると思わしい。
『ザ・ヴァリュアブルブックEX4』や『YU-GI-OH! CARD GAME ART WORKS』での設定によると「ラゼンの兄弟子で
ライバル」。
かつて闘神を倒した龍の力を得たが、強大さの反動で髪が白くなっていっているとのこと。
なお見た目は両性的なイケメンだが、
単独の設定が無いことに怒ってる《VS パンテラ》によると性別は男性らしい。
効果モンスター
星6/炎属性/
アンデット族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)の効果は、それぞれ1ターンに1度しか使用できず、同一チェーン上では発動できない。
(1):相手ターンに、自分のメインモンスターゾーンのモンスターが、存在しない場合または「VS」モンスターのみの場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分・相手ターンに、以下から1つ選択し、その属性の手札のモンスターを1体ずつ相手に見せて発動できる。
●炎:このカードの守備力はターン終了時まで3000アップする。
●闇・地:このカードの攻撃力はターン終了時まで3000アップする。
何らかの動物の骸骨らしきモノを内包する
スライム。
こちらのメインモンスターゾーンにモンスターがいないか「VS」モンスターのみならば相手ターン中に特殊召喚できる効果を持つ。
属性コマンド効果は炎1で守備力上昇か、闇・地1ずつで攻撃力上昇。
自己特殊召喚効果により相手ターン中に特殊召喚ができる。
後述する《VS ヘヴィ・ボーガー》や《VS 龍帝ヴァリウス》も手札にあるならば、相手メインフェイズに出してそちらと入れ替わるというムーブもできる。
属性コマンド効果はどちらもステータスアップ。
炎1体で守備力が、闇・地1体ずつで攻撃力が上がる。
どちらも3000まで上昇するが、悪い言い方をすればステータスが上がる「だけ」。直接的に相手に干渉できる効果ではない。
だが《闘神の虚像》の「相手は攻撃力が一番高いモンスターしか攻撃できない」効果と合わせると変則的な妨害ができる。
効果を使わなければ攻撃力0なので相手から攻撃されることなく居座り続けることができ、攻撃する時には攻撃力3000まで上げることができる。
そしてターンが終わればまた攻撃力0に戻るので、相手は自ら戦闘で《VS プルトンHG》を落としにいくことができない。
逆にあえて相手ターンで攻撃力を上げれば今度は《VS プルトンHG》しか攻撃されなくなり、横にいる《VS ラゼン》などに攻撃が向かなくなる。
他にも「《VS プルトンHG》を守備表示で出したうえで攻撃力を3000にし、守備力0の《VS プルトンHG》に攻撃させる」なんてテクニックも存在する。
こうすると【御巫】や【ユベル】などのダメージ反射系デッキからの被害を留めることができたりする。
モチーフはそのステータスの変幻自在さから、格闘ゲームにおいて時々居る「不定形タイプのキャラ」だろうか。
例としては
アラクネ(『
BLAZBLUE』)や
シュマゴラス(『
マヴカプ』)、メルカヴァ(『
UNI』)やトゥエルヴ(『
スト3』)にダブル(『
スカルガールズ』)辺りか。
色物の巣窟すぎる……
この手のキャラは大抵トリッキーな性能にされがち。このモンスターも0→3000という急激な変化はそれらしい。
『ザ・ヴァリュアブルブックEX4』での設定によると「不思議な液状生命体」。
記憶が全く無いため、闘神の魂によって自分の自我が発生したと思っている。
魂を集め自らの事を知るために戦いに参加しているとのこと。
地属性モンスター
効果モンスター
星4/
地属性/
獣戦士族/攻1700/守1900
このカード名の(1)(2)の効果は、それぞれ1ターンに1度しか使用できず、同一チェーン上では発動できない。
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分・相手ターンに、以下から1つ選択し、その属性の手札のモンスターを1体ずつ相手に見せて発動できる。
●地:このターン、このカードは戦闘では破壊されない。
●地・炎:このカードと同じ縦列の魔法・罠カードを全て破壊する。
豹のような姿をした女獣人。
自分のメインモンスターゾーンにモンスターがいなければ特殊召喚できる効果を持つ。
属性コマンド効果は地1でそのターン中戦闘破壊されなくなるか、地・炎1ずつで自身と同じ縦列の魔法・罠の全破壊。
自己特殊召喚効果の条件は1ターン目などなら容易に達成できるため、展開には困らない。
属性コマンド効果の地1体での戦闘破壊耐性は壁としても使えるため悪くない。
地・炎1体ずつでのバック除去もフリーチェーンで使えるので、妨害として有用。
ただ相手がわざわざこのカードの列に魔法・罠を置いてくれるとも考えづらいため、基本は牽制程度に思っておく方が良いか。
《VS ラゼン》と効果が似通っていることもあり、モチーフは格闘ゲームにおいて他のキャラと性能を似せて作られる「
コンパチキャラ」だと思われる。
遊戯王でも昔は色違いモンスターとか沢山いたしね。
ポーズからしてキック主体の格闘家なようで、そこも
リュウに対する
ケン感がある。
また蹴りメインや豹の獣人という要素から「速度に優れるキャラ」もモチーフと思わしい。
例としては
キャミィ(『ストZERO』)や
チップ=ザナフ(『
GG』)、
花村陽介(『P4U』)にミス・フォーチュン(『スカルガールズ』)辺りか。
『ザ・ヴァリュアブルブックEX4』での設定によると「裏地下異種レスリング界の女王」。
効果モンスター
星5/地属性/
サイキック族/攻 500/守2200
このカード名の(1)(2)の効果は、それぞれ1ターンに1度しか使用できず、同一チェーン上では発動できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、手札の他の「VS」モンスター1体を相手に見せて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分・相手ターンに、以下から1つ選択し、その属性の手札のモンスターを1体ずつ相手に見せて発動できる。
