マリオパーティ9

登録日:2012/04/28 Sat 19:40:13
更新日:2025/04/13 Sun 11:28:16
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きれいな夜空、

今日もたくさんのリトルスターがかがやいています。


☆概要☆

『マリオパーティ9』とは2012年4月26日に任天堂から発売されたWii用ゲームソフト。
マリオパーティ』シリーズでは通算11作目。
前作『マリオパーティDS』から5年ぶりの発売となった。

本作以降から開発は、旧ハドソンで『マリオパーティ』シリーズを手掛けたスタッフが在籍しているエヌディーキューブが担当する事になった。
エヌディーキューブは他には『Wii Party』シリーズの開発をしている。


☆ボードゲームのルール☆

今作からボードゲームのルールが大幅に変化。これまでのシリーズとは異なる面白さを楽しめる。
基本のルール内容は以下のとおり。

  • 「リトルスター」をもっとも多く集めた人の勝ち
今回は、「リトルスター」をゲーム終了時にもっとも多く持っているプレイヤーがスーパースター(優勝)となり、
旧ルールの「スター」や「コイン」の概念は廃止された。
旧ルールのコインのような、マップの行動を有利にするお金の役割を持つ要素はなくなったため、
一方的な試合展開にはなりにくくなっており、1位になっていても最後まで油断はできない。
リトルスターはマップの各所に配置されているが、中には所有するリトルスターを減らす「シャドウスター」も存在する。

  • サイコロをふってみんなで移動
今回は一台の乗り物にみんなで乗り、順番にサイコロをふって出た目だけ乗り物を進めて、ゴールを目指す。
サイコロをふる人は「キャプテン」と呼ばれ、止まったマスの効果やマップイベント、分岐点のルート選択、
リトルスター・シャドウスターの取得などは、基本的にキャプテンが対象となる。
みんなで一緒に進むので、各プレイヤーの行動が後のゲーム展開に大きく影響していく。
自分がキャプテンになったときに、ライバルとうまくかけひきができるか、良いイベントを狙えるかが勝負の分かれ目。

  • ゲームの終了条件
乗り物がゴールに到着し、最後の「ボスバトルゲーム」を終えるとゲーム終了となる。
そのため、乗り物がゴールに到着するまでどれだけリトルスターを稼げるかがポイント。
なお、旧ルールにあった「ターン数」の概念はなくなり、
ミニゲームは特定のマスに止まったときなどに不定期に発生する。

  • サイコロについて
今作から、マップで使用するサイコロが、1~6の目が出る一般的な形のものとなった。
また、特殊な性質を持つ「アイテムサイコロ」というものもあり、これは主に「サイコロマス」に止まることで入手できる。
アイテムサイコロはひとり2コまで持つことができ、一度つかうと無くなる。
アイテムサイコロをうまくつかうことで、ゲームの流れを変えることも可能。特に456とか01とか

  • ミニゲームについて
今作から「ターン」の概念がなくなったため、前作までのように全員が1回ずつ移動してもミニゲームは発生しない。
ミニゲームは、マップ上の「ミニゲームマス」に止まったとき等に、不定期に発生する。
また、ステージの中間とゴールには「ボスバトルゲーム」が発生し、ここではプレイヤー全員がボスと対戦するミニゲームが開始する。
ミニゲームやボスバトルゲームで上位になると、リトルスターをより多く入手できる。*1
リトルスターの数が順位にそのまま直結するので、ミニゲームでどれだけ勝てるかも勝負の大きなポイントとなる。

  • 参加人数
今までは参加人数は4人で固定されていた(足りない人数はCOMが参加していた)が、
今回から、人間・COM合わせて2人や3人でもプレイが可能。
それにあわせて、全員で対戦するミニゲームも2人や3人でのプレイが可能となった。


☆ゲームモード☆

  • パーティ
ボードゲームを最大4人でプレイできるメインモード。
全部で7つのマップが用意されており、ハンデや「ミニゲームパック」の変更など、お好みのルール設定で遊ぶことが出来る。
「ボスバトルゲーム」は一部のマップを除き、クッパ親子が提示した中からどのボスと戦うかを、キャプテンが選択できる。

  • ミニゲーム
本作に収録されているミニゲームを自由にプレイできる「フリープレイ」の他、
ミニゲームで勝利数を競う「かちぬきバトル」等の色々なゲームをプレイできる。
今作からミニゲームはほとんどがはじめから解放されており、
旧作のようにミニゲームを解禁する面倒な作業をする必要がなくなり、より遊びやすくなった。

  • シングル
COMキャラを相手にボードマップをクリアしていく1人用のモード。
基本的なルールは「パーティ」と同様だが、
COMキャラの「カメック」「ヘイホー」のどちらかが最終結果で1位になってしまうと、そのマップをやり直さなければならない。
マップで発生する「ボスバトルゲーム」は選ぶことができず、マップごとに決められたボスとの対戦となる。

  • ミュージアム
ゲームをプレイすることでたまる「ぼうけんポイント」で色々なおまけ要素を買ったり、
ミニゲームのハイスコアなどを鑑賞したりできるモード。
ここで買えるアイテムの1つ「マスター」は、従来シリーズの「つよい+」の更に上を行く超上級者向けの強さを持つCOM
腕に自信があるなら。

