登録日:2011/05/07 (土) 03:51:35
更新日:2025/01/16 Thu 07:04:42
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目次
機体データ
型式番号 |
OZ-12SMS (OZ・有人仕様) SK-12SMS (サンクキングダム仕様) WF-12SMS (ホワイトファング仕様) OZ-01MD (OZ・MD仕様) |
所属 |
OZ サンクキングダム ホワイトファング マリーメイア軍 OZプライズ |
開発 |
ロームフェラ財団 |
頭長高 |
16.8m |
重量 |
7.9t |
装甲材質 |
チタニュウム合金 |
武装 |
トーラスカノン ビームライフル レーザーガン ビームサーベル×2(SK仕様のみ) |
主な搭乗者 |
ルクレツィア・ノイン レディ・アン カトル・ラバーバ・ウィナー トロワ・バートン ヒルデ・シュバイカー ロッシェ・ナトゥーノ アリサ・ウォーカー 他 |
ファイティングアビリティ |
レベル100 |
ウエポンズアビリティ |
レベル110 |
スピードアビリティ |
レベル125 |
パワーアビリティ |
レベル110 |
アーマードアビリティ |
レベル110 |
機体解説
地球圏統一連合軍・スペシャルズを隠れ蓑にする秘密結社OZが開発した
量産用MS。
名前の由来は
黄道十二星座のひとつ、おうし座(taurus)。
デザインは
カトキハジメ。
空戦用MS
エアリーズの後釜として開発された機体。
エアリーズはMSとしては高い空戦能力を持つ代わりに、攻撃・防御能力など機体そのものの性能は十分とは言えない機体であった。
その欠点を解消する為、トーラスは機体性能と火力の大幅向上と完全な戦闘機型の飛行形態への可変能力を備えている。
上記の通り元々は「エアリーズ以上の空戦能力を持ち、宇宙戦にも対応した新型」という触れ込みだった、その実高度な戦闘用AIの搭載を前提に開発が進められていたものであり、実戦投入時には「無人MS」である
モビルドール(MD)システムが実装された。
その為、コクピットブロックは通常の有人用からMDシステムへの換装が容易な構造になっており、途中からはMDシステムタイプの生産が主流となった。
基本性能面でも
リーオーなどのような既存の有人機に求められる以上の性能を有している。
特に機動性能は従来のOZ、連合製の機体とは一線を画ている。
MS形態ですら、僅かな直線機動で静止状態から一瞬にして8Gまで
加速し音速の数倍以上で戦闘行動するエアリーズを軽く凌駕する速力を発揮しながら同時にゲッター機動な鋭角的機動を行い、リーオー部隊の反応も許さない凄まじい速度で中央突破し、予備動作なし一瞬で停止と180度反転を行うという超絶機動。(同時に5機のリーオーを
マルチロックで一瞬で殲滅する)
変形すれば更に速力も増し、航続距離も長い為、長距離攻撃などにも性能を発揮する。
アビリティレベル |
リーオー |
トラゴス |
エアリーズ |
キャンサー |
パイシーズ |
トーラス
|
ファイティングアビリティ |
100 |
90 |
100 |
90 |
90 |
100
|
ウエポンズアビリティ |
100 |
110 |
110 |
100 |
110 |
110
|
スピードアビリティ |
100 |
110 |
110 |
110 |
100 |
125
|
パワーアビリティ |
100 |
110 |
90 |
110 |
100 |
110
|
アーマードアビリティ |
100 |
110 |
90 |
100 |
100 |
110
|
この通り、既存のOZ系
量産機と比較すれば全てのアビリティで互角か上回る優秀な機体なのだ(一応マグアナックには白兵戦能力で10劣るが、そもそもアビリティレベル自体はアテにはならない設定)。
武装面も優秀で、主武装のトーラスカノンは
ガンダニュウム合金に対しても有効なダメージを与えられる威力を持つ。
装備の換装や追加も割と簡単に行えるらしく、標準武装以外を携行する機体も見られた。