●地・闇:相手フィールドの攻撃力が一番低いモンスター1体のコントロールをエンドフェイズまで得る。
●炎・闇:デッキからサイキック族以外の「VS」モンスター1体を特殊召喚する。
骸骨を模した錫杖を手にした僧侶風の女性。DLC第2弾「DUELIST ADVANCE」で追加された新規の1枚。
お互いのメインフェイズに手札の他の「VS」モンスターを見せることで特殊召喚できる効果を持つ。
属性コマンド効果は地・闇1ずつで攻撃力が一番低い相手モンスターを一時的にコントロール奪取するか、炎・闇1ずつで「VS」モンスターのリクルート。
自己特殊召喚効果は【VS】なら条件は緩く、相手ターン中に容易に特殊召喚できる。
更に同じ様に特殊召喚できる《VS プルトンHG》と異なり、属性コマンド効果で相手の先攻1ターン目からこちらが妨害をすることも可能。
属性コマンド効果はどちらも強力。
地・闇1体ずつでのコントロール奪取は自分ターンなら各種召喚の素材や足りない火力の確保に、相手ターンなら展開への妨害にと柔軟に使える。
炎・闇1体ずつでのリクルートも言うまでも無く便利。基本的に同名以外なら誰でも引っ張ってこれる。
特に《VS ラゼン》をリクルートすれば、「VS」モンスターのサーチだけでなく属性コマンドの関係でモンスター破壊まで狙うことができる。
ただしどちらも2種の属性が要求されるため、手札次第では全く動けないという事態も起こりうるので注意。
また詳細は後述するが、相手ターンに特殊召喚可能なレベル5モンスターという点が非常に重要。
《VS 蛟龍》も同様に出しやすいレベル5モンスターだが、こちらは盤面が0の状態からでも出しやすいのが強み。
これらの要素に今まで採用カードに悩みがちだった地属性であることも合わさって、【VS】の爆発力を大きく底上げした期待の新星にして立役者である。
モチーフはその見た目から、格闘ゲームにおける「聖職者キャラ」と思われる。
例としては
アノニム(『アカツキ電光戦記』)やエルザ・ラ・コンティ(『
アルカナハート』)、オリエ・バラーディア(『UNI』)辺りか。
ただ格ゲー故にガチンコの接近戦や得物を持つこれらのキャラに対し、このカードは長い僧侶帽子&錫杖と
昔ながらのテンプレな女僧侶の出立ちである。
公式Xで設定画が公開されている。
「骸骨の錫杖は表情豊かでよく喋るが自身は喋らない」「闘いを求める教団を率いる」「自身に代わって信者たちが戦う」とのこと。
自身が戦うよりも展開に特化した性能は「守りの固い聖職者のイメージ」とこれらの設定に由来してるのかもしれない。
効果モンスター
星8/地属性/
ドラゴン族/攻3000/守1500
このカード名の(1)(2)の効果は、それぞれ1ターンに1度しか使用できず、同一チェーン上では発動できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、ドラゴン族以外の自分フィールドの「VS」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に戻し、このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分・相手ターンに、以下から1つを選択し、その属性の手札のモンスターを1体ずつ相手に見せて発動できる。
●地:このターン、表側表示のこのカードは相手が発動した効果を受けない。
●地・炎・闇:フィールドの他のカード1枚を選んで破壊する。
屈強な肉体を持つ漆黒の竜人。
お互いのメインフェイズに「VS」モンスターをバウンスして自身を特殊召喚する効果を持つ。
属性コマンド効果は地1でターン中相手の発動した効果を受けなくなるか、地・炎・闇1ずつで他のカード1枚の破壊。
自己特殊召喚効果は基本的に同名以外の「VS」モンスターをバウンスすれば可能。《VS ラゼン》からならサーチして即座に特殊召喚できる。
お互いのメインフェイズで使えるため、「VS」モンスターを除去や《無限泡影》から逃すのにも使える。
属性コマンド効果の地1体での耐性は「発動した効果を受けない」もので非常に強固。高い攻撃力もあり長く維持できる。
もう一方の地・炎・闇1体ずづでの破壊効果も対象を取らない/破壊するカードの種類も問わない/フリーチェーンと優秀。
しかし手札に3属性全てのモンスターが必要と条件が特に重いのが難点。
その高い攻撃力と
制圧能力から、モチーフは格闘ゲームにおける「
ボスキャラクター」だと思われる。
強固な耐性はボスにありがちなのけぞらない「スーパーアーマー」を再現したものだろう。
イメージは
豪鬼(『ストIIX』)やワーロック(『
サイバーボッツ』)、
オメガ・ルガール(『KOFXV』)にNEO-DIO(『
ワールドヒーローズ』)辺りか。
何気に《VS ラゼン》や《VS パンテラ》とも効果が似通っており、何らかの因縁を感じさせる。
『ザ・ヴァリュアブルブックEX4』での設定によると「闘神と戦い勝利した龍」。
長き眠りについていたが、復活。世界に存在する闘神の魂を全て滅ぼすのが目的とのこと。
闇属性モンスター
効果モンスター
星4/
闇属性/
悪魔族族/攻1200/守2000
このカード名の(1)(2)の効果は、それぞれ1ターンに1度しか使用できず、同一チェーン上では発動できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「VS」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):自分・相手ターンに、以下から1つ選択し、その属性の手札のモンスターを1体ずつ相手に見せて発動できる。
●闇:相手フィールドの表側表示モンスター1体を選び、その攻撃力・守備力を500ダウンする。
●闇・地:フィールドの守備力が一番低いモンスター1体を持ち主の手札に戻す。
白衣と多数のロボットアームを身につけた少女。
召喚・特殊召喚時に「VS」魔法・罠をサーチする効果を持つ。