  • エクストラ
『マリオパーティ』シリーズ恒例のおまけミニゲームをプレイできるモード。
遊べるミニゲームは以下のとおり。

【6ボールパズル】

3コセットで降ってくるボールを消していく落ち物パズル。
同じ色を6つ繋げると消え、消したときのボールの配置によっては「技」が発動することもある。
そのため、連鎖ではなく繋げ方が大事。フィールド上部の赤い線より上までボールを積み上げるとゲームオーバー
1人用のモードと、2人で対戦するモードがある。
これが後にリメイクされるとは、誰が想像できただろうか。

【ミニミニサッカー】

敵陣地にいる7体のクリボーを全滅させると勝ちになる、サッカー風のミニゲーム。
2対2のチーム戦でプレイできる。
『マリオパーティ スーパースターズ』にも収録されており、同作ではオンラインで世界中のプレイヤーと遊んで腕前を競いランクを上げる制度が設けられている。

【クリボーボウリング】

「全員対戦」ミニゲームで収録されている同名のミニゲームを、5フレームプレイできる。

【ダイナミック】

10種類のミニゲームを通常とは異なるダイナミックな視点でプレイしクリアを目指す、1人用モード。


☆プレイヤー☆

シリーズお馴染みのメンバー。
テレサ、カロン、ゲッソー、ハンマーブロスは本作ではプレイアブルから外れる事になった。
キノピコに至っては本作では一切登場せず次回作の『マリオパーティ10』までお預けとなる。

カメ族の一般兵士。
『マリオパーティ』シリーズではこれまで進行役や銀行などを経営していた彼も11作目にして遂に初めてのプレイアブル化を果たした。*2
下記のキャラ2名と異なりシングルモードを見る限り扱い的にはマリオ陣営と同じ味方寄りの模様。

素顔が謎の仮面キャラとカメ族の魔法使い。本作の隠しキャラでシングルモードをクリアすると使用できる。
『マリオパーティ』シリーズではこれまでボードマップやミニゲームなどに登場していた彼らも本作で正式にプレイアブル化。*3
シングルモードではクッパの刺客として送り込まれ、彼らより上の順位を目指さないと敗北する。


☆その他のキャラクター☆

  • きいろキノピオ
ゲームの司会。あおキノピオ、みどりキノピオも登場。

お馴染みのゴリラ。隠しマップのDKジャングルで登場。

ドンキーの相棒でもあるチンパンジー。『マリオパーティDS』に続きシリーズでは2度目の登場でナンバリング作品では本作が発登場。

お馴染みのラスボス。ボードマップでは「クッパマス」に止まると登場し、プレイヤーにいろんなイタズラをする。
今回の「クッパマス」は勝敗に直接関わる「リトルスター」のやりとりをするイベントが多く、非常に危険なマスとなっている。
発生するイベントのうちのひとつ「クッパかくめい!~全員のリトルスターが!?~」は、
全員の持つリトルスターを平均化し同じ数にしてしまう、非常にキョーレツなイベント。ただし、めったに発生しない。
ビリのプレイヤーには逆転のチャンスとなるが、ダントツトップのプレイヤーにとっては軽く絶望できる。

クッパの息子。ディディーと同じく『マリオパーティDS』に続きシリーズでは2度目の登場でナンバリング作品では本作が発登場。
主に2対1の「クッパJr.ミニゲーム」で登場し、プレイヤーに勝負を挑んでくる。


☆ボードマップ☆

  • アドベンチャーロード
NEWスーパーマリオブラザーズWii』のワールド1を彷彿とさせる、草原のステージ。
マップ上のイベントや仕掛けは、他のマップと比べるとやさしめ。
ハプニングマスに止まると、無限に(ここ重要)リトルスターを稼げる「フラワーロード」に飛べる。
キャプテンイベントとして挑む「9の島」のシステムは、この後もよく登場するので、しっかり押さえよう。
ボスはジュゲムハナチャン

  • ダイナマイトファクトリー
ベルトコンベアーなどの仕掛けが用意されている、工場のステージ。
このマップでは移動中にボムへいが乗り物に乱入してくる場所があり、
ボムへいはマスを進むごとにカウントが減り、カウントがゼロになると爆発する。
爆発したとき、キャプテンだったプレイヤーはリトルスターを半分失ってしまう。
ハプニングマスに止まると、ステージのベルトコンベアが全て起動する。無限ループもありえる。
キャプテンイベントは「連結カート」。3ルートが最も稼ぎにくいことは覚えて損はない。
ボスはバッタンとボムキング。

  • ホラーキャッスル
テレサが潜む、古城のステージ。
テレサに追いつかれると、キャプテンのプレイヤーはリトルスターを半分テレサに奪われてしまう。中ボスのマスまで連れていくと照れて消える。
ハプニングマスのワープを使うと、テレサを出すだけ出して自分は逃げる、といった高等テクニックも可能。CPUはほぼほぼ同じルートを選ぶので、このコンボを決めると割と癖になる。逆をされると軽く絶望できるが。
キャプテンイベントは「どろぼうチュウチュウ」。
ボスはカロンとキングテレサ