場所を選ばない汎用性の高さ、総合火力、機動性などの面から、かつての主力であるリーオーに取って代わって採用され、指揮官クラスに優先的に配備され、高い戦果を挙げた。
MDタイプもOZ宇宙軍の戦力として大いに活躍したが、MDの過渡期に生まれた機体であったため接近戦に持ち込まれると対処仕切れないといった
弱点も明らかになった。
そのためより火力と防御に優れた後発の
ビルゴシリーズが登場するとMDとしての主力はビルゴになるが、有人
量産機としてはトップクラスの性能を持っていたこともあり、OZに限らずホワイトファングなどでも運用が継続された。
また、機動性はビルゴより一歩上回るため
トールギス討伐戦ではビルゴではなくトーラスの部隊が編成されている。
所属毎の識別カラーはOZ仕様が黒、サンクキングダム(SK)仕様が白、ホワイトファング仕様が赤茶色、外伝の『G-UNIT』に登場するOZプライズ所属の機体は紫・金となっている。
特に
ルクレツィア・ノインはこの機体を愛用しており、SK仕様を駆って最前線で戦い、その技量で格上の機体とも渡り合っている。
なお、このSK仕様は大気圏内用に調整されているため、通常型に比べ大気圏内での機動性が向上している。
シャープかつ流麗な「
量産機らしくない(いい意味で)」デザインと、劇中でのノインの活躍などからファンからの人気も高い機体である。
ちなみに、この機体は元々ノインが乗る事を前提にデザインされた。
なので、ある意味でノイン
専用機と言って差し支えない。
また、ノイン以外にもカトルやトロワなどのガンダムパイロットも搭乗した、リーオーに負けず劣らず贅沢な機体でもある。
武装
大型のビームキャノン。媒体によって名前が違うが、一応設定ではトーラスカノンが正式名称。
前後がほぼ対称という一風変わったデザインが特徴。
銃身に大容量のカートリッジを装備している為、
ウイングガンダムのバスターライフルよろしく他の機体でも扱える。
フルチャージかつ直撃ならば
ガンダニュウム合金でさえ破壊可能で、バルジ戦で使われた際に百機程もの敵機をビーム軸から離れたもの含め戦域を横に薙ぎ払うというすさまじい威力を持つ。
宇宙での使用を前提に設計されたため機体全高に匹敵するサイズになっているうえ相当重く、エアリーズ二機でやっと運べるほど。
また、大気圏内で使用する際は排熱などの調整を施さなければすぐにオーバーヒートして撃てなくなってしまう。
かなり頑丈なので、その質量を活かして緊急用の格闘武器として使われることもある。
使わない時はバックパックに懸架することが可能で、MA形態の時も背面に装着する。
専用の片手用ライフル。
リーオーのものより遥かに高出力で特大のビーム弾を連射が可能で射程も長い。
直撃したリーオーが上と下に泣き別れし消滅する程のもの。
変形時には背面か前面に装着し前方に向け固定火器として使うことも可能。
SK仕様の機体に装備されている。
ビームの色はガンダムと同じくグリーン。
劇中ではカトル機がヒートショーテルの如き2刀流を披露した。
他の機体は接近戦用の武装を装備していないので、基本的に素手や肘の突起、射撃武器で殴りつける。
それでもリーオーくらい容易く爆散させる威力があり、対ビルゴ戦ではMA形態で自滅上等のラムアタックを仕掛けた機体もいた。
粒子ビームではなく、指向性のレーザーを発射する銃。
ビルゴが展開する「プラネイトディフェンサー」を突破可能な武器だが、数が少ないのか、使われたのはバルジ攻防戦のみ。
それも調整不足ですぐにオーバーヒートし発射不能に陥るなどしていた。
見た目は
宇宙世紀シリーズのジム・マシンガンそのものだが、これはたまたま手元に『
0083』の設定画があったかららしい。
武装ではないが一応。
可変機であるトーラスの特性を利用し、三機一組にして戦場まで送り出す事が可能な小型シャトル。
劇中の活躍
□TV版
ノインが教鞭を取るレイクビクトリア基地にて初期生産されていたが、
ごひの襲撃に遭い、
ナタクにかっぱらわれたトーラスカノンで輸送機ごと破壊されるハメに。
中盤以降では画面によく映るようになり、主戦場が宇宙に移ってからはOZ(ロームフェラ)の主力として連合のMSを一方的に殲滅。