属性コマンド効果は闇1で相手モンスターのステータスダウンか、闇・地1ずつで守備力が1番低いモンスターのバウンス。
魔法・罠のサーチ効果は言うまでもなく便利。「VS」魔法・罠はなかなか幅広く優良なのものが揃っているため、様々な選択肢を取れる。
属性コマンド効果は弱体化かバウンスとややトリッキー。
闇1体での弱体化効果は自身の攻撃力が低いこともあり、他の「VS」モンスターと併用して使うことになるだろう。
闇・地1体ずつでのバウンス効果も守備力参照かつ自分フィールドも含めるので狙った相手をバウンスするのはややしにくい。
当然守備力の無いLモンスターには効かないため、できる限り素材の段階でバウンスしたい。
自分のモンスターをバウンスしてしまう可能性もあるが、手札のモンスターを見せる【VS】ではそこまで問題にならないことも多い。
逆に場に出た《VS 龍帝ヴァリウス》などを手札に持ち帰る手段としても利用可だったりする。
「VS」モンスターの守備力は《VS ラゼン》《VS 龍帝ヴァリウス》《VS ヘヴィ・ボーガー》が同率二位で、どれも戻す価値はあるので一考に値する。
モチーフは格闘ゲームにおける「科学者タイプのキャラクター」もしくは「投げ物や設置・遠距離主体キャラ」だと思われる。
例としては
Dr.ボルドヘッド/ファウスト(『GG』)や
レイレイ(『ヴァンパイア』)、ティセ・ロンブローゾ(『わくわく7』)や
ビカラ(『GBVSR』)辺りか。
この手のキャラは攻撃力は低いが遠距離攻撃や搦め手を備えていることが多い。このモンスターもトリッキーな効果を備えている。
『ザ・ヴァリュアブルブックEX4』での設定によると「ラジカルでケミカルなマッドサイエンティスト」。
実験材料である闘神の魂が足りなくなったため戦いに参加しているとのこと。
効果モンスター
星7/闇属性/
機械族/攻2500/守1500
このカード名の(1)(2)の効果は、それぞれ1ターンに1度しか使用できず、同一チェーン上では発動できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、機械族以外の自分フィールドの「VS」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に戻し、このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分・相手ターンに、以下から1つ選択し、その属性の手札のモンスターを1体ずつ相手に見せて発動できる。
●闇:自分はデッキから1枚ドローする。
●地・炎:相手に1500ダメージを与える。
頑強な装甲を纏った
ロボット。
お互いのメインフェイズに「VS」モンスターをバウンスして自身を特殊召喚する効果を持つ。
属性コマンド効果は闇1でドローか、地・炎1ずつでバーンダメージ。
特殊召喚は《VS 龍帝ヴァリウス》と同様、同名以外の「VS」モンスターをバウンスすれば可能。
《VS ラゼン》からサーチして即座に特殊召喚できる他、お互いのメインフェイズなので除去などから逃せる点も同じ。
属性コマンド効果はドローかバーンダメージと、どちらも安定して使える。
特に闇1体で相手ターンでもドローできるのは、手札が重要な【VS】ではかなり心強い。
地・炎1体ずつでのバーンも往復で使い続ければ洒落にならないダメージが出る。
モチーフはその大きな腕から格闘ゲームにおける「
投げキャラ」だと思われる。
ドローは掴む動作、バーンダメージは相手の防御を無視してダメージを与えることを再現したものか。
ごついメカの投げキャラという風貌から
テイガー(『BLAZBLUE』)や
ポチョムキン(『GG』)、Q(『スト3』)辺りがなんとなく想像し易いだろう。
『ザ・ヴァリュアブルブックEX4』での設定によると「とあるサイボーグ国家の佐官」。
自分の国で生命エネルギーとして活用される闘神の魂を集めるために戦いに参加しているとのこと。
EXデッキのモンスター
リンクモンスター
リンク・効果モンスター
リンク1/闇属性/
岩石族/攻 0
【リンクマーカー:下】
「VS」モンスター1体
このカードはリンク素材にできない。
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「VS」モンスターが存在する限り、自分フィールドの攻撃力が一番高いモンスターしか相手は攻撃対象に選択できない。
(2):自分・相手のメインフェイズに、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●手札から「VS」モンスター1体を特殊召喚する。
●自分の墓地から「VS」モンスター1体を選んで手札に加える。
槍で貫かれた巨像。
「VS」に関連するが「VS」名称を持たず、手札を見せる効果も持たないという特殊な立ち位置のモンスター。
「VS」モンスターがいる際に相手に攻撃制限をかける効果と、「VS」モンスターを手札から特殊召喚するかサルベージする効果を持つ。
自身の攻撃力は0とかなり低いが、「VS」モンスターがいれば相手は攻撃力が一番高いモンスターにしか攻撃できなくなる。
自身はまず攻撃されなくなるので、他の「VS」モンスターが一掃されない限りは安全。
選択効果の方はお互いのメインフェイズで使えるので、置物として維持した分だけアドバンテージをどんどん稼ぐことができる。
ただし、当然ながら効果を無効化されれば攻撃力0のただのカカシと化すので注意。
モチーフは格闘ゲームにおける「対戦フィールド」あるいは「破壊可能オブジェクト」だと思われる。
フィールド魔法でないのは後者のイメージのためだろう。
『ザ・ヴァリュアブルブックEX4』での設定によると「龍と戦いを繰り広げた闘神」。
龍によって魂を砕かれ石となり、今も当時のまま残り続けているとのこと。
エクシーズモンスター
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/炎族/攻2000/守2500
レベル4「VS」モンスター×2体以上