  • トレジャーオーシャン
お宝が眠る海のステージ。
「ハプニングマス」に止まると、ルート上のリトルスターが全てシャドウスターに変化し、恐怖の海となる。
キャプテンイベントの「お宝サルベージ」は、ルート次第で2回目をやることになる。でもCPUは基本選ばない
終盤のラッキーマスは無限にリトルスターを稼げる「スターアイランド」に移動できる。数時間かかることさえありえる。
ボスはプクプクとゲッソー。

  • パニックボルケーノ
活火山の鉱山が舞台のステージ。
このステージのみ、分岐をキャプテンの意思で決めることができない。
中盤からは、毎ターンマグマが下からせりあがるようになり、
マグマに追いつかれるとキャプテンのプレイヤーはリトルスターを半分失ってしまう。
ボスはガボンとワンワン

  • クッパコロニー
隠しマップ。クッパが宇宙バカンスを楽しむに作った、宇宙空間に浮かぶコロニーのステージ。
色んな「キャプテンイベント」や「ジャックポット」と呼ばれるしかけが配置されており、
運がよければ大量にリトルスターを稼げることも。
ただし、運が悪いとクッパ親子にキャプテンイベントの邪魔をされることもある他、他のステージと比べてクッパマスが多いため、油断は禁物。
ボスはクッパJr.とクッパ。

  • DKジャングル
隠しマップ。ジャングルの中にある遺跡が舞台。
このマップではリトルスターは登場せず、代わりにバナナを集めた数を競う。
ボスはディディーコングとドンキーコング。


☆主なミニゲーム☆

本作以降から『スーパーマリオパーティ』が発売されるまでに勝利結果は専用のリザルト画面で統一されるようになった。
また、これまで勝利したプレイヤーしかコインが貰えなかったが過去シリーズのバトルミニゲームのように明確な順位が付くようになり、1~4位によってキャラクターのリアクションがそれぞれ異なっている。
さらに基本的に4人参加やデュエルのような1vs1の他に3人対戦も可能になったため従来の1vs3ミニゲームは1vsライバルという名称に変わった事で1vs2も可能になり、ミニゲームによっては仕様が変わるものもある。
3人対戦も可能になった仕様上、シリーズで初めて2vs2ミニゲームが廃止されている。
ちなみに本作からミニゲーム名に漢字も使用されるようになった。


【全員対戦】

  • あっちむくなホイ!
あっちむいてほいの逆バージョン的なミニゲーム。
矢印が表示され、矢印と同じ方向を向くと脱落。
回数が増える毎に矢印が増えてカウントも短くなる。

  • ホラーマンション
怪しいマンションから脱出するミニゲーム。
各階に6つあるドアからひとつだけある出口に繋がるドアを4回選んで相手より先に脱出するべし。
運ゲーに近いが違うドアに入ると別のドアから出るので相手の動きを見て別のドアに入れば遅れても逆転できる可能性も。

  • カウントクリボー
次々と出現するクリボーが何体いたか数えるミニゲーム。
クリボーは高速で横切ったりタワーになっていたりメットが紛れている事も。
マリオパーティ2』の「カウント1・2・3」に近いが、一度カウントすると減らす事はできないため目を凝らしてよく見るべし。


【1vsライバル】

  • かわせ!トゲトゲボール
1人と多人数に分かれて戦うミニゲーム。
多人数側はトゲトゲボールをかわして最後まで生き残れば勝利。
1人側は床下から叩いてトゲトゲボールを跳ねさせられるので駆け引きが試される。

  • トライをきめろ!
ラグビーと同じく相手をかいくぐって陣地にトライする1人と多人数に分かれて戦うミニゲーム。
1人側は一度でも多人数側に攻撃されると即敗北だが、一定回数だけダッシュできるので上手く使うべし。


【クッパJr.】

  • 金あみチェイス
2人で協力してクッパJr.と対決するミニゲーム。
スーパーマリオワールド』のように金網を動いて逃げるクッパJr.に触れたら勝利。
金網の裏側からクッパJr.を叩けばしばらく動きを止められるので上手く役割分担するべし。


【ボスバトル】

  • クッパのファイナルサイコロバトル
クッパコロニーのゴールで行うボスバトル。
プレイヤーはサイコロを投げてプレイヤーの面の数だけクッパにダメージを与えられる。
クッパの体力が半分になるとクッパが各ボードのボスを召喚するサイコロを投げたりステージを揺らすなど妨害が激しくなる。



追記・修正はリトルスターを10000個プレゼントされてからお願いします。

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最終更新:2025年04月13日 11:28

*1 キャプテンはいつもより多くもらえる。通称「キャプテンボーナス」

*2マリオパーティ4』の「はくねつ!ビーチバレー」のフリーモードに限り本編外ではプレイアブル化している。

*3 ヘイホーはノコノコと同じく『マリオパーティ4』の「はくねつ!ビーチバレー」のフリーモードに限り本編外ではプレイアブル化している。