宇宙戦に適応出来ていないデスサイズを中破させ鹵獲するなど、MDシステムの性能を視聴者に印象付けた。
……が、本格的なMD・ビルゴタイプが開発されてからは型遅れとなってしまい、画面から徐々にフェードアウト……
OZの主力は完全にビルゴに移ってしまうという悲しい結果に。
一応前線でMD部隊を指揮する有人機として運用されてはいたものの、以前ほど活躍することはなくなった。
また、生産ラインをビルゴと奪い合っていたものだと思われるが、
そもそも世界国家軍は規模が大きすぎるために
世代交代完了するほどには生産が追い付いておらず、最終決戦時でもリーオーを主力としていた。
もちろんトーラス(有人)も幾らかは見受けられる。他にもロームフェラ財団に反発したトレーズ派が主流だったことの影響もあるだろう。
一方の世界国家軍に比べると人員と物資の両面で劣るホワイトファングでは、ビルゴシリーズ投入後も主力
量産機として使われていた。
またノインは最後までSK仕様のトーラスで戦い抜き、その印象は決して消える事はなかった。
他にも白トーラスはガンダムパイロットやトレーズ派のパイロットにより都度運用されており、ビルゴ相手に善戦していた。
……というかノイン機の印象が強すぎて、今となっては「トーラス=白」くらいの認識である。
一応、本来の色は黒なのだが……
地球圏統一国家・秘密諜報組織プリベンターの所属となったノインの機体として登場。
終盤では
ゼクス・マーキスのトールギスⅢと共に、最新機である
サーペントを150機以上行動不能にしている。
相方が人間やめてるゼクスとキ○ガイスペックの
トールギスとはいえ、ノインの技量がいかに高いかを証明してみせた。
一応序盤にMDトーラスが登場するが、プリベンター艦の
ミサイル乱舞で撃墜されている。
スーパーロボット大戦シリーズでは、基本的にリーオー同様のやられ役だが、ノインが搭乗しているおかげで味方として使える事が多い。ヒルデが搭乗する事もある。
性能は貧弱だが、修理装置や補給装置を搭載しており、変形によって移動力も高くなるためサポート役として悪くない。
初登場である『
F完結編』ではたまに敵として出てくる他、味方NPCとして頻繁に登場。
性能はそこそこで
レディ・アンが乗っている機体はHPは15000もあるが、パイロットがニュータイプではないので基本的に弱い。一応囮役として活躍…と言いたいが、倒されて敵の気力があがるだけなので基本的に邪魔でしか無い。
『
X』では新
強化パーツ、エクストラアームズにより
武装がビームカノンのみになるMA形態では攻撃力を5500に固定することが可能になる。
『
α外伝』『
A』では改造段階の仕様の都合(Aでは強化パーツV-UPユニットの存在)によって、
下手な主人公機以上の性能を誇ることも可能。そのおかげでゼクスが
トールギスIIIで強制出撃させられて泣いたプレイヤーも数多いとか…。
また『
W』『
L』では白トーラスの戦闘シーンがやたらかっこいい。必見。
『
GジェネF』では黒歴史コードによる生産に
バグがあり、トーラス(白・MA形態)のみ生産時のキャピタル消費が0の設定になっている。MS形態に変形させてから解体すると通常通り生産時の半分のキャピタルが入手できるため、キャピタル無限増殖が可能。
最初のトーラス生産のためにテクニカルレベルを5まで上げてしまえばキャピタルが実質無限となり、ただでさえ難易度低めのGジェネFが更に簡単になる強烈なバグ。
トーラス(白・MA形態)の
黒歴史コード『05-8719057』を覚えてしまったプレイヤーも多い。
なおよりえげつない資金増産バグがあるのだがそちらはF.IFで修正された。
しかしトーラス白のキャピタル消費はそのままだった。
リミテッドモデル(LM)という簡易金型で作られたプラモが存在するが……既に絶版の上、出来はメッタメタである。
EWでは敵
量産機であるサーペントまで発売されたにもかかわらず発売されず、納得していないファンも多い。
2010年代、MGでガンダムW祭りが展開され、HGACシリーズも展開され始めている為この波に乗ってMG化……いや、そこまで贅沢は言わないからHG化を……
自分の項目を自分で追記・修正できないwiki篭りに育てた覚えはない!