「VS ロックス」は、「VS」モンスターが戦闘を行ったターンに1度、自分フィールドの「VS」モンスターか「闘神の虚像」の上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードがX素材としているモンスターの属性によって、このカードは以下の効果を得る。
●闇:相手フィールドのモンスターの攻撃力は800ダウンする。
●炎:自分フィールドの「VS」モンスターの攻撃力は1000アップする。
●地:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手フィールドのカード1枚を破壊する。
鉤爪の付いた手甲と羽飾りを身につけ、蛇の如きオーラを纏った格闘家風の少年。
DLC第2弾「DUELIST ADVANCE」で追加された新規の1枚。
「VS」名称を有した初のEXモンスターである。
「VS」モンスターが
戦闘を行ったターンに重ねてX召喚することができ、X素材のモンスターの属性に応じて異なる効果を得る。
重ねる対象は「VS」モンスターだけでなく《闘神の虚像》でもOKなので、役目を終えた《闘神の虚像》をこのカードに変換するということも可能。
同一ターンでなければ《VS ロックス》の上に更に新しい《VS ロックス》を重ねるなんて動きもできる。
「VS」モンスター特有の属性コマンド効果は、このカードがX素材にしているモンスターの属性によって適用されるものになっている。
闇・炎でのステータス変動はどちらも値が大きく、「VS」モンスターの頭数を揃えれば一斉突撃で相手をK.O.させることも夢ではない。
地での破壊効果は何でも破壊できて対象に取らないうえにターン回数制限がない。X素材があれば厄介なカードを複数枚除去できる。
《闘神の虚像》と違って、このモンスター自体が「VS」であるというのも重要。
《VS 裏螺旋流雪風》に巻き込まれない他、このカードを《闘神の虚像》のリンク素材にして相手ターンを迎え撃つということもできる。
テーマ唯一のXモンスターという点や重ねてX召喚できることから、モチーフは格闘ゲームにおいては特殊な条件で現れる「隠しキャラ」だと思われる。
またイラストをよく見るとその衣装は《闘神の虚像》のものと合致しており、両者の何らかの関係性を匂わせている。
このモンスターは飛び散った闘神の魂が再び集まったことで復活した闘神なのか、不完全な姿ゆえに少年の姿なのか、まだまだ謎と推測の余地がある。
魔法カード
- 《Stake Your Soul!》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札のモンスター1体を相手に見せて発動できる。
見せたモンスターとはカード名が異なり、属性が同じ「VS」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
対峙する《VS パンテラ》と《VS 龍帝ヴァリウス》。
手札のモンスター1体を見せ、そのモンスターと同じ属性の「VS」モンスターをリクルートする通常魔法。
見せるモンスターは「VS」モンスター以外でも構わないため、炎・地・闇属性ならば汎用的なモンスターからも【VS】の展開ができる。
リクルートしたモンスターはエンドフェイズにバウンスされるが、呼び出し元はデッキなのでそのままでも擬似的なサーチになる。
気になるなら《VS ヘヴィ・ボーガー》や《VS 龍帝ヴァリウス》でバウンスしたり《闘神の虚像》に変えてしまえば無駄がない。
そもそも「VS」モンスターは手札から特殊召喚可能なものが多く、そうでなくても属性コマンド効果で見せる足しになるので戻ってもあまり問題はない。
「VS」名称を持たないため《VS Dr.マッドラヴ》からサーチできないのが難点。
イラストのモチーフは格闘ゲームにおける「キャラ選択後~
ロード画面あたりで表示される対戦前演出」だろう。
中央の稲妻部分は「V」「S」を崩して合わせたようなものになっている。
またカード名は意訳すると「
お前の魂を賭けろ!」という感じ。格闘ゲームにおける「戦闘開始時に流れるラウンドコール」に相当するものだと思われる。
本項冒頭でも使っているが、公式サイトで本テーマを紹介する際のキャッチコピーがこの言葉の初出だったりする。
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):500LPを払い、自分の墓地の「VS」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加えるか守備表示で特殊召喚する。
液化して助けを求めている《VS プルトンHG》。
500ライフをコストに「VS」モンスターをサルベージするか蘇生する速攻魔法。
安いライフコストで完全蘇生かサルベージができ、速攻魔法なのでフリーチェーンでも使えるため便利。
守備表示で蘇生させるため攻めには向かないが、他の「VS」カードと合わせればその点もカバーできる。
選ぶ「VS」モンスターによってはサルベージの方でも自己特殊召喚効果によって蘇生のように使うこともできる。
モチーフは格闘ゲームといったアーケードゲームではおなじみの「
コンティニュー」。
500ライフはその際に入れる硬貨のイメージか。
500ライフ=100円なのだろうか。
『ザ・ヴァリュアブルブックEX4』での設定によると、敗北した闘士は魂を抜かれて死んでしまうが意志が強ければ再び戦えるとのこと。
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの「VS」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの表示形式を変更する。
その後、自分フィールドの「VS」モンスターの種類の数まで、相手フィールドの表側表示モンスターを選んで裏側守備表示にできる。
鋭い蹴りを繰り出す《VS ラゼン》。
自分の「VS」モンスターの表示形式を変更したあと、自分の「VS」モンスターの種類数まで相手モンスターを裏側守備表示にする速攻魔法。
昨今再び影響力が強まってきた裏守備化を、フリーチェーンで条件次第で複数体に放てるのは強力。
「VS」モンスターの表示形式を変更してしまうため攻めに向かないものの、攻撃後だったり相手ターン中ならばほぼ無視することが可能。
《VS コンティニュー》から蘇生されたモンスターを指定すれば、相手モンスターの永続効果を封じつつ攻めに転じられる。
モチーフは格闘ゲームにおける「必殺技」だと思われる。表示形式を変更するのは
溜めコマンドのイメージだろうか。
- 《Start for VS!》
フィールド魔法
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「VS」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターとは属性が異なる「VS」モンスター1体をデッキから手札に加える。
(2):自分フィールドの「VS」モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに手札の「VS」モンスター1体を見せる事ができる。
(3):自分エンドフェイズに、自分フィールドに「VS」モンスターが2体以上存在する場合に発動できる。
デッキから「VS」罠カード1枚を自分フィールドにセットする。
闘士達の写真が貼られた世界地図に印をつける《VS 蛟龍》。
DLC第2弾「DUELIST ADVANCE」で追加された新規の1枚で、遂に登場した専用フィールド魔法。
《Stake Your Soul!》と異なり「VS」名称が付いているため、《VS Dr.マッドラヴ》で簡単にサーチできるのが大きな利点である。
(1)の効果は「VS」モンスターのサーチ。
先にフィールドに「VS」モンスターが存在する必要はあるものの、《VS Dr.マッドラヴ》でサーチしていればすぐに使える。
その場合、サーチ候補筆頭はやはり《VS ラゼン》となるだろう。
(2)の効果は「VS」モンスターへの破壊耐性付与。
コストは手札から「VS」モンスターを見せさえすればいいと実質ノーコスト。
全体破壊にも対応できるため便利だが、ターン中一度しか使えないため使いどころは見極めたい。
(3)の効果は「VS」罠カードのデッキからのセット。
「VS」モンスターを展開できてさえいればエンドフェイズ時にダメ押しで《VS 裏螺旋流雪風》などを《
灰流うらら》を避けてセットできるようになった。
展開中のサーチ効果でのサーチ先を他の「VS」カードに割けれるようになるのもの利点。
イラストのモチーフは格闘ゲームにおける「キャラクター選択画面」と思われる。
特に『ストリートファイターⅡ』の世界地図を模したものを浮かべればピンとくる人もいるだろう。
罠カード
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの「VS」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターとは元々の属性が異なる「VS」モンスターを2体まで手札から効果を無効にして特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
その後、対象の自分のモンスター及びこの効果で特殊召喚したモンスターの、正面の相手フィールドのカードを全て持ち主の手札に戻す事ができる。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
《VS ラゼン》《VS Dr.マッドラヴ》《VS ヘヴィ・ボーガー》による同時攻撃。
手札から「VS」モンスターを2体まで特殊召喚した後、それらのモンスターの正面の相手カードを全てバウンスする通常罠。
複数枚をバウンスしながら「VS」モンスターを一気に並べられるが、出したモンスターは効果は無効になってしまう。
アタッカーとして活用したり、コストや各種素材に用いていくことになるだろう。
カードを揃える必要はあるが、自分ターンで総攻撃するも良し相手ターンで場をガタガタにするも良しで決まれば非常に強力。
これにもバウンスデメリットがあるが、《Stake Your Soul!》で触れた通り【VS】ではそんなに致命的ではない。
ちなみに出す「VS」モンスターは場のものと属性が違えば良いだけなので、特殊召喚するモンスター同士は同じ属性でも構わない。
モチーフは格闘ゲームにおける控えのキャラ(あるいは専用の選択キャラ)から支援を受けられる「ストライカー・アシストなどのシステム」だと思われる。
名前からして3人同時攻撃前提なので、最も近いのは「
正義と勇気の3プラトン」あたりか。
『ザ・ヴァリュアブルブックEX4』での設定によると、闘士はチームを組んで戦うこともあるとのこと。
カウンター罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドに「VS」モンスターが存在し、自分フィールドのカードを対象とするモンスターの効果・魔法・罠カードを相手が発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
その後、自分フィールドの「VS」モンスター1体を選んでその攻撃力分のダメージを相手に与える事ができる。
槍を投げつける《VS 龍帝ヴァリウス》。
「VS」モンスターがいる時に相手の対象を取る効果の発動を無効にし、さらにバーンダメージを与える効果を持つカウンター罠。
対象を取る効果限定ではあるが、追加のバーンダメージは最大3000を狙える。範囲の限定に見合うだけのメリットがある。
モチーフは相手の攻撃を無効化して反撃を加える「
カウンター技(当て身技)」だと思われる。
イラストで《VS 龍帝ヴァリウス》が投げつけている槍のデザインは《闘神の虚像》のものと酷似するが、こちらはエネルギーっぽく赤く光っている。
《闘神の虚像》ものは巨像と一体化してぶっ刺さっているため、実体があるのかないのか判然としない。
『ザ・ヴァリュアブルブックEX4』での設定によると、この一撃がかつての戦いの決着を決めたとのこと。