- √д\ -- 名無しさん (2014-02-22 12:46:33)
- スパロボ初参戦はF完結編。しかしNPCであり、システム上NTゲーという事もあってエルメスにいじめられる -- 名無しさん (2015-01-03 23:17:31)
- トーラス製トーラス…いやなんでもない -- 名無しさん (2015-01-04 15:41:28)
- ノイン機というのは最初から決まっていたらしく、初期稿では女性的なイメージ -- 名無しさん (2015-01-04 16:23:14)
- WはMSの性能差が其処まで大きくない設定とは言えノインは本当に凄腕 -- 名無しさん (2015-08-27 07:15:06)
- 当時の模型誌の作例で見たけど、トーラスカノンは前後対称なデザインの珍しい武器だ -- 名無しさん (2016-04-29 12:18:56)
- スパロボAでは木星蜥蜴のディストーションフィールド破りに大活躍。ビームを弾くなんて嘘っぱちやったんや! -- 名無しさん (2016-05-27 12:03:03)
- デスサイズに勝利した機体。 -- 名無しさん (2016-08-25 22:58:55)
- 05-8719057で大金持ち。 -- 名無しさん (2016-10-16 07:21:39)
- ↑ GジェネFのあれか。時間はかかるけどF・IFも組み合わせると序盤から無双出来るんだよね。ある程度やったらハロ→サイコハロ→解体の方が楽だがな -- 名無しさん (2017-10-08 19:33:41)
- 恐らくガンダムW最強の量産機のサーペント相手にコイツで無双したノインさん何者… -- 名無しさん (2017-10-14 10:00:28)
- こいつ空戦能力がエアリーズを超えてたのか。全体的に細くてブースターの大きいエアリーズの方が大気圏内なら上だと思ってた -- 名無しさん (2018-02-04 18:42:13)
- MD仕様機はトールギスぶっちぎるぐらいの加速性でもよかったんじゃないだろうか。 -- 名無しさん (2018-02-04 22:12:59)
- ↑機体強度が問題になりそう。ガンダニュウム製でないとトールギスぐらいごつくないとヅダみたいになりそう。 -- 名無しさん (2019-09-28 22:50:30)
- W若しくはアナザー系だけで作ったVSシリーズが出たとしたら好んで使う人多そうだな。ガンダムに比べて低コストだろうし隙の無い武装と変形で気持ちの良い立ち回りが出来そうだし。 -- 名無しさん (2020-03-20 22:38:10)
- 『第2次スーパーロボット大戦Z再世篇』では、補給装置持ちのノイン機を乗り換えで使い回すことで、ガンダムW勢のレベルを僅か1ステージ(全滅プレイ込み)でカンストさせられる良機体。 -- 名無しさん (2020-04-15 17:40:21)
- スパロボ初参戦のF完ではただの粗大ゴミだったのに、出世したものだ……というか、F完の能力設定がおかしいだけだが。ニュータイプゲーな点に目をつぶっても、飛行形態でも移動力5(エアリーズは6)は流石にどうよ -- 名無しさん (2020-06-03 18:46:44)
- 昔GジェネFの四枚目プレミアムディスクで、マ・クベと組んだOZがオデッサ戦にトーラス隊を持ち込んできたことがあったな。ザクともジムとも違いすぎる印象に強すぎる性能があったから、いまだにトーラスが強キャラに思えてしょうがない。 -- 名無しさん (2020-11-21 18:36:53)
最終更新:2025年01月16日 07:04