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札の闇・地・炎属性モンスターをそれぞれ1体まで相手に見せて発動できる。
見せたモンスターの数によって以下の効果をそれぞれ適用する。
●1体以上:相手に400ダメージを与える。
その後、手札から「VS」モンスター1体を特殊召喚できる。
●2体以上:相手に600ダメージを与える。
このターン、自分フィールドの「VS」モンスターは効果では破壊されない。
●3体:相手に800ダメージを与える。
その後、フィールドのモンスターを全て破壊できる。
鎌鼬の様な突風を吹かせる《VS 蛟龍》。DLC第1弾「AGE OF OVERLORD」で追加された新規の1枚。
手札の闇・地・炎属性モンスターをそれぞれ1体まで見せ、見せた枚数に応じた効果を適用する通常罠。
見せた枚数に応じて効果が変わるが、「以上」で効果が追加されていくタイプなので3体見せられれば全ての効果が適用される。
3属性全てを見せるのはそれなりに労力がいるが、達成すれば
- 合計1800のバーンダメージ
- 手札から「VS」モンスターを特殊召喚
- 自分の「VS」モンスター全てにターン中効果破壊耐性を付与
- 《ブラック・ホール》
これら全てが一度に適用されるという、相応の見返りを得ることが可能。
効果耐性付与をした上で《ブラック・ホール》効果が適用されるので、自分の「VS」モンスターは生き残らせた上で相手だけ全除去できる。
ただし「VS」でないモンスターは自分のモンスターだろうが巻き込まれる。特に《闘神の虚像》は「VS」モンスターではないため注意が必要。
1体だけ見せた場合でも最低限相手ターン中の展開という仕事はこなしてくれるため、《闘神の虚像》が無力化された時の保険として十分有用である。
モチーフは格闘ゲームにおける「超必殺技」と思われる。
罠だったり見せる枚数が増えるほど強力な効果になるのは、上位版ほどコマンドが難しかったり必殺技ゲージの消耗が激しくなる性質のイメージか。
また効果破壊耐性付与とモンスター破壊効果は《VS ラゼン》の効果と同じかつ適用範囲が広がっている。
「『裏』螺旋流」とのことなので、蹴りである《VS 螺旋流辻風》とは似つかないが同じ流派の技なのだろう。
【デッキの立ち回り・特徴】
総じて扱いは難しいがトリッキーかつ地力を備えたテーマであり、大会にも顔を出すほどの実力を持つ。
特徴
遊戯王OCGにおける一般的なデッキは
- 最初に相手に干渉する効果を持たないモンスターを出す。
- 出したモンスターを使って大型モンスターを出す。
- 大型モンスターが攻防の要となって戦う。
という3段階の流れを経て相手との攻防に臨むのが基本である。
だが【VS】はメインデッキの全てのモンスターが「手札を見せるだけで2択から選んで使える効果」を所持しており、攻撃力・守備力もそれなりにある。
さらに《VS 龍帝ヴァリウス》《VS ヘヴィ・ボーガー》が手札にあれば、場の「VS」モンスターと好きなタイミングでバトンタッチが可能。
万が一除去を受けそうになっても狙われた方を逃すことができるため、対象を取る除去にも強い。
つまるところ、相手に干渉する効果と打たれ強さという攻防に必要な要素を全ての「VS」モンスターが持っているといっても過言ではない。
下手すれば前述の流れが
「俺のターン!手札から《VS ラゼン》を通常召喚!《VS ラゼン》で《VS 龍帝ヴァリウス》を手札に加える!ハイ終わり!」
で片付いてしまう。
特に特殊召喚も墓地効果もほぼ利用しなくて良いことがあるというのが大きな長所。
多くのデッキに刺さる特殊召喚メタの《
増殖するG》や墓地利用メタの《
ディメンション・アトラクター》にめっぽう強く出ることができる。
他にも各種永続罠で縛ってくる【メタビート】といったデッキ相手でも動きが止まりにくい。
その代わり効果のためにどうしても見せるべき手札を確保しなければならないため、手札をいかに調達するかが運用上の課題になる。
特に総ターン数が少なくリソースが初期手札のみである1ターン目が一番の鬼門。
幸いメインデッキ・EXデッキ共に枠に余裕があるため、後述する相性の良いカードで補えば動きの柔軟性が増す。
なお【VS】はバウンスが絡む展開がある都合上、場のモンスターの総数が中々増えないという特徴がある。
S召喚やX召喚、リンク3以上のL召喚は多用しにくいため気をつけたい。
基本的な立ち回り
自分・相手ターンで手札にモンスターの属性を揃えて妨害していくのが基本の立ち回りとなる。
そのために《VS ラゼン》を《VS 龍帝ヴァリウス》《VS ヘヴィ・ボーガー》《闘神の虚像》などで使い回すのが重要。
たとえ相手に盤面を一掃されたとしても、《闘神の虚像》から《VS ラゼン》を準備できればある程度立て直しもできる。
裏を返せば《VS ラゼン》がいなければデッキが回らないため、如何にして《VS ラゼン》を手札やフィールドに引き込むかが重要になる。
なお手札を「見せる」、つまり相手にバラしてしまうことが戦術に含まれているため、実戦では情報アドバンテージの管理も考えて動く必要がある。
例えば属性コマンド効果で先んじて地属性の《増殖するG》を見せておくとする。
こうすることで相手に「下手に動いたら《増殖するG》を撃たれるから迂闊に動けない……!」というプレッシャーを与えることが可能。
カードを1枚も使うことなく相手の行動を封じるなんて芸当も可能だったりする。
逆に手札を増やしたい場合、見せられるはずの《増殖するG》をギリギリまで見せないという判断も重要。
相手が止まれなくなったタイミングに到達してから《増殖するG》を使用して手札を稼ぐことができる。
……といった風に、通常のデッキ以上に相手の心理を探ることが要求される側面もある。
弱点
前述の通り、見せる手札が無い場合に苦しい戦いを強いられるのが弱点。
また破壊効果が多めで無効効果持ちは《VS 龍帝ノ槍》くらいしか無いため、破壊耐性持ちや「対象に取らない効果を受けない」系の耐性が苦手。
素の攻撃力も《VS 龍帝ヴァリウス》の3000がトップであるため、高攻撃力で押されると途端に苦しくなる。
攻撃力が高い上にこちらで突破手段が無い耐性まで持つ《
閉ザサレシ世界ノ冥神》はキツい相手である。
効果への耐性もバトンタッチによる擬似的な対象耐性以外は妨害と選択な《VS 龍帝ヴァリウス》や《VS 裏螺旋流雪風》《Start for VS!》くらい。
下手なタイミングで《
サンダー・ボルト》とか《ライトニング・ストーム》など対象を取らない全体破壊を撃たれると
筐体ごと一発K.O.されかねない。
【相性の良いカード】
手札のモンスターを見せる必要がある関係上、「VS」モンスター以外にも炎・地・闇属性の汎用モンスターを多く投入することが推奨される。
元々手札で抱えることが前提のモンスター達。
自分ターンで見せ、相手ターンでも見せたうえでさらに手札誘発として使うといったことも可能。
炎属性は《
灰流うらら》、地属性は《
屋敷わらし》や《
増殖するG》、闇属性は《D.D.クロウ》や
「ビーステッド」と優秀なものがそろっている。
特に《深淵の獣マグナムート》は《VS 龍帝ヴァリウス》をサーチできるので、相手への妨害手段として以外でも相性が良い。
他には自分側が受ける影響が比較的軽い《
ディメンション・アトラクター》や《応戦するG》も環境次第では候補になる。
ただし共通して誘発として使ってしまうと見せられなくなるため、使用順に注意が必要となる。
ご存知相手モンスターをリリースして飛び出すモンスター達。
後出しで使うカードなので自然と手札に抱える形になりやすく、相手に見せたところで警戒はされても防がれることはまずない。
また相手フィールドに出す場合でも位置はこちらが決められるので《VS ラゼン》や《VS トリニティ・バースト》で処理もしやすい。
他にも《VS Dr.マッドラヴ》のバウンスの属性コマンド効果と合わせることで、
相手モンスターを「壊獣」モンスターでリリース→《VS Dr.マッドラヴ》でバウンス→さらに相手モンスターを「壊獣」モンスターでリリース
という風に連続でリリース除去を行うことができる。
炎属性は《怒炎壊獣ドゴラン》、地属性は《粘糸壊獣クモグス》、闇属性は《多次元壊獣ラディアン》が存在する。
特に《怒炎壊獣ドゴラン》は【VS】で重要な炎属性かつほとんどの「VS」モンスターより守備力が低いため《VS Dr.マッドラヴ》と合わせやすく好相性。
自分ターンに効果を発動した相手フィールドのモンスター全てを「壊獣」モンスターと同じくリリースで排除しつつ特殊召喚できる炎属性モンスター。
特殊召喚に成功した時点で攻撃力3000は確定、更にエンドフェイズと遅めながら相手の墓地からの蘇生効果も持つと強力。
素が攻守1500の炎属性ということで《スモール・ワールド》と相性が良く、更に後攻の捲り札としても有用なため採用されることも多い。
……【VS】は相手ターンにも動く都合上、相手に回すといきなりこっちのキャラを吹き飛ばしながら乱入してくる天敵でもあるが。
手軽に出せて道連れ除去も内蔵している大型地属性モンスター。
既に自分フィールドにモンスターがいる場合は手札に抱えやすく、見せても奇襲性にはそこまで影響はないため気軽に見せやすい。
ご存知「ネオスペーシアン」の地属性担当である鬼畜モグラ。
「壊獣」モンスター同様後出しの除去として優秀なうえに、使用後に手札に戻ってくれる。
以降は見せても全くデメリットにならない。
間接的に炎属性モンスターをサーチできる闇属性モンスターである「罪宝」狩りの魔女。
《
原罪宝-スネークアイ》で《倶利伽羅天童》をサーチできるため、相手にプレッシャーを与えやすい。
2025年時点では《罪宝の欺き》と《聖なる薊花》と《背信聖徒シルヴィア》で万能妨害を構える「
アザミナ出張セット」も定番となっている。
ご存知EXデッキを除外して手札を良くする通常魔法達。
【VS】はEXデッキへの依存度が小さく、基本的に《闘神の虚像》さえあれば回すことができる。
特に金謙は使いやすい。強金のほうは肝心な《闘神の虚像》が複数持っていかれて絶望する可能性があるため、採用は慎重に。
《VS ラゼン》をサーチするカード達。
【VS】内だけでは足りないサーチ手段をこれらで補強可能。
通常魔法である《増援》以外は装備魔法やランク4Xモンスターといったサポートの多いものであるため、それらに関わるギミックを採用するのもあり。
「手札のモンスターAと何か1つのみ一致したステータスを持つカードBと何か1つのみ一致したステータスを持つカードC」をサーチする。
……要するに手札のモンスターを元手に2:1交換でサーチする不思議なサーチ通常魔法。
お誂え向きに、キーカードである
《VS ラゼン》は1体を除いた他の「VS」モンスターと1つのみ一致したステータスを持っている。
つまり《VS ラゼン》のサーチとして、そして言い換えれば任意の「VS」モンスターのサーチ手段に化ける。
とはいえ処理が難しいので「どのモンスターでどのモンスターを呼べるか」は予習が必要。
目をつぶってでも
ジョインジョインヴァリウスゥくらいできるようにしよう。
同じ種族のモンスターを2体以上存在できなくする永続罠。
「VS」モンスターは種族がバラバラなので、相手のみに影響を与えられる。
逆に《御前試合》や《群雄割拠》は抜群に効くため注意が必要。
ご存知「一人サイカリエアゴーズ」な地属性モンスター。現在は
禁止カードだが、後述する理由のため記載する。
自身は地属性で効果で地属性か炎属性の「
クシャトリラ」モンスターをサーチしつつ、ついでに妨害もこなせると至れり尽くせり。
OCGでは【VS】登場時点で制限カードだったためそれほど流行らなかったが、『
遊戯王マスターデュエル』での【VS】実装時は準制限カードだった。
そのため実装後のデュエリストカップではの出張セットとして【VS】でかなり採用された。
OCGとMDのカードプールと規制の違いが如実に表れた結果である。
同時に制限入りの決定打となったとも思わしい。
相手ターン中の展開を得意とするランク5Xモンスター軸のXテーマ。
そのコンセプトが相手ターンでの動きを得意とする【VS】と奇跡のコラボを果たした結果、【K9VS】として大会で入賞するほどのパワーを獲得した。
【K9】側には
- 相手ターン中に手札・墓地から特殊召喚できてX召喚も行えるレベル5地属性《K9-00号 ルプス》
- 相手ターン中に手札から特殊召喚できて墓地肥やしもできるレベル5地属性《K9-17号 イズナ》
- 手札の他のレベル5モンスターと同時に特殊召喚できて後続のモンスターもサーチできるレベル5闇属性《K9-66a号 ヨクル》
- 墓地の「K9」を蘇生しながら特殊召喚できて《“Case of K9”》もサーチできるレベル5闇属性《K9-66b号 ランタン》
- 展開中の《原始生命態ニビル》などを防げるランク5Xモンスター《K9-17号“Ripper”》
- 素材と属性コマンド効果で見せるモンスターを補充できる《“Case of K9”》
と優秀なものが揃っており、【VS】側にも
- 相手ターンに特殊召喚ができてリクルートもできるレベル5地属性《VS ホーリー・スー》
- 相手ターンに特殊召喚ができてサーチもできるレベル5炎属性《VS 蛟龍》
- 《“Case of K9“》を破壊することで《K9-EX強制解除》のサーチから《K9-EX “Werewolf”》のハンデスに繋げられる《VS 龍帝ヴァリウス》
と両者の動きを引き立て合うものがズラリ。
相手ターンに【VS】の属性コマンド効果で妨害しつつ【K9】で妨害効果持ちランク5Xモンスターを展開すれば更に隙のない動きが可能。
更に《無限起動リヴァーストーム》を経由して召喚権を残しつつ《VS ラゼン》をサーチすることもできるようになった。
元々【VS】はEXデッキへの依存度が低かったので、【K9】向けのXモンスターを多く採用できるのも好相性。
どちらも拡張性が高いテーマであるため、研究の甲斐もあるデッキとして注目を集めている。
荒くれ者達と公僕が手を組んで最強になるのは格ゲーにおいても王道だったりする。
.ぴんちにおちいったときこそ、 かくとうかのしんかがとわれる。 .さいごまであきらめてはいけない。
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追記・修正は手札のカードを見せてからお願いします。
- 倶利伽羅ちゃんが本領発揮出来るテーマ -- 名無しさん (2023-04-05 18:41:09)
- これでワイルドサバイバーズのテーマの項目は全部揃ったか -- 名無しさん (2023-04-05 18:46:41)
- 細かい事だがステイクユアソウル!はVSカードではない。 -- 名無しさん (2023-04-05 19:03:12)
- テーマサポートなんだから何も問題ないでしょ -- 名無しさん (2023-04-05 20:48:16)
- 手札誘発って相性良さそうに見えるけどすぐ捨てられるからいまいちなのよね -- 名無しさん (2023-04-05 21:15:11)
- ↑3 「サポートがないカードはカテゴリに含まない」はあくまで遊戯王wikiのルールだ -- 名無しさん (2023-04-05 22:52:32)
- 格闘ゲームモチーフなのに正々堂々(ターンプレイヤーは手札を公開)があると自分ターンでは(2)の効果が使えないのは皮肉すぎる -- 名無しさん (2023-04-05 22:57:35)
- コマンド入力ってより必殺技と超必・ゲージ技って解釈だったんだけど実際どうなんだろ -- 名無しさん (2023-04-05 23:59:52)
- その内忍者キャラが追加されそう。 -- 名無しさん (2023-04-06 05:45:34)
- 性能的にはセンサーでいいけど、イメージ的にはカイコロを入れたいな -- 名無しさん (2023-04-06 08:43:24)
- ヴァリウスはドラゴンインストールっぽいなと思ったな -- 名無しさん (2023-04-06 13:20:10)
- サイクバーストだかサーキットスパークだかを模した超デメリットの代わりに相手の行動全キャンセルする手札誘発とか出そう。カウンター罠?それはガードキャンセルでしょ。 -- 名無しさん (2023-04-08 01:11:18)
- 光風水側のVSは出るんだろうか -- 名無しさん (2023-04-08 22:35:36)
- コンティニューは英語版だと語尾に?がついて格ゲーの画面感が増してて良い… -- 名無しさん (2023-07-07 09:14:49)
- 筐体ごとKOは草 -- 名無しさん (2023-09-07 03:22:21)
- MDにもついに実装!…したのはいいがメインにUR4種は超高い 格ゲーを一から初めるのは敷居が高いところまで再現しなくていいから(良心) -- 名無しさん (2023-11-09 19:34:32)
- EXデッキとかのエースがURならそこまで数いらないからいいんだけど、3枚入れたい下級がURなのはきついよ! -- 名無しさん (2023-11-11 08:53:08)
- 3ボタン形式…バーチャかな? -- 名無しさん (2023-11-12 17:33:21)
- あなたさあ…いい加減気づきな?VSの強さに -- 名無しさん (2023-12-04 01:04:23)
- 今のOCG環境、アトラクターと超融合が積めるからワンチャンありそう(定期) -- 名無しさん (2024-01-11 15:54:01)
- やってることは戦闘機の上位互換だよね -- 名無しさん (2024-04-14 07:10:08)
- MDで最近よく当たるんだけど、暗黒未開域で手札チラチラされていい思い出がないので即サレしてる -- 名無しさん (2024-12-13 10:10:01)
- 新規おめでとう -- 名無しさん (2025-04-18 09:04:35)
- 現在は新規テーマであるK9と組み合わせた【K9VS】が猛威を振るっているけど、スト2の春麗とか餓狼伝説3のホンフゥとか格ゲーにも警察キャラはいるからイメージにはあっている気がする。 -- 名無しさん (2025-04-30 23:46:40)
最終更新:2025年05月22日 02